紅と黄金   作:斬刄

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壊れてしまった家族、もう一人の自分、ヒビ割れの心

俺が転生されて、ヒルダの家に泊まらせてもらって…家族の一員になってもらって…小さい頃の俺たちは短い間でも一緒に過ごしていたよね?

ヒルダがノーマだと分かってしまって…俺はヒルダの約束を裏切って…お互い距離も心も離れていって。

どうして…11年前に温かった家族はこうも引き裂かれて、対立してしまうんだろうな。

 

 

○○○○○

 

ロニを助けたその後の話になっていた。助けたのは良かったものの上空から…黒色の機体が落ちてきた。俺もバナージもその黒い機体に襲われ、意識が途絶えた。

 

ロニについては、レイゼルが保護してある。

 

バンシィに乗っているパイロットはマリーダ。ビスト財団により『再調整』されたマリーダは前のマスターのことを覚えておらず、再調整しているマスターに忠実になって動いていた。オードリー・バーンもまたビスト財団に取られており、彼女もユニコーンガンダムにて回収した。今度はマリーダを助けるため俺とバナージは空中での戦闘を繰り広げていた。バナージはマリーダさんを助けるために、俺は二人の邪魔をする敵を駆逐するために。

 

「お前がいるから…!」

「⁉︎リディ少尉あんた何やって‼︎」

リディ少尉はデルタプラスを使って二つの機体を倒そうとしたが、バンシィに乗っているマリーダによって遮られた。シャンブロで暴れているロニさんを止めるために協力してくれたスペロア・ジンネマンという船の船長でありマリーダのマスター

 

 

「俺はお前が必要なんだ」

 

その言葉はマリーダさんの記憶を蘇えらせ、バンシィも停止した。しかし、助けたマリーダのことを喜ぶ場合でもなく…バナージはマリーダを連れてガランシェールに帰ろうとしたが、エンジンの故障のせいか予定の軌道から外れる。ネェル・アーガマによるワイヤーが射出され、ユニコーンガンダムは受け取って連結させようとしたが…長さ足らずでユニコーンガンダムが引き裂かれてしまうその時だった。ユニコーンガンダムは赤い光ではなく緑の光を放出しネェル・アーガマとガランシェールはワイヤーで繋がれた。

 

 

そして、時は流れ最後の舞台…ラプラスの箱にある最後の最終座標、メガラニアにて…今度はガンダムとバナージを憎むリディ少尉がバナージと衝突し、そこで目が覚めた。

ーーーーーーーー

 

「黒いユニコーン…バンシィか。ラプラスの箱の最後の座標。マリーダ…そして、バナージとガンダムを憎むリディ少尉…どうなっているんだ俺の中の記憶は…けど、いよいよ俺の夢も大詰めになってきたな。」

 

 

ガンダムUCの物語はラプラスの箱の最後の座標位置が確定され開くためにバンシィとユニコーンが激突する…ということはもう物語も終わりが近くなっているということだ。

 

俺は1日前に一足先に実家の近くでステレスを張ったリィアン内にいる。

今現在、ヒルダを探している。

ココとミランダの2人がMSに乗って探し中なのだが、ジンクスに乗っているココからの通信がきた。

「レイゼルさん。ヒルダさんはバイクを使って向かってて、今降りて、徒歩で家の近くにある林檎の木にいます」

 

どうやら、ヒルダは脱走は成功したそうだな。ミランダとココからヒルダが白いバイクに乗って家まで向かっていることを確認した。俺もまた機体に乗らずにそのまま徒歩でヒルダに会うことにした。

 

「ここに来るのも…11年ぶりか」

(やばくなったら、二人と一緒にリィアン内に逃げ込め。いいな?それと二人には我々に向かってくる警官の撃破の不意打ちの為に護衛として機体に乗っている)

「了解だ」

 

二度会うのは無人島の時以来だ。

俺はリィアンから降り…そして、俺とヒルダが面向かってまた再開した。ヒルダは歩きながら、木にあるリンゴを食べていた。

 

「よう、ヒルダ。無事脱出が出来たんだな?」

「二度目…だね」

俺とヒルダはちゃんとした服装をしている。俺はしゃんとしたスーツを着ており、ヒルダは派手な露出ではなく普通の少女が着る服をしていた。

「私、ママに会いに行くね」

「あぁ、それがお前の唯一の望みだったもんな。」

ヒルダは下を見ている。俺はヒルダの不安そうな顔を見て一緒に行こうかってヒルダに聞いたけど…

「大丈夫、一人で頑張れるから…」

「…無理はするなよ。」

 

俺は二人には見えないように隠れている。ヒルダは小さい頃よりも身体も心も強い子になった。この11年間で変わっていないとしたら、母が作るアップルパイもヒルダが小さい頃にいつもそこにいる木も…11年経っても変わることはなかった。ヒルダはドアノブを掴んで、実家の出入り口のドアを開いた。俺の方はスーツの上からステレス性(ハリーポッターの透明マントみたいなもの)の羽織りを着て、俺も家に入っていった。家の中は相変わらず、オルゴールもちゃんと音も変わらずに鳴っている。

 

「どなた?」

「…母親も歳をとっても相変わらずのようだな」

 

 

マナを使って歓迎していた。

そして、母親はあの子との友達?って言っていた。

ヒルダのことを友達って言っていたが…

 

 

そもそもあの子?

あの子って誰のことだ?

 

 

ヒルダが少々不安になっていたけれど、それでもいつもいた木に寄って泣いていた。その時にココからの連絡が来た…マナの力によって動いているバス、小さい子供が帰ってきているのを見た。

 

「もう一人…子供が家に帰ってきます」

 

花束を持っていってヒルダの家に帰っている。しかも、ヒルダと同じぐらいの子供が、なんだよ…これ。おいおい何かの冗談だろ⁉︎もう一人の小さな女の子が、ここの家に向かって帰って来る。

 

 

ヒルダは気にしてはいけないと思って母親を信じようって考えている。

 

俺は嫌な予感がしていた。まさか、そんな馬鹿なことするはずがないよなと願いたかった。

 

 

ヒルダを友達と勘違いしている。

あの子という不自然な言い方。

まるで、ヒルダの母親はヒルダではなくその子のことを待っているかのようで。上を見ると雲行きがおかしくなった。その時に、

 

「ヒルダ?」

「ただいまママ!」

 

 

 

 

母親の近くにはもう一人の女の子がおり、しかもその名前が『ヒルダ』って母親が言ったために耳を疑った。もう一人のヒルダだと…

「何てことだ…」

 

俺の予測が事実なら…連れ去られたヒルダのことを捨てて、

 

 

この俺とヒルダがいない間に新しく産んでいたその子供をヒルダの代わりなのだろう。…この真実はある意味俺達2人に残酷なものを突きつけてきた

 

*****

 

なんで、私がヒルダなのに。ママと私じゃないヒルダが笑っている。本当は私がそこにいるのに、

 

 

 

ナンデ?

 

私じゃないヒルダが私のことを誰って言って。母親も私のことを私じゃないヒルダの友達って勘違いしている。

 

「なんで…なんでその子がヒルダなの?」

 

私の中で嫌な予感がしていた。

それでも、ママが私のことをいつでも待ってくれるかと思っていた。なのに、どうしてその子がヒルダなの?

「ヒルダは私よ!私がヒルダ…ヒルデガルド・シュリーフォークト…11年前に離れ離れになった…ママの娘よ?」

本当のことを言った。連れ去られた私がここにいるってことを伝えたい。私がヒルダだよ?ママ!

 

「生きていたの…なんで、帰ってきたの?」

「なんでって⁉︎会いたかったから…ママに!」

やっと伝えれた。帰っていることをちゃんと伝えることができた。安心しているわけじゃないけど、この不安と私のことをママは抱擁で全て受け止めてくれると思っていた。

 

 

 

でも、ママは私の帰りを待ってくれなかった。むしろ、私がここに来てほしくないって顔をしていた。

 

「帰って、早く帰って…二度と来ないで!」

 

そして、ママはヒルダの代わりを娘として、連れ去られていった娘は娘なんかじゃないって。代わりの娘は私のことを実の姉かと思っていたのに

 

 

 

「違うわ!こいつは化け物よ!」

「化け…物」

 

代わりの娘がマナを使って結界を張ってきたら、ノーマの私は…

 

 

「ノーマ…いやぁぁぁ!ノーマ‼︎」

 

 

当然、ノーマの私は結界を破壊できてそれを見ていた代わりの娘が叫んで倒れた。ママは私に心配することなく、その娘のことをヒルダ、ヒルダって。

どうしてなの?私がヒルダなのに

「やっと悪夢を忘れて、幸せになれたのよ。その幸せを奪わないで…

 

ねぇ、どうしようもないことってこの世の中にあるわよね。あるでしょ!私がノーマを産んだのも…貴方がノーマなのも‼︎

 

帰って…貴方が来ていたってことは誰にも言わない…約束するから…約束」

 

もう、泣いてしまった。レイゼルお兄ちゃん。

一人で頑張るって言ってたのに。

 

 

 

一人で、どうにもならなかったよ。もう…耐えられないや。

「酷いよ…ママ」

「帰れって言ってんでしょ!」

 

尖ったような口ぶりだった。

期待どころか、拒絶されて、非難されて…私の心が折れた。ママはノーマの私のことを受け止めて…くれなかった。

「あんたなんか、あんたなんか生まれて来なきゃ良かったのよ!さっさと私の前から…

 

 

 

 

消えてよ‼︎‼︎」

 

アップルパイを投げつけられて、私のことはもうどうでもいいんだって思った。

 

誰も私のことを受け止めてくれない。でも目の前には、守ってくれた人がいた。

「もう…いい。ヒルダ。お前はよく頑張った」

「レイゼルお兄ちゃん…」

 

ママも私も突然出てきたレイゼルお兄ちゃんに驚いてる。傷ついた私のことをお兄ちゃんが…庇ってくれた。

 

 

*****

 

 

俺は…ヒルダの母親が投げつけたアップルパイを右手ではたき落した。これ以上のヒルダへの侮辱は、俺も黙認が出来るわけない。

 

「レイ…ゼルなの?なんで」

「自分の娘に…何をしてるんですかあんたは」

 

 

 

ヒルダがいなくなっていたからか?

俺がそのまま家に残って母親をどうにかしてあげるべきだったのか?俺は、アップルパイのある机を蹴り飛ばして破壊した。

「ハッキリと聞こえるようにもう一度言うぞ…あんたは自分の娘に何やってんだって言ってんだろうがァァァァァァ‼︎‼︎‼︎‼︎あんたは…あんたは一体!どこでおかしくなってしまったんだよ‼︎‼︎‼︎」

 

俺は今、本気で怒っている。

母親であろうと、ヒルダに対するこの仕打ちは余りにも残酷すぎる。

恩を仇で返された気分だ。あんたの連れ去られた娘の代わりがその子だっていうのか?

 

 

必死で脱出して…母親のことを思って…そんなヒルダがズタズタにとっとと帰れって否定されて…俺が隠れて眺められる訳ないだろ!

 

「ざけんな…ふざけるなよ‼︎妹が一体どんな思いで」

「あれはもう妹じゃないわ!私の妹はこの子なの。どうして貴方はあの時この家を去って…」

 

 

ヒルダをあれ扱いだと…ノーマだからたとえ実の娘でも、『あれ』でもいいのか。

 

 

「俺も…ノーマだからだよ」

「なん、ですって⁉︎」

「何でもかんでもノーマたがら迷惑なんですってわけか…マナを持っている人にとって都合の悪いことだけは‼︎‼︎‼︎あんたのそれは…親のすることかよ!あんた確かヒルダの目の前で言ったよな?どうしようもない事ってこの世の中にあるわよね…だって?ふざけるのも大概にしろ‼︎‼︎‼︎現実を見ようとしない腐れきった臆病者が‼︎‼︎」

 

 

 

ヒルダは俺の背中で抱きしめながら、俺の言い分を止めようとしているけど、俺は母親に対する暴言をやめない。この母親はどうかしている。そんな母親の行為に対して、黙っていられない。むしろ、黙れって言わいう方が無理な話だ。

「もう…いいの!」

「本当に、救いようのない…現実逃避の…最低な母親だよ。いや、あんたは母親でもなんでもない…人間として、大人として、親としての欠片もないクズだ。あんたは…母親のあなたに助けてって心の底で叫んでいる娘をこんな目に合わせてなんともないってことが本当に‼︎その行為自体が何よりの証拠だ‼︎」

 

 

 

俺は理解できないような顔をしていた。頭痛がしてならない。親が平然と子供を安易に切り捨てたことに憤りがならなかった。

 

 

もし俺がいなかったら…一体誰がこの子を支えてくれるんだ?そしたらヒルダはもう孤独じゃないか。

 

「それとも?もうヒルダより、この世界の規則を大事にして選んだんだな。この世界のルールに何にも疑問に感じることなく…ヒルダのことを化け物だと、生まれて来なければ良かったなんて言葉で悲しませたのなら。

 

 

 

俺はあんたとはもう、絶交だ…とっとと早死にして勝手に死ぬが良い。」

 

ついにその言葉を言った。言ってはいけないのに本心ではヒルダをこんな目に合わせた親を…娘に対して、生まれて来なきゃ良かったなんて、正気の沙汰じゃない。だから俺も、母親の心をズタズタにするようなことを言わせてもらった。

 

 

でも、俺の後ろで抱きしめているヒルダは

 

「これ以上…ママを傷つけないで」

 

俺が母親に対して毒以上の劇薬の舌を言うのをヒルダは望んでいなかった。俺は、もう気分が悪くてならなかった。

 

 

「もういい…行くぞヒルダ。これ以上こいつに話しても無意味だってことが分かったからな…」

 

 

もう、母親ではなく『こいつ』だった。どうして、こんなことになってしまったんだろうな。とうとう俺達は実家から離れて、母親はヒルダに生まれて来てほしくなかったって言われて。

 

 

 

「こういう時は、もう思いっきり泣いていいんだよ?」

「うわぁぁぁぁぁぁぁあん‼︎‼︎」

 

 

思いっきり俺を抱きしめて泣いた。

リィアン内で大声で叫んだ。これで、俺達の側にくればいい。お前の母親は妹の存在を否定した…けど俺はお前が必要なんだ。

 

「あの母親はお前を見捨てた。仲間を…ましてや責任を背負わないといけない大人である親が家族の一員を見捨てるのなら…人として気でも狂っているとしか言えない」

俺と一緒に来いって誘えばもう、お前は俺と一緒に居られる。苦しむことなんてない。

 

 

これで、俺の目的は…

 

 

「ママのこと、そんな風に言わないで…」

 

ヒルダは母親をそれでも庇っていた。どうしてそうなってしまう。お前の母親は、生まれて来なきゃ良かったなんて言ってきたんだぞ⁉︎

「なんで分からない⁉︎もう、お前の母親はあのザマだ‼︎お前がどんなに言っても無意味なことぐらい自覚してるだろ⁉︎

 

 

もう、母親のことを考えるのはやめろ!お前自身を戒めることになっちまうぞ!」

「血の繋がってないくせに…拾われただけで本当の家族でもないくせに…ママと…私の何が分かるっていうの‼︎‼︎もう、お兄ちゃんのことを信じられないよ‼︎‼︎」

 

 

ヒルダが欲しかったのは俺の愛と母親の愛の両方が欲しかったんだな。

 

 

でも、俺と母親の対立はヒルダにとって望んでなかった。俺は…ヒルダの本当の家族じゃないから。俺は11年前はただの拾われた子供だ。シュリーフォークト家の子供として生まれてきた子じゃないから。だから、そんな風に否定されてもおかしくないもんな…

 

 

「そうだよな…俺は血の繋がってないのにヒルダの家族に対して口出しする資格なんて…ないよな」

 

ヒルダは帰る場所もなく、彷徨って…その後、ヒルダは母親に通報され警官の集団に殴られていった。殴っているのを見かけて、俺が機体を使って殺そうとしたらヒルダまで巻き添いになってしまう。

「ひ、ルダ…畜生。何をやっているんだ…俺は」

「レイゼル…さん」

ヒルダがアルゼナルに連れていかれて、もしかしたら酷いことをされるんだな。

「私たち…レイゼルさんに何かしてあげることって…できますか?」

「悪い…一人にさせてくれ」

帰ってきたココとミランダは俺を落ち着かせるために優しくしてくれた。妹に信用されなくなった兄と母親が妹に対する強い拒絶。だから、自暴自棄になっている俺の今からやることは単なる腹いせだ。

「レヴェン。11年前にヒルダを通報させた奴と今のヒルダを殴ろうとした奴をを調べろ。今すぐにだ」

(そんなことをして何の意味が…)

「いいから早くしろ」

(…分かった)

俺は殺気立っていた。ココとミランダは何か不安げな顔をしていたけれど、気にしない。

「お前達のせいで…!」

ヒルダに殴りつけた彼らに対して、憎悪を感じアルヴァアロンに乗ってあいつら全員を殺そうと行動に移した。いや、太陽炉による障害で生き地獄でもさせてやるという方法も中々悪くない。けど、何を俺は目的外のことをしているんだ?

「まて…これは、俺が望んだことなのか…?そもそも街の奴らを殺す必要があるのか?そうだ…俺のやってることはただのこじつけだ。本当の気持ちとして復讐をしてたってヒルダは戻ってくるってわけじゃない…こんなの目的外『甘いな?ヒルダを強引に連れて帰っても、マナを使う奴らはお前らを襲う』だ、誰だ‼︎」

 

頭の中で声が聞こえてきた。俺と同じ声が聞こえてくる。今までそんなことは起こらなかったのに…なんだこれ⁉︎

 

『仮に連れて帰ったとしてどう守る?ヒルダに振られた今、一緒にって言ってもどう幸せに暮らせる?マナの奴らがいる限りお前は頭を抱えるのは見え見えのはずだろ?アルゼナルから無理矢理にでも出ていかせて、お前が前にヒルダの母親を虐げた時点で彼女を本当の意味で幸せに出来るのかよ?』」

 

俺のやっている目的を否定してきて、脳から俺の声が聞こえてくる。

頭が物凄く痛い。一体誰が俺のことを言っているんだ⁉︎

「確かに、俺は母親を虐げた。けど妹にどんなことを言われたとしても俺は…兄として」

『連れて帰るって?お前らの運命とこのぬるま湯に浸かりきったマナ共の運命による雲泥の差を考えてみろよ?マナの奴らほど嫌なものを全て俺たちに背負わせるっていう大罪人共じゃねぇか?

 

そもそも優遇されているマナ共がノーマにされた子供達の苦しみなんてこれっぽっちも思っちゃいねぇよ?そして、アルゼナルに送られた子供たちは自分の生みの親もわからずに生きるか死ぬか、っていうことになる』

「俺は…こんなの。間違って『そうじゃないだろ?お前は今まで間違っていなかっただろ?どんなに人殺しが好まないからってお前らに突き立ててくるのはこの理不尽な現実だ。いくら奴らに優しくしたところで悲惨なことが起こらない限り反省なんてあり得ないんだよ。兄という威厳としてヒルダのためを思い自分の意思を無理矢理にでも正当化させたいだけなんだろ?そしてヒルダはこう言うだろうな?「こんなこと望んでなかった。私にはもう帰る場所はない」って?それこそお前の目的は本末転倒だな?』俺は…ヒルダを助けて」

 

目の前の画面にもう一人の姿の俺が出ていた。けれど、その俺は笑っていて、俺のことを否定してきた。

 

『助けるって?連れて帰ることがどうヒルダを助けるに繋がるんだよ!だいたいマナの連中共は下位にいるノーマとやらを虐げることを考え、俺達を罵倒し!避難し!そして、お前とヒルダを殺しにくる‼︎敵に情けをかけるな!なら、お前が出来ないんなら俺が殺してやろうか?俺はお前と違って奴らを当然のように皆殺しすることができる…泣き虫でひ弱なお前と違ってな。

 

 

 

その気になれば…今日、街のほとんどを火と血の海にしてゴミ屑同然に

 

 

俺は殺れるぜ?』」

 

目の前には写っている俺は悪魔だった。俺とは全く違う別の考えを持ったもう一人の俺。こいつの言っていることは全部私利私欲のためのものだった。

『擬似太陽炉を使って大量の人を死に至らしめ、生きて足掻いたとして体に障害を負わせる‼︎

 

毒性GN粒子による細胞障害で…ルイス・ハレヴィのように生きていても再生治癒もできなくするほどになぁ!

 

 

『苦しみながら生きる』っていう死ぬ前に味わう地獄を‼︎‼︎‼︎

 

他人なんざどうでもいい‼︎ヒルダが俺の要望を拒むのなら…俺の言うことを完全に聞くように調教させて、最後には俺がいないと生きていけないような心にまで堕とさせてやればいい‼︎

この世界にヒルダと俺だけいればいいんだよ!なんならこの世界の人類全てを殲滅して、俺とヒルダをアダムとイブにしてやりたいくらいなんだ‼︎‼︎』

「違う、こんなの俺が望んだことじ『ならなんでお前はここにきた?』俺は、俺は」

『兄という威厳とやらで妹を虐めた奴らに制裁という奴らの処刑でもしたかったんだろ?』

確かにヒルダに暴力的なことをした警官達に対する復讐もあるけど、もう頭の整理がつかなくなっていった。

 

「俺は…ミランダ、ココ、ヒルダ…アイツらを守る責任者としてこいつらの存在が危険だから…出来るだけ被害を与えて…ヒルダを殴った連中だけでも殺して…大量虐殺なんてこと俺は」

『どのみち人殺しと変わらないだろうが。しかも、立場で人を殺すのかよ?本心はヒルダを集団でタコ殴りにした警官の奴らへの復讐とヒルダの母親のような連中に対する憎悪だろうが‼︎‼︎引き金ぐらい感情で引けよ!己自身のエゴで引け!奴らを一匹残らず駆逐してやるって殺意を…無慈悲なまでにぃ‼︎

 

 

 

レイゼル‼︎‼︎‼︎‼︎』

 

もう、どうにもならなかった。自分の自制心であるブレーキが効かなくなって…俺もヒルダと同じように心が壊れた。

 

 

あとは思いっきり怒り狂うように…暴れるだけ

 

「俺だって…こいつらのことが殺したいぐらい憎いんだァァァァァァァァァァァァ‼︎‼︎‼︎」

 

俺はついに引き金を引いた。ヒルダを殴った奴らだけでなく、住民全員を憎み、全力で潰そうと。

 

「ホァァァァァァ‼︎アアッ‼︎ぁぁぁアァァァアァァァァァァァァァァァァァ‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

 

街をこれ以上ないくらい全焼させた。1人も生き残りがいなくなるように。逃げまどう人、他人を助けようとする人、泣き喚いて動けない子供も、カップルも親も、いつもは攻撃的な検疫官や警察官も俺の目の前では突然の攻撃に怯えていた。

 

そして、結局…火の海にさせた。

大量虐殺だった。

 

俺が、俺のこの手で皆殺しにして…全員纏めて始末した。どいうもこいつも妹を虐げるからいけないんだ。だから、彼らに向かって引き金を引き続けた。

 

『アッハハハハ!良くやった!

 

 

今のお前は貧弱な頃のお前よりも生き生きしている。これからが面白くなりそうだ…次の街の破壊もよろしく頼むぜ?相棒?』

「俺は正しい…俺はいつだって正しい」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

自分を律するための…暗示のような状態だった。彼のことを誰かが…間違いっていると言わなければもうどうにもならなかった。もう一人のレイゼルはレイゼルが殺戮を起う前に目の前で出現した後、彼の影に隠れた。

「妹に出会えたかな…」

彼が復讐を行う前…黄金と紅の歌詞と楽譜本の中からヒルダが出てきてそこから…倉庫にあるデバイスのレヴェンから黒い霧として出てきて、猛スピードで警官に殴り倒されたヒルダの影に…もう一人のヒルダによってヒルダの人影に移った。

 




レイゼルの暴走(ガンダムOOの11話のアレルヤ状態)

気付いていない人もいるかもしれないので、ここに書いておきます。活動報告でヒロインをヒルダだけにするか、それとも多数にするかとのことについてのアンケートをとっています。なお、ヒロインはヒルダは確実に含まれますので。必ず、投票は活動報告にて。


次回…偽りのソレスタルビーング
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