組織、ゼラート…無人島にて再現データを使用しレイゼル達とタスク達を襲った組織。彼によって街が破壊されてゆく光景を眺めていた。
「あのヒルダという女の故郷と母親はやらなかったんだな」
「ええ。故郷とは違う別の街がやっていたらしく、それを葬っただけでした」
ヒルダの故郷はレイゼルの手によって葬られなかった。別の街の人がヒルダをノーマだと通報し、警察もまた別の街だったということになる。
「どうやら今回の街破壊の原因は黄金の機体であるレイゼル・フライトの可能性が高いです。しかし、彼のそばに仲間はいませんでした…レイゼルの方はどうやら単独で動いていたようです」
「ご苦労、良くやった」
監視をしていた人達はその報告に対し喜んでいた。彼の行動は無計画によるものである。そのため、彼らの特定位置は分かりやすい。事件を起こした近くの場所でなければならない。それに、トランザムも持っていないためにすぐさま遠くに行けるはずがない。
「奴の時代は…ここで終わりだ。レイゼル・フライトとその仲間達…お前達が我々の最初の餌食になるがいい」
レイゼルが暴走した今好機だと思っている…ゼラードの進撃が開始された。
*****
今の俺は心が泣いていた。ヒルダが母親を拒否しようとした俺に対する拒絶。
『もう、お兄ちゃんも…信じられない』
そのことによってトドメを刺された。あの11年間の努力のことはなんだったのだろうか?暴走している俺に対して、レヴェンは何も答えることはなかった。何か言えば、俺を怒らせるからだろうか。レヴェンが今の俺に注意しても悪影響だったんだろうに。ヒルダが実家に帰りこちら側につく日に…俺は
最悪な日にさせてしまった。11年前にヒルダがノーマだと通報したマナの人が住んでいる街を地獄にさせた。今度は今のヒルダをタコ殴りにした連中どもを殲滅した。
もう一人の俺は俺の目的を改めさせてくれた。その惨状は…正に大量虐殺と言っても良かった。どうして、俺の心の中に穴があいてしまったんだろう。復讐っていう行為が、その高揚感が、俺の心の穴を埋めてくれる。
俺とヒルダの不遇が悲惨だったから発狂した。
あの街にいるものは全員皆殺し…ビームライフルを撃たれて生きていても障害で悶え苦しむ者もいる。俺は…ルイス・ハレヴィのような人を生む元凶になってしまった。そもそも、ヒルダをこんな目に合わさせた奴らが悪い。ミランダとココは俺のやっていることや暴走していることに心配していた。
ヒルダの故郷は結局あの街が原因ではなかったために葬らなかった…
しかし、俺の目的は…マナ共の虐殺だ。ヒルダを苦しめた原因の街一つを殲滅した…今度は他の街も
「こんなの…間違ってるよ⁉︎」
「なんだよミランダ。俺のやり方がいけないとでもいうのか?俺がいつだって正しかっただろ?」
新聞にある市街地大炎上、降り注がれる赤色の光線の雨。中々にいい記事だった。GN粒子の毒性による被害者も多く、俺が殲滅した場所な住んで奇跡的に毒に侵されず、生きていた人はごく僅かだった。
ざまぁみろの一言に尽きる。
「なんで、こんなっ⁉︎あんたはヒルダと離れないために連れ戻すための力なんじゃないの⁉︎それをどうして…」
新聞を横から見たミランダは俺に対してそう言った。これを行ったのは俺しかいないし。…ここまで殺すはずじゃなかったんだけどな。
「やっと分かったんだ。いつだって邪魔してきた輩は上から見下しているマナを使う者共なんだ。そして、検察官も一匹残らず駆逐してやる。
泣き喚いても苦しみ悶えて、死ぬ方がよっぽどマシなほどの「レイゼル‼︎いい加減にしてよ‼︎‼︎」」
ミランダが俺に対して注意している?どうしてだ?目的はヒルダをこちら側に連れて行く、でもその目的も崩れて、俺の怒りはマナの虐殺と、ヒルダの侮辱者を木っ端微塵に殲滅する。
それが俺の新たな目的なのに
「こんなこと…アンタの妹も望むわけないじゃない。そんなことしてもレイゼル自身のあんたもそうさせてしまった妹も報われないよ…
あんたはヒルダさんのお兄さんでしょ!なら、妹のずっとそばにいるために必死に守るのが兄の務めでしょう!」
「レイゼルさん、貴方は間違ってるよ!こんなの…レイゼルさんらしくない‼︎」
俺らしい。俺らしいってなんだ?
これが『俺』なんじゃないのかよ?
「間違っても、俺は奴らを一匹残らず駆逐するまでヒルダには合わないさ」
「ねぇ…レイゼル。駆逐が終わって…そのあと妹とどうする気なの?」
「俺がアダムで…ヒルダはイブ…ヒルダに敵対する奴らは全員皆殺しだ」
「⁉︎そんなのって間違ってるよ!」
なにか、ミランダが俺のことを否定しようとしてきたけどその時に
(四機こっちに向かって攻撃しようとしている。今すぐ準備しろ)
「了解だレヴェン。返り討ちにしてやる」
街を破壊したのを知って、俺たちの居場所を知ったんだな…そう遠くに行ってないから…俺はアルヴァアロンに乗り、ミランダはマスラオに乗り、ココはジンクスに乗った。しかし、敵は…
「エクシアとデュナメスに…ヴァーチェにキュリオスだと⁉︎」
プトレマイオスが無かったが…刹那達の4つの機体が揃って俺達に挑もうとしてきた。それから、その機体から音声による通信がきた。
「久しぶりだな、いや。お前はたしか記憶がないから初めましてかな?」
「誰だ⁉︎」
ガンダムエクシアの方から声が聞こえていた。
「初めまして…ソレスタルビーングのユミテと申します。すみませんが…あなた達はここで始末されなさい」
「なにっ⁉︎」
急に、デュナメスとキュリオスにヴァーチェとエクシアは戦闘態勢に入っていた。エクシアは俺との戦闘になり、ミランダとココは残りの3機と戦闘になってしまった。
「相性が…悪すぎる⁉︎」
「あなたも仲間の方も中々しぶといですねぇ…?」
ミランダのマスラオはキュリオスをどうにかして、ジンクスのココはヴァーチェに善戦している。しかし、まだもう一機のデュナメスがいる。
しかし、デュナメスの方は一向に動かない。狙撃するためか。
「お前の転生ライフは終わったんだよ!レイゼル・シュリーフォークトいや…機動戦士ガンダムUCの世界の転生者、レイゼル・フライト‼︎」
「な、に⁉︎」
「「「「トランザム‼︎」」」」
トランザムを使える敵機体。こうなることは分かってはいたが、ガンダムエクシアのGNソードはGNフィールドを切り裂くことができる対ガンダム性能。それは言わなくても分かっている。
四機全員が総員に動いて俺たちを撹乱させられた。俺はエクシアのGNソードをビームサーベルで防いだが、デュナメスによる狙撃には気づかなかった。
「⁉︎危ない‼︎」
デュナメスによって狙い撃たれそうになったところを
「ミラ…ンダ?」
ミランダが俺を庇った。
「ミランダァァァァァァ‼︎‼︎‼︎」
すぐに四機が襲ってくる。
これ以上の戦闘はもう望めない。ココもギリギリの状態になって戦ってくれているが、いつ撃墜されてもおかしくない。
「チッ…庇ったか。いい駒だな?」
「撤退する…!」
そして、これ以上被害は俺達にとって危険だった。四機のトランザム仕様にジンクスとシャイニングガンダムに、俺のアルヴァアロンとアルケーガンダムだけで勝てるわけがない。
今回のが初の…敗北だった。
俺はミランダとココを連れてすぐさまGNフィールドを張って、リィアンによる大量のGNスモークを生じた隙に俺たちはステレス状態になって…とっさに逃げた。
遠い場所に行って…ミランダの容態を見てみるとまだ死んではいないし、機体もあまり壊れていなかった。しかし、頭から出血している。
命に別状はない。
軽傷ですんだ。
俺達にとっては運が良かった。あのまま戦闘を続けていたら最悪全滅はあり得ていた、俺の身勝手でミランダの命を落とすところだった。俺のせいだ…俺が、暴れてしまったから。
俺は二人にあることを言っていた。目的の前に大事なことを忘れるところだった。
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目的が外れても…俺のモットーは全員無事だ。
それだけは命に代えても保証する。
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「ミランダとココは俺を信頼してくれてんのに…まとめ役の俺本人が破ってんじゃねぇか‼︎一番やっちゃあいけないだろ!俺の馬鹿野郎‼︎」
そうだ。ミランダが前に俺のことを疑ってその時に俺は二人に言った。そして、俺の目的のために一緒について行ってくれて、
街を破壊するのが目的?
そうじゃないだろ⁉︎
どんなことになっても必ずヒルダを助けるのが目的だったんだろ?
こんなの…妹に会わせる顔がないじゃないか…なにを俺はまた馬鹿なことをしたんだよ。
「あの、ミランダちゃんが私達に話があるから来て欲しいって」
ココが外で、ガックリしている俺を呼んでいた。ココの言う通りに、リィアン内に帰った。ミランダは頭に少し怪我をしただけで、怪我というのは重症というわけではない。頭に包帯をグルグルと巻かれていた。
ミランダは後悔している俺にあることを言った。それは、俺たちにとって一番重要で、俺達三人で一緒に話さないといけないことだから。
「あのさ…レイゼルとっても…あたし達にとっても重要な話だから…いい?三人で」