紅と黄金   作:斬刄

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狙われしアンジュ、兄妹の心の叫び

ゼラードの組織。

再現データを利用してレイゼル達とアンジュ達に襲い、サリアのパソコンに脅迫メールをして殺そうとするが、レイゼル達に邪魔される。偽ソレスタルビーングとして今度こそ、レイゼル・シュリーフォークトの抹殺を行ったが、仲間が彼を庇ったせいで…逃げられた。

「運のいいヤツめ…」

 

彼の仲間であるミランダが庇っていなかったら彼を確実に葬ることができた。しかも、攻撃からするとミランダは軽傷であり、生きているとのこと。しかし、ユミテはある案を思いついた。

レイゼルには妹がいるはず、そしてその妹は脱走したものの、警察に連行され…アルゼナルに連れていかれる。ならレイゼルの妹はアルゼナルに送られるのは違いない。

 

「クハハハ!いい案を思いついたぞ?あいつを無理にでもおびき出す方法が!」

 

大事な人を失うあのレイゼルの絶望した顔が…レイゼルの心に大きな穴を作り出せて完全に戦意喪失させる。そうなればもう我々の敵ではない…レイゼルは出てくる、

 

「何はともあれ、あの男はもうだめだろう。妹が死亡したのを目の前で見て、我々を追いにくる。攻めてきたら総員で潰すか、呆然の状態になっていたらあとは、奴の自滅を待つだけだ?」

 

 

偽りのソレスタルビーングが目標の標的であるレイゼル・フライトいや、レイゼル・シュリーフォークトである妹…ヒルダを殺すために

 

彼女の首を見せて、バナージを殺し損ねた原因である彼をまず、地獄に叩き落すために…彼を地獄に叩き落とした後にアルゼナルにいるアンジュとヴィルキスを守るタスクを殺して

 

この世界を終わらし、バナージのいる世界に行き目的は完遂する。

 

 

○○○○○

 

アルゼナルに向かうまでの間シルヴィアとタスクのことについては色々と聞かせてもらった。

 

 

タスクはヴィルキスの騎士として私を守るために戦っている。詳しいことはジル司令から話してくれる。

そして、シルヴィアは…足を直してくれたのと、妹をここまで変えたのは腕輪についてあるデバイスのラグナという人が色々とおかしくしたせいでこうなってしまった。

(だって…ムラムラするってクマ吉くんが)

「えぇ⁉︎僕悪くないよ‼︎だって君があの子色々改造させたいから行ってこいって言ったの君じゃないか⁉︎」

「変な置き手紙を置いて、女子のスク水着て窓から部屋に侵入しておいてよくそんなこと言えるわねぇ?嫌な光景を思い出してしまったから1000発殴らせて?」

「それだけはやめて!また病院送りにされるのはマジで勘弁してよ!」

 

こんなカオスな状態だけれども、私達はアルゼナルに到着し、ジルにタスクの正体を聞こうとしたら…脱出による反省によって腹を殴られて、眠らされた。気づいたら私は全裸にされて、謹慎による罰が下された。エルシャとサリアの二人が私をここまで送っていた。

 

「アンジュ、ヒルダ…あんた達2人がこんなことするなんて…思わなかった。三人の秘密は守るわ…ただし、

 

あんた達のことを親友だと思って…信じていた私がバカだった」

 

 

サリアとの仲は前以上に最悪に変わった。私達のしたことだから仕方ないと思っている。

 

一応、シルヴィアがスタンドのスタープラチナで食べ物や水とかをいろいろ送ってくれる。回収も合図でやってくれた。エマ監察官は何やっているのって叱られてシルヴィアもうざったいって思ってて、ジル司令からはもうどうにもならないって諦めている。

 

 

 

シルヴィアを本気で怒らせて他のノーマを保健室送りにさせているのだからそれ以降、怖くて手を出せなかった。そのおかげでモモカからシルビアに送られ、シルヴィアからヒルダや私に食べ物やお湯が入っているバケツ二つ分を配給してくれる。しかも、シルヴィアからするとスタープラチナっていう幽霊は自己防衛のためなら相手の骨を軽くへし折るから私の妹に嫌悪して襲ってきたら確実にタダでは済まないよって先に言ってある。でも、シルヴィアは忠告したのに何人か襲ってきて、4人が骨折にされて被害にあった。

 

シルヴィアの能力は侮れない。ラグナの召喚体には二人いて…一人は変態行為を行うから何日間を再起不能にさせておいて、もう一人は気分で動くから役に立たないって言ってる。けど、スタンドとかのスタープラチナでお兄様を半殺しにしたという事実は分かった。

 

(シルヴィアやアンジュを本気で邪魔したり殺そうとするならターンXを呼び覚ましてここを地獄絵図にしてやるぞ?)

 

 

ラグナの言う、ターンXを本気にさせたらやばいってことは分かった。シルヴィアがスタンドっていうよく分からない力をもっているのだからこのラグナっていうデバイスの言っていることは事実だし。本気だろう。

 

 

私の罰について解放しようとはそちらのルールでやってもいい。姉の自己責任ですよ言っていたけれど、逆に私やモモカを陥れるようなことをしたりなどで、敵にまわさない限りはシルビアはアルゼナルの人達に手を出したりとかは全くしない。

 

モモカとシルヴィアの二人で一応働いてはいる。ノーマだとか人間だとか関係無しにちゃんと接してくれている。

 

ヒルダも私と一緒にいた。ヒルダはしぶしぶシルヴィアからの配給をもらってはいるが、相当落ち込んでいる。デレデレのヒルダも見たことがなかったが、恐ろしく目が死んでいて…見たことなかった。

「嫌だ…嫌だ!お兄ちゃん!ママぁ!」

「ヒルダ…⁉︎」

 

*****

毎日毎日悪夢ばかり見てしまう。

前向きになれなくなって、私の心は壊れて、おかしくなってしまうぐらいに重症だった。

夢の中で私のママとお兄ちゃんが私を蔑んでいた。大好きだった2人が私のことを軽蔑して…私の生きること自体を否定されて。私にとっては…お兄ちゃんが私のことを裏切ったら本当に死にたくてたまらなかった。ママもノーマの私を受け入れて欲しかった。でも、ダメだった。クリスとロザリーを友達だなんて思わずき脱出をして。相談もせずに…友達だと思っていないって思っていた私は信頼されていた2人に嫌われて。

 

「それだけじゃない。母親と別れて…兄貴のこと…拒んじゃった。ママのことを物凄く否定して怖かったから…私。お兄ちゃんに酷いことを言って。私には…何にもなくなった。」

 

母親の件について終わったらレイゼルお兄ちゃんの方に行くかどうかを決めるつもりだったのに…私が相談なしで拒否しちゃった。

「あるでしょ。いつも愛してくれているあなたのお兄さんが…私のお兄様の方はもうどうにもならないし、そもそも最初に私を陥れたのは私の兄様だったから。まだそっちはお互い謝れば…お兄さんによる救いはあるわよ」

アンジュの兄はモモカを使ってアンジュを処刑にさせようとして、私もアンジュも同じように外には帰る場所なんてなかったのだから。でも、故郷や私のママやアンジュの兄が裏切っても…それでも大事に思ってくれる人はいる。次女のモモカとアンジュの妹であるシルヴィア…そして私の兄貴だ。

「お姉さまが貴方の兄ことについて聞いた話からすると…あなたのお兄さんは、相当のシスコンで溺愛してますから絶対に諦めないわよ?」

「相変わらず妹が楽しそうに説明してきてスタンドとか、力とか、変態化とか…もう訳わかんないわよ…おかしくなった妹に話を合わせるのが大変だけど。」

アンジュとその妹のシルヴィアが私を慰めてくれた。シルビアの話からすると、兄が私のことで黙ってられないし、苦しくなったらすぐに駆けつけて、苦しませた現況を即座に叩くタイプより、妹と一緒に邪魔されることのない場所で幸せにしたいタイプだったから。

 

 

多分…いや、絶対合ってる。取り戻すだけで、マナを殺したり、アルゼナルを陥れたりとかそんな考えはなかった。

 

私を取り戻すってだけだったから、レイゼルお兄ちゃんが。

 

「私、もし兄貴と出会ったらもう今度こそ溺愛してもらう…」

「そうしてもらいなさい。彼が会うこともしないただの臆病者なら…私を呼んでスタプラで半殺しにするから」

「それってヒルダのお兄さんが普通にタダじゃ済まないってことよね…」

アンジュの妹は初めて会った時はママのような連中と同じようにノーマに対して酷いことを言うだろうと思ってたけど、とても優しかった。

「ですから、もし会ったらお互いにに謝って…思いっきり甘えなさい」

「…うん」

お兄ちゃんは11年前に約束を破った…でも、私もママと会っだ後一緒に行くかどうかも悩むことをせずにお兄ちゃんを突き放して約束を破った。私はもし、兄とまた再開するのなら今度は謝ろう。

そしたら、今度こそ。

 

ーーーーーーーー

謹慎3日目

 

ヒルダとアンジュの二人の脱走により、その間サリア隊は戦力不足によって他の部隊がドラゴンを倒していた。その後に…

 

「なに、どこの機体?」

「第一目標ヒルデガルド・シュリーフォークト…第二目標アンジュリーゼ第三目標レイゼル・シュリーフォークト。さぁ…殺戮を開始するか?そして来るがいいレイゼル

 

 

お前が妹が死んでゆく姿を見て何もできずに後悔して死ぬというのは最高のシチュエーションだ」

 

エクシアはラグナメイルのブレイブの機体を攻撃した。デュナメスとキュリオスは砲台を破壊しており、四機以外にも他に三機を追加されていた。

 

 

正体不明の敵機体が7機現れ、パラメイルとアルゼナルに攻撃してきた。

 

戦闘の用意が開始された。しかし、敵はドラゴンではない…ガンダムだ。未知の機体…ガンダムによる戦闘が始まっていた。しかし、その結果は他の中隊を数分で終わらせてしまうほどだった。

ーーーーーーーー

 

外では何か大きな爆発音がして外を見てみると…完全に荒れ果てている。

「なに…これ?」

戦場は壊滅的な状態に陥ってしまった。仲間の装備されていた砲台はボロボロ、パラメイルはズタズタ…圧倒的な戦力差によってメイルライダー達は死にかけの状態だった。

私のいる場所にまで声が聞こえた。

「聞こえるか!今すぐ、ヒルダ、アンジュを含むパラメイル第一中隊を今すぐに出撃させ、ここに来させろ!返答の拒否及び無視ならば、軍事基地であるアルゼナルを殲滅させてもらう」

 

 

忠告を聞いて第一中隊の準備を早速している。アルゼナルを破壊されないために私ら第一中隊は呼ばれるはずだが、それ以外なら絶対に消される。

 

 

「さぁ我々とパラメイル第一中隊の戦争を開始しようか。悲しみと、苦しみの歪みきった。

 

 

血と涙と絶望の戦争をな?」

パラメイルの機体が大量に出現したけど…一向に戦闘が終わらない。

 

私とアンジュの名前が聞こえてきた。誰が呼んだのか分からない…けれど、彼らによってジル司令がここに来た。アルゼナルを落とされたらそれこそここにいる全員が死ぬことになるから、2人には一週間もここで反省させている場合ではない。

 

 

「ヒルダ、アンジュ…今すぐにパラメイルに乗って戦え」

 

ジル司令から緊急として出撃命令を出してきた。このままだと彼らは問答無用で私達を潰しに来るんだろうって思っているから。ここアルゼナルを破壊させられるぐらいな、アンジュとヒルダを出撃させる。私の機体はアルケーではない。普通のパラメイルだ。

 

勝てるかどうかわからない。

「無い⁉︎」

サリアがアンジュのヴィルキスを使われていた。このままだと、サリアとヴィルキス諸共あの四つの機体に落とされる。急いで私のパラメイルにアンジュを乗せて、サリアの方に向かった。

 

*****

アンジュとヒルダを原隊復帰させられた。ヴィルキスを動かせるのはアンジュだけだと一点張りで。

アレクトラの力になりたかったのに…ヒルダはまだ許せる…でも。

 

 

なんで、アンジュなの?私、アレクトラのために一生懸命頑張ったのにアンジュなの?操縦が上手くて、命令違反して、脱走して、反省房送りなのに…アレクトラはアンジュを選んだんだ。もういい…

『アンジュ、目標はあの剣を持っている機体がリーダー格だろう。奴を潰せ。そうなれば少なくとも奴らの連携が乱れる』

「分かってるわ」

『サリア⁉︎命令違反だぞ!』

「黙ってて!」

分かってないなら見せてあげる…できなかったアレクトラの代わりに私がヴィルキスを動かしてやっつけてやる!

「アンジュ…じゃないのか」

機体から声が聞こえる…アンジュじゃなく私が乗っていたのを見たら、私のことをこいつらは笑ってきた。

「クッッッッ…あっはははは‼︎酷い冗談だな?まさかヴィルキスはきたとしてアンジュではない他のメイルライダーが乗っているとはな?」

「なん、ですって…!」

「聞こえなかったのか?俺が求めていたのはアンジュだ。お前のような見知らぬ奴を読んだ覚えはない。

 

だが、手間が省けた。俺を含む四人で一斉にこのパラメイルを総攻撃しヴィルキスを破壊するぞ?ヴィルキスを破壊すればアンジュを殺すことなど造作もない。我々は本当に運がいい」

「「「了解!」」」

 

アンジュ、アンジュ、アンジュ…ヴィルキスを使えるのはアンジュだけだっていうの⁉︎そんなに言うなら絶対に証明してやる。でも、ヴィルキスの機体…何でこんなに力が出ないの⁉︎

「力が出ないか?当然だ。そもそもその機体は主要者でないと意味がないのだからな?お前はわざわざ我々のために死にきたのと一緒だ。」

 

馬鹿にして…私は、私は誰よりも頑張ってきたのに…どうして?どんなに頑張ってもダメだっていうの?

違う。そんなことない!

「私の機体返して!あいつは私がやるわ!」

アンジュとヒルダがヒルダのパラメイルに乗って取り返そうとしている。無視して私の手で倒そうとするけど…

「この程度…所詮雑魚か?出直してこい」

彼らに撃たれて、落とされてゆく。

もう、私があいつらをやっつけるなんてこと…どうにもならなかった。

「イヤァァァ!」

あいつらに落とされて、この機体が動かない。動かないとアレクトラの力になれない…

 

「いけ!アンジュ!」

 

落下限界点を超えた以上落ちるしかないけど、アンジュが機体に乗ったら突然動いた。落下限界点なのに復帰してアンジュは…ヒルダに頼んで私を落とした。

 

ヒルダは私をキャッチして二人で乗ることになったけど…こいつらの増援である機体の集団が後からやってきてアンジュの乗っているヴィルキスを襲ってくる。

「邪魔…しないでよ!」

 

 

*****

なんとか上空に落ちてくるサリアを私の機体に乗せている。ココと同じ機体…ジンクスが集団で襲いかかってきた。あの4つの機体が連れてきたものだろう。

 

「キヤァァァ!」

「エルシャ!こんのぉぉ‼︎」

 

なんとかアルゼナルを死守してるけど、大量のジンクスは容赦なしに襲ってくる。こいつらドラゴンとは別の意味で厄介。機体がどういうものかはお兄ちゃんに教えてもらってるけど…知っているのはやっぱり私とアンジュぐらいしかいない…!こんな時にレイゼルお兄ちゃんがいたら…私らがどうにかするにしても数が多すぎる。

 

「こいつら…しつこいんだよ⁉︎」

「このまま私達、死ぬんだ」

「第一中隊がこんなところでくたばってたまるか!」

 

クリスは私のことを批判してるけど、弱気になって攻めることもままならない。弱気になっている場合なんてない。私は兄貴と出会うまでは死ねないし、死にたくない。たがら、生きるのをまだ諦めない。

「いまさら隊長面しないでよ!」

「はいはい…」

後ろからの機体がクリスを狙ってくる。それに気づいた私は

「危ない!」

後ろから狙ってくるクリスを私の機体で庇って、体制を整えて撃ち落とした。

「ヒルダ…」

「誰も死なないし…誰も死なせない…それが第一中隊だろ?サリア!掴まって!こいつらを私の手で殲滅する!」

私にはアルケーガンダムがある。でも今は兄貴のところにしかない。正直あれがないと苦戦するかもしれない。それでも、この機体でも、倒せないことはない。

「はぁぁあ‼︎」

凍結バレットで一体ずつジンクスの機体内を凍らせて、機能を停止させる。ほとんどを避けて、一体ずつ一体ずつ確実に仕留めるしかない。ちまちまと複数を相手に倒していったらこっちが多勢に無勢で死ぬことになる。

「沈め!」

凍られたジンクスは機能を失ってただ海に落ちていくだけ。この調子で倒していけば…

 

 

「なんだよ!コレェェ‼︎」

「助けて…ヒルダァァア‼︎」

「クリス!ロザリー!」

 

 

 

別の機体が何かの渦に二人と機体が飲まれていった。私とサリアはただ二人が渦に飲まれていくのを見守るしかなかった。渦に飲まれても死んでいないことを祈るしかない。

 

「これで…邪魔者はいなくなった」

「⁉︎ヒルダ!上‼︎」

 

サリアが言ってももう遅かった。剣を持っていた機体が私らに襲ってきた。

 

「驚いたよ?まさかパラメイル如きでジンクスが落ちるとはな?しかしジンクスを倒したところでお前は我々の敵ではない。

レイゼル・シュリーフォークトを絶望に叩き落すために…我々の手によって消えろ。第一目標ヒルダ…いや、ヒルデガルド・シュリーフォークト」

 

死にたくない。

まだ死にたくない。兄にもあっていないのに、ちゃんと謝ってもないのに。甘えてもないのに。

 

 

こんなところで

 

 

 

私は死ぬのかと思ってた。あの機体の剣が振り下ろされる。

 

「…なに⁉︎」

 

私とサリアを守ってくれたのは…助けに来てくれた…黄金の機体。そして、私の兄貴。

「アルヴァ…アロン。レイゼルお兄ちゃん?」

「ヒルダ…先に謝っておく。きつく当たったり…母のことをこれ以上言ったりして…ごめんな?」

 

*****

 

 

俺は決死の覚悟をした。

レイゼルが本当の意味で壊れてしまう前に、破壊者になってしまう前に、そしてもう一人のレイゼルによってヒルダと殺し合う運命にされてしまう前に。

 

『お前は街を破壊し尽くすんだ』

 

 

『そして、マナを駆逐させる。それがお前の役目』

 

 

『そして、兄と妹と血塗れの殺し合いをして…お前が勝ち取り妹を独占すればいい!それがお前の本望だろ‼︎‼︎』

 

俺は、そんなものを望んでいない。

ただ俺は、ヒルダと一緒に平穏に暮らすだけで十分だった。

ーーーーーーーー

二人と話し合って、俺がおかしくなった原因を二人に言った。もう一人の俺が俺をおかしくするんだ。嘘じゃない。俺は…そいつのせいで壊れて…ヒルダに顔を合わせなくなってしまう。俺は自分自身のもう一人の人格がまた暴れ出したら…もうどうにもならない。

 

あのソレスタルビーングは俺だけじゃなくアルゼナルにいるヒルダ達にも襲ってくる…

 

 

だから…俺は最後の最後まで普通の俺のままでありたい。ヒルダのことを博愛する俺でありたい。俺から二人には死にに行ってくるって言っているようなものだ。

 

「今まで…世話になったな」

その時、二人が大泣きしていた。

 

 

2人からすれば俺は初めての男に出会って、最初は怖いかったっていう印象が大きかった。でも、俺と長く一緒にいるうちにだんだん俺に対して好意を抱いていた。

 

だから二人は

 

「そんなの…あんまりじゃないですか‼︎」

「なによ、それ。私達を強くしたのは他の誰でもないあんたでしょ!最後まで…責任取りなさいよ!」

 

 

そして、俺の命日の日。

(レイゼル。ヒルダを助けに行く前にこれを聞け)

レヴェンからとあるかき手紙が保存されており、ミランダとココからのメッセージだった。

 

レイゼルへ

 

初めて会った時はココと私は本当に貴方のことが怖かった。そんなのあんた本人も誰でも、簡単に出せれる答えなのは分かってるじゃん、でも、立ち止まって答えが見出せないんだよね?

 

ヒルダがもし死んだら

あんたがもし死んだら

 

 

 

それこそ、どちらかが後悔する前に白黒ハッキリさせなよ?伝えたいことを思いっきり叫んで、伝えたい本心を語って、それでもダメなら本気でぶつかりあえばいい。喧嘩して、泣いて。あんたがヒルダさんのことをどう思っているのか

 

 

言葉じゃなくてもそれは絶対に叶うよ。

 

きっと思いは答えてくれるよ。

あんたは一人じゃない

 

 

妹があんたのことを許さなかったら私とココの二人を連れて一緒に謝る。

 

 

あんたが壊れてしまいそうなら私ら2人でどうにか止める。妹の代わりにそばにいてあげる。

 

怒られるのが怖いのなら一緒にいてあげる。私達は貴方の…ヒルダの妹の代わりにはなるけどそのものにはなれない。

 

けど、私はココのようなお姫様とか…夢物語とか言いいずらいけどさ。

 

 

 

 

 

あんたが必死で助けてくれた人は必ず最後には助けてくれる。私もココも生きて帰って欲しいって願ってるよ?

 

 

そしたら今度は、妹のヒルダさんとお互いに仲直りして一緒にパーティでもしましょう。

 

 

 

私達を歓迎してくれた時みたいに。

 

ミランダとココ

 

ーーーーーーーー

 

あいつらは優しいな。それに比べて俺は二人よりも自分勝手だ。二人は最後まで死のうとする俺を止めてくれた。

 

一番自分勝手にやったのは最後に俺だった。

「言いたいことがあるんだ」

 

ミランダにはいつも世話をやいてくれた。しっかり者で…真面目な子。ココのことを面倒を見てくれるし、俺の言うことを聞いてくれる。

 

「俺は改心する前にマナの連中達の大量虐殺をしてしまった。そして、こんな奴らをこの世界に呼び起こす原因が俺だった」

ココは食いしん坊だった。プリンが大好きで、夢を見ているメルヘンな少女。そんな子に戦わさせて何考えてんだろうな。俺。シャイニングガンダムをあげて、アニメを見させて上機嫌だし。俺は二人をなんとかして生かすために一生懸命にこの二人の戦闘を教育させた。俺のところで戦わされて、怖い思いをさせたのかもしれない。

 

嫌っているんじゃないのかって…機体を手渡して、歓迎会をしてもそんなことを思ってもいた。でも、二人は俺の面倒ごとに付き合ってくれた。

 

「俺にはもう一人の俺がいて、それと戦っていた。俺が壊れて、狂い、殺戮者になって…こんな連中をこの世界に呼び起こして…俺が振り巻いた火の粉は俺自身の手で消し去る。俺の命に代えても。

 

 

 

だからヒルダ…何があっても俺はお前のこと愛してるからな。」

 

だから、俺はもう…迷わない。ヒルダとは最後になるけど、こうして向き合って…もう一人の俺と、ゼラードっていう組織を葬る。これは俺自身の呪いだ。だから俺自身の手で消さなくちゃならない。

「レイ…ゼル、にいちゃん」

「お前の母親は生まれて来なきゃ良かったって言ったが…

 

 

 

 

最後に一つ…俺はお前が生まれてきて本当に良かった。今までありがとう」

最後に…ヒルダに俺から送る言葉を言わないといけない。何も言わずに死ぬのは酷いだろ?伝えることを…

 

 

 

伝えておかなきゃな?

*****

リィアン内

一人の少女は孤独に泣いていた。彼が置いた置き手紙を置いて、彼は去っていった。

ーーーーーーーー

 

レヴェンのデバイスはヒルダに渡すよ。俺の出来なかったことを今度は…ヒルダがやって欲しいと伝える。

 

「本当に死ぬ気なんですね…私…私達…助けてもらった身なのに何もできない」

 

 

ヒルダがもし俺と一緒に死ぬだとするのなら…このリィアンの機体はお前ら2人が自由に使ってやりたいことをやれ。

 

「神様…マナのないノーマでも…こんな私でも…思いを聞いてくれますか?どうか二人が仲直りして無事で帰ってきて。そして、どうか…二人を死なせないでください。私達の命の恩人と彼の大好きな人が殺させないでください…!」

祈った。ただひたすらに祈るしかなかった。二人で死ぬのも、レイゼルが死ぬのもヒルダが死んでしまうのも…そんな終わり方にココはして欲しくなかったから。

 

 

ーーーーーーーー

(bgm meaning of birth)

こいつらを殲滅する。俺一人でどうにかして奴ら全員を倒さなければならない。こいつらには絶対にトランザムを使ってくる…それでも。

 

「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアア‼︎」

「単独で来たか…どうやら最後の悪足掻きのようだな。仲間を連れてでも我々と戦っても勝てなかったというのに…錯乱したか」

 

トランザムは行動や反射神経が追いついていないのなら怖くはない。そして…トランザムが使えたとして奴らの思考がこれ以上にない速度に追い付ければの話。ロックオンによる狙撃は高確率で当たる。それに比べてこのデュナメスは狙撃と言っても動きながらの攻撃は余りにも大外れだ!

 

 

「こいつ⁉︎」

「落ちろ!」

 

ガンダムヴァーチェとデュナメスは遠くからの攻撃が主だ。だから、まずデュナメスを先におとし、全速度でヴァーチェに突っ込む。

 

「異端者風情が…舐めるなあ‼︎」

 

今度はエクシアがGNソードを使って襲ってきた。一番問題なのがどこまでソードを最小限までに当たらないようにするか。GNフィールドを結構使う俺にエクシアとの戦闘は厳しい。エクシア相手に接近戦で当たらないようにするのはかなり至難の技だ…

「「トランザム‼︎」」

キュリオスとエクシアが早速使ってきやがった。機体の腕を挟み込んで、切り落とす。変形させるとしたら、ミサイルかこいつの行動パターンなんざ分かりやすい。

 

「お前が超兵じゃないなら…勝機はあるよな!」

「野郎…やりやがったなァァァァァァ‼︎」

 

こいつは…アレルヤ・ハプティズムではない。ましてや改造人間でも超兵でもないのなら…俺が追いつけないことはない。

 

機体が壊れるまでやってやる。俺の死と同時にお前らを葬られるんならな。その時また俺の頭に頭痛がした。これ以上のないほどの激痛が、

 

『妹を置いて死ぬつもりか‼︎イカれてるぞテメェェェェ‼︎』

 

 

もう一人の俺が俺の身勝手な行動の邪魔をする。俺のやりたいことを妨げるかのように頭痛によって邪魔をしてくる。こいつのせいでもし、ヒルダの母親と故郷を滅ぼしてしまったら…俺はヒルダに会わせる顔がない。

 

これは俺が振りまいた厄災だ。

だから、今ここで俺は命を絶つ。

こいつら四機と俺という人格を迫害するもう一人の俺と一緒に‼︎‼︎‼︎

「虐殺を好んでしまった俺とそれを許せない妹で殺し合う運命を辿るなら俺自身を殺して死んだほうがマシだ‼︎‼︎」

『巫山戯るなよ…!俺という存在も死んでしまうぞ‼︎』

 

俺は一度、見出す目的を間違えてしまった。そして、間違えた目的で俺は無意味な事をしてしまって…別人のような俺に変わって、ミランダとココを苦しませた。

 

 

 

「お前達がどんなことをしても無意味だということがなぜ分からない?お前の敗北は確定された‼︎まだ足掻く気か⁉︎」

 

無意味なんかじゃない…少なくともあいつらが無事に生きていけれるのなら俺が振りまいた火の粉は俺自身の手でどうにかしなくちゃいけないだろ‼︎だから、

 

「な…に⁉︎」

 

当たることを覚悟して、見下しているこいつらを殲滅する。俺の最後のミッション…俺の命をかけて

 

 

偽ソレスタルビーングともう一人の俺諸共俺と一緒にこの世界から葬る‼︎‼︎

 

「こいつ、本気で我々を巻き込んで死ぬつもりか!」

 

あいつはトランザムを使ってくる…セブンズソードを全て受けるわけにはいかない。GNソードにも注意する。相手は刹那・F・セイエイではない。けれども、この機体は油断できない。

 

 

引き金を引いて、高威力ビームで終わらせた…はずだった。

「結局、お前のやろうとしていることは単なる無意味だ」

「お兄ちゃん!」

GNソードで、ビームライフルを持っている機体の左腕が切り落とされた。これで、二本の足と、右腕と右手のビームサーベルしかなくなった。

 

 

「全く…手間をかけてくれる。これで終わりだ」

 

 

俺も…そろそろ終わりだな。11年間ヒルダのためを思って努力して、ミランダとココの二人を人質にするつもりが歓迎会っていうことになって。

 

 

母親と縁を切って、ヒルダに嫌われて、ミランダとココに心配かけさせて…それでも最後の最後は、俺は目的を見誤らなかった。それでいいじゃないか?

 

これで、良かったんだよな。

 

*****

 

レイゼルお兄ちゃんはバカだ。

私に嫌われて、自分自身を殺そうとして…

 

俺が壊れるから、私を無闇に傷つけるから、

 

だからいちゃいけないって。

 

そんなの酷いよ?

「レヴェン…アルケーガンダムを用意して」

(…分かった)

「⁉︎ヒルダ貴方何を言って」

 

だからね…私も目の前にいる大好きな人…レイゼルお兄ちゃんのために世界が相手でも私は戦うよ。私と兄貴の2人揃わないなんて、死んでも許さないから。帰って甘えたかったのにそれさえさせてもらえないなんて…勝手に死ぬなんて認めないから。

 

今度から…レイゼルお兄ちゃんが苦しいのなら私も背負う。私が苦しい時はレイゼルお兄ちゃんが助けてくれる。

 

11年前になってもここまで愛してくれるお兄ちゃんを私は黙って見捨てろって?

そんなの…できるわけない。

だから、

 

 

「ごめんサリア」

「ヒルダ…」

 

勝手に死んで、勝手にこの世から消させない。レイゼルお兄ちゃんと一緒に世界と戦う。

 

「決めたから。私、兄貴と一緒に行くね」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

ヒルダがアルケーガンダムに乗ってエクシアのGNソードによる攻撃をGNバスターソードで防いだ。

 

「お前…なんで」

「いい加減してよ…お兄ちゃん。勝手に消えて、勝手に死んで。苦しいこと全部背負いこんで、そんなの卑怯だよ…」

 

アルケーガンダムを出したってことは、アルゼナルにいるノーマの人達全員の目の前で裏切りをしているのと同じだ。その意味は妹が一番良く知っている。

 

 

「謝って…甘えたいって思ったら…そしたら今度は私の目の前で死のうとして…私にとってお兄ちゃんと生きて一緒にいないと…私はいつまで助けに来てくれるのを待てばいいの?歳を取っても帰って助けてくれないなんて…苦しいよ」

ヒルダは泣き声だった。サリアからしたらいつも荒々しいヒルダが素直で、思いっきり感情的に必死に叫んでいる姿に驚いていた。

 

 

「私は目の前で何もせずにお兄ちゃんが死んでいくのを見たくないよ。兄貴の言っていた大量虐殺なのも…全部真実かもしれない…そんなお兄ちゃんでも私は‼︎いつまでも私に優しくしてくれて、大事に思ってくれているレイゼルお兄ちゃんが必要なの‼︎ママに拒絶されて、私を愛してくれるレイゼルお兄ちゃんもいなくなるなんて…嫌だよ‼︎

 

 

私のかけがえのないたった一人の兄貴、いや…大好きなお兄ちゃんなんだよ‼︎‼︎‼︎ノーマの私を受け入れてくれたのに…だから…だから…だから‼︎‼︎私を置いていかないでよ‼︎私を世界で一人ぼっちにしないでよぉぉぉぉぉ‼︎」

 

ヒルダが顔を赤くして大泣きしながら俺に向かって叫んだ。悲痛な叫びだった。ヒルダは苦しかった本心をぶちまけた。確かに、俺はヒルダの一人の母親をきつく当たって、目的外のことまでしてしまった。こんな汚れた俺でも…そんな俺でも

 

 

 

ノーマとして苦しかった妹も俺のこと好きだから死んでほしくなかった。お互い…大事な人としての存在を肯定したんだな。

 

 

「ヒ…ルダッ!」

 

俺とヒルダは泣いていた。なんでこんなに長くなったのだろうか。どうしてこんなことになってしまったんだろうな。

 

俺は余りの罪の重さに自分を殺そうとしたらヒルダは泣きながら俺の自殺行為を止めようとしてきた。

 

 

あぁ、そうだったな。

俺もヒルダの母親と同じように大事にこんな俺になっちまっても愛してくれるんだな。それを見ていて気に入らないと思っていたもう一人の俺が

 

『ハァ…仕方ない。この状況で最終手段を取らないといけないか。ま、ひとまずは世界の時間を…止めるか?』

 

そう言った瞬間、俺とヒルダ以外の時間が止まった。

 

*****

保健室

とある戦闘狂が時間が止まっている中で目覚めて、一人だけ動いていたノーマがいた。

「なんだい?みんな動かなくなって?」

(いいから、クリスとロザリーが危険な目にあっている。急ぐぞ)

「あいよ」

ゾーラの腕輪から光が放たれ、その光はゾーラの機体であるレグナントが出現した。そして、何もない場所に空間の歪みが生じた。

「それじゃあ…可愛い後輩を助けに行こうか!」

この時のゾーラは両目が復活しており、彼女は…空間に出てきた歪みに向かってレグナントを飛ばした。

 

空間の歪みで辿り着いた場所は街。

固有結界によりロザリーとクリスが連れて行かれ…倒れていた。そこには三つの機体が二人を倒し、ゾーラの前に立ちふさがっていた。

「そ、そんな馬鹿な⁉︎お前は確かにドラゴン戦によって死んだはずだぞ‼︎ゾーラ・アクスバリー⁉︎」

「地獄の底から…這い上がってきたァァァァァァ!」




追記、ガンダムucのキャラ追加を活動報告でやってます。
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