私、シルヴィアです。
紅と黄金の女神によってプトレマイオスも外にいたレイゼル達はバラバラに転移されて、私はアンジュとタスクさんのいる方に転移されてしまいました。ラグナのデバイスと連絡が取れなくなって、どうなっているか分かりません。彼のことですかは無事アウローラに乗っていると思いますが…一応自分の身を守れるためのスタンドのスタープラチナが使えるかどうかの確認をしています。まだドラゴンになっているヴィヴィアンと私、タスクの三人が目覚めたわけです。
「俺の方で服を持っている。それを着るといい」
「あ、すみません」
実のところ私がスタンドを持ったせいか、マナの光が急に使えなくなってしまいましたし、非常に困っていました。ラグナのデバイスを持っていないのですから…一応、連絡できるようにはしていますが。
タスクのデバイスである刹那さんとタクトさんのおかげで服の方は男物ですがなんとかなりました。
「さっきのツインテールじゃ似合わないですし」
「お、男っぽいね…」
「仕方ないじゃありませんか。下の方は男物しかそちらには無いですし…女物を持っていたらそれこそドン引きですわよ。まぁ、お姉様が裸にされた時とかの代わりの服ならわからなくもないですが…」
私も転移された後に裸のままにされている…プトレマイオスにはいたけど、もしかしたらプトレマイオスには機械的プログラムとしてレイゼル達に仲間認識されていなかったから私が外にいるってことにされている。
服をもらった二人のおかげで風邪を引かなくてすみました。
「君は確かレイゼルの船にいたはず…だけど」
「うーん。それが分からないのです」
私がヴィヴィアンのことを知っていているのかというとラグナから念話で連絡できるのでそれで知りました。どうやら私の方は何故かプトレマイオスから離れてしまいました。レイゼル達の方もどこにいるかわかりませんし、プトレマイオスの船の場所もどこにあるかはレヴェンが絶対詳しいと思いますがそのレヴェンもいないのですから困りましたね。
「うわぁぁ⁉︎」
あ、やっとアンジュお姉様が起きました。ドラゴンが目の前に出てきてびっくりしてたけど、ヴィヴィアンって名前で尋ねて、それに頷いてる。
「またなっちゃったんだ。ドラゴンに」
機体に隠れてさっさと着替て、タクトさんがいま私の髪を整ってもらっているところです。
「僕にもこんなに妹がいたらこんな感じになってるのかなーって思ってたから」
タスクさんにやってほしかったという点でもありますが、彼の方は刹那さんと話し合っているので。でもタクトさんの方は…
だんだんツインテールにしたり、カチューシャつけたり…タクトさんが私の髪をちょくちょく変えたりしてくるので、
ピキッ
いい加減イライラしました。
「タ・ク・トさぁぁぁぁぁん‼︎私の髪で遊ぶのやめましょうかぁ?」
「ヒヤァァ⁉︎冗談!冗談だって!」
こんなことでスタープラチナを出すのもあれなので、ただ声色を変えて、笑顔になって怒鳴りました。結局、私が選んだのは楽なポニーテールにしました。
「ここどこ?」
「私達の方もここがどこなのか分からなくて…何か手がかりがありますか?タクトと刹那の二人なら…」
「悪いけど…」
(すまない。俺たちの行動時間の限度が来たようだ…)
(ごめんね、協力できなくて…数日経ったら復活するからその間無事であることを祈るよ)
「そう…」
タクトさんと刹那さんも人からタスクのデバイスに戻っていく、レイゼルさんと同じように腕輪ですが色が白かった。レイゼルさんの持っていたレヴェンと私の持っているラグナのように制限時間がない。
「二人も頑張ったけどね…」
「こちらアンジュ…アルゼナル。誰か生きているなら応答して‼︎
モモカ!ヒルダ!誰でもいいから返事しなさい‼︎」
タスクさんからの話によるとタクトさんと刹那さんの方もデバイスに戻る前にここがどこか情報収集をしたもののわからなかった。情報収集って言っても、レヴェンのような超広範囲の場所の情報を回収できるような性能を持ってない。
タスクさんのほうもアンジュさんの方も連絡が全然来ない。
「タクトと刹那さんのデバイスにも協力してもらったけど、俺の方の機体も他の機体が見当たらない。位置センサーも機能しないし、俺の知っている限りこんな場所、アルゼナルの近くにはない」
「大昔の廃墟じゃないの?戦争していた頃の」
タスクさんの方も知らないと言っており、エンブリオから逃げる為にヴィルキスがアンジュを守るために何かしたとのこと。
ヴィルキスは特別な機体だから何を起こしてもおかしくはないとのこと。私の場合は、何かしたというのは転移によるものだと思いますが、ヴィルキスがどうやって転移したかは分かりません。
「特別ねぇ…ん?タクトと刹那さんって誰よそれ?」
「あぁっ⁉︎そう言えば妹には言ったけど、君には言ってなかったね」
あ、確かにお姉様の方は聞かれてなかったですわね。私の方はお姉様が起きる前に聞いてましたから…タスクさんはお姉さまに腕輪を見せて話をした。
*****
それはタスクさんが前回のリベルタスで生存者がいるか仲間を探していた時…
「…ふぅ。この大型の機体を手に入れれたけど、パラメイル以外の大型の機体を整備するなんて思わなかったよ」
刹那とタスクのデバイスとあったのはタスクが手に入れてあるアヴァランチエクシアの整備の時に、機体が突然光り出し、
「き、君達は?」
「お前が、アヴァランチエクシアの所持者だな」
「こんばんわ?マスター!」
目を開けたら姿は違っていたけれどタスクさんと同じ声をした…タクトと刹那っていう二人が目の前に現れ出てきて。これが、タスクと二人の出会いである。
*****
「ふーん。レイゼルの持っていたレヴェンっていうのもデバイスだったし、必ず腕輪である事は共通してあるけど姿も違うし性能も効果も全く違うのは分かったわ。でも…タスクの側にいる貴方は誰?」
私の方に拳銃は向けられなかったけれど、疑いの目で向けられたこと。
あ、そうか。
タスクさんの方も裸だった私を見てビックリして隠れていましたし、私の方はいつもはドレス姿でしたからこの格好をされたら誰って言われても無理ないですわね。
「…あのーお姉さま?妹のシルヴィアですよー」
「あー…ってええええ⁉︎シルヴィア⁉︎ごめんなさい、本当に別人かと思ってたから」
「ううう…」
ガックリしていたけど、そうも言ってられない。お姉様の方は偵察に、タスクの方はデバイスの刹那とタクトが気絶している間に直していたりしていたから途中まではやっている。
ヴィヴィアンっていう子がアンジュを乗せて散策に向かっていった。
タスクさんの方は知り合いなのだけれど、ドラゴンの姿しか見てなくて人間の姿は見ていない。というより反省坊のお姉様に付きっきりでしたからヴィヴィアンって子と会ったこともない。人がドラゴンになること自体はデバイスのラグナから聞いて驚きましたが。
ラグナ…無事であることを願いたいのですが。
ドラゴンに乗ってすぐさま帰ってきたアンジュはこの世界にアケノミハシラを見つけた。
アケノミハシラがあるということはミスルギ皇国がこの世界にあったということにもなるけれど、見ていたお姉様はアケノミハシラも周りにあった街もずっと前に古びていた。
「俺たちが気を失っている間に数百年もの間が立ってしまったとか?まさか…」
「冗談で言っているんじゃないのよ!」
その時に音が聞こえた。
タスクとお姉様は銃を持ちいつでも撃てるように隠れ、私の方も一緒について行き…タスクさんから護身用に拳銃を貰い、不意打ちでスタープラチナを構えました。
『こちらは市都防衛機構です。生存者はいらっしゃいますか?
市都第三シェルターは現在も稼働中、避難民の皆様を収容しております。生存者の方々は中央公園までおこしください』
私達二人はその中央公園に行ってみるしかなかった。この世界に何があったのかを確かめるために向かった。
「ここに生存者が?」
『生体反応を確認、収容を開始します。
ようこそ市都第三シェルターへ。
市都防衛機構はあなた達を歓迎いたします。
現在、等シェルターには1.7%の余剰スペースがあります。お好きなエリアをお選び下さい」
シェルター内に入っていくと、そこは死骸が残っていて、白骨化されてここに生存者がいる保証がなくなった。
「さっきのあなた!出てきて説明して!」
『管理コンピューターひまわりです。ご質問をどうぞ?』
「これどういうこと?誰か生きている人はいないの?何が起きたの?どうしちゃったのよ!」
ここまで酷いことになっているのなら、もう嫌な予感しかなかった。飢餓で死んだか、環境で死んだか…彼らが生きている間ここは最悪の状況だというのが少なくともわかる。
『回答シークエンスに入ります』
予想は的中した。
映っていた記録映像は戦争をしており、戦争を終結させるためにラグナメイルを投入した。
黒いヴィルキスによって放たれた次元共鳴兵器によって地球上の全ドラグニウムが共鳴爆発し、それによってこの地球は生存困難な汚染環境になり、戦争は終結したものの人類がいなくなり地球が滅んでしまった。
一言で言えば、世界が滅んだ。
私も最悪な状況にはなると思ってましたが世界が滅ぶということになっていたのなら受け入れざるおえない。
「バッカみたい…いつの話よ!」
「約537年前です」
残りのシェルターに他の生存者は無いという事実も知り、この地球に生存している人間で生きているのは私を含むタスクとアンジュの三人だけ…
「五百年か…五百年も経てば文字が変わるか」
「あんな話、信じるの?」
私とタスクさんの方はもう、あの映像を見て、ここがどうなってこうなったかがはっきり分かった。けど、アンジュリーゼお姉様はあの映像を見ても…事実を受け止めきれないでいた。お姉様はあの映像を紙芝居と言っているし、そもそもいつの間にか500年先の未来に行ったなんてことを
アルゼナルのみんなとレイゼル達がどうなったのか、エンブリオが死んだのかも分からない。
「あの白骨の死体を見ればね…」
「…全部作り物かもしれないでしょ?」
「なんのためにそんなことを」
「知らないわよそんなの!私はこの目で見たものしか信じない‼︎」
認められないアンジュは私から見ても焦っている。帰ってきたらクタクタになってて、何時間も飛んでいて疲れており無理をしているヴィヴィアンに役立たずと言ってる。ヴィヴィアンはそれを聞いて怯えているし、お姉様の方も目の下が黒くなっている。
「少し休んだほうがいい」
「休んでどうなるのよ…こんなわけのわからないところにいろっていうの⁉︎
アルゼナルがどうなったか!モモカ達が無事なのか…あいつが本当に死んだのか…シルヴィアもラグナが無事なのか知りたいでしょ?」
「お姉様…」
お姉様の気持ちもわからなくもなかった。でも、元の世界に戻れるのなら戻って無事かどうかを確かめたい。彼のことだからなんとかやっていると信じたいのですが…
「あなたも早く帰らないと困るんでしょ?あの女が待ってるんだし…ね?ヴィルキスの騎士さん?」
「そうだ…俺は命に代えても君とヴィルキスを守る」
でもそれは『リベルタス』のために守るということだけ…お姉様は誰かに利用されるのが嫌なんだ。
命令されて動くっていうのが…
「リベルタスのために、ね。サリアと一緒…私を利用することしか考えていない。あの女の犬」
「違う!僕は本当に君を‼︎」
「帰れないなら…それでもいいんじゃない?だってあんな最低最悪のゴミ作戦、できるわけないじゃない」
「ゴミ…」
ジル司令の作戦リベルタスは世界を壊してノーマを解放するというものは必ずノーマの大量の犠牲を伴うもので、何人犠牲になろうが構わないという方法。
私のデバイスのラグナからすると
(いくらあの女がマスターでも乗り気になれんし、俺もどっちかっていうレヴェン側の方がいいって思っている。
ジルという女のやり方はハッキリ言って好めない)
そしてレイゼルさんのデバイスであるレヴェンからは
(あんな命令女とは協力したくない。だってマスターを人質に使って俺を利用してくるし、個人的に好きではない。
まぁ一番は自分勝手&大暴れできないのも一つだし、あ!大暴れについては聞かなかったことにしてくれ‼︎
まぁ、そもそも私が全力でガデラーザ乗って2人を連れて帰った理由はあそこで戦わせるより、もう兄と一緒の方が安全だからだ。あそこにいても厳しい条件、兄妹を隔離させたりして…戦わせるようにさせたり。
そんな奴にガデラーザのGNランチャーと大量のファングをブッパなして消滅させる方が気分がいい。だが、レイゼルとヒルダの方はアンジュとサリア…第一中隊達の件で撃つのは絶対にやめろって言われてるからな…
それと、そんなものいくらマスターとその妹の頼みでも2人に危険が及ぶのなら…THE・O☆KO★TO☆WA★RIだからな。まぁサリアが毎日色んなコスプレしながら痛い台詞を言って俺を楽しませるのから考えなくもないけど)
二人の意見は色々と違っていたけど、ジルの方法にはあまり好きになれなかったようてました。
いくらゴミ作戦とはいえ、タスクさんはその作戦で親や仲間を大量に死んでいくのを見てるってこともある。その彼にその言葉はあんまりずきる…だから
人の思いをゴミ扱いして、心が痛まないのか!そのリベルタスとやらには少なくともタスクの大事な人が関与していることだってあり得たんだぞ‼︎
って言おうとしたけど…でも、何も言えなかった。
多分、デバイスであるラグナなら…お姉さまのことを思いっきり叱るだろうけど、私は口には出せれなかった。
お姉様の身には利用されて裏切られたことが何回もあったのだから、私はとやかく言えなかった。
「それで何が解放できるんだか…笑っちゃうわ」
「お姉さま!そんなこと」
「じゃあ俺の両親は…ゴミに参加して無駄死にした…そう言っているんだな」
私じゃなくてタスクが悲しげに呟いた。
「俺達古の民はエンブリオから世界を解放するためにずっと戦ってきた…父さんと母さんはマナが使えない俺たちやノーマが生きていける世界を作ろうとして戦い…死んだ‼︎
死んでいった仲間も両親の思いも…全部ゴミだというんだな‼︎君は‼︎」
タスクが本気で怒っていたことに私とお姉様は驚いてる。彼自身結構優しいけど、あんな言い方されて怒るのも無理はなかったですけれど…あの時、私がお姉様のさっきの発言を注意するべきだったのでしょうか…二人の揉め事を聞いていた私の心が痛んでならなかった。
「ラグナ、私。どうするべきだったのでしょうか…結果としてタスクが怒っていましたが、私は黙ってはいけなかったのか…分からないのです。
いま、貴方はどうしてるの?どこで何をしているの?貴方は無事なの?」
夜の中で空を見上げながら私は考え込んでいた。その夜は、考えすぎたりしてあまり眠ることができなかった。