第二話です、
第二話 学園都市において最強の姉妹
「全員で五人、連行完了ですの」
「あ、あの四人以外に一人倒してたの、流石」
「ふふ、ジャッジメントとして当然ですの」
私はメガネのレンズを拭きながらそんな得意げな黒子と穏やかに会話をする。
もっとも、現場は穏やかとはほど遠い状況であるが。
具体的に言ってみれば、壁がボロボロになった路地裏、黒子と戦闘していた者のであろう軽い血痕、そして何より全てを圧倒的な力で破壊したような30m程の直線の痕にその終点として後ろ半分が大破した車。
まぁおおよそ、中学一年生のお嬢様二人が作った惨状とは思えないだろう、まぁそれも、その状況を作った張本人の名前を聞けば、少しは納得する人もいるだろうけど。
「にしても流石美歌さまですの、この距離で正確に後ろだけを破壊するなんて」
「ありがと、姉さんならもっと上手くできると思うけど....それに頭痛くなっちゃったし...」
「頭が痛いですの?それなら....」
「(嫌な予感...)」
私は何かを察知してメガネをつけようとするのを止めて少し警戒してみると、次の瞬間に、私のAIM拡散力場に波の揺らぎを感じた。
「(後ろ...)」
「わたくしが癒してさしあげますの!」
私が横に少しずれるとそんなことを言いながら後ろから抱きつこうとしてくる黒子が通り過ぎて行った。
「なっ...躱されましたの!?お姉様にも一度も躱されなかったですのに!?」
黒子は驚愕しながら振り返りそんなことを言う、あ、美琴ねぇも躱せたことないのね、少し勝った気分。
「まぁ、メガネかけてないから近くの状況は分かるから....」
「?、そうなのですの?というか...そのメガネってなんのためですの?目が悪いわけでもないですわよね?」
「ん~と、黒子は私の能力分かるよね?」
私たちは少し歩き始めながら会話を続ける。
「当然ですの!美歌さまの能力は位相調律!この世に存在する波を観測し干渉する...そんな能力ですの!」
「うん....怖いぐらい完璧な説明だね......」
「美歌さまについてなら当然ですの!」
なんだろう...初めて能力の説明で恐怖を感じた.....それもなんか今までと質が違うし....。
「....そ..う、誉め言葉として受け取っておくね」
「当然ですの!」
私はやけに食い気味な黒子を軽くいなし話を続ける。
「で...全ての波を観測できるっていうのが少し問題でね....」
「情報量が多すぎる...ということですの?」
「うん、そういうこと、黒子やっぱり頭がいいね」
黒子との会話はストレスがなくていい、こういう随所随所の察しが良くて話を進めやすい、私は説明が下手だからなぁ......やめろ.....抱きつくな黒子。
「まぁ、確かに波なんて量子力学における物質波をはじめとし、音波、電磁波、熱振動など色々あるですの」
「そうなの、それに加えて人が動いたりしても空気中に波が広がったりね」
「で、そこでそのメガネですの?」
「そう、これつけると光とか生きるのに必要な波以外の視覚情報をシャットアウトしてくれるの」
そう言いながらメガネをつける、あ゛~、まじでメガネ様様.....これなかったら何回脳が焼き切れて死んでるんだか....。
「まっ....もちろんこれをつけてると能力も殆ど使えなくなっちゃうんだけどね」
「なるほど...ですから戦闘時は外しているのですのね」
「そういうこと」
「にしても...そんなことが出来るなんて不思議なメガネですの」
「それはそう」
黒子が私の顔を覗き込んでくる、おそらくメガネを見ているのだろう、そうなはず....てかそういうことにする!
「どんな構造ですの?」
「それが私にもさっぱり....」
「まぁ、学園都市の科学力なら可能なのでしょうね」
「確か外より30年進んでるんだっけ...」
「そうですの、その科学力のおかげもあり、この学園都市の秩序は保たれてますの」
「う~ん...そんなに良いものかなぁ.....セキュリティも結構ざるだし....私も襲われたし....」
「まぁ...完璧なんてお姉様と美歌さま以外ありませんの....ん?美歌さま?」
私は近くの手ごろな自販機に近づきメガネを外し...。
「よいしょ」
デコピンを側面にする、本来ならなんともないであろうか弱い女子中学生のデコピン、けれど私の能力で波の山の波長を合わせエネルギーを倍増させていくと力が一気に強まり...。
なんということでしょう、自販機から無料で飲み物が出たではありませんか。
「最先端がこの様とは...泣けちゃうね」
私はメガネをつけジュースを手に取りプルタブを引いた。
「美歌さま...(お姉様と同じようなことしてる.....)」
※美琴の場合蹴りでやってる
そんなこんなであてもなく無く、ただ黒子のセクハラを躱しながら平和に歩いていると気づけば人気のない場所からは遠く離れ、割と中心部の人の多い開けた街中に来ていた。
そしてそこにあるショッピングカーでクレープを売っているところに見慣れた人がいた、そして私が反応する前には既に黒子が消えていた。
私がふと横を見ると黒子はもうおらず...。
「お姉様~♡」
「えっ?な!?黒子!!?」
既に黒子はテレポートで私の姉に抱きついていた、いや....のう能力の無駄遣い...。
「ちょ...黒子離して!?」
「いやですの!」
「黒子、姉さんをあまり困らせないで....」
私はさっさと近づいて黒子を私の姉こと御坂美琴から引きはがした。
「あれ?美歌じゃない、奇遇ね」
「うん、そうだね姉さん」
姉さんが私の姿を見て少し驚いているその後ろで更に驚いている人の姿が私の目に入った。
「えっと...確か初春さんですよね?黒子と同じジャッジメントの」
「あっ!はい、そうです、えっと...御坂美歌さんですよね?レベル5の」
「そう、知ってるんだ.......というか、風邪?きついなら休んだ方がいいと思うけれど」
なんかでかいマスクつけてる、十中八九風邪だろう。
「あ、いえ、大丈夫です...それに最近ジャッジメントも忙しいので」
「そう....大丈夫ならいいんだけれど」
「ジャッジメントも忙しいのね~」
黒子に抱きつかれている姉さんが会話に入ってきた、今は私じゃなくて姉さんにターゲットがいってるっぽい、少し助かった....。
「忙しい忙しい黒子を癒してくれてもいいのですのよ?」
「あんたは今現在進行形で強制的に私で癒えてるでしょうが!!」
「まぁ...今度ね....それより癒すんだったら今は初春さん癒す方がいいよ...体調悪そうだし....。」
「なっ!!!?!」
「え!?あ...いえ、私は大丈夫ですのでお気になさらず....」
なんか黒子が固まってる...自分より初春さんを優先したのがショックだったのだろうか....。
「いえ...落ち着きなさい白井黒子....美歌さまは今度ねといいました....また今度癒してもらえますの...落ち着きなさい.....」
落ち込んでんのかと思ったら若干鼻息荒くしながらなんか自分に言い聞かせてる....こわ...、ダメだ私対応ミスったっぽい.....。
「(話を変えなくては...)そう言えば最近はどういうことが起きてたんですか?」
「え?あぁ...最近だと
「なんか物騒.....」
なんか予想以上に物騒だったんですけど....こわ...。
「そう言えば美歌」
「ん?どうしたの?」
「いや...あそこの銀行...なんか防犯シャッターしまってない?」
「え?」
「ん~?あ、本当ですの」
「何かあったのでしょうか....」
そうして私たちの意識が少し遠くの銀行に移ったその時....。
ドガァァン!!!!という爆発音と共に銀行の内側から爆ぜるようにして、防犯シャッターが弾け炎が漏れだした....。
こんな感じです。
とりあえず二話書きました…。
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モチベと投稿に繋がるので……。
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