第四話 いやビリビリって誰....え?御坂美琴...?なに馴れ馴れしくしてんですか
朝、私の寮部屋に朝日が差し込んでくる。
「ん......んん...」
今は何時だろうか....頭が痛い...いや本当に痛い、なぜだろうか...風邪?
鈍い頭痛とそんな素朴な疑問を抱きながら私は目を覚ました。
「あら、美歌起きたの?珍しく早いわね」
「んん...美琴ねぇ....頭痛いぃ...」
「コンタクトつけて寝ないからでしょ....」
「そう....だっけぇ」
原因が判明した、昨日の私はなんでその少しをさぼったんだよぉ...おかげで眠り浅くなって頭痛治りきってないし....。
「(とりあえず顔洗お...)」
私は洗面所へと行こうとするが何故か体が動かない、少し経ってから何かが纏わりついているような感じであることが分かった。
「.....?、あれ...?」
私は布団をはがす、するといた....原因が。
「.......」
「自業自得だからね~、私は止めたも~ん」
「美琴ねぇの薄情者ぉ.....」
まじで本当に昨日の私をぶん殴りたい.....。
それはそうとまずは引きはがさなければ....。
「よいしょ....」
「え....え?」
全然外れないんですが?え?寝てるんだよね?エグイって....。
数分後───
「ぐっ~!!んんっ!!!.....外れっ......て!」
わたしが渾身の力を込めた最後の一押しでようやく黒子の拘束を振りほどきなんとかベッドから抜け出し立ち上がった。
「す~~...はぁ~~~....す~....ふぅ......」
「あ、美歌やっと出れたの?」
私がなんとか立ち上がり息を整えてると美琴ねぇが呑気にそんな声を掛けてきた、いや...見てるなら助けてよ....朝から疲れたし.....おかげで目が覚めたけどな(半ギレ
「はぁ~、もう抜け出されてしまいましたの」
「「.........は?」」
当然のように起き上がり軽く伸びをしながらそう言う黒子に私と美琴ねぇは呆然とすることしか出来なかった......。
その後、黒子へお話(物理)と支度を終え現在常盤台中学....
「次の時間は能力測定ですので移動をしておいてください、では、授業を終わります」
午前も終わりが見えたころ、学校へチャイムが鳴り響き先生がそう挨拶をし授業を終わらせ、号令をかける。
「美歌さま、次は能力測定ですの」
「うん、聞いてたよ、黒子、移動行こう」
「はい!美歌さま!」
良くも悪くも一大イベントである能力測定、周囲からは「おわった~」とか「今回は行ける!」などと様々な反応が聞こえにぎわっている。
私たちもそんな流れへと身を任せ次の授業である能力測定の場へと向かった。
「にしても最近本当にきな臭い事件が多いですの」
「そうなの?例えば?」
「そうですわね....この前に初春が言っていた虚空爆破事件とかは筆頭ですわね、それに、能力のデータバンクに合わない能力を持つ者たちの犯罪がふえていたりですの」
今、私たちは能力測定の待ち時間で黒子と少し話をしている、能力測定はしっかり監督して一人一人公正なレベルを判定しなきゃなため正直すごく時間がかかる。
それこそこうして誰かと談笑でもしてないと暇すぎて溶けてしまいそうにくらいには。
「データバンクに合わない能力者?どういうこと?」
「まぁ、言ってしまえば元より強すぎる力を持つ人たちのことですの、レベル2だったはずの方が突然レベル4顔負けの能力を使用し犯罪を行なっていたりですの」
「ふ~ん....変な話もあるんだね....そんだけ強くなれる方法教えてほしいものだね」
「美歌さまは誇張抜きで十分強いですの.....そういえば幻想御手というものがレベルを上げているという噂もありますの...でもまぁ所詮都市伝説の域ですの」
「幻想御手?どんな仕組みなんだろうね」
「先ほども言ったのですがやはり存在する可能性は低いと思いますの、形態も理論も使用した信用できる情報もゼロ....そもそも、一介の裏社会の人間がそんなのが作れるくらいなら学園都市が既に実用化してると思いますの」
「まぁ....噂は噂かぁ...虚空爆破事件は?」
「あぁ、それなら最近アルミを爆弾にできる能力を持つ何者かが起こしてる連続爆破事件ですの、ゴミ箱が爆発したり....爆発の予兆があるらしく死人はゼロですけど負傷者がかなり多い事件ですの」
「なにそれこわ....」
と、そんな物騒な会話をしていると。
「次!御坂美歌!」
「あ、美歌さま呼ばれてますの」
「そうだね、行ってくる」
「ファイトですの!美歌さま!」
「ありがと、黒子」
そうして私は立ち上がり測定の場所へと歩いていく、そして測定の場所へ着くとまず目の前には熱さが2cm程の鉄板が五個ほど等間隔で置かれていた。
「御坂美歌だな」
「はい」
私は軽く確認を受けてその鉄板の前へと立ちメガネを外す、すると。
「ねぇねぇ美歌様の始まるよ」
「あ、本当だ」
「姉妹そろってレベル5ってやばいよね」
「常盤台のエースと二番手の姉妹だもんね」
「しかも姉妹おそろいの超電磁砲撃てるんだって」
「おしゃれ~」
そんなような声が聞こえてくる、レベル5とはよくも悪くも有名人、そして美琴ねぇはレベル5の中でも特に有名人、その妹でレベル5とあれば多少の畏敬の念や好意に妬み嫉妬が集まるのは仕方がないことでしょう。
私はそんな周囲を気にすることなく演算へと集中する。
「(さっさと終わらせよ....)」
私は今この場に存在する光や熱を全て一点へと集め、位相の山と山をぶつけエネルギーを増幅させる。
「あれ...暗くなった?」
「ん?...本当だ...なんでだろ...」
あたりの日光も利用している故、このあたりのみが少し薄暗くなる....が、そんなことは別に関係ない、私は溜めて、十分エネルギーを増幅した光と熱の塊りであるレーザーを指先から放った。
その瞬間薄暗くなった世界が元に戻ると共に私の指先から光線...俗にいうレーザーが煌めきながら放たれ文字通り光速で金属板へと照射される。
そしてそれは圧倒的な熱量により軽々と金属板を蒸発させるかのように溶かし容易にその全てを貫いた。
「「「「( ゚Д゚)」」」」
「ふぅ.....これで終わり?」
私は口を開けたままの監視員にそう問いかける、まぁ、当たり前だろう。
私からしたら高度な演算の必要な神経の削れるような技、溜めも必要だし加減も難しい、戦闘とかではあまり使えたものでは無いのだが周りからの見え方は違う。
周りからしてみればほぼノーモーションで光速の鉄の分厚い金属板をやすやすと貫くレーザーを放ったようなもの、場合によってはこれをジャブ感覚で無数に放てる可能性すら客観視では残っている。
そりゃ化け物みたいなものだろう、実際はそんな便利なものでもないのだが。
「あ....あぁ、測定完了だ...結果はレベル....」
「わかりました、」
私は測定完了というのだけ聞き、踵を返した、去り際に一度指パッチンをする、先ほどに比べ遥かに簡単な演算、軽く指向性を持たせ増幅させる、するとど真ん中に穴が空き圧力の逃がせない金属板は虚しく粉々に弾けた。
「.....5だ」
「...ありがとうございます」
私は今度こそ踵を返し元々黒子と話していた場所へと戻って歩いていく。
「え...今なにが起きたの??」
「いきなり金属板が...弾けた?」
「え.....?」
「流石ですの、美歌さま」
「うん、ありがとう、黒子」
私はそんな困惑する周りの声をよそに黒子との平和な談笑に戻った。
「やはり美歌さまは凄いですの」
「はいはいお世辞ありがと」
現在、能力測定を終え、シャワー室でシャワーを浴びながら仕切り越しに黒子と会話をしている。
「むぅ...お世辞じゃないですのに...胸を張って居ればいいですのに...まぁ、」
「はいは...ひぁっ!!?!」
「張るには心もとない胸ですの」
私がまた黒子の言葉を流そうとしたその時、突然背後から抱きつかれた感覚と共に胸をもまれ変な声が出てしまった。
そしてそれとほぼ同時に反射的に裏拳が背後に飛ぶが空を切る感触がこぶしに伝う。
「(はぁ...はぁ....水に紛れててテレポートの起こりが分からなかった....)」
「もう...美歌さま危ないですの....」
「自業自得だよねぇ!?」
「それと....お姉様よりありましたの....前より大きくなりましたの?」
「散々黒子にもまれたからね!!?!あとはっきり言わないでくれない!?!?」
「それとやっぱりシャワー中はメガネを外すべきだと思いますの」
「論点ずらすなぁ!!」
シャワー中は水のお陰で空気中に波とか色々立って普通より情報量増えるんだよぉ....もう本当にみんなの前でそう言うのやめてほしい.....。
※共同のシャワー室だから周りに生徒普通にいる
「ホント....酷い目にあった...今日は厄日かなぁ......」
放課後、まぁまぁ人通りのある大通りを一人歩いていく。
今日は本当に厄日だ、朝から頭は痛い...黒子に抱きつかれて無駄に疲れる、能力測定で更に疲れるしやっと終わったと思ったら不意打ちで黒子に胸もまれたあげくみんなの前であんなことになっちゃうし......。
「(.......って、あれ?半分黒子のせい?)」
ふと気づいてしまった、今日の不幸の半分黒子のせいじゃね?......うん、黒子のせいか....、まぁいつも通りか。
「(甘いものでも食べて気を紛らわせよ...たしかここら辺にカフェが....)」
そう思考を切り替えると目の前で地面に跪きながら何かを探しているであろう人の姿が目に入った。
「(ん?何してんだろ...あの人)」
「クッソ...なんで人がぶつかってくるんだよ....しかも五百円落とすとか...不幸だ....」
私が足を止めるとそんな呟きが聞こえてきた、どうやら五百円玉を探しているらしい.....五百円ぐらいでそこまでするのか.....とは思うが学生なんて金欠なものだしそんなものなのだろうか。
「(なんかかわいそうだし....探してあげるか...)」
私はきまぐれでそう思い立ち、メガネを外し自分から微弱な電磁波を放ちその反射であたりを一気に確認した、すると少し外れた道の端っこにそれらしきものを感じた。
「(ん~、これかな?)」
私はそれに近づき拾い上げる、うん、やはり五百円玉、そして再度確認しても他にそんな気配もない、彼の物で間違いなさそうである。
私はそれを確認してメガネをかけなおしてそれを手にしその男性へと歩み寄る。
「えっと、すみません...落とし物はこれでしょうか?」
私がそう言い五百円玉を差し出すとその人は少し顔を上げ五百円玉を確認した。
「あっ!それだ!!まじでサンキュー!......って、ゲッ」
その人はテンションが上がりながらそれを受け取り立ち上がった、それまではいいのだがこちらの顔を見た瞬間「ゲッ」って言われてしまった。
.......え?何その反応、私何かしましたか????え???多分今のところ善行しかしてないと思うんですよ私、え??何???
「ビリビリがなんでここにいるんだよ」
「........へ?」
私は予想外の言葉に更に固まることしかできなかった。
小ネタ
御坂美歌
・見た目は基本御坂美琴と同じ
・若干美琴より背が低く若干胸がある
・胸がある理由は8割がた黒子のせい(おかげ)
・美琴より若干髪長め、殆ど気持ち長め程度だけど
・目の色も美琴とは違う
・後述にあるけれど演算能力は決して低くはない、むしろ高い方
・あんだけ黒子にあたり強めだけど普通に好き(恋愛的か友情かは本人はわかってない、友情と決めつけてる)
・つまりツンデレ、御坂美琴の妹だからね
位相調律
・御坂美歌の能力でよくも悪くも美歌をレベル5の第八位たらしめるもの
・能力の内容は最初の方の話で話した通りあらゆる波という波を観測し干渉できる
・あくまで干渉のため自ら波は放てない、基本周囲の波や音を出したりとかで利用している
・単純に情報量や演算が多すぎ、演算量なら一方通行をも普通に超える
・理論的には正直なんでもできる、可能性の塊、一方通行よりレベル6に近い可能性あり
・演算が多すぎて美歌は全く使いこなせておらず第八位となってる(美歌の頭が固いのもある)
こんな感じです。
良いなと思って頂けたらお気に入り登録やここすき、評価や特に感想よろしくお願いします。
モチベーションや投稿頻度、クオリティに繋がるので…。
あ、要望や提案などございましたらメッセージの方へよろしくお願いします
最後の小ネタ要りますか?(小説内で説明するとテンポが悪くなるためやってます)
-
いる
-
いらない