正しい答え   作:はい

22 / 22
第21話

 

 

 

群訝山荘跡。

 

戦況が変わったのは、AFOが再び立ち上がってからだった。

 

焼け焦げた肉体が元の形を取り戻し、さらに若返っていく。失われた生命維持装置も、もはや必要としていなかった。

 

零無は後方の救護地点から、その様子を見ていた。

 

AFOが右手を持ち上げる。指を開き、閉じる。自分の身体を確かめるような仕草だった。

 

次の瞬間、周囲の空気が歪んだ。

 

「伏せろ!」

 

零無は近くにいた隊員の肩を掴み、地面へ引き倒した。直後、頭上を衝撃波が通過し、背後の岩盤が爆ぜる。

 

砕けた石が降り注ぐ中、零無は身体を起こした。

 

先ほどとは明らかに違う。攻撃の威力も、速度も。

 

……厄介だな。

 

若返りによって、肉体の状態も変化しているのだろう。

 

「金木!」

 

隊長から声がかかった。

 

「はい」

 

「南側に負傷者が出た! 搬送を手伝ってくれ!」

 

「分かりました」

 

零無は救急資材を持ち上げ、指示された場所へ向かった。

 

上空では、ホークスがAFOへの対応を続けている。エンデヴァーもまだ動けるが、先ほどまでのような戦い方は難しかった。

 

右腕を失い、脇腹にも深い傷を負っている。その状態で、あれだけの炎を使ったのだ。消耗していないはずがない。

 

ホークスも同様だった。羽の大半を失いながら、AFOの進路を妨害し続けている。

 

対するAFOは、以前よりも強力な攻撃を繰り出していた。

 

零無は移動しながら通信を開いた。

 

「ホークス」

 

『何?』

 

「AFOの若返りは、まだ続いていますか?」

 

『ああ。止まる気配はないね』

 

「そうですか」

 

『何か分かった?』

 

「断定出来ることはありません。ただ、今も変化が続いているなら、元の身体に戻すだけの能力ではなさそうですね」

 

『……そうだね』

 

短い返答の向こうで、爆発音が響いた。

 

零無は前方に倒れているヒーローを確認する。

 

「こちらは負傷者の搬送を続けます」

 

『了解。そっちは任せた』

 

「ええ。お気をつけて」

 

通信を切り、負傷者の傍へ膝をついた。

 

「聞こえますか?」

 

「……すまない」

 

「動かないでください。状態を確認します」

 

上空から再び轟音が響いたが、零無は顔を上げなかった。

 

目の前の負傷者には、今すぐ処置が必要だった。

 

     ◇

 

異変を知らせたのは、通信だった。

 

『セントラル病院、緊急事態!』

 

『黒霧が――』

 

そこで声が途切れた。

 

零無は手を止めた。

 

黒霧。

 

物間がコピーしたワープゲートの、本来の所有者。

 

続けて、別の通信が入る。

 

『神野区上空にワープゲートを確認!』

 

『雄英にも反応あり!』

 

『群訝、上空を警戒!』

 

零無は顔を上げた。

 

AFOのいる位置から少し離れた場所で、空間が黒く歪んでいた。

 

ゲートが開く。

 

そこから現れたのは、青い炎だった。

 

「……荼毘」

 

神野区に配置されていたはずの男。

 

全身に酷い火傷を負いながらも、その炎は衰えていなかった。

 

むしろ、周囲の空気が歪むほどの熱を放っている。

 

荼毘はエンデヴァーの姿を認めると、そちらへ向かった。

 

零無は僅かに眉を寄せた。

 

……分断が崩れたか。

 

だが、異変はそれだけではなかった。

 

別のゲートから、次々と人影が溢れ出してくる。

 

黄色い髪。

 

黒い服。

 

顔を覆うマスク。

 

見覚えのある姿だった。

 

「……分倍河原?」

 

零無は思わず呟いた。

 

しかし、分倍河原仁は既に死亡している。

 

ならば。

 

「……トガか」

 

奥渡島に配置されていたはずの少女。

 

変身した相手の個性まで使える彼女なら、分倍河原の『二倍』を再現出来る。

 

零無は増え続ける人影を見た。

 

「……随分と派手にやったな」

 

ゲートから現れた分身達は、瞬く間に地上へ広がり始めた。

 

『全隊員に通達! トゥワイスの大量発生を確認!』

 

『本体はトガヒミコの可能性が高い!』

 

零無は近くの隊員へ声をかけた。

 

「搬送経路を変更してください」

 

「何?」

 

「南側は間もなく塞がれます。西側を使った方がいい」

 

隊員が地図を確認する。

 

「……確かに。分かった!」

 

零無は担架の片側を持ち上げた。

 

周囲では、分身を迎撃するヒーロー達が動き始めている。

 

だが、倒しても次が現れる。さらに荼毘の炎によって周囲の温度が上がり、救護地点にまで熱風が届いていた。

 

『トゥワイスを増やさせるな! あれが広がったら止められない!』

 

ホークスの声が響く。

 

零無は担架を運びながら、もう一度隊長へ声をかけた。

 

「救護地点も下げた方がいいと思います」

 

「しかし、まだ前線に負傷者が――」

 

「救護地点を失えば、後から運ばれてくる負傷者にも対応出来ません。ここは危険です」

 

隊長は周囲を見渡した。

 

すぐ近くで、分身の一団がヒーロー達と交戦している。

 

「……分かった。移動する!」

 

零無は頷き、搬送を再開した。

 

その途中、通信から聞き慣れた声が響いた。

 

『奥渡島の状況は!? ウラビティ、フロッピー、応答出来る!?』

 

耳郎だった。

 

返答を待つ声には、僅かに焦りが混じっている。

 

零無は足を止めかけた。

 

先ほどAFOに左耳を負傷させられた姿が、脳裏をよぎる。

 

……耳郎。

 

少なくとも、意識はあるらしい。

 

だが、出血の状態までは分からない。

 

零無は一度端末へ手を伸ばしたが、途中で止めた。

 

今は、奥渡島との連絡を邪魔するべきではない。

 

「金木、こっちだ!」

 

隊長に呼ばれ、零無は顔を上げた。

 

「はい」

 

担架を持ち直し、西側の退避地点へ向かった。

 

     ◇

 

戦況はさらに悪化した。

 

トガが生み出した分身は群訝の各所へ広がり、荼毘の炎も勢いを増している。

 

一方、AFOは死柄木のいる方角へ移動を始めていた。

 

『AFOが離脱を図っている!』

 

『分かってる!』

 

ホークスの声が返る。

 

上空では、残された羽を使ってAFOの進路へ回り込んでいた。

 

AFOが攻撃を放つ。

 

ホークスが回避し、再び前へ出る。

 

だが、長く続けられる動きには見えなかった。

 

零無は通信を開いた。

 

「ホークス」

 

『何!?』

 

「こちらの救護地点は移動しました。負傷者の搬送も進んでいます」

 

『了解!』

 

「そちらは?」

 

『見ての通り、何とかしてるところ!』

 

「……そうですか」

 

一度だけ上空を見る。

 

「援護が必要なら連絡してください」

 

『分かってる! でも、まだ君は――』

 

言葉が途切れた。

 

AFOの攻撃が、ホークスを捉える。

 

身体が空中で引き裂かれた。

 

「――!」

 

零無は思わず足を止めた。

 

だが、落下するはずの身体が、光のように崩れた。

 

血も肉片もない。

 

代わりに、色鮮やかな光が空中へ広がっていく。

 

「……幻覚?」

 

零無が呟いた直後、別の方向から声がした。

 

「いやあ、危なかったね!」

 

そこには、三人の生徒がいた。

 

士傑高校。

 

現見ケミィ。

 

肉倉精児。

 

夜嵐イナサ。

 

零無は、かつて確認した資料にあった名前と顔を思い出した。

 

「……なるほど。援軍か」

 

どうやら、現見の幻惑によってAFOの攻撃を逸らし、その隙に肉倉が本物のホークスを救出したらしい。

 

夜嵐が両腕を広げた。

 

次の瞬間、猛烈な風が群訝を吹き抜ける。

 

「――っ!」

 

地面を埋め尽くしていた分身達が、次々と空中へ巻き上げられた。

 

さらに風がAFOの周囲へ収束し、その動きを妨害する。

 

零無は思わず目を細めた。

 

……凄まじい出力だな。

 

夜嵐の個性が強力であることは知っていた。

 

だが、実際に見ると規模が違う。

 

「士傑の連中か!」

 

近くの隊員が声を上げた。

 

「ええ。助かりますね」

 

零無は頷いた。

 

夜嵐の風によって分身の進行が鈍り、肉倉の個性もAFOへの妨害に使われている。

 

現見の幻惑も、敵の判断を狂わせていた。

 

援軍の到着によって、戦場は再び動き始めていた。

 

ただし、AFOの若返りも止まっていない。

 

零無はその姿を見上げた。

 

「……まだ続いているのか」

 

通信の向こうで、ホークスが答える。

 

『ああ。どんどん若くなってる』

 

「なら、やはり時間制限はありそうですね」

 

『問題は、いつまで持つかってところかな』

 

「ええ」

 

完全に消滅するまで巻き戻るとしても、その時刻は不明だった。

 

どちらにせよ、AFOを死柄木と合流させないことが最優先になる。

 

『金木君』

 

「はい」

 

『負傷者の搬送が落ち着いたら、東側の経路を確認しておいて。AFOが抜けるなら、そっちの可能性が高い』

 

「分かりました」

 

零無は端末の地図を開いた。

 

山林と尾根。

 

その先に続く地形。

 

空を飛ぶAFOにとって、道路や山道は障害にならない。

 

それでも、死柄木のいる方角へ最短で移動するなら、通過する範囲はある程度絞れる。

 

零無は一箇所へ印を付けた。

 

その時だった。

 

上空に、巨大な影が広がった。

 

「……?」

 

零無が顔を上げる。

 

黒影。

 

常闇の個性だった。

 

ただし、先ほどまでとは比べものにならない。

 

周囲の光を遮られた場所で、黒影が急速に膨張している。

 

巨大な腕。

 

翼。

 

全身を覆う闇。

 

まるで、山そのものが動いているようだった。

 

「……常闇」

 

零無は小さく呟いた。

 

黒影が暗い場所で強くなることは知っている。

 

だが、ここまでとは思わなかった。

 

夜嵐の風が巨大な黒影を支え、ホークスも残された羽で動きを補助する。

 

そして、黒影がAFOへ向かって振り下ろされた。

 

轟音。

 

大地が揺れる。

 

AFOの身体が、巨大な闇に押し潰された。

 

「……!」

 

後方のヒーロー達から歓声が上がった。

 

零無も、その光景を見ていた。

 

「……やるじゃないか」

 

僅かに口元を緩める。

 

同じ教室で過ごし、何度も一緒に訓練を受けた相手だった。

 

その実力が、ここまで上がっていた。

 

驚きはある。

 

それ以上に、少し嬉しかった。

 

しかし、巨大な黒影の中で何かが動いた。

 

AFOだった。

 

押し潰されたはずの身体から、強烈な衝撃が放たれる。

 

黒影が揺れた。

 

常闇が声を上げる。

 

ホークスが援護に入り、夜嵐が風の方向を変える。

 

それでも、AFOは止まらなかった。

 

損傷した身体が巻き戻り、さらに若返っていく。

 

「……」

 

零無は目を細めた。

 

攻撃で負った傷まで戻っている。

 

それだけでなく、若返りの進行も早まっているように見えた。

 

零無は通信を開く。

 

「ホークス」

 

『何!?』

 

「今の攻撃で、また若返っています」

 

『見えてる!』

 

「損傷を戻すことで、巻き戻しが進んでいる可能性があります」

 

『だったら、攻撃を続ければ――』

 

「ええ。ただ、こちらが先に倒されなければ、ですが」

 

『……分かってる!』

 

短い返答の後、通信が切れた。

 

上空では、常闇がもう一度攻撃を加えようとしていた。

 

その時、遠くから地鳴りが響いた。

 

一定の間隔で地面が揺れている。

 

何かが走っているらしい。

 

しかも、かなり大きい。

 

「……まさか」

 

山林の向こうから、巨大な影が現れた。

 

岩盤を砕き、木々を薙ぎ倒しながら進んでくる。

 

ギガントマキア。

 

かつて超常解放戦線の戦いで、甚大な被害を出した怪物だった。

 

零無は眉を寄せた。

 

確か、別の場所に拘束されていたはずだ。

 

『ギガントマキア、群訝へ接近!』

 

『敵に奪還されたのか!?』

 

零無はその頭部に目を向けた。

 

二人の人影が見える。

 

赤い髪。

 

そして、紫色の髪。

 

「……切島?」

 

もう一人。

 

「……心操か」

 

零無は少しだけ目を見開いた。

 

心操の個性なら、マキアを操れる可能性がある。

 

もっとも、あれほどの相手に個性を使うには、相応の準備が必要だったはずだ。

 

「……随分と危険な賭けに出たな」

 

次の瞬間、マキアが巨大な岩を掴んだ。

 

そして、AFOへ向かって投げつける。

 

轟音。

 

岩塊がAFOのいる位置へ直撃した。

 

周囲のヒーロー達から歓声が上がる。

 

零無も、その光景を見ていた。

 

「……頼もしいな」

 

小さく呟いた。

 

     ◇

 

状況は、一時的にヒーロー側へ傾いた。

 

常闇の黒影。

 

ギガントマキア。

 

マウントレディ。

 

夜嵐の風。

 

他のヒーロー達も連携し、AFOへ攻撃を加えていた。

 

AFOはその中心にいた。

 

攻撃を受ける度に身体が損傷し、巻き戻しによって修復されていく。その結果、若返りはさらに進んでいた。

 

零無は後方から戦況を確認していた。

 

これだけの戦力を投入しても、倒せない。

 

それでも、AFOはまだ群訝にいる。

 

時間を奪うという意味では、成果が出ていた。

 

零無は端末へ視線を落とした。

 

先ほど確認した東側の地形が表示されている。

 

……そろそろか。

 

今はヒーロー側がAFOを押さえている。

 

だからこそ、次に備える時間があった。

 

「……隊長」

 

零無が口を開いた。

 

「何だ?」

 

「東側の予備待機地点へ移動したいのですが」

 

「東側?」

 

「AFOが突破した場合に備えます。先ほどホークスからも、経路を確認するよう指示されています」

 

隊長は地図を開いた。

 

「……この尾根か」

 

「ええ。ここを抜けると、その先は開けた地形になります。上空を移動する相手に地形そのものは関係ありませんが、進路を妨害するなら、この辺りが適していると思います」

 

「しかし、まだAFOは交戦中だぞ」

 

「だから、今のうちに移動したいんです」

 

零無は上空へ視線を向けた。

 

「突破されてから向かっても、間に合わないでしょう」

 

隊長は少し考えた。

 

「……お前が抜けても、救護は回せる。ただ、単独での行動になるな」

 

「はい。戦闘への参加は、改めて指示を受けます」

 

「分かった。司令部に確認する」

 

隊長が通信を開く。

 

零無は、その間に救急資材を他の隊員へ引き継いだ。

 

負傷者の搬送は続いている。

 

ただし、新しい救護地点への移動は既に完了していた。零無一人が抜けても、必要な人員は残る。

 

『金木』

 

通信から、相澤の声がした。

 

「はい」

 

『東側への移動を希望してるそうだな』

 

「ええ」

 

『AFOが突破する前に備えておきたい、と』

 

「そうです。現状では、まだ皆が押さえていますから」

 

『……分かった。予備待機地点への移動は許可する』

 

「ありがとうございます」

 

『ただし、勝手に戦闘を始めるな。お前の役割は足止めだが、実行するかどうかは戦況を見て判断する』

 

「承知しています」

 

『継戦不能だと判断したら撤退しろ。負傷した場合も報告だ』

 

「分かりました」

 

『……本当か?』

 

零無は少しだけ眉を寄せた。

 

「何度も確認されると、少々不安になりますね」

 

『お前が言うな』

 

「失礼しました」

 

相澤が短く息を吐いた。

 

『それと、金木』

 

「はい」

 

『相手はお前のことを知ってる。余計な話に付き合う必要はねぇ』

 

零無は少し考えた。

 

「……そうですね」

 

『何だ、その返事は』

 

「話の内容によります。無視することで不利になる場合もありますので」

 

『……』

 

「ですが、会話が目的ではありません。それは理解しています」

 

少しの沈黙。

 

『……分かった。通信は繋いでおけ』

 

「承知しました」

 

続けて、塚内の声が入った。

 

『金木、聞こえるか』

 

「はい」

 

『司令部から、東側の予備待機地点への移動を認めると連絡があった。現段階では待機が任務だ。AFOの迎撃については、必要になった時点で改めて指示する』

 

「分かりました」

 

『一つ確認したい。君の個性で、空中を移動するAFOの進路を妨害することは可能なのか?』

 

零無は少し考えた。

 

「手段はあります。ただ、相手の移動速度や現在使える個性によっては、効果が限られると思います」

 

『そうか』

 

「いずれにしても、接触は避けます」

 

『分かった。こちらも戦場全体の状況を見て判断する。君には現地から、状況を正確に伝えてほしい』

 

「承知しました」

 

塚内は一拍置いた。

 

『……彼が君について詳しいことは、私達も理解している。十分注意してくれ』

 

零無は僅かに目を細めた。

 

「ええ。僕もその点は承知しています」

 

『分かった。それでは頼む』

 

「はい」

 

通信が終わる。

 

隊長が零無を見た。

 

「許可は下りた。移動してくれ」

 

「分かりました」

 

「AFOがまだ押さえられている間に、配置についておけ」

 

零無は頷いた。

 

「そのつもりです」

 

端末を装備へ固定し、東側へ移動を始めた。

 

まだ、群訝では激しい戦闘が続いていた。

 

     ◇

 

群訝の東側。

 

山林を抜けた先に、小さな尾根があった。

 

零無は、その頂上付近で足を止めた。

 

周囲には既に戦闘の影響が及んでいる。木々は折れ、斜面の一部が崩れていた。遠くでは、まだ炎が上がっている。

 

端末を開き、地図を確認する。

 

AFOが死柄木のいる方角へ向かう場合、この周辺を通過する可能性は高い。

 

もっとも、空を飛ぶ相手にとって、尾根そのものは障害にならない。

 

問題は、どうやって進路を妨害するかだった。

 

零無は周囲を見渡した。

 

斜面。

 

崩れた岩場。

 

むき出しになった地面。

 

少し離れた場所には、戦闘の衝撃で出来た亀裂もある。

 

「……ここなら」

 

小さく呟いた。

 

背中から赤黒い尾が一本伸び、地面へ突き刺さる。

 

零無はそのまま、しばらく動かなかった。

 

やがて尾が引き抜かれると、数歩移動し、別の場所でも同じことを繰り返した。

 

地表には、小さな亀裂が残った。

 

その様子を確認してから、零無は再び端末を開く。

 

「指定地点へ到着しました」

 

『了解。そちらから群訝の状況は確認出来るか?』

 

「上空の様子は見えます。ただ、細かい状況までは分かりません」

 

『分かった。こちらからも随時情報を送る。待機を続けてくれ』

 

「承知しました」

 

通信を待機状態に戻す。

 

遠くでは、まだAFOへの攻撃が続いていた。

 

巨大な黒影。

 

ギガントマキア。

 

マウントレディ。

 

そして、その他のヒーロー達。

 

その全員が、AFOを押さえようとしている。

 

零無は、しばらくその光景を見ていた。

 

……出来れば、出番がない方がいいんだが。

 

それが一番望ましい。

 

自分が戦う必要もなく、AFOを止められるのであれば、それに越したことはなかった。

 

だが、そうならなかった場合の準備は必要だった。

 

零無は地図を閉じた。

 

その時。

 

遠くの空が、激しく光った。

 

「……!」

 

直後、遅れて轟音が届く。

 

巨大な黒影が大きく揺れた。

 

その近くで、マウントレディの身体が傾く。

 

「……」

 

零無は目を細めた。

 

さらに、ギガントマキアの巨体が崩れ落ちた。

 

それまで一箇所に集中していたヒーロー達が、次々と吹き飛ばされていく。

 

……まずいな。

 

零無は通信を開いた。

 

「司令部、こちら金木。群訝の戦況を確認したいのですが」

 

『現在、AFOが大規模な反撃を開始。複数のヒーローが負傷している』

 

「常闇とホークスは?」

 

『確認中だ』

 

零無は顔を上げた。

 

遠方では、巨大な黒影が消えかけている。

 

その中から、小さな人影が放り出された。

 

常闇だろうか。

 

距離が遠く、はっきりとは分からなかった。

 

「……」

 

零無は一度、周囲を確認した。

 

ここから群訝へ戻れば、救援に参加することは出来る。

 

だが、戻ったところで間に合う保証はない。

 

何より、東側の予備待機地点が空いてしまう。

 

零無は通信を切らず、報告を待った。

 

やがて、再び声が入る。

 

『常闇、戦闘継続困難! ホークスも負傷!』

 

「……そうですか」

 

短く答えた。

 

その直後だった。

 

『AFOが常闇へ接近!』

 

『個性を奪うつもりか!?』

 

零無の目が細くなった。

 

……黒影か。

 

先ほどの出力を見れば、欲しがるのも不思議ではない。

 

さらに通信が続く。

 

『ホークスが割り込んだ!』

 

『……待て、剛翼が!』

 

僅かな混乱。

 

そして。

 

『AFOがホークスの個性を奪った!』

 

零無は何も言わなかった。

 

視線の先では、先ほどまでAFOの周囲を飛んでいた赤い羽が見えなくなっていた。

 

「……」

 

ホークスも、ここまでか。

 

その直後、通信の向こうから切迫した声が聞こえた。

 

『峰田が常闇の前に出ている!』

 

「……峰田?」

 

零無は思わず呟いた。

 

詳しい状況までは分からない。

 

だが、AFOの前に立っているのなら、危険なことに変わりはなかった。

 

「……全く」

 

小さく息を吐く。

 

……君まで何をしているんだ。

 

しかし、すぐに次の報告が入った。

 

『AFO、常闇への接触を中止!』

 

零無は顔を上げた。

 

遠くの空に、一つの影が浮かび上がる。

 

AFOだった。

 

傷ついたヒーロー達を残し、東へ向かおうとしている。

 

「……」

 

零無は静かに息を吐いた。

 

どうやら、時間切れらしい。

 

AFO自身も、これ以上群訝に留まるつもりはないのだろう。

 

『AFO、群訝から離脱!』

 

通信が響いた。

 

『東方面へ移動を開始!』

 

零無は端末を開いた。

 

「こちら金木。AFOの進路を確認しています」

 

『了解。現在位置を送る』

 

画面上に、AFOの現在位置が表示された。

 

移動方向。

 

速度。

 

そして、零無が待機している地点。

 

予想していた範囲だった。

 

「……司令部」

 

『何だ?』

 

「予定地点への接近を確認しました。足止めへ移行したいのですが」

 

『待機してくれ。指示を確認する』

 

「承知しました」

 

零無は再び空を見た。

 

AFOはまだ遠い。

 

少なくとも、今すぐ交戦が始まる距離ではなかった。

 

零無はその場で返答を待った。

 

数秒後。

 

『金木』

 

塚内だった。

 

「はい」

 

『司令部から、足止めへの移行が承認された。作戦会議で決めた範囲で対応してほしい』

 

「分かりました」

 

『AFOの進路に変化があれば報告を。こちらも他の戦場の状況を見ながら判断する』

 

「承知しました」

 

『……金木』

 

「何です?」

 

『撤退が必要になったら、ためらわずに報告してくれ』

 

零無は少しだけ目を細めた。

 

「ええ。そのつもりです」

 

『分かった。では、頼む』

 

「はい」

 

通信は繋いだままにした。

 

零無は端末を装備へ固定し、ゆっくりと立ち上がる。

 

AFOが近づいてくる。

 

かつて、何度も話した男だった。

 

社会。

 

個性。

 

ヒーロー。

 

ヴィラン。

 

父。

 

母。

 

そして、AFO自身について。

 

随分と多くのことを聞いた。

 

答えなかった質問さえ、覚えている。

 

だが、その過程で零無自身も多くのことを知られた。

 

透のことも。

 

彼女を守るためなら、自分が何を差し出すのかということも。

 

あの日、AFOはそれを利用した。

 

零無は最後まで思想を拒絶しながら、命令に従った。

 

「……」

 

零無は僅かに眉を寄せた。

 

目の前の男が何を優先するのかは、よく知っている。

 

だからこそ、今この場所にいる。

 

零無は一度、足元を見た。

 

既に準備は済んでいた。

 

後は、相手が来るのを待つだけだった。

 

     ◇

 

AFOは、真っ直ぐ東へ向かっていた。

 

以前より若い身体。

 

生命維持装置もなく、周囲には複数の個性が発動している。

 

その飛行速度は速かった。

 

零無は尾根の上から、その姿を見ていた。

 

やがて、AFOの顔が僅かにこちらへ向いた。

 

気づいたらしい。

 

だが、速度は落ちなかった。

 

零無の姿を確認した後も、進路を変えずに接近してくる。

 

もちろん、零無へ向かっているわけではなかった。

 

AFOが向かっているのは、あくまで死柄木のいる場所だ。

 

零無がそこに立っていようと、気にする必要はない。

 

少なくとも、今のAFOにとっては。

 

「……」

 

零無は顔を上げた。

 

AFOとの距離が縮まっていく。

 

そして、男が尾根の上空へ差しかかった。

 

「……お久しぶりです」

 

零無が声をかけた。

 

AFOが顔を向ける。

 

「おや。零無君じゃないか」

 

聞き慣れた声だった。

 

以前より若くなっていても、その話し方は変わらない。

 

「随分と若返りましたね」

 

「おかげさまでね」

 

AFOは小さく笑った。

 

「君と話すのは久しぶりだけれど、今日は少々急いでいるんだ」

 

「でしょうね」

 

「では、またの機会にしよう」

 

それだけ言うと、AFOは前を向いた。

 

飛行速度を緩めることなく、零無の頭上を通過する。

 

零無は追いかけなかった。

 

ただ、空を見上げていた。

 

そして。

 

AFOが尾根を越えた瞬間、斜面の一部が砕けた。

 

「……!」

 

赤黒いものが、地中から飛び出した。

 

進行方向ではない。

 

AFOの横。

 

視界の外に近い位置から、鋭い一撃が放たれた。

 

AFOが即座に腕を振るう。

 

衝撃波が赤黒い組織を吹き飛ばした。

 

だが、完全には防げなかった。

 

先端が腕を掠め、皮膚が裂ける。

 

「……ほう」

 

AFOは一瞬、その傷へ目を向けた。

 

傷口は、既に塞がり始めている。

 

それと同時に、腕の形も僅かに変化していた。

 

若返り。

 

AFOは再び前を向いた。

 

だが、その直後。

 

今度は進行方向の地面が裂けた。

 

先ほどとは別の場所。

 

そこから伸びた赤黒い組織が、AFOの正面へ迫る。

 

「――!」

 

AFOは身体を捻り、攻撃を避けた。

 

さらに腕を振るい、伸びてきた組織を叩き潰す。

 

岩盤が砕け、赤黒いものが千切れて飛んだ。

 

それでも、AFOは止まらなかった。

 

高度を上げ、そのまま飛び去ろうとする。

 

零無は、尾根の上からその動きを見ていた。

 

……そちらか。

 

次の瞬間、三度目の攻撃が来た。

 

今度は、斜面の反対側から。

 

AFOが進もうとしていた空間へ、赤黒い組織が伸びる。

 

「……!」

 

AFOが反射的に腕を交差させた。

 

衝撃。

 

身体が僅かに押し戻される。

 

その間に、別の方向からも攻撃が迫った。

 

AFOは即座に衝撃波を放ち、まとめて吹き飛ばす。

 

だが、その攻撃によって飛行速度は大きく落ちていた。

 

「……」

 

AFOは上空で体勢を立て直した。

 

そして、ようやく零無へ顔を向けた。

 

零無は、先ほどと同じ場所に立っていた。

 

こちらへ追いつこうとしているわけではない。

 

最初から、この周辺で迎撃する準備をしていたのだ。

 

AFOが周囲を見渡す。

 

赤黒い組織は、零無が立っている場所から直接伸びてきたわけではなかった。

 

離れた斜面。

 

崩れた岩場。

 

尾根の反対側。

 

複数の場所から、異なる角度で攻撃が飛んでくる。

 

どこまで仕掛けられているのか、目に見える範囲だけでは判断出来なかった。

 

「……なるほど」

 

AFOが、小さく笑った。

 

「随分と用意がいいね」

 

「貴方がここを通る可能性は、事前に考えていましたから」

 

零無は答えた。

 

「そうか」

 

AFOは一度だけ東へ顔を向けた。

 

そして、再び加速した。

 

今度は、進路を大きく変えていた。

 

尾根から距離を取り、上空へ抜けるつもりらしい。

 

零無は、その動きを見ていた。

 

……当然だな。

 

攻撃範囲が分からないなら、離れる。

 

無理に付き合う必要などない。

 

だが、それも想定していた。

 

AFOが高度を上げた瞬間。

 

今度は、これまでとは違う位置から攻撃が伸びた。

 

尾根の向こう側。

 

AFOが迂回しようとしていた方角から、赤黒い組織が空中へ飛び出す。

 

「――!」

 

AFOは即座に反応した。

 

直撃を避け、すれ違いざまに組織を破壊する。

 

だが、無傷では済まなかった。

 

脇腹に浅い傷が走る。

 

すぐに修復されるものの、身体の若返りも進んでいく。

 

AFOは、今度こそ飛行を止めた。

 

零無は遠くからその姿を見ていた。

 

追撃はしなかった。

 

AFOが再び移動を始めれば、また攻撃する。それだけだった。

 

数秒。

 

AFOは周囲を確認していたが、やがて零無へ顔を向けた。

 

「……なるほど」

 

小さく笑う。

 

「随分と用意がいいね」

 

「貴方がここを通る可能性は、事前に考えていましたから」

 

「そうか。最初からここで待っていたわけだ」

 

「ええ」

 

AFOは一度、東の空へ顔を向けた。

 

「それにしても、君がここにいるとはね」

 

「意外ですか?」

 

「いや。いずれ出てくるだろうとは思っていた」

 

AFOは零無へ視線を戻した。

 

「君は昔から、他人が傷つくことを嫌っていたからね」

 

零無は答えなかった。

 

「随分と多くのヒーローが倒れた。君の友人もいたようだ」

 

「……それで?」

 

「いや。君がここにいる理由は、十分に理解出来ると思ってね」

 

零無は僅かに眉を寄せた。

 

「僕が出る必要があれば、出ます。今まで出なかったのも同じ理由です」

 

「……なるほど」

 

AFOが楽しそうに笑った。

 

「相変わらず、無駄を嫌うね」

 

「貴方ほどではありません」

 

「ふふ。そうかな?」

 

AFOは軽く右手を持ち上げた。

 

その動きに合わせ、周囲の空気が僅かに歪む。

 

零無は姿勢を変えず、相手の手元を見ていた。

 

「ところで、君は私を倒すつもりなのかな?」

 

「さて」

 

「おや?」

 

「それを教える理由がありますか?」

 

AFOは小さく笑った。

 

「……ないね」

 

その直後、衝撃波が放たれた。

 

零無の立つ斜面が大きく抉られる。

 

だが、零無は既に別の場所へ移動していた。

 

舞い上がった土砂の向こうで、赤黒いものが一瞬だけ動く。

 

AFOはそれを見た。

 

「……ほう」

 

零無が離れた岩場へ着地する。

 

「随分と楽しそうですね」

 

「君の個性については、以前から興味があったからね」

 

「そうですか」

 

「もっとも、今はゆっくり観察している時間もない」

 

AFOは再び東へ顔を向けた。

 

「出来れば、退いてもらいたいところなんだけれど」

 

「お断りします」

 

即答だった。

 

AFOが笑った。

 

「そう言うと思ったよ」

 

再び右腕が動く。

 

零無は地面を蹴り、攻撃の射線から外れた。

 

背後の岩盤が砕ける。

 

それでも、AFOは先へ進まなかった。

 

先ほどまでの迎撃を考えれば、無理に飛び去る方が時間を失いかねない。

 

零無は、その判断を理解していた。

 

「……零無君」

 

AFOが口を開いた。

 

「君は昔から、自分の命を随分と軽く扱うところがあった」

 

「……」

 

「それでいて、他人の命となれば簡単には切り捨てられない」

 

零無は少しだけ目を細めた。

 

「よく覚えていますね」

 

「もちろん。君との会話は、私にとっても印象深かったからね」

 

「そうですか」

 

零無は短く答えた。

 

「ですが、以前ほどではありません」

 

「……ほう?」

 

「僕自身の命についても、多少は考えるようになりました」

 

AFOが僅かに眉を上げた。

 

「それは意外だね」

 

「そうですか?」

 

「ああ。何かあったのかな?」

 

「色々と」

 

「聞かせてもらいたいな」

 

「お断りします」

 

AFOは笑った。

 

「残念だ」

 

しかし、それ以上は尋ねなかった。

 

若返りは今も続いている。

 

零無がそのことを知っている以上、無意味に会話を引き延ばせば相手の思う壺だった。

 

AFOは零無の周囲へ視線を向けた。

 

破壊された斜面。

 

地表に残る亀裂。

 

そして、零無自身。

 

「……時間稼ぎかい?」

 

「さて」

 

零無は僅かに首を傾げた。

 

「それを教える理由がありますか?」

 

「……ふふ」

 

AFOは笑った。

 

「本当に、君はよく見ている」

 

「貴方が見せているんでしょう」

 

その返答に、AFOの笑みが僅かに深くなった。

 

かつて何度も繰り返したやり取りだった。

 

だが、今は違う。

 

AFOは零無から視線を外さず、ゆっくりと身体の向きを変えた。

 

死柄木のいる方角ではない。

 

零無を正面に捉えている。

 

「……ところで」

 

AFOが言った。

 

「葉隠透は元気かな?」

 

零無の目が、僅かに細くなった。

 

「今、その話をするんですか?」

 

「久しぶりだからね」

 

「貴方に話す必要はありません」

 

「冷たいな」

 

「貴方に言われたくありませんね」

 

AFOは小さく笑った。

 

「彼女のことが気にならないのかい?」

 

「気になります」

 

即答だった。

 

「ですが、貴方に尋ねても意味がありません」

 

「……ほう」

 

「答えを信用出来ませんから」

 

AFOは一瞬黙り、それから笑った。

 

「それもそうだ」

 

零無は相手から目を逸らさなかった。

 

あの日、透を脅された時と同じだった。

 

AFOは、零無が何を大切にしているのかを知っている。

 

そして、その知識を利用することに躊躇がない。

 

「……君が何を守りたがるのか、私は知っている」

 

AFOが言った。

 

零無は静かに答えた。

 

「僕も、貴方が何をする人間なのか知っています」

 

「……ふふ」

 

AFOは笑った。

 

「そうだったね」

 

それで会話は終わった。

 

AFOの両腕が持ち上がる。

 

周囲の空気が大きく歪み、複数の個性が同時に発動した。

 

零無は姿勢を低くする。

 

今までの攻撃とは違う。

 

先へ進むために邪魔なものを払い除けるのではなく、零無自身を排除するための攻撃だった。

 

……ようやくか。

 

零無は静かに息を吐いた。

 

相手は、かつてオールマイトと戦い、敗れながらも生き延びた男だった。

 

今では、その時に負った傷さえ失われている。

 

正面から戦えば、勝つのは難しい。

 

だが、今の零無に求められているのは、必ずしも勝利ではなかった。

 

AFOをここに留める。

 

一秒でも長く、死柄木との合流を遅らせる。

 

それでいい。

 

「……では」

 

零無は足を開き、姿勢を低くした。

 

「始めましょうか」

 

AFOが笑った。

 

「そうだね」

 

次の瞬間。

 

零無の足元で、地面が小さく軋んだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ギャンブルヒーロー、幻想郷(作者:紡縁永遠)(原作:僕のヒーローアカデミア)

さて、最強と聞いたらどんな能力があるだろうか、炎や氷と言った単純な強さ。時止めみたいな概念操作、では、それら全てがランダムになったら?


総合評価:395/評価:6.93/連載:9話/更新日時:2026年09月17日(木) 00:00 小説情報

呪力は呪力でも呪力かよ!?(作者:パンツ男)(原作:僕のヒーローアカデミア)

事故に遭い、死亡した少年はヒロアカの世界に転生する。▼転生特典は────呪力。▼術式や縛り、黒閃……強力な力でこの世界を生きていくと意気込むも、何かがおかしい……え!?▼呪力(じゅりょく)じゃなくて呪力(しゅりょく)なの!?▼


総合評価:1097/評価:7/連載:41話/更新日時:2026年10月28日(水) 07:00 小説情報

俺の個性は種を植え付けます(語弊あり)(作者:ザリガニ同担拒否)(原作:僕のヒーローアカデミア)

▼人類の8割が個性を持つ超人社会。▼この社会を、例に漏れず個性を持って生まれた主人公は愛に突き動かされて生き抜いていく。▼これは主人公が、最強で最高の愛妻家ヒーローになるまでの物語だ。▼エンデヴァーに主人公の爪の垢煎じて飲ませたい。▼「実は俺の個性で種植え付けられんだよ」▼「オイラ気づいちまったんだけどよ、もしかしてそれって遠距離であばばばばば!?」▼「植物…


総合評価:433/評価:7/連載:5話/更新日時:2026年08月08日(土) 04:20 小説情報

キングカズマinヒロアカ(作者:うさぎ)(原作:僕のヒーローアカデミア)

 キングカズマがヒロアカの世界で、世界一位のヒーローになる為のお話です。▼主人公はミルコの遠い親戚とします。▼万助とミルコの設定だけオリジナルで後は原作通りに作ります▼誤字脱字を直したら字表現をよくする為にAIを使用しています。▼


総合評価:917/評価:7.74/連載:13話/更新日時:2026年06月12日(金) 07:42 小説情報

オシャメとサメ(作者:なかりょた)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

チェンソーマンのビームの能力とビームの見た目をもってゼンゼロの世界に飛ばされたオリ主がヴィクトリア家政に所属してあれこれする話です。なお無自覚に周りを曇らせている模様▼


総合評価:1205/評価:8.42/連載:4話/更新日時:2026年05月19日(火) 21:26 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>