バカとテストと召喚獣~限りなくAに近くて限りなくAに遠い男~ 作:ツクモ
屋上への扉を開くとまず最初に見えた光景は・・・笑顔で明久と話している姫路さん、倒れている雄二と秀吉と土屋君、そして楽しそうに姫路さんと話しながら、実は冷や汗をかきながらおびえているように見える明久。
・・・なんだ、この光景は?
~時は少し戻り昼休みの始め~
「あー疲れた・・・」
卓袱台に突っ伏している明久。自分以外のFクラスの皆は昨日のDクラス戦で消費した点数を補充するために朝から回復試験を行っていた。自分は参加してないために1人で自習。
「俺はお前らの所為でもっと疲れたぞ・・・」
雄二はあの後、自分達の言葉は誤解だといい、近所のお兄さんを紹介することで難を逃れた。
「あれは雄二が悪いんだよ?ミーティングのときに自分と船越先生にあった出来事を知ったくせにそれを利用するなんて・・・」
「まあ、それはすまなかった・・・よし、昼飯食いに行くか!!今日はラーメンとカツ丼とカレーと炒飯にすっかな!!」
「そんなに食べれるの!?」
思わず聞いてしまう。だって普通なら食べきれるわけが無い。
「別にこのくらい普通だが?」
あんたはフードファイターか。
「まあ食べる量は人それぞれじゃからの」
隣で話を聞いていた秀吉が口を開く。因みに土屋君もこの話を聞いている。
「あれ、皆食堂行くの?ならウチも一緒にいい?」
「別に構わないぞ」
「それじゃ混ぜてもらうわね・・・吉井、あんた今失礼なこと考えてない?」
「滅相もございません」
急に明久に殺気を出す島田さん。冷や汗を出しながら答える明久の態度を見ると、島田さんの予想は当たっていたらしい。女の感とは恐ろしい。
「じゃあ食堂行こうか・・・っと、ごめん、先にトイレ行ってから食堂向かうよ」
そう言って自分はFクラスを出た。
「あれ、皆何処だ?」
トイレに行った後、食堂に向うが明久達が見当たらない。先に向かってるはずなのに。
「宮崎君?」
後ろから呼ばれ後ろを向くと久保君がいた。
「あ、久保君。久保君も食堂?」
「今日は弁当を忘れてしまってね」
同じクラスだった1年の時はいつも弁当を持ってきていたのを思い出した。ちなみに自分は弁当は持参せず、学食のお世話になっていた。
「そうなんだ、じゃあ良かったら一緒に食べない?」
さっきからずっと食堂を見回してるが、皆が一向に見つかる気がしない。おなかもすいているし先に食べてしまおう。・・・ということで、久保君と食べようと誘ってみた。
「ああそうだね、一緒に食べようか」
久保君も同意し、一緒に食べることとなった。
「せっかく勉強教えてくれたのに振り分け試験で結果だせずにごめん・・・」
船越先生のせいだとはいえ、振り分け試験に向けて協力してきた久保君に申し訳ないと思い謝った。
「いや、誤らなくてもいいよ。宮崎君は頑張っていたし努力は僕も認めるよ。クラスは違うけど、いつでも来てくれ」
「ありがとう久保君」
優しいなあ、勉強聞きにAクラスに行くだけでなく友達としてAクラスに遊びに行きたいと思った。昼食を食べながら試召戦争等、色々と久保君と話たけど・・・吉井君の話になった時急に目を輝かせたのは何故?
昼食を食べ終えて久保君と別れた後、制服のポケットが震えた。メールが来たのだろう。携帯を取り出しメールを確認すると明久から2通来ていた。しかも1通は食堂に行く前の頃に来てて、どうやら気づかなかったみたいだ。確認すると、『姫路さんがお弁当作ってきてくれたみたいだから、食堂じゃなく屋上にに集合!!』とあった。・・・そういえば昨日姫路さんが弁当作るて言ってたっけ。でもあれから少し時間経ってるし昼食も食べたから弁当は食べれないだろうなあ。2通目も似たような内容だった。・・・よし、じゃあ屋上に向かいますか!!
~そして冒頭に戻る~
「あ、直人、遅かったね!!もう姫路さんのお弁当屋無くなっちゃったよ!!」
唖然としていた自分に気づいた明久が声をかける。
「明久・・・なにこの状況?」
「あ、直人!!来たんだ。でも残念だったね、もう姫路さんのお弁当はもう無いよ」
「大丈夫、最初のメールに気づかないで済ませたから」
「そっか」
・・・なんでそこで羨ましそうな顔をするんだ?
「すみません、私がもっと早くお弁当を出せばよかったんですけど・・・」
「気にしないで、今回の弁当は明久の為なんだから明久に食べさせれば問題ないよ」
「それがお弁当の殆どを食べたのは坂本君なんです」
「そ、そうなんだよ!!姫路さんのお弁当がおいしすぎて一気に食べちゃったんだよ。ね、雄二!!」
若干焦りながら話す明久。雄二を見ると頷く。・・・目を空ろにして力なく頷いているが・・・
「そ、そうなんだ、それは食べてみったかったなあ」
「それなら今度また作ってきますね」
その姫路さんがその言葉を発した瞬間
「ひ、姫路さん、朝からあの量をまた作るのは大変でしょ?無理しなくていいよ」
一見明久は姫路さんに姫路さんを思っての発言に聞こえる。でも・・・なんか作らせないために必死で説得してるようにみえる・・・横になっていた皆もこのときだけは力なくも頷いているし・・・ほんと、なにがあったんだ?
その後、明久は(何故か)必死の説得に成功し、横になっていた皆も起き、(さっきの光景のせいで気づかなかったけど)席を外してた島田さんも戻ってきて試召戦争のミーティングが始まった。その内容は・・・
次はBクラスに挑む
作戦は姫路さんを軸にした電撃作戦(土屋君が保健体育でBクラス代表を討ち取る)
明久の爪剥がし未遂事件
・・・こんな感じだった。・・・最後は突っ込まないでおいた・・・
「さて、これでミーティングは終わるが・・・後は誰を使者としてBクラスへ向かわせるだが・・・」
「断る!!」
Dクラス戦のこともあってか、まだ誰かを指名する前に明久が断った。…雄二のことだから明久を指名すると思うけど
「そうか…Bクラスには美男子好きが多いらしいんだがなあ…」
「しょうがない、引き受けようじゃないか!!」
雄二の発言を聞き引き受ける明久。…自分で自分のことを美男子と思ってるんだろうか?
「でもお前不細工だしなあ…」
「何を言うのさ雄二!!365度どう見ても美少年じゃないか!!」
雄二の言葉に反論した明久だけど…365度?
「5度多いぞ」
「実質5度じゃな」
「…それは美少年とは言えない」
雄二、秀吉、土屋くんが順に発言する。
「そんな!?こうなったらBクラスへ行って宣戦布告して僕が美少年だってことを証明してやる!!」
「待つんだ、明久!!」
明久が半分自棄になってBクラスへ行くのをひき止める。そして明久がこっちを見てるのを確認して口を開いた。
「明久はび少年だと自分は思うよ」
「直人…君だけは信じてたよ…」
自分の言葉で喜びを見せる明久。
「直人、本当に明久が美少年に見えるのか?」
「うん、見えるよ。だって…」
雄二の質問に携帯を取り出し、ある言葉を入力しながら答える…よし入力し終わった言葉を皆み見せながら言った。
「明久は微妙な少年…微少年だよ」
画面には『微少年』と表示されてた。正直、明久が美少年と言われると違う気がするし、不細工かとも言われても違う気がする。なら微妙と答えるべきだろう。
「確かに明久は微少年だな」
「うむ、間違ってはおらんの」
「…微妙な少年」
「4人とも嫌いだあああああ!!?」
完全に自棄になって宣戦布告しにいった明久。その後、ボロボロになって明久はFクラスに戻ってきた。