ということで一之瀬と神崎との話を終えた俺は星乃宮先生のところに来ました。
「先生、ちょっとお時間いいですか?なるべく人目のつかないところで話したくて」
「あれ〜木透くん、いくら私に惚れちゃったからって、いきなり二人きりになろうとするのは大胆すぎじゃな〜い?」
「あ、そういうのいいんで、早くしてください」
この人ほんとに教師なのか?顔採用だろこれ。
「ふーん。じゃ会議室行こっか」
ここで他の先生に見られないようにする。最低でも顔を隠すことが大事です。
「で、話って何ー?」
「現在の3年生の全クラスごとの毎月支給されたポイントの推移と、その月ごとにあった学校行事をまとめた表が欲しいです」
「へぇ…でもそれは無理かなぁ」
「ポイントで購入することもですか?」
「それも
「来月からなら?」
「それについて私が言えることはないよ」
ほしっちの目が変わってきたぞ!ギャップ萌えってやつだな!
「じゃあいいです。Sシステムの仕組みとクラス編成の意図、学校側がこれからやらせようとしていることに今ので大体気が付きました。そのご褒美と口止め料が欲しいです」
「……内容を聞かせて」
「毎月支給されるのは10万ではないですね?授業中の素行不良について一切注意しなかったり、いたるところに監視カメラがあったり、月10万なら必要ないであろう無料品の数々だったり、頑なに支給されるポイントについて語らない先輩だったり…数えだしたらキリがないですが、それらから考察するに普段の行いなどを考慮してクラス単位で支給額が変化しますよね?」
「なんでクラス単位だと考えたのかな?」
「学校側がそれぞれのクラスに明らかに特徴を持たせていると思ったのがきっかけです。Aはとにかく優秀、Bは社交性が高く団結力がある、Cは暴力的、Dは能力のあるなしにかかわらず問題児が集められている。Aに行くほど優秀ではありますが、CやDも分野によってはAクラスを超えることは十分にありえるでしょう。そのクラスが3年間変わらないとしたら、様々な能力を図るクラス単位の試験でクラス同士を争わせて能力と団結力とリーダーシップを高めようとしていると考えるのは不自然ではありませんよね?」
「それとそうだとしたら極論ポイントがなくても生活していけると生徒たちが争うわけないため、争わないといけない状況を学校側が作っていますね?流石に餓死とかはさせられないため退学や希望進路を叶えるといった特権は上位クラスだけなどですかね?そして行事と支給額の票を少なくとも今は出せないということは定期的にある行事の結果によって支給額が変わるということ、そしてポイントについては来月にでも説明する。そうでしょう?あー、あと上級生は妙に少ないですよね?探ってみたら全員退学したみたいじゃないですか。そこまで簡単に退学にできるなら、簡単に退学取り消しもできそうじゃないですか?500万ですか…1000万?…1500…2000…その反応を見るに2000万あれば退学取り消しできますね?」
はぁ…はぁ…よく息続いたな俺…
でもいい感じにぶっカマしたぞ!どうや!星之宮ァ!
何びっくりしてんだ!態度に出してないはずなのになぜわかったって?あ、答え知ってるだけっすよ〜。
「すごいね…!自分のクラスの生徒がこんなに優秀で先生期待しちゃうよ〜」
「…Aクラスでの卒業ですか?その口ぶりだと教師同士でも対立関係みたいなのやっぱあるんですか?」
「ふふっ、先生何も言えませーん」
「まあじゃあさっさと契約結びましょう。俺はこのことを口外しない代わりに500万ポイント支払ってください」
「えー、ちょっと高くない?先生たちもあんまりあげすぎると評価に響いちゃうのよ」
「俺がこれを全クラスに言いふらした場合に失うポイントのほうが長期的に見たらデカいんじゃないですか?それにこんなに早く気づいたんだからご褒美でいいじゃないですか」
「う〜ん…まあそうだね。それでいいよ」
「あ、ポイントはあくまで星之宮先生個人との契約でいいですか?それとこのことは学校側、少なくとも他の教員には来月まで知られないようにしてください。これも契約の書面に載せます」
「…いいけど、私を通しても学校からのポイントには変わりないんじゃないの?」
「いいんです。星之宮先生個人と契約することが大事なので」
「…理由を教えてもらっても?」
「今は無理ですが…近いうち、来月には面白いものが見れますよ、必ず…ね………」
「ふふふ、面白そう。いいわ、早速契約しましょう」
勝ったッ!第三部完!
俺のやりたかったこと全部できた……………!
この学校の教員は生徒を娯楽としてみる傾向があるちょっと性格に問題がある人たちが多いから、意味深なこと言ってたら勝手に解釈してくれて助かるねぇWWWWWWW
これが通用することがわかったら、あとは消化試合だ!!
「茶柱先生。少しお話が…」
「Aクラスの真嶋先生ですよね」
「失礼します。坂上先生いますか?」
「2年Dクラスの…」
「3年生の…」
・
・
・
はい!流石に上級生の教師はなぜ自分に?って疑ってきたけど、1年の担任全員と2、3年の担任3人と権限だけはありそうな年食っただけの馬鹿な普通の教師3人の合計10人と星之宮先生と同じ個人との契約を結んで500万ずつ計5000万をゲットしました!
疑ってきたやつもちょっとおだてたらすぐに騙されてやんのwww
学校側と契約したら多重契約みたいになって最悪一つにまとめられちゃうかもしれんから、個人個人と結んで文言もそれぞれ変えることによってあくまでも全然違う内容だよーってことにしました。
もしアウトでも退学にはならんだろうし、もしそうでも2000万払って退学取り消しにします。
お前らが騙し討ち上等みたいな教育方針してるから悪いんだよ!
キモチエエエエエエエエエエッッッ!!!
こんな子どもに騙されて、来月になってドヤ顔で他の教師に
「フッ…今年は面白いやつが入ってきましたよ…」
とか言ったら同じこと言うやつが他に9人いるとかもはやギャグだろ…
しかも星之宮先生とか口止めしたと思ったら明日になったら普通に一之瀬達がBクラスに言いふらしてるんだからたまったもんじゃないよなぁ。
あ、俺が言った証拠はでないよ。そのために一之瀬と神崎を呼んだ監視カメラのない場所には、俺の透明化を使って行ったから。
監視カメラを確認して、俺がバラしたかどうかを確認しようとしても、アナタ達が確認できる範囲に証拠などありませーん。
まあもしバレたとしても俺は口外しないという契約しかしてないから、過去のことを追求しても意味ないんだけどね。
流石にそのことには気づいたと思うけど、それはそれで面白い…とか思ってんのかね?
いやー俺天才すぎない?自惚れちゃうべ流石に。
ん?こんなことができたのも全部透明化さんと原作知識さんのおかげじゃないか…って?
ふふふ……(苦し紛れ)
使い道どうしよっかなー。クラス移動と退学阻止費用確保しといても1000万余るし、毎月数万とか入ってくるんだろ?もう勝ちじゃん。
けどそれじゃ面白くないしなー…
とりあえず夜遅いし寮に帰るか。
ん…?あれは清隆じゃないか!
「よお清隆。久しぶり。なにしてんの?」
「明か、久しぶりだな。買い物帰りだ」
「そっか。月10万も貰ったら好きに買い物したくなるよな、わかる」
「そうかもな。オレは結構節約したが、Dクラスの奴らは結構散財してまだ4月中頃なのに使い切ったやつもいるらしいぞ」
「へーそうなのか」
流石Dクラスクオリティといったところか。
まあCクラスとかにも数人いそうだな。
…あ、いいこと思いついた
そうだ!ウシジマくんやろう!
「ごめん清隆、思いついたことがあるから俺帰るな!引き止めてごめん!じゃあな」
「いや、寮なんだから帰る方向一緒だろ」
「あ、そうじゃん」
はあ、やっぱおらは長い間やってきたから勉強だけはできるけど、知性っていうかなんていうか、ひらめき力みたいなのがやっぱり低いんだべな…トホホ。
けどこれは結構バカにならなくて、学力だけなら坂柳とかと張り合えるけど、初見の特別試験とか来たら透明化なしじゃ普通にボコボコにされる。使っても使い道によっちゃボコボコにされる。
これはなんとかできる問題じゃなさそうだからもう諦めてる。
「明…思いついたことって何か聞いてもいいか?」
「ん?ああ、清隆になら言ってもいいか。友達として信頼してるからいいけど(私にはアナタ様と敵対する意思はありません)、誰にも言わないでくれよ(お願いしますホントに)。あと手出ししないでくれよ(お情けをおねがいします)」
「あ、ああ…それは大丈夫だ」
「じゃあ言うぞ。簡単に言うと金貸しだな。色々あってボーナスポイントが入ったから、それを使って色々したいことがあるんだ」
「色々?利子で儲けるんじゃないのか?」
「いや、さっき言ったボーナスポイントってのがそりゃまあ高額でな。ぶっちゃけ言うと金には困ってないから色々別の条件をつけようとしてるんだよ」
「別の条件か…」
「そ、それを今から考えるとこ。じゃ着いたから俺はこれで。今度こそじゃあな」
「ああ、また会おう」
というわけで次の日になりました。朝のホームルームの前に一之瀬と神崎がクラスのみんなに向かって色々話し始めました。一之瀬とか話しながらこっちにウインクしてくるけど、それ先生に気づかれたら面倒なんでやめてもらえますか…?
ドアの外で待ってる星之宮先生に睨まれてる気がするんですけど無視ですね。
俺がAクラスまで連れてってやるから、お前は俺に付いてきな…(イケボ)
Bクラスはみんないい子だから授業態度を良くしてという普通のお願い、しかも自分の利益につながるお願いだからしっかり聞いてくれてるみたいです。
暇なんで隣のメッシュツインテダウナー系のヒメノチャンに話しかけてみましょう。
「姫野だよな。話すのは初めてだな」
「そうだけど…いきなり何?」
「いや…勘違いなら悪いけど、姫野ってこういうみんなで一つにみたいな空気嫌いだろ?こうやって一之瀬の言うことが絶対っていう一之瀬信仰の雰囲気、嫌じゃないかなって」
「いいの?一之瀬さんのこと悪く言って。よく話してるでしょ?」
「俺は客観的に言ってるだけだ。それで、どうなんだ」
「はぁ…めんどくさ…まあいいか。まあ普通に嫌でしょ、こっちは一人でいたいのにあっちのスタンスで勝手に干渉されるの。でも誰にも言わないでね。別にクラス全体を乱したいわけでもなんでもないから」
「そうか。教えてくれてありがとう」
「ん、良いよ別に、私は好き勝手言っただけだし」
ははあこういう娘ね。
言い方はちょっとキツイけど、別に性格が悪いわけでもないし、ただ一人が好きなだけで他の人への思いやりもちゃんとある。孤高タイプって感じか。
おい初期北見てるか?これが孤高なんだよテメェのはただの孤立だ(by堀北兄
ツンデレ適正が高そうでヒロイン戦闘力はかなりいい。初期北よりは全然高い。
昼休みになったら星之宮先生が教室に話しかけに来ました。
「いやー、やられちゃったね。口止めする前に言っちゃってたかーこのこの〜」
「ツンツンしないでくださいよ。それに情報はBクラスで止めてるんで文句はないでしょう?」
「ふふふー。そうだね〜」
な…何だこの教師…あざとすぎるぞ。もう30近くなかったか?年齢の差とか関係なく惚れちゃう男いるぞ多分。
「なんか失礼なことと嬉しいこと半々くらいで考えてない〜?」
ヒエッ…女の勘ってすごいな…
「そういえば先生。校内放送の権利っていくらで買えますか?1年の教室だけでいいんで」
「できるけど、今度は何しようとしてるのかな?」
「まだ来月も10万もらえると思ってる金遣い荒い生徒への金貸しですね」
「利子で儲けるつもり?」
「いえ、目的は金じゃありません。何をするかはお楽しみで」
「昨日の契約の件といい木透くんはおあずけが多いな〜。先生我慢できなくなっちゃうよ〜」
「おい教師何言っとんじゃ教育の場で」
誰だキャバクラから教師引っ張ってきたのは。坂柳パパか?
「じゃあもう今から放送やっちゃう〜?」
「あ、できるならそうしたいです」
「1年生の皆さん!4月ももう半ばですが、ポイントは残っていますか?今すぐ新作のバックを買いたい、期間限定のガチャがしたい。そんなアナタに木透金融!お一人様20万ポイントまでの融資が可能です!詳しくは1年Bクラス木透明まで!」
ふう…いい宣伝なんじゃないか?チラシ配るのでも良かったがポイントはあるんだから派手にやりたいよね。
教室に戻ると一之瀬と神崎が話しかけてきた。
「木透くんあの放送ってどういうこと?」
「木透…一人20万と言っていたが、お前はそこまでのポイントを持っているのか?」
「一之瀬に神崎。朝はおつかれさま。それであの放送のことなんだけど、色々あって結構ボーナスが入ったから、更に安定した収入が欲しくなったんだよ(大嘘)。それにこの学校でポイントで買えないものはないみたいだし、実際放送の権利も買ったから、あの男遊び激しそうな女教師を担任から外す権利も買えるかもしれない」
「あはは…木透くん気に入られちゃったみたいで大変そうだね…」
「ああ、どうにかして神崎になすりつけられないか真剣に考えてる」
「俺に押し付けるのはやめてもらおうか」
さーて、あとは鴨が葱を抱えて走り込んでくるのを待つだけマツタケだな。
理事長「なんかいきなり5000万飛んでいったんだけど……」
というわけで、ド巻き上げ回でした。ぶっちゃけ結構穴ありますよねこれ…
ヒメノチャが好きで小説投稿デビューしたくらいヒメノチャが好きなんですが、出番を増やす方法がわからない……
もう今のうちに清隆くんと関わらせるか。友達が多いほうがロボ小路化を防げるよな。
感想、お気に入りなどなどお待ちしてます!!!