イカレポンチは意地でも勝ち逃げをし続ける。   作:永く輪

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時系列前後しますわ〜!

前話で抜けてるところがありましたので、眼帯男がルーン握る辺りをいじりましてよ〜。


狂気の人

「ッ、……!」

 

アルハト君は調子に乗った。るんるんで血を振り撒き乍廊下を歩いていた。

本日2度目の油断である。もう日付は変わっているかもしれないが。

 

そのツケとして今、地べたを爬おうと藻掻いている。

 

 

「が、あ」

 

胴体を繋げなければならない。失血死する。

急速に暑かったのが冷えて感覚が薄れていく。

暗くなっていく。

臓腑が溢れているのは判る。と、にも斯くにも繋げねばならない。針だ、スキル、針で縫い合わせて、治癒魔法だ。

今の、意識の薄れ方は死ぬやつだ。

前に視界がぶれたときとは違う。あれは気絶の筈だったやつだ。

今回も視界が振れるかわからない。だから治、

 

「あ゜」

 

目から脳へとぐじゅりと鉄が入り込む、脳、が、ぐじゅ、ぐしゅ!うねうね!かくり、ぐるぱ!、がひゃ

 

目から鉄塔が生える。映える。這える。どびだすぢはたぎのよお!

 

あばばばばは、はは

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

はっははぁ、あ  ふ、ぅ、はぁああ、ハァー

 

無事に視界が振れてかろうじて革鎧を装備している血に塗れて赤髪となった少年の最期を見やる。

 

視界が揺れた後もピクピク虫みたいに痙攣していた。

…自分に対してその感想はないだろ......

 

ふぅ、落ち着いた。果たしてまだ生きてるのか判らないが早めに治癒したい。

 

刺客は俺の死体(予定)を観察しつつ距離を取っている。

 

これ、今直したら対不死戦みたいにならないかな?

中々死なないから、死ぬまで殺すことになるやつ。

なんかの言い伝えでは三日三晩殺し続けたらしい。怖!

 

一旦、死に切るまで待つべきか?

問題なくスキルは使えるし、頭もきちんと回るから今のこの意識は、媒体…いや、俺の身体の方の頭の状態とは関係ないらしい。(媒体とか言い方が......流石に動揺してるな、1回死んだし。)

 

はぁぁぁぁ、ふぅ、落ち着いたろ。

 

俺の身体の頭は中身が漏れ出してるが俺の自意識には何の問題もない。今、ば俺の身体の方は動かなくなった。今もスキルは使える。多分戻れる。

 

刺客の方は死んだことを認めた後に廊下の奥の方へと歩き出した。

 

壁を叩いた後、壁から眼帯のおっさんが出てきて喋りだした。騎士団がどうのこうの言ってる。

 

こいつ等思ったよりも悪い奴だったっぽい。

王女とか聞こえた。いや、聞こえなかった。いいね?

 

彼等の会話を背景に、俺の身体の修理に勤しむことにする。

 

スキルの針を刺して下半身の方を上半身に引き寄せて、針で断面同士を固定して密着させるように刺す。

んで、治癒魔法。

 

俺の媒体は聖属性耐性が極めて低いから微量の魔力で繋がっちゃうんだな〜便利!

 

微量だから相手に悟られにくいし。

さてと、脳の方も直して潰された眼球も治癒。

これで血の池から這い出るリビングデッドの完成!

 

…流石に死んでも治るし動くは皮肉にならない気がする。

二度とこの言い回しはしない。

 

どう攻めるか考えあぐねていると、敵の方は証拠隠滅をするっぽい。隠し事ダメ、絶対!

 

おわっ

 

少しの浮遊感の後いきなり黒ずくめの刺客の背後にとんだ。どゆこと?

まぁいいか、いい感じに背中から刃で刺す。

 

あ、やべ楽しくなってきちゃった♡

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふふーん、何かしようとしたんだぁ?」

 

俺の視点は眼球の視界とは別に振れたときの視界が残っているから、あんたの背後で握られた怪しい石もお見通し。

視界が2つ重なってるような視野が広くなったようなで、少し気持ち悪いが懐かしい感じもするので問題なし。

 

「ぐっ、くそ!動かない! この、はめたな?」

 

その発言が何かしようとしたことを物語ってんだよ

 

「はめるも何もその眼帯顔でニコニコ手を差し伸べてきても警戒するしかないでしょうに。

ふふふファあははははは!」

 

「このクソガ_______________!!!」

 

まだ声変わりのしていない高い声で嗤う。俺ってまだ声変わりしてなかったか。

 

どーすっかなぁー、ここまで愉悦殺戮者してるとあっちが悪くとも何かしらの罪に問われるかなぁ?全員殺す必要なかっただろとか。

 

まぁ、まだ頭領は生きてるし、何かほざいてるし大丈夫だろ。

 

ん―なになに?金?権力?女?

こちとらまだガキだぞてめぇ、意味わかんねぇ事言ってんじゃねぇぞ!

 

貴族があーだこうだのふーんが、んーんが、だぁ!

なんかとても五月蝿い。不愉快になってきた。

 

勝手にまだ嗤ってる高い声も黙れ!(自分)

 

髪を揺らして血を滴らせてくつくつと笑っていた紅い髪の少年は急に静かになる。その急変に組の頭の男は顔を引きつらせた。さっきまで笑っていたのに真顔だ。

 

「はぁ〜殺すか。」

 

貴族どうのこうのでこいつがそこら辺のと繋がりがあることがわかった。後ろ盾のなんちゃらもあるらしい。

 

面倒だ。処理して燃やしてとんずらするね。

 

何度目の染みか判らないな。

 

 

燃やす前に討伐報酬を頂こう。アジトを漁る。

 

幾つかある部屋に点在している奴隷さんに聞くと、財産は地下1階の廊下の奥の隠し部屋にあるらしい。なぜ知っているのかは考えたくもない。

 

まぁ俺が1回死んだとこら辺のことだろ。隠し部屋って。

 

部屋を出ようとして、ふと逃げないのかと聞いてみると、奴隷紋のせいでこの部屋から出られないとのこと。あの焼きごてってそこまで縛ることも出来るのかよ。破壊せねば。

 

うーむ、困ったな、このアジト燃やそうと思ってんだけど?流石に奴隷丸ごと燃やすのはちょっとなぁ、どうにかできないかねぇ……。

 

犯罪奴隷なら燃やしてもいっか。

 

「犯罪奴隷って居る?」

 

いないらしい。いたとしても無実なんだとか。

その過程行程を予想するとちょっと不愉快になった。不愉快だ。不愉快。

 

チラリと見た花瓶の花は血が滴っていた。

 

あまり奴隷となった女性たちを死体の転がる部屋に居させるのは良くないな。うーんどうにか…

 

あ、そういえばスキルの針は傷を生むことはないけど、刺した物体を引き寄せたり操っ足り出来る、干渉できる。

なら、焼印の保護結界を貫通してその印の魔力効果に刺さらないかな?そんで上手いこと機能不全並びに停止に持っていきたいな。

 

ならば試してみよう!

 

残念ながら俺に焼印はないので、奴隷さんに刺してみる。

奴隷さんは少し痛がるも目をぎゅっと瞑る。

 

あー、事前に焼印いじって効果なくしてみたいって言ったほうが良かったかな?良かったな。

 

奴隷さんは涙も出さずに耐えていた。今まで何されてきたんよ…

 

暫くしてなんかいい感じに焼印から魔力を感じなくなった。できたんじゃね?これ?

 

針は半透明なのだが刺しすぎて反対側が見えない。ごめんよ。でも、次の奴隷さんには必要なやつだけ…あ、いらないやつ抜くか。

 

大部コンパクトになった。必要な針は5本。三角とか五角形とが円とかが重なり組み合わさった焼印の空白とか印の上に刺せばいいっぽい。

 

「そんじゃ、焼印は無効化したからアジトの金持って逃げな〜ここ燃やすからね〜」

 

「…?」

 

キョトンとしていたが、理解してくれたらしい。この部屋を出るのに戸惑っていたが地下室へと向かい始めた。

 

さて、俺が討伐報酬回収する頃にはどれだけのこってんのかな?




アルハト君の言葉選びの癖もおかしくなってるので読みにくかったらごめんなさい。
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