戦火の汚泥   作:外道山賊

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戦乱の汚泥

アカネイア大陸

 

 

最早思い返すだけでも辛くなる遥か彼方にある故郷。

その地でとあるゲームの舞台となり、大陸全土を戦火という大火で一度ならず二度も焼かれた地。

 

 

 

更に遥か未来においても更なる戦火に晒されている。

 

 

 

⋯個人的には良くも悪くもヒトのやらかしが酷いとは思うところだ。

 

 

 

 

 

まぁ、道を外れた者の中にいる自分の言えた話ではないだろうが。

 

 

 

 

「おい、お頭が呼んでるぞ。」

 

⋯⋯さて、仕事の始まりか。

 

 

 

 

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アカネイア大陸の東に位置するオレルアン。

そのオレルアンと東の港町であるガルダの間に峻険な山が存在する。

 

 

サムスーフ山

別名デビルマウンテン(悪鬼の棲まう山)。

 

 

大陸各地に賊は存在しているが、このサムスーフに巣食う山賊集団『サムシアン』はその規模が並外れて大きく

また山賊でありながらもその統率は決して侮れるものではない。

 

 

 

しかし、サムスーフの西にあるオレルアンは決して弱国ではなく、『草原の狼』と謳われるオレルアン公弟ハーディンが率いるオレルアン騎士団も弱兵ではない。

だが、現在大陸は混乱の只中にある。

 

 

 

古の帝国、ドルーア帝国が復活し傘下にマケドニア王国とグルニア王国。

そしてグラ王国を加え、アカネイアに対し攻撃をかけたのだ。

 

 

アカネイア大陸において、ドルーアとマケドニアは他国と海を隔てた地にありアカネイアはドルーアの復活において知る術はなく、結果ドルーア・マケドニア連合による奇襲をアカネイアは受け、アカネイアの中心パレスは陥落。

アカネイア王を始めとした王国の主要な人物は命を落としている。

 

ドルーアはアカネイアを実質滅亡においやった後、撤退。

入れ替わる形でグルニア王国軍がパレスに駐留。機動力に秀でるマケドニア軍はアカネイア各地の反抗戦力を潰して回っていた。

 

 

 

オレルアンはアカネイアの北に位置するが、ドルーア皇帝メディウスはオレルアンに対してさしたる関心を持たず

明確に敵対の行動を示さない限りは攻撃するつもりは無かった。

 

 

グルニア遠征軍の指揮官である『黒騎士』カミュもまた無用な戦いを避ける判断をした結果、オレルアンはグルニア軍を素通りさせてしまう。

 

 

オレルアン公は既にアカネイアがドルーアにより滅ぼされた事を嘆きはしたものの、弔い合戦を仕掛けるには余りにも味方が居ない事を理解し、弟ハーディン等にも軽挙を慎む様に命じている。

 

 

何せ公の元にはアカネイアの剣たるアリティア王国の滅亡もまた届いていたのだから。

 

 

 

結果、オレルアンはドルーアやそれに従う者達に備えねばならずサムシアンの討伐など出来る余裕もなかったのだ。

 

 

 

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力が無ければ身を守れない。

 

 

それは国であろうと、組織であろうと

そして、民であろうと違いのない話。

 

 

 

 

サムシアンの根城となっているサムスーフ山。

あくまで山賊であるサムシアンは奪うものがなければならないが、力のない民にも自分達を守る為にすべき事がある。

 

 

 

 

「⋯グルニア軍、ねぇ。」

 

 

サムシアンの頭目ハイマンより命を受けたフードの男はガルダの町の郊外で心底面倒そうに呟く。

 

 

 

男にとってはグルニアの正規軍だろうが、その辺の破落戸だろうがさして変わりはない。

 

 

 

今回の命は

 

 

「⋯ぼさっとするな。

かかれ。」

 

男の言葉に山賊達はグルニア騎士達に向かって突撃した。

 

 

 

 

 

 

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