ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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第9話 フリード

俺は昼食を食べ終わった後にルフェイと二人で教会に遊びに来た。

 

「遊ぼうぜ、レイナーレ」

 

そう言いながら俺は教会に入った。

 

「あれ?お前らは誰ですか?カップルで教会に懺悔すっか?いいすっね。俺は神父なんで神の名の元に断罪してあげよっか?首をチョキンと。怖いのは最初だけで、すぐに楽になれますよ」

 

中にはレイナーレではなく白髪で頭のおかしい神父がいた。この前に来た時は見なかったな。

 

「あんた、誰?こっちはレイナーレに用があるんだが」

 

「んー。もしかして、お前が堕天使の姐さんが言ってたムカつく人間って奴ですか?お前が来たら殺すように言われてるんですよね。クソ悪魔じゃないけど最近、欲求不満ぎみなんで我慢しますか。というわけで早速デストローイ!」

 

そう言うと、神父は懐から柄のない剣を出した。そして柄のない剣からビームサーベルみたいな光の刀身を作り出して俺に襲ってきた。

て言うか、先にちゃんと確認してから襲えよ。間違ってたら、どうするんだ?

 

「おい、ルフェイ。被害が出ないように防御魔法を使っておけ」

 

「分かりました」

 

ルフェイが防御魔法を発動したのを見て俺は神父の攻撃の勢いを利用して投げ飛ばした。

 

「ちっ!意外とやりやがりますね」

 

「戦闘前には名前を名乗るのが礼儀だろ、神父さん。どう見てもはぐれ悪魔祓いだけど神に仕えていた身としては礼儀も重要じゃないかな?」

 

「あぁ?何を訳の分からないことを言ってやがるんですか?礼儀なんてクソは畑の肥料にでもしてりゃいいんだよ」

 

「お、上手いこと言うな。座布団一枚」

 

「……ここに座布団はありませんよ。後、いつものことですけど戦闘中は真面目にやってください」

 

ルフェイが呆れたようにツッコんできた。

 

「俺の辞書に真面目という文字はない」

 

「堂々と言わないでください」

 

「……私の辞書に真面目という文字はありません」

 

「自信なさげに言えば良いということではありません」

 

じゃあ、どう言えばいいんだ?

 

「おいおい、何を俺を無視してイチャイチャと夫婦漫才してるんですか?放置プレイですか?そんなことされたら俺の体が火照ってきちゃうじゃねぇか」

 

神父が気持ち悪いことを言いながら体をクネクネしている。

 

「そんなイチャイチャだなんて」

 

ルフェイが顔を赤くしながら体をクネクネさせている。

この状況、どうすればいいんだ?……よし、ツッコミ役のレイナーレを呼びに行こう。

 

「って何、俺を無視して進もうとしてんだよ。こういう時はアレだろ。途中の敵を倒さないとダンジョンを進めないんだよ!」

 

急にテンションが高くなって再度、俺に切りかかってきた。こいつ、情緒不安定なのか?

 

「あれ?」

 

相手は神器の能力で攻撃を空振り。俺はその隙に神父の鳩尾に蹴りを入れた。

 

「ぐっ!」

 

「よし、まずは自己紹介をしよう。友好な関係を築くには自己紹介が大事だぞ。これで一つ賢くなったな。というわけで自己紹介しろ」

 

「あぁ?何を意味の分からないことを言ってんだ?てめぇなんて俺にミンチにされて、その次にそこの魔法少女を犯して終わりだよ。自己紹介の必要なんてねぇよ。頭、沸いてるんですか?」

 

そして神父は俺に何度も切りかかってくるけど、俺はそれを神器の能力を使って避け続ける。

せっかく良い口上を考えていたのに台無しじゃないか。仕方ない。俺だけでも名乗るか。

 

「あ、その前にちょっと距離を取らないと」

 

俺は神父を蹴り飛ばす。

 

「ぐわっ!」

 

「よし、立て。そして、そこで俺の口上を聞け」

 

「もしかして、その為にあの神父を倒さなかったんですか?」

 

ルフェイがジト目でツッコんできた。別に良いじゃねぇか。

俺は神父が立ち上がったのを見て口上を言う。

 

「俺の名前は七瀬霧識。俺の前でははぐれ悪魔祓いだって全席指定、正々堂々手段を選ばず真っ向から不意討って御覧に入れよう」

 

これで満足だ。もう家に帰って良いぐらいに。

 

「こんな真正面から、どうやって不意討ちをするって――」

 

「こうやってだよ」

 

俺は神父に真空飛び膝蹴りを食らわせる。

 

「ぐっ!」

 

「お!これ良いな」

 

俺は神父が持っていた光の剣を振り回す。

 

「なっ!それは俺の!いつのまに!」

 

「はい、ここで問題です。私はどうやって神父さまの光の剣を盗ったでしょうか?制限時間は十秒」

 

「知るか、クソッタレ!」

 

神父は懐から新たに拳銃を取り出して撃ってきた。

 

「おいおい、危ないな」

 

ギリギリのところで弾丸を避けることに成功。て言うか、今の拳銃、発射音がしなかったんだが。

 

「はい、時間切れ。正解は真空飛び膝蹴りをした時に柔道の無刀取りで奪いました。不正解なので罰ゲームとして、その面白そうな拳銃は没収です」

 

そう言うと俺の手がロケットパンチみたいに飛んでいって神父の拳銃を奪う。そして俺の元に戻ってきた。

 

「お前、本当に人間ですか?確か堕天使の姐さんの話では神器所有者らしいけど、それですか?」

 

「残念、不正解。では答え発表の時間です。私は悪の科学者に改造された改造人間。中二病のオッサンがしたことだから男のロマンを叶える装備が充実」

 

アザゼルの野郎が勝手に人の体を改造したんだよな。後でシェムハザさんから聞いた話だと死ぬ可能性の方が圧倒的に高い改造だったらしい。というよりも生き残ったのが奇跡のレベルだと言う話だ。

まぁ、そのおかげで面白い力は手に入ったから良いけどな。だから仕返しはアザゼルが執筆していた中二病全快の小説をコピーしてグリゴリ全体に撒き散らすだけで我慢した。

 

「改造人間ですか~? 男のロマンだね。全く意味が分からないっすけどね。おれも改造されればクソッタレのがクソ悪魔を今よりも惨殺し放題焼き肉食べ放題って感じですか?」

 

「……何、言ってんだ、この神父」

 

「……私に聞かれても分かりません」

 

だろうな。こんな意味の分からない奴は初めてだ。

 

「まぁ、他にも決め台詞を考えてるし、さっさと倒しますか」

 

そう言うと俺は神父から奪った拳銃をぶっ放つ。

 

「へぇー、光の弾丸を放つから銃声がしないのか。悪魔祓いってのは面白い物を使ってんだな。他にも何かないか?」

 

「何でお前が悪魔祓い専用の祓魔弾を撃てるんだ?それは天使か堕天使から加護を受けていないと使えないはず」

 

ふむ、狙いが甘かったな。肩をかすった程度か。

 

「こっちが質問してんだけどな。まぁ、俺は優しいから特別に教えてやろう。感謝しろよ。俺はお前だと認識させているいるからだ」

 

「はぁ?意味が分からねぇよ。もっと分かりやすく言いやがれ」

 

「じゃあ、先にこっちの質問に答えろ。今の俺は面白いオモチャを手に入れて気分が良いからお前を殺してしまうかもしれないぞ」

 

そう言うと俺は近くにある長椅子を持ち上げる。

 

「ちっ!めんどうくせぇ!」

 

そう言うと神父は懐から光の剣を二本取り出した。まだ持ってたのか。

 

「他に新しい物はなさそうだな」

 

そう言うと俺は長椅子を神父に向けて放り投げた。

 

「あめぇよ!」

 

神父は長椅子を光の剣で切り刻む。

 

「はい。次、いってみよー」

 

俺は別の長椅子を再度、放り投げた。

 

「ぐふっ!」

 

今度は避けきれず神父は直撃を食らった。そして立ち上がる。こいつこそ本当に人間か?頑丈すぎるだろ。

 

「分が悪そうだな。クソ悪魔を殺せないのは残念だが、ここは逃げるか」

 

そう言うと神父は懐から丸い物体を取り出して地面に叩きつけた。すると眩い光が俺達の視線を奪い、次の瞬間には神父が消えていた。

 

「あ、名前を聞き損ねた」

 

「気にするところは、そこですか……」

 

「光の剣をもう一個、奪ってた方が良かったな。二刀流って格好いいし」

 

「だったら二丁拳銃も良いんじゃないですか?」

 

悪魔祓いの武器は後でアザゼルに加護を受ければ使えるだろ。堕天使総督の加護、どれだけの威力になるかな。

そして祭壇の隠し階段を降りて地下へ向かう。

 

「霧識さんって普通の戦闘は弱いと思ってたんですけど意外と強いんですね」

 

何気に失礼だな。

 

「いや、弱いよ。前に肉弾戦のみでヴァーリと模擬戦したことあるけど負けたし」

 

「そうなんですか?」

 

「単純なパワーなら中級悪魔と同じか、それ以下って感じだろ。さっきの神父との戦いだって神器の能力を使って不意討ったから圧勝できたんだ。例えば長椅子の重さを認識できなくして持ち上げたりとか。まぁ、認識できないだけで重さが消えたわけじゃないけど」

 

「へぇー、色々な使い方があるんですね」

 

「それがなかったら、あそこまで圧勝は出来なかっただろうな」

 

ルフェイと雑談しながら階段を降りて一番下にたどり着いた。そして扉を開けて中に入る。

 

「……また貴方」

 

中にいたレイナーレが俺を不愉快そうな顔で見てくる。

他にも大量の神父もいて妙に焦っている様子だ。

 

「せっかく遊びにきたのに。何かあったのか?」

 

「……もしかして貴方が犯人なの?」

 

「犯人?何の?」

 

「アーシアが逃げ出したのよ。貴方が手引きしたんじゃないでしょうね?」

 

やっぱり逃げ出したのか。一回しか会ったことないけど、はぐれ悪魔祓いの所業に我慢できるタイプではなさそうだったからな。

 

「何で、そう思う?」

 

「犯人は現場に戻ってくるものでしょ?」

 

全く予想していなかった答えが返ってきた。

 

「……もしかして刑事ドラマとか好きなのか?」

 

「べ、別に良いでしょ。私が何を見ても……」

 

レイナーレが照れて顔を赤くしている。少し可愛いかも。

 

「……霧識さん」

 

ルフェイが無言の笑顔で睨んでくる。普通に怖い。

 

「フリードの奴は何をしているのよ!」

 

「フリード?」

 

「はぐれ悪魔祓いが上にいたでしょ?」

 

なるほど、あいつの名前はフリードだったのか。

 

「って、何でお前がネタバレすんだよ!今回、あいつが名乗らなかったから次に会った時にどうやって聞き出そうか考えていたのに」

 

「相変わらず怒るポイントがずれてますね」

 

「やっぱり何を考えているのか分からなくて気持ち悪いわ」

 

何か酷いこと言われてるな。

 

「今夜、儀式をする予定だったのに。こんな時に……」

 

「儀式?」

 

「貴方には関係ないわ。邪魔するなら今度こそ殺すわよ」

 

「そんなことするわけないだろ」

 

まぁ、嘘だけど。本来の予定なら適当にイッセーにアーシアのことを言って助けに行くように誘導するつもりだったからな。

 

「それに同じグリゴリに所属する仲間だろ?仲良くしようぜ」

 

「どういう意味?」

 

「それは後の楽しみだ。さて他にも準備があるから、さっさと終わらせるか」




フリードのキャラって難しいな。上手く書けた自信がない。

では、感想待ってます。
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