ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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久し振りに番外編の方を更新しました。今回はオーフィスとレイナーレです。
十八歳以上の人は良かったら読んでみてください。


第101話 運動会

中央グラウンドに各勢力の選手達が集まり、三つのチームに分かれて並ぶ。

だが俺は堕天使の列に並んでいない。

 

「えー、スポーツマンシップにのっとり、相手を騙し利用し、正々堂々と裏で大人の汚い取引をしながら勝利することを誓います」

 

俺は選手達の前で開会式の締めとして選手宣誓をしていた。

 

『ちょ、あんた誰ですか!?選手宣誓は別の選手のはずですよね!?て言うか、そのふざけた選手宣誓は何ですか!?』

 

アナウンスの人が焦った様子でツッコんでくる。だが俺はそれを無視して堕天使の列に戻る。

ちなみに選手宣誓は話し合いにより変わってもらった。企画には参加してないんだから、これぐらいしても文句は言われないはずだ。

そして開会式が終わり、俺達は指定された応援席まで移動する。

応援席に全員が集まったところでアザゼルが演説を開始した。

 

「いいか、お前達。これは交流会という名の戦争だ。今日だけは暴れても文句は言わん。お前らも普段から悪魔や天使に言いたいことはあるだろう。……だが、そんなことはどうでもいい。この運動会の結果が簡単な三大勢力の格付けになるだろう。つまり、負ければ俺がサーゼクスやミカエルに馬鹿にされるということだ。どんな手を使ってでも俺のために勝ちやがれ!」

 

「「「お、おー……」」」

 

皆が何とも言えない表情で手を上げる。

そりゃ、こんな私情にまみれた言葉でやる気を出す部下はいないだろう。

もしかして、これもコカビエルを解放した理由の一つなのだろうか?

別の応援席から『終末を彼らに!』とか『ハルマゲドーン!』とか物騒な言葉が聞こえる。

これ、マジで戦争じゃねぇか。

 

だが俺の……というより大方の予想を裏切り運動会は平和に進んでいく。

俺がさっき参加したパン食い競走も特に問題なく終わった。ただ女性の揺れる胸を見たかったのか男性陣からの視線が痛かったのと、パンの材料が気になったが。美味しかったけど食べたことのない味だった。

 

『障害物競走に参加の選手は指定の場所に集合してください』

 

アナウンスが聞こえてくる。俺には関係ないな。

向こうで応援パフォーマンスをしているレヴィアたんでも観察してよう。

 

「よっしゃ!次は俺の番だな。大暴れしてくるぜ」

 

コカビエルが張り切って指定の場所に移動する。張り切りすぎて他の選手を殺さないか心配だ。

 

 

 

 

 

 

 

『障害物競走をスタートします。位置について、よーい……ドン!』

 

掛け声と共に選手が一斉に走り出す。

この競技は各勢力の選手が二名ずつ参加している。

お、イッセーも参加してたのか。どうでもいいな。

競技に出ていないと退屈だな。癒しも足りてないし。そう思ってると後ろから声をかけられた。

 

「霧識さん、応援に来ましたよ。頑張っていますか?」

 

そこにいたのはルフェイだった。黒歌はいないようだ。間違いなく小猫のところに行ってるな。

 

「お、良いところに来たな。こっちに来てくれ」

 

そう言いながら俺はルフェイを膝の上に誘導する。するとルフェイは一切無駄な動きをせず、流れるように俺の膝の上に座った。俺も流れるようにルフェイの頭を撫でる。

あー、癒される。

さっき誘われたけど適当に断った堕天使の女から見られているような気がする。まぁ、気にしなくていいだろ。

ちなみに断った理由は相手が癒し系でなくガッツリとしたエロいタイプだったからだ。そこまでエロは求めていない。

 

競技は最初の平均台やネットといった基本的なものが終わったところだ。

現在の順位は一位がコカビエルで、二位がイッセーだな。

そして最後に現れた障害物はモンスターだった。

あの両翼を広げた鳥は謎の怪鳥ジズか。前に一度、見たことがあるな。ケルベロスまでいる。

ん?あっちの首が九つはありそうな大蛇はまさか!天使や悪魔を余裕で殺せるほどの猛毒を持つ大蛇ヒュドラ!

初めて見た。

 

「……ヒュドラの方を凝視してますけど欲しいんですか?」

 

ルフェイが気持ち良さそうな表情をしながら呆れたような口調で言ってきた。

 

「そりゃ、欲しいに決まっている。まぁ、さすがにこの状況で盗んだりはしないが」

 

「霧識さんは猛獣使いにでもなる気ですか?」

 

「それも良いかもな」

 

でも、これ以上増やすとユーグリットの負担が増えるな。まぁ、その時は新しいバイトを雇おう。

俺は会ったことないけど、確かユーグリットの知り合いにヴァーリの祖父がいたはずだ。ヴァーリにバレないように誘ってみようかな。

 

ドオォォォォンッ!

 

急に激しい戦闘音が聞こえたので、そっちを見てみる。

 

「元龍王のタンニーンが相手か。退屈な競技ばかりでウンザリしていたところだ。楽しませてもらうぜ!」

 

「堕天使幹部のコカビエルか。面白い」

 

コカビエルとタンニーンの超絶バトルが繰り広げられていた。最上級悪魔のタンニーンが障害物とか難易度が高過ぎるだろ。俺、出なくて良かった。

 

「おい、コカビエル!タンニーンの相手なんてしてないで早くゴールしろ!」

 

アザゼルが焦って注意するが、コカビエルは無視する。

コカビエルが物凄く楽しそうな顔をしている。さすが戦闘狂だな。

コカビエルとタンニーンの戦いに巻き込まれて選手が次々とリタイヤしていく。その隙にイッセーが一位でゴールするのが見えた。物凄く体がボロボロだけど。

あ、倒れた。

 

 

 

 

 

 

『借り物競走に参加する選手は指定の場所に――』

 

次は俺の番か。借り物競走は前の件があるから何か嫌な予感がする。

 

「じゃあ、行ってくる」

 

「はい、頑張ってきてください」

 

俺は笑顔のルフェイに送り出されて集合場所に向かう。さすがにこんな人気のあるところでキスはしない。

にしても、今気付いたんだけど何か各勢力が殺伐としているような気がする。俺がルフェイとイチャイチャしている間に何かあったのか?まぁ、面白そうだからいいか。

俺は集合場所についたらイッセーがいるのを見付けたので話かける。

 

「よぉ、イッセー。障害物競走では大変だったな」

 

「ああ、本当に大変だったよ。死ぬかと思った。まぁ、アーシアのおかげで何とか大丈夫だけどな」

 

それは残念。立つのも苦しいほどボロボロになっていたら俺が止めをさしていたのに。

そしてイッセーを弄っている内に俺の番がやって来た。スタート列に立ち、ダッシュの構えを取る。

 

『位置について、よーい……ドン!』

 

イッセーは勢いよくスタートしたが、俺はのんびりとスタートする。

 

「賢者の石なんてどこにあるんだよ!?」

 

「妖刀心渡!?怪異殺しでも探せってことか!?」

 

他の選手が拾った内容はかなり難しいようだ。

て言うか、本当にあるのか?後で探してみようかな。他にも面白いものが見付かるかもしれないし。

俺も途中で封筒を拾う。そして封筒を開けて中身を確認する。

 

「…………」

 

俺は中に入っていた紙を見て何とも言えない気分になった。

そこには『社会のゴミ(本当のゴミじゃなくて、どうしようもないクズ野郎という意味です)』と書かれていた。

何だ、この人間関係を破壊するような内容は?後、括弧の中は別に書かなくていいだろ。

まぁ、俺は悩む必要ないけどな。

俺は応援席に戻って酒を飲んでいるアザゼルに声をかける。

 

「アザゼル。借り物競走だ。ついてきてくれ」

 

「俺か。酒を飲んでいる途中だが、勝つためだ。仕方ない」

 

そう言うとアザゼルは渋々と立ち上がった。アザゼルが来てくれるとは思わなかった。どんだけ負けたくないんだよ。

そして俺はアザゼルをつれてゴールする。

 

『堕天使と悪魔の選手が同着一位です』

 

ん?俺が一位じゃないのか。

隣を見るとイッセーがサーゼクスをつれて、俺と同時にゴールしていた。

イッセーと引き分けとは残念な結果だ。

 

「よぉ、サーゼクス。お前も借り物として呼ばれたのか?」

 

「そっちも同じみたいだね。ところでイッセーくん。借り物とは何だったんだい?」

 

サーゼクスに聞かれてイッセーは微妙そうな顔をしながら目線を逸らす。もしかしてシスコンとでも書かれていたか?

 

「そういや俺も聞いてなかったな。紙には何て書かれていたんだ?」

 

俺はアザゼルの質問に対して無言で紙を見せる。

 

「はぁ!?何だ、これ!社会のゴミ!?何で俺が社会のゴミなんだよ!?霧識、これじゃあ課題をクリアできてないぞ!」

 

「いやいや、これで問題ない。百人に聞けば百人が認めるだろう。グリゴリ内ではアザゼルをクビにしてシェムハザさんを総督にしよう、という意見があるぐらいだ」

 

「それこそ何だ!?今、グリゴリではそんなことになっているのか!?」

 

アザゼルは知らなかったのか物凄く焦っている。

そりゃ誰が見てもアザゼルよりもシェムハザさんの方がトップに相応しいからな。て言うか、何でアザゼルが総督なのかが謎だ。

俺達の会話を聞いていたサーゼクスが笑っている。

 

「ハハ。まさにアザゼルにピッタリの課題だね」

 

「うるせぇ、サーゼクス!そう言うお前はどうなんだ!?」

 

「それは僕も早く知りたいな。イッセーくん、教えてくれないかな?」

 

サーゼクスのお願いにイッセーが冷や汗を流している。そんなに言いづらい内容なのか?

 

「どうせシスコンとでも書かれていたんじゃねぇか」

 

アザゼルが適当に言った言葉にイッセーがピクッとした。

何だ、シスコンなのか。だったらそんなに気にしなくていいのに。サーゼクスはシスコンであることを誇りにしているぐらいなんだから。

 

「早く言いやがれ、イッセー」

 

「何て書かれていたんだい、イッセーくん」

 

俺はトップ二人に詰め寄られて困っているイッセーを無視して応援席に戻る。

さて次は休憩時間だな。皆と合流して弁当を食べるか。




書きたいシーンまで書けなかった。次回こそは。

では感想待ってます。
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