「そう言えば霧識さんはよく正解、不正解とか言いますけど教師でも目指してるんですか?」
レイナーレの件が終わって全員で焼肉を食べている時にルフェイが質問してきた。ちなみに今回はルフェイを膝の上に座らせている。さっきの仕事の報酬らしい。俺的には役得だが、こんなことで良いのかと思う。もっと他にも色々してやるのに。
後、オーフィスが俺の膝の上からどいたのを良いことにヴァーリが誘っていたが断れていた。
「いや、別に。相手より精神的優位に立ってるような気がして気持ち良いから言ってるだけだ」
「霧識に教師は似合わないにゃ」
「確かに。気に入った生徒だけ相手して、後は放置してそうですね」
確かにありそうだな。て言うか、絶対にそうなるな。
「……ちょっと何で私を無視して仲良く雑談してるのよ」
「レイナーレも食えよ。一応、お前の歓迎会でもあるんだから」
「……私のこの状況を見て食べれると思うの?」
レイナーレの状況は犬耳にメイド服、手錠と首輪。
「ふむ。犯罪の匂いがするな」
「私が気絶している間に貴方がしたんでしょ!」
「言われてるぞ、黒歌」
「にゃ!?何でここで私に振るのにゃ!」
驚きのあまり肉を床に落とした。汚いな。
「あ、しまったにゃ!でも三秒ルールだから大丈夫にゃ!」
落ちた肉を食べるのか。意地汚いな。
「私は白音にしか興味ないにゃ。それにどう見ても鬼畜な霧識の隠れた趣味にしか見えないにゃ」
「だから俺にそんな趣味はない」
「やっぱり霧識さんには、そんな趣味が……。私はどうしたら……」
ルフェイが何か勘違いをしているようだ。て言うか、やっぱりって何だ?俺はそんな人間に見えるのか?普通にショックなんだが。
「毎回、黒歌の戯言を信じなくていいぞ。というより、あいつの発言は全部無視でいいぞ」
「だから私を無視するな!」
「うるさい!今はそれどころじゃない!」
マジでルフェイの認識をどうにかしないと。ルフェイは意外と思い込みが激しいから厄介だ。神器で認識を変えれるのは発動中だけだからな。根本的な解決にはならない。こうなったらルフェイに余計なことを吹き込んでいる張本人……いや張本猫であるところの黒歌を抹殺するか。
「こうなったら」
そう言うとレイナーレは光の槍を出そうとする。
「え!?何で光の槍が出ないの!」
「レイナーレがしているのは『無力化手錠 光version』。グリゴリが開発した光を使えなくする手錠だ」
とりあえず黒歌抹殺は後で考えるか。
「光versionってことは他のタイプもあるんですか?」
「後は魔力versionだな。他のタイプは作ってる途中だそうだ」
黒歌対策に妖術と仙術の奴を作ってもらうか。
「アザゼルらしくないネーミングだな。あいつならもっと訳の分からない名前にするんじゃないのか?」
「アザゼルの中二病全開の名前が嫌だから俺が付けたんだよ。アザゼルのヤツよりも分かりやすくて良いだろ?」
まぁ、正式名称はアザゼルが考えた名前なんだが。堕天使の幹部連中は変なノリの奴が多いからな。
「お前のネーミングセンスも微妙だと思うぞ」
「いや、絶対アザゼルよりはマシだ。オーフィスはどう思う?」
さっきから黙々と肉を食べているオーフィスに聞く。
「良いと思う」
「だよな。後、オーフィス。肉だけじゃなくて野菜も食べろよ」
そう言って俺はオーフィスの皿に野菜を入れる。
「じゃあ、野菜を食べる代わりに後で一緒にゲーム」
「飯の後は他にすることがあるから、それが終わったらな」
「分かった」
そう言うとオーフィスは野菜を食べ始める。ディオドラのことは早く終わらせるか。
「……オーフィスって、もしかして無限の龍神?」
レイナーレが怯えながら言ってきた。
「正解だ。正解の賞品として手錠を取ってあげよう」
そして俺はレイナーレの手錠を取った。
「ああ、ここから逃げようとか考えんなよ。下手なことをしたらグリゴリ開発の『犬の首輪』から電撃が流れるぞ」
「え!?これ、そんな物騒な物なの!?早く取りなさいよ!」
「断る。ちなみに首輪の電撃の最大出力を食らえばレイナーレ程度なら死ぬぞ」
他にも毒なども入ってるハイスペックな首輪だ。
「……さらっと恐ろしいことを言うわね」
じゃあ、どう言えば良いのだろう?
「ところで犬耳にも意味はあるんですか?」
「ほら、犬って主に従順だろ」
「やっぱり霧識は鬼畜にゃ」
そんなことはないと思うが。
「貴方、本当に何者なの?アザゼル様を呼び捨てにしたり、無限の龍神と仲が良かったり」
「ただのグリゴリ所属の神器所有者」
「そんなわけないでしょ。グリゴリが神器所有者を見付けた場合の対処は仲間にするか殺害。そして仲間になった場合でも、今こうやって焼肉を食べられるほど自由に生活できるわけないわ」
質問をしながらも肉を食べ始めるレイナーレ。自分で勧めておいて何だが、よくこんな状況で食べられるな。
「ああ、それはアザゼルの弱味を握って脅してたんだよ」
「アザゼル様の弱味?」
「そう。それを天使長ミカエルを始め、各勢力のトップに流すって言ったら物凄く取り乱してな。あれは笑えた」
「確かにあれは面白かった」
堕天使の幹部連中どころかヴァーリまで腹を抱えて笑っていたからな。しかも流すのをアザゼル以外の全員が賛成したりノリノリだった。一番賛成していたのがシェムハザさんだったのは驚いたが。多分、アザゼルの好き勝手やったことの後処理とかでストレスが溜まっているんだろう。
「アザゼル様の弱味って何なの?」
「って言うか、知らないのか?グリゴリ中にばらまいたと思うんだが」
「何のこと?」
末端までは届いてなかったのか。
「後で読ませてやるよ」
「私も読ませてもらっていいですか?」
「ルフェイも読みたいのか?まぁ、いいけど」
「我も読む」
「じゃあ、後で読書会でもするか」
小説以外もあるし全部、公開して大笑いするか。
「ああ、そうだ。レイナーレはこれからメイドだ。つまり俺が主だ。分かるか?」
「いえ、全く」
本当、よくそこまで偉そうに出来るな。まぁ、それを調教するのも面白そうだが。やるならルフェイとオーフィスがいない時にやらないとな。
焼肉を食べ終わってディオドラ・アスタロトを監禁してる部屋にヴァーリと二人で来た。
「……こいつ、生きてるよな?」
この部屋に監禁してから二時間ぐらい経ってるが目を覚ます気配がない。
「生きているはずだ。俺も殺さないように手加減して殺ったからな」
殺った、って言ってるけど本当に殺してないよな?
とりあえず俺はディオドラに付けている『犬の首輪』の電撃を発動させる。
「グワワワワッ!!!」
ふむ、生きているようだ。
グタッ!
再度、倒れた。電撃を強くし過ぎたか?
「起きろ!朝だぞ!このままだと学校に遅刻するぞ!」
今度はディオドラに往復ビンタをする。
「グハッ!」
今度こそ目を覚ましたな。
「おはよう、ディオドラ・アスタロト」
「なッ!ここは何処だ!?何で私はこんなところにいるんだ!?」
めんどくさいので、もう一回電撃を発動する。気絶されても困るので、さっきよりは弱くして。
「グワワワワッ!!!」
ちょっと面白いかも。
「そうか……。私はヴァーリに負けて」
「そうそう、物分かりが早いな」
「……ところで、貴方の後ろにある物は何ですか?」
「ん?カメラと女装グッズ」
見たら分かるだろ。
「いえ、私が聞いているのはそういうことではなく、何に使うのか、ということです」
「何って、それこそ聞く必要ないだろ?撮影会以外に何があるんだ?」
「何故、そんなことを?」
「罪には罰だ。……というのは建前で俺は人の嫌がることをするのが好きなんだよ」
一時間後
「ふむ、こんな感じか」
楽しくなってきたせいで予定よりも時間がかかった。オーフィスとのゲームがあるのにミスったな。
ちなみにヴァーリは途中で呆れて出ていった。
「じゃあ、ディオドラは開放だな」
さすがに殺したら大事になってめんどうだ。
「待て!さっき撮った映像をどうするつもりなんだ!?」
やり過ぎたか?ディオドラの口調が崩れているが。
「別にどうもしない。ただ俺の笑いのネタになるだけだ」
「……じゃあ、公表するつもりはないんだな?」
「そうだな。お前が俺に不快感を与えない限りは公表しない予定だ」
気が向いたら公表するかもしれないが。
「……私を脅す気か?」
「いや、別に。ただ、お前が俺に不快感を与えてたら眷属をお前の前で寝取った後に映像を公表。さらにお前が禍の団に協力していた証拠をエサにアスタロト家をゆするだけだ」
我ながら自分の甘さには反吐が出るな。
「……この悪魔が」
「いやいや、悪魔はディオドラだろ?俺は人間だ」
さて、オーフィスと遊びに行くか。
主人公が黒歌に自分は鬼畜ではない、と言っていますが基本的にドSです。人の嫌がることをするのが大好きです。ただ、可愛い生物には無条件で優しいですが。
さて一巻の内容も終了。次はフェニックス編。さすがにヴァーリチームをライザーとのレーティングゲームに絡ませるのは無理だけど、どうにかして出番を増やしたいな。
では感想待ってます。