ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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第121話 作戦会議

就寝時間を間近にした時間、俺の部屋にグレモリー眷属にイリナ、生徒会メンバー、アザゼル、コカビエル、レヴィアたん、花蓮が集まって英雄派に対する作戦会議をしていた。

 

本来はイッセーの部屋でする予定だったのだが、俺の体調が悪いので特別にこの部屋ですることにした。

あんな狭い部屋にこんな大人数で集まるとか地獄だ。それに対してこの部屋は広さ的に何の問題もない。

花蓮はすでに全回復している。まぁ、怪我はなかったみたいだし当たり前と言えば当たり前か。

 

生徒会メンバーに関しては一度追い返してから、もう一度集まってもらった。休憩したいのにあんなに騒がしかったら休めないしルフェイとイチャイチャも出来ない。

ただ匙が顔を真っ青にしているのが気になる。ロスヴァイセに襲われたからか、俺が追い返した後に花戒に襲われたかのどっちかだな。俺的には後者の方が面白い。

まぁ、前者だろうが。

ちなみに匙がこんなことになった原因であるロスヴァイセは自分で調合した酔い覚ましの薬を飲んで落ち着いているが、まだ匙と同じように顔が真っ青だ。

 

だが匙の様子よりも気になることがある。それはアーシアとイッセーだ。アーシアは幸せそうな笑顔で、イッセーは若干疲れた顔をしている。

これは俺の作戦が成功したのだろうか?正直、英雄派よりもこっちの方が重要だ。

俺はルフェイに膝枕されて頭を撫でられながらアザゼルの話を無視してイッセーに話かける。

 

「イッセー、気持ち悪い顔がいつもより気持ち悪いぞ。ロスヴァイセに童貞を奪われたか?」

 

「何の話をしているんだよ!?て言うか、いきなり失礼過ぎるだろ!」

 

別に失礼ではないだろ。

イッセーの顔を気持ち悪いと思っていないのはアーシアとリアス・グレモリー、姫島朱乃ぐらいだぞ。

 

「アレを見ろ」

 

俺はよっぽど怖い目にあったのか体を震わせながらロスヴァイセから視線を逸らしている匙を指差す。匙はロスヴァイセのことがトラウマになっているみたいだ。

イッセーは訝しみながら俺が指差した方向を見る。

 

「……匙の様子がおかしいな。どうかしたのか?」

 

「酔っ払ったロスヴァイセに襲われて童貞を奪われそうになったんだ。イッセーも同じ目にあったのかと思ってな」

 

俺の言葉にイッセーは匙に同情の目線を向けながらも勝ち誇った顔をする。物凄くイラッときた。

とりあえず戦場でどさくさに紛れてイッセーを攻撃しよう。

 

「……そんなことがあったのか。でも、違う」

 

ロスヴァイセが復活した後にイッセーを襲いに行った可能性も考慮していたんだが違ったか。

これで良いはずなんだが、何故か残念だ。

これじゃないとすると残る可能性は一つ。

俺はアーシアに視線を向ける。

 

「……遂に成功したのか?」

 

「……はい」

 

アーシアが顔を赤らめながらもハッキリと言った。

 

「よっしゃ!」

 

思わず反射的にガッツポーズをしながら大声を出してしまった。周りが変な目で俺を見ているがどうでもいい。

もう不可能かと諦めかけていたが、やっと成功した!匙の犠牲は無駄じゃなかっんだ!

ああ、もう何か妙にテンションが上がる!

とりあえず後で部屋に仕掛けておいたカメラを回収して見るか。

 

「いきなり大きな声を出すなよ。て言うか、俺の話を聞け」

 

アザゼルが不満そうな表情で文句を言ってきた。

俺はアザゼルを無視してアーシアに質問する。

 

「で、感想は?」

 

「俺を無視するな!」

 

今、良いところなのにうるさいな。邪魔するなよ。

 

「作戦会議なんてどうでもいいだろ!今の俺なら曹操だろうが両親だろうがアザゼルだろうが倒せる気がする!」

 

「……疲労で頭がおかしくなったのか?後、さりげなく俺を敵認定するな」

 

アザゼルが同情するような視線を向けてくる。

別に俺の頭はおかしくなってねぇよ。まぁ、テンションが変なことになっているのは認めるが。

 

「霧識の言う通りだ。作戦会議なんて無駄だ。どうせ敵をブッ飛ばすのには変わらないんだからよ」

 

コカビエルが俺の意見に賛成する。戦いがしたいだけのコカビエルからしたら作戦とか面倒臭いだけなのだろう。

 

「そうそう。作戦会議って言ってもレヴィアたんが外の連中を相手して、俺達が英雄派を倒してグレードレッドの召喚を止めるってだけだろ。それにゲオルクにバラバラに転移されるんだから作戦も何もないだろ」

 

「いや、まぁ、そうだけど。……ん?今、何気に物凄いことを言わなかったか!?」

 

アザゼルが急に食い付いてきた。俺、変なこと言ったか?

 

「あいつらの目的ってグレードレッドを召喚することなのか!?」

 

「知らなかったのか?」

 

この程度のことならもう知っていると思っていた。曹操の奴、言ってなかったのかよ。

 

「知らねぇよ!何が目的なんだ!?」

 

「ただの実験だから、特に目的はないらしいぞ」

 

もし面白い目的があったら英雄派の味方をしていた可能性もあるな。まぁ、それは両親がいなかったらの話だが。

あいつらには出来るだけ関わりたくない。

 

「ちっ……。そんなことになったら京都が大変なことになるぞ」

 

「俺も京都は好きだし、何より九重が悲しむからな。何としても曹操を倒さないといけない」

 

それに前回の借りを返せていない。

今回こそ曹操にどっちがゲームマスターとして格上か教えてやる。

 

「……余裕そうだな。何か企んでいるのか?」

 

「ただ、ぶっ倒れてたわけじゃない。休憩中に色々と準備をしておいた」

 

「……また面倒臭いことになりそうだな」

 

アザゼルが表情を引き攣らせる。

今回はそんなことにならないと思うぞ。まぁ、現時点での予定の話だが。

 

「お前、腕を切断された上にボロボロにされていたのに大丈夫か?」

 

コカビエルが意地悪そうな笑みを浮かべる。

俺が酷い目にあっていたことがそんなに嬉しいのか。仲間の不幸を喜ぶとか最悪だな。

 

コカビエルの発言に周りが驚いた顔をしている。

ん?そんな驚くようなことがあったか?

 

「問題ない。今回、俺が負けたのは役割を間違えたからだ。今度こそゲームマスターとして場の全てを支配してやる」

 

前に俺が曹操に負けたのもこれが理由だろう。今回、負けてハッキリした。

俺は戦士でもなければプレイヤーでもない。それなのに真正面から戦ったら負けるのは当たり前だ。俺には俺の戦い方がある。

 

「その態勢じゃあ、いくら格好つけても格好つかないぞ」

 

イッセーがツッコミを入れてきた。

まぁ、確かにルフェイに膝枕されている状況じゃあ格好つかないか。だが、そんなどうでもいい問題よりもルフェイの膝枕の方が大事だ。

格好なんか気にしていたら本当の癒しは得られない。

 

「……で、後、その……」

 

イッセーが続けて言葉を言おうとしたが歯切れが悪い。どうしたんだ?

他にも数人、イッセーと同じような顔をしている。

皆を代表してイリナが心配するような表情で質問してきた。

 

「……え~と、腕を切断されたって大丈夫なの?」

 

「ん?知らなかったのか?今日の戦闘中に父親に左腕を綺麗に斬り落とされてな。まぁ、すぐにフェニックスの涙で回復したから大丈夫だ」

 

「……いや、聞いてないけど」

 

ふ~ん、そうだったのか。まぁ、大したことじゃないから報告されてもなくても不思議じゃないか。

 

「で、話は終わりか?」

 

俺はアザゼルに向かって質問する。

 

「まだ少し残っている。今回、支給されたフェニックスの涙は三つだけ。後、助っ人が来ることになっている」

 

助っ人が来るのか。意外だな。

どうせ、いつもみたいに他の禍の団がテロっていて助っ人が来れないような状況で仕掛けてきたと思っていたのに。

 

「助っ人って誰が来るんだ?」

 

「とんでもないのが来てくれるとだけ言っておこう」

 

勿体ぶった言い方をするアザゼル。

とんでもない奴か。……う~ん、誰だ?

 

「あ、分かった!初代孫悟空か!」

 

「何で分かったんだ!?」

 

アザゼルが驚いた声を出す。

初代孫悟空か。まだ会ったことないんだよな。

一応、会ったら美候のことを報告しておこう。

 

「さっき帝釈天と電話していてな。その時に孫悟空がこっちに来ているという話を聞いたんだ」

 

話によると八坂との会談のために遣わした使者が孫悟空らしい。

 

「いつの間に帝釈天に会ったんだ!?」

 

「焼き肉を食べていたら現れた」

 

「いやいや、そんな軽いノリで会えるわけないだろ!」

 

「そう言われても真実なんだから仕方ないだろ?なぁ、ルフェイ」

 

同意を求めるとルフェイが頷いた。

アザゼルは「もう意味が分からない」と言った感じに頭を押さえる。

 

「さて、話は終わりだな。じゃあ、イッセー。感想を聞かせてもらおうか」

 

「はぁ?何の感想だよ?」

 

「そんなのは決まっている。童貞を卒業した感想だ」

 

俺の言葉で部屋の空気が一変する。

イッセーは気持ち悪いぐらいキョドり、匙は悔しそうな顔をし、ロスヴァイセは焦ったような顔をしながら匙と木場をロックオンし、草下は興味深そうに目をキラキラとさせている。

他の皆も何かしらの反応を見せる。

とりあえずロスヴァイセ、狙うなら木場にしろ。そうすれば俺が助かる。

 

「い、い、いきなり何を言っているんだよ!?」

 

「誤魔化すなよ。さっきアーシアから確認を取ったんだから」

 

イッセーがアーシアを見るが、アーシアは顔を真っ赤にして俯いているだけだ。

さすがにここまで大々的に暴露されるとは思っていなくて恥ずかしいのだろう。

 

「何だ、赤龍帝。やっと男になったのかよ。ハーレム王になりたいなら、もっと積極的にならないと駄目だぞ。霧識を見習え。そいつはすでに種族問わず百人以上の女を食ったまさしくハーレム王と呼ぶべき男だ」

 

コカビエルが親しげにイッセーの背中を叩く。

いや、まだ百人も食ってねぇよ。それに俺はハーレム王に興味がないから見習われても困る。

ハーレムならコカビエルで充分だろ。コカビエルも結構モテるし。主に同情的な意味で。

 

「余計なお世話だ!て言うか、今さらだけど何でここにいるんだよ!?前に俺達の学校を襲ったことをまだ許したわけじゃないぞ!」

 

「つれないことを言うなよ。俺達はもう敵じゃないんだからよ。それにグリゴリにいても厄介な……退屈なだけだからよ。ちょっとお前達を手伝いに来たんだよ」

 

俺とアザゼルがいなくてもコカビエルの扱いは変わらないんだな。復活したのにその扱いは可哀想だ。

まぁ、三割ぐらいは俺のせいだけど。

 

その後、作戦開始までイッセーとアーシアを弄って時間を過ごした。

ついでに一部のメンバー(俺、ルフェイ、草下、ゼノヴィア)で盗撮した映像を見たが色々と凄かった。

何と言うか「本当に処女なのか」と聞きたくなるほどアーシアが激しい。完全にアーシアが主導権を握っている。

授業で色々と教え過ぎたせいか?清純そうな見た目とのギャップで、物凄くイヤらしい雰囲気を醸し出している。

ぶっちゃけAVよりエロい。

 

まぁ、これでプロローグは終了。次の計画の準備に移らないと。

映像を見ている途中で興奮した草下が木場に突撃しようとしていたので見に行こうとしたのだが、俺もゼノヴィアも襲われてそれどころではなかった。

普段なら簡単にあしらえるのだが、今は疲れているのでそうはいかない。最終的には嘘をついて目を瞑らせたところに不意討ちで気絶させて事態は落ち着いた。

とりあえず暴れないように時間まで縛っておこう。




何とか今回の話を書いている途中で次の戦いの話を思い付きました。
全く思い付かないので一旦、更新を休憩して話を考えようかと思っていましたが助かりました。

では感想待ってます。
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