ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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評価、ありがとうございます。おかげでテンションが上がっています。


第131話 八坂

朝食を終えた後、俺はルフェイと一緒に八坂に挨拶するため裏京都に来ていた。

相手は妖怪の御大将、性格に難があるらしいが会っておいて損はない。それに九重にも会いたいしな。と言うか、好感度をどうにかしないといけない。

ルフェイも九重のことを気に入っており快くOKしてくれた。

それは良いのだが……。

 

「酔ってしまったのか体が火照って仕方ないのじゃ……。どうにかしてくれんかのぉ」

 

何故か密室で着物を大事なところが見えないギリギリのラインで着崩してエロい体を晒け出している八坂に迫られていた。

何でこんなことになっているんだ。ちょっと思い出してみよう

 

まず裏京都に来て挨拶(九重はそっぽを向いてしてくれなかった。何か思い出しただけでも泣きそう)をした後に上手い酒があるから飲まないか、と誘われた。

何でも妖怪じゃないと作れないものらしく普通なら人間は飲めないものだそうなのだが、今回は助けてくれたお礼に特別に飲ませてくれるとのことだ

どんな味か気になるので誘いに乗ると「未成年の九重やルフェイの前で飲むわけにはいかない」と言われて二人っきりの密室に案内された。俺も未成年なんだが、そこは大した問題ではない。

九重やルフェイはともかく他の妖怪も部屋に入れずに完全に二人っきりというのは最初からおかしいと思っていた。

でも特別な酒と言われては好奇心に負けてしまい、酒を飲み始めて三十分ぐらいで今の状況になってしまった。

 

「お主にも悪い話じゃないと思うのじゃがの。妾ならお主が知らないような大人の快楽を教えてやることが出来るぞ……」

 

完全に出来上がっている表情に耳元で囁かれる男の本能を擽るかのような艶っぽい声、太股を撫で回す艶かしい手付き。これが人妻の色気というヤツか。

黒歌や堕天使も相当にエロいが、これはそれよりも上かもしれない。

曹操が堕ちたというのも納得できる。

普段なら俺も誘惑に負けて子供には見せられないようなことをヤっていただろう。だが今は無理だ。

 

「俺は相手が沢山いるので必要ない」

 

「そう、つれないことを言うな。妾は助けてくれたお主にメロメロなのじゃ。それに恩を返さないと気が済まないしの。妾の体を自由にしていいぞ?」

 

「お礼なら酒だけで充分だ」

 

俺は冷静に杯に入れられている酒を飲む。

今まで飲んだことないような変わったな味だけど美味しいな。それに何か俺も体が火照ってきたような。

どれだけ飲んでも二日酔いにならない俺がもう酔っ払ってきたのだろうか?

 

「ちなみにその酒には媚薬を入れておるぞ」

 

「ブフッ!」

 

思わず八坂に向かって酒を吹き出す。

え、この人、何してんの!?そこまでするほど欲求不満なのか!?

夫はどうしているんだよ!?

とりあえず神器で体が媚薬を認識できないようにする。

フゥー、落ち着いてきた。とりあえず媚薬の効果が切れるまではこのままにしておこう。

 

「いきなり何をするのじゃ……」

 

八坂が体を拭きながら不満を口にする。それはこっちの台詞なんだが。

酒をぶっかけられたおかげで少しは冷静になったみたいだ。これで話し合いが出来るな。

 

「何で媚薬なんか仕込んでんだよ?」

 

「そりゃ、ないとは思っておったが断られた時のためじゃ。後、たまには若い男に欲望のまま凌辱されるのも良いかと思っての」

 

頬をポッと赤らめて純粋そうにとんでもないことを言う八坂。

駄目だ、こいつ。

何とかしないと九重に悪影響だぞ。九重にそういうことを教えるのはあと何年かしたらだ。

 

「て言うか、あんた、夫がいるはずだろ?こんなことして良いのかよ?」

 

「不倫は文化じゃ」

 

八坂が何かテレビで聞いたことがある台詞を言い出した。

妖怪の世界じゃこれが普通なのだろうか?

 

「じゃあ、九重はどうだ?さすがに娘にバレるのは嫌だろ?」

 

「大丈夫じゃ。そうならないように部下に九重を見張らせておるからの。……ああ、もちろんお主の連れも同じように見張らせておるから、ここで何があってもバレることはないぞ」 

 

用意が周到すぎる。

俺が最初から来るのが分かっていたみたいな動きだな。誰かが何か入れ知恵したのか?

 

「ところで媚薬が効いていないようじゃが何でじゃ?即効性のある強力なヤツにしたのじゃが」

 

ということは最初の方の酒には媚薬は入っていなかったのか。さっきの酒を飲むまでは何もなかったからな。

まぁ、いきなり迫ってもムードも何もないから当たり前だけど。

 

「て言うか、英雄派のリーダーも同じように誘惑してヤったんだろ?わざわざ俺も誘う必要はないと思うが」

 

「ああ、あの男か……。確かに若くてイケメンだったんじゃがのぉ。アレは若さが悪い方向に影響しておってな。どこか攻めきれてないところがあって逆に不満が増してしまったのじゃ」

 

曹操……。戦闘やテロの才能はあるのに夜の方は残念なのかよ。

 

「そんなこと言われてもな。別の男に頼んでくれ。俺は昨夜、絞り尽くされていてな。もう精も根も尽きているから何も出ないぞ」

 

昨夜というか修学旅行中は毎日なのだが。いくら俺が改造人間で回復が早いとはいえ限界だ。

何故かルフェイは元気だが。

 

「それなら部下に頼んで特別強力な精力剤を用意させるが」

 

「諦めるという選択肢はないのか?」

 

しつこすぎる。

曹操、どんだけ中途半端なことをしたんだよ。お前のせいで面倒臭いことになってるぞ。

 

「というか何故、俺に拘る?若い男ならいくらでもいるだろ」

 

「ジャンヌ殿が言っておったのじゃ。七瀬殿はイケメンな上に経験豊富だから、どんなプレイにも応じてくれて満足できると」

 

またジャンヌか。

あの野郎、俺を修羅場に巻き込ませて楽しむのが目的じゃねぇだろうな?

朝食の時も余計なことばかり言っていたし。

 

「逆に妾も聞きたいのじゃが、何が不満なのじゃ?ハッキリ言って妾の体は極上じゃ。……今まで数々の男を誘惑してきたが特殊な趣味の輩以外に断わられたことはない」

 

英雄派の男連中のことを思い出しているのか少し苦い顔をする八坂。

あいつらのことは気にしなくて良いと思うぞ。

 

「お主は性癖においては特殊な趣味はなく守備範囲も広いと聞く。それにハーレムを築くような男じゃ。彼女以外とそういう行為をしたくないと言うほど純情でもあるまい。断る理由はないと思うが?」

 

気持ちを切り替えた八坂が着崩した着物から大きく露出した胸を両手で強調して更に誘惑してくる。

しかも、また先っぽがギリギリ見えないように気を付けながらだ。八坂は男の誘惑の仕方を熟知しているようだな。

モロに見えるよりも、見えるか見えないかのギリギリのラインが一番興奮するからな。

て言うか、そろそろ服をちゃんと着ろ。風邪を引くぞ。

後、ジャンヌの奴、俺の個人情報を喋りすぎだ。何かお仕置きしないといけないな。

 

「それでも今は無理だ。また今度なら良いが」

 

「何故じゃ?」

 

「約束があるからな」

 

まぁ、今さらな気もするが。

それでもルフェイのためにもこれ以上、約束を破るわけにはいかない。

それに嫌われることはなくても、もう怒られたくないからな。

 

「ふむ。そういうことなら仕方ないのぉ。で、いつなら良いのじゃ?」

 

やっと着物を着直しながら八坂が聞いてきた。

八坂のちゃんとした着物姿を見て思ったんだが帯をクルクル回すヤツをやってみたいな。後で頼んでみよう。

 

「そうだな。明日は一日中寝ているだろうから、明後日以降でお互いに都合の良い日にしよう」

 

「それなら後でスケジュールを確認してから連絡するのじゃ」

 

「OK。俺も確認しておこう」

 

まぁ、修学旅行中にサボっていた仕事が溜まっているから当分は無理だろうが。

 

「ああ、もう一つ条件がある。九重の俺に対する好感度が低いからどうにかするのを手伝ってくれ」

 

「それぐらいなら構わんぞ」

 

八坂が軽く微笑みながら了承してくれたところで、また酒を飲み始める。

 

「ところでお主は妾よりも九重を狙っておるのか?それとも親子丼というのをヤりたいのか?」

 

「親子丼か……。それも良いかもな。姉妹丼は経験あるけど、親子丼は経験ないからな」

 

こうして考えてみると俺がしたことがないプレイというのは意外と多いのかもしれない。エロって奥が深いな。

 

 

 

 

 

 

酒を飲み終えてルフェイのところに戻ってくると、ルフェイが幸せそうな笑顔で九重をモフモフしていた。

何、この状況は。ここは天国か?

羨ましすぎる。この場合は両方だな。

とりあえず撮影しないと。

 

「写真なんか撮ってないで早く助けるのじゃ!最初は気持ち良かったけど、ずっとこの調子で疲れたのじゃ!」

 

九重が必死に抵抗しながら俺に助けを求める。

ずっとって、俺が酒を飲んでいる間、ずっとか?それは凄いな。

 

「すみません。今はこれが仕事ですので。これが終わってからで良いですか?」

 

ルフェイの前に戻ってきたので執事モードで対応する。

変わったのは口調だけで中身は変わってないが。

 

「そんなことをしておるから好感度が下がると思うのじゃが」

 

八坂が耳元で囁きながらアドバイスしてくれた。

なるほど、そういうことか。九重の可愛さのあまりいつも幼女と接する時よりも暴走ぎみだったからな。それが好感度の低下の理由だったのか。

ちなみにオーフィスは暴走ぎみに接しても好感度が下がることはない。

 

「お嬢様、用事も終わりましたし、そろそろ観光の方に戻りませんか?」

 

顔をルフェイの耳元近くまで持っていき低い声で呟く。

何でわざわざ耳元で呟いたのだろうか?八坂のが移ったか?

 

「そ、そうですね……。今日で最終日ですし、まだ回ってないところに行かないと駄目ですもんね。皆さんへのお土産も買わないと駄目ですし」

 

ルフェイが恥ずかしそうに顔を俯かせながら九重から離れる。可愛すぎて悶え死にそうなんだが。

『お嬢様』と呼ぶと毎回恥ずかしそうにするのだが、今回は特に効果バツグンのようだ。今後も隙を見付けては呟いてみよう。

 

「では、また。今度は私の家にも来てください。歓迎しますよ」

 

「誰が行くか!また変な奴がいる気がするのじゃ!」

 

九重が俺の提案を全力で突っぱねてきた。

そこまで嫌がらなくてもいいだろ。何か泣きそうになってきた。

いや、これはツンデレ。九重は絶対、俺の家に来てくれるはずだ。俺はそう信じている。




人妻には興味なかったんですけどね。
今回の話を書いている途中で人妻も良いかな、と思えてきました。

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