ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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イリナに関する修羅場問題はすでに解決していることになっています。


チャイルドパニック1

「……え~と、これは何?」

 

ルフェイに呼ばれて倉庫に来たのだが、何故か薄暗くて床には魔法陣がある。

周りの装飾も凝っていて何か黒魔術みたいで格好いい。

ルフェイの他には小猫、レイヴェル、イリナ、レイナーレがいる。

 

「ほら、前に言ったじゃないですか。若返りの魔法で子供になった霧識さんに甘えてほしい、って。まぁ、今回の場合、正確には若返りというより体が小さくなるだけですが」

 

そう言えばそんなことも言っていたな。

あれ、本気だったのか。こんな準備までして。

まぁ、俺的にはルフェイに甘えるのは好きだし不満はないけど。強いて言うなら俺に内緒で準備を進めていたぐらいだけど、これも大した問題じゃない。

 

「なるほど、事情は分かった。だが二つほど質問したいことがある」

 

「良いですよ。何ですか?」

 

「何で倉庫なんだ?別に部屋でも問題ないと思うが」

 

「ああ、それですか。それは霧識さんの趣味にあわせただけです。こういう演出って黒魔術みたいで好きですよね」

 

さすがルフェイ。俺のことをよく分かっている。

確かに第一印象で黒魔術みたいで格好いいと思った。

 

「じゃあ、次の質問。何で小猫達もいるんだ?」

 

一人一人を相手するなら問題ないけど複数を相手にするとなると間違いなく疲れる。

特に小猫。こっちは小さくなっているのに小猫の怪力で抱き付かれたら対応するのは難しい。

最悪の場合、小猫の興奮次第では骨が折れることも考慮しないといけない。

 

「実は私が独り占めする予定だったんですが準備をしている時にレイヴェルさんにバレまして……。それで色々あってこうなりました」

 

ルフェイがその時のことを思い出しているのか遠い目をする。

色々って何があったのだろうか?……何となく俺は気にしない方が良い気がする。

後、花蓮やジャンヌはいないんだな。こいつらは暴走すると大変だから助かる。まぁ、レイナーレも同じだが他の二人と違って対処法があるからまだマシだ。

 

「これで質問は終わりですわね。では、早速やりましょう」

 

「そうですね。ああ、ご主人様の子供姿……。楽しみです」

 

若干、頬を緩めているレイヴェルと涎を垂らしているレイナーレが両隣から腕を掴んで俺を魔法陣の中心に誘導する。

その際に二人が俺の腕を胸で挟んできた。両サイドからの胸の感触が柔らかくて気持ち良いせいで興奮してきたが我慢する。

今はルフェイの魔法の方が優先だからな。

 

……ん?レイヴェルの胸が少し大きくなってないか?レイヴェルとヤる時は胸攻めが多いからだろうか?

小猫が今の様子を見て難しい表情で自分の胸を触っている。安心しろ、小猫。

貧乳には貧乳の良さがある。俺はそんなことで差別したりしない。

それに姉がアレだから希望がないこともないかもしれないぞ。

って、おい、レイナーレ。俺の手をお前の股間に誘導するな。

そして俺に抱き付いただけで発情するのをやめろ。耳に当たっている荒い息がくすぐったい。

調教したと言っても、ここまでした記憶はないぞ。

 

そして俺を魔法陣の中心につれてきたところで二人は名残惜しそうにしながら離れる。

 

「ていうか、今気付いたんだけど失敗したりしないよな?ルフェイの腕の高さは知っているし信用もしているが、もし失敗して変な事態になるのは嫌だぞ」

 

「本当、霧識さんは心配性ですね。安心してください。大好きな霧識さんに迷惑をかけないためにも準備に準備を重ねてきました。絶対に失敗することはありません」

 

ルフェイが俺を安心させるように優しい口調で言う。

いつもと少し雰囲気が違うけど、もしかして魔法陣を発動させる前からお姉ちゃんモードに入っているのか?

でも、どれだけ準備を重ねても絶対はないし、何か失敗フラグのようにも感じるんだが。

心配だ。

まぁ、それでもこれだけ楽しそうにしているルフェイの頼みを断るなど何があっても俺には出来ないのだが。

 

「OK。じゃあ、やってくれ」

 

俺がそう言うとルフェイは頷いて何か呪文みたいものを呟いた(これも演出だろうか?可愛くて格好いい)。

すると魔法陣が発動して怪しい光を発し始めた思ったら急に爆発した。

何で!?失敗!?それともこれも演出か!?

 

「ケホッケホッ」

 

俺は思わず咳き込む。

煙が晴れたところで異変に気付く。

視線が低い。そして服がダボダボだ。

実際に自分の体を確認してみると本当に小さくなっていた。案外、アッサリと成功したな。

それだけルフェイがちゃんと準備してきたということか。

 

「か……」

 

不意にそんな声がルフェイから漏れたので見てみる。

あれ、今のルフェイの感じ、どこかで見たことがあるような……。どう考えてもデジャヴなんだが。

と、なると次の行動も予想できる。

 

「可愛いすぎます!」

 

予想通りルフェイが幸せそうな表情をしながら凄い勢いで抱き付いてきて、そのまま頬擦りを開始してきた。

これ、ルフェイが初めて九重と会った時と同じリアクションだ。いや、あの時よりも激しい。

ていうか、激しすぎて少し痛いんだが。

助けを求めるために周りに視線を送る。

全員、ソワソワしながら必死に我慢するような表情をしている。これって順番待ちなのか?よく分からないが事前に何か話し合いがされていたみたいだ。

 

「……え~と、ルフェイ。もう少し優しくしてくれると助かる」

 

「え、ああ、すみません!興奮しすぎました!」

 

一言謝るとルフェイの手付きが優しくなる。

何かこの包まれている感じが気持ちよくて癖になりそう。俺が小さくなったからか、いつもよりルフェイの存在を大きく感じられる。

 

「そうだ、ダーリン。一つ良いこと思い付いたんだけど」

 

「ん?何だ、イリナ」

 

気持ちよすぎて飛びかけていた意識を何とか保ってイリナの言葉に反応する。

もしレイナーレなら録な提案をしないから無視していたけどイリナなら常識人だし変な提案はしないだろう。

 

「今の服ってダボダボだから着替える必要があるよね?」

 

「まぁ、そうだな。いつもまでこの姿でいるのかは分からないが、この動きづらい服でいるのは面倒臭い」

 

俺的にはダボダボの服を着て困った様子の女の子とか萌えるんだが、それが自分の場合は別だ。早く着替えたい。

 

「だったら、ちょうど懐かしい姿になっているんだから服も昔みたいに可愛いものにしてみたら?」

 

「…………」

 

あれ、イリナって俺の周りでは貴重な常識人だよな?

ショタ化した上に女装とかレベルが高すぎるだろ。それ、何てジャンルだよ。

……いや、イリナは変な意味じゃなくて単純に懐かしいから言っているだけに違いない。小さくなった俺の姿を見て昔のことを思い出しているのだろう。

俺はそう信じる。

 

「でしたら私は『お姉ちゃん』と呼んでほしいですわ」

 

レイヴェルが更に提案する。

これは変な意味じゃなくて憧れみたいなものだろう。前に兄が三人だから妹がほしい、とか言っていたしな。

正直、かなり恥ずかしいけどそれでレイヴェルが喜ぶなら断る理由はない。

更にレベルが高くなったような気がするが。

 

「そうだ。服だけじゃなくて口調も元に戻しましょう。イリナさんの話では昔と今では口調が大分違うみたいですし」

 

小猫が悪ノリする。

これは間違いなく変な意味だ。俺にどんなプレイを要求する気だよ。

大体、昔の自分を演じるとか恥ずかしすぎる。今と昔でキャラが違うなら尚更だ。

 

それからも皆は俺を無視して謎の会議を続ける。何かどんどんマニアックになっているんだが大丈夫か?いや、大丈夫ではないんだろうが。

唯一、参加していないルフェイを見るとウットリとした表情で俺に頬擦りしながら頭を撫でている。

ウットリしすぎて意識が飛んでないか心配だ。意識が飛んでないかを確認するためにルフェイの胸を揉みしだく。

 

「んっ……あんっ」

 

ルフェイが気持ちよさそうに喘ぎ声を上げる。

うん、大丈夫そうだ。

 

「皆さん、話し合いも良いですがそろそろ部屋に戻りませんか?ご主人様の女装用の服は私が用意しますので」

 

話し合いの途中でレイナーレがそう提案した。レイナーレが一番最初にマトモなことを言うとは意外だな。

まぁ、レイナーレは俺が絡まなければ結構ちゃんとしているからな。仕事は真面目にやっているし。

……ん?一つおかしくないか。

 

「おい、何で俺の昔の服を持っているんだ?着れなくなった服はバザーで売ったからないはずだが」

 

「いえ、別にご主人様が実際に着ていた服ではありませんよ。こんなこともあろうかと似たような服を事前に用意していたんです。この話を聞く前から」

 

用意が周到すぎて怖い。

しかも話を聞く前から、って。何でこの展開を想定できるんだよ。

もしレイナーレが未来予知を出来ると言われても信じられるな。

 

「では部屋までは私が霧識さんを抱っこして運びます。何ならおっぱいでも吸いますか?」

 

「そこまで小さくなってないぞ、ルフェイ」

 

さすがに赤ちゃんプレイは無理だ。

仮にルフェイが泣きそうになっても……いや、どうだろう?そんな状況になったら否定的なことを言いつつもするような気がする。

ていうか、胸ならよく吸ったり舐めたりしている。

 

その後、誰が俺を運ぶかで揉めて最終的にジャンケンでレイヴェルに決定した。

 

「よろしくね、レイヴェルお姉ちゃん」

 

抱きかかえられると俺は満面の笑顔でそう言った。

単純にサービスのつもりだったのが、効果バツグンすぎたみたいだ。レイヴェルが幸せそうに鼻血を出しながら気絶した。

やり過ぎたか?

 

そして倒れたレイヴェルはレイナーレが、俺はイリナが運ぶことになった。

レイヴェルの二の舞になるのは嫌なので言わないようにしていたのだが、イリナが物欲しそうな目で見てきたので思わず『イリナお姉ちゃん』と呼んでしまった。

するとイリナは気絶はしないながらも上機嫌になってスキップで部屋まで行った。

もちろん移動途中は俺の姿はここにいるメンバー以外には認識できないようにしている。もしヴァーリやアザゼルとかに見付かったら死活問題だからな。その時は全てを闇に葬らないと。

 




長くなりそうなので後半に続きます。
次回、人生最大の不幸が主人公を襲います。

では感想待ってます。
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