ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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第14話 修行

「というわけで、明日から合宿に行くことになった」

 

現在は夕食の時間。美候以外のメンバーが集まっている。どうやら、まだラーメン巡りの旅をしているらしい。まぁ、元々影が薄いからいてもいなくても問題ない。

 

「フェニックスとのレーティングゲーム対策で合宿ですか。でも、人間である霧識さんがよく参加できましたね」

 

「魔王であるサーゼクス・ルシファーに報告したところノリノリでOKしてくれたらしい。さっきリアス・グレモリーから連絡がきた」

 

アザゼルから聞いてはいたけど本当に現魔王はノリが軽いな。

 

「では私は休暇ですか、ご主人様」

 

「そうだな。ルフェイ達が来た時だけ世話してくれればいい」

 

そう言えばレイナーレは一人の時は何をしてるのだろう?

 

「分かりました。ところで前から気になっていたのですが、両親とかは帰ってこないのですか?別に死んでる訳ではないでしょう」

 

「帰って来ないだろ。何の仕事をしてるか知らないが前に会ったのは二年前だ。たまたま仕事を近くでやるから、ここに泊まっていただけだし」

 

にしても、本当に何の仕事をしてるんだろうな。毎月の仕送りが五十万ぐらいある。間違いなくマトモな仕事ではないな。

 

「なるほど。霧識は親の愛を知らないから、そんなにひねくれた性格をしているにゃ」

 

「でも親の愛を知らない人間は他者に愛を求める、ってドラマでやってましたけど、ご主人様はそんなことないですよ。つまり、ご主人様の性格の悪さは生まれつきです」

 

なるほど。レイナーレは昼間、ドラマを見ているのか。って言うか、二人とも失礼だな。

 

「大丈夫です、霧識さん。親の愛を知らなくても私がその分、愛してあげます」

 

嬉しいが、そこまでの物は求めていない。普通に今まで通りで充分だ。

 

「我も愛す」

 

ヴァーリが凄い目付きで俺を睨んでいるが気にしない。

 

「だったら人の愛を知るために今日は一緒に寝るにゃ」

 

「エロいことがしたいだけならヴァーリに頼め」

 

後、お前は人じゃなくて猫だ。しかも悪魔だ。

 

「だったらヴァーリ――」

 

「断る」

 

「先に言っておきますが私も断わります」

 

「まだ何も言ってないにゃ。私の素敵ボディに反応しないなんて、ここの男はロリコンばかりにゃ」

 

ロリコンはヴァーリだけだ。そしてお義兄さんはシスコンで俺はノーマルだ。

オーフィスは話の内容が分からないのか首を傾けている。ルフェイは最初は顔を赤くしていたけど、最近は慣れたのか普通にしている。こういうのに慣れるのもどうかと思うが。

 

「そう言えば、お義兄さん。最近、来てなかったけど、何の用事だったんだ?」

 

黒歌とレイナーレが仲良く訳の分からないことを話しているが無視だ。

 

「実は唯一、居所が分からないと言われているエクスカリバーを発見しましてね。それの確保に行っていたんです」

 

「エクスカリバーって聖剣の?一つじゃないのか?」

 

「元々は一つだったんですが大昔の戦争で破壊されて今は七つに分かれているんです」

 

それは知らなかった。その後はお義兄さんがどうやってエクスカリバーを手に入れたのかを聞いた。黒歌とレイナーレが何か言ってきたりしたが適当に流した。

 

 

 

 

 

翌日の朝、小猫が迎いに来て、その後魔方陣で山のふもとに転移した。何でも、この山の上にグレモリー家の所有している別荘があり、そこで合宿をするそうだ。ちなみに魔力を持たない俺が魔方陣で転移できた理由はグリゴリの技術のおかげだ。そこら辺のことはめんどうくさいので他のメンバーには気にしないように認識させた。

 

「中学時代に色々とやったが登山はしたことがないな」

 

暇なので小猫と話しながら登っている。

 

「そうなんですか?」

 

「ずっと一人暮らしだからな。夏休みは色んなところに旅行したり自由な生活してたぜ。一番の思い出はロンドンのシャーロック・ホームズ博物館に行ったことかな」

 

シャーロキアンの俺からしたら素晴らしい場所だった。キャラじゃないのに騒いでしまったぐらいだ。

 

「……中学生が一人でですか?」

 

「俺の神器を使えば飛行機に侵入して入国審査をパスすることも余裕だ」

 

昔は今ほどは使えてないけど、それでも人を騙す程度には使えた。俺が神器の能力に気付いたのは小学五年ぐらいだったか。それ以降、能力を利用して色々と楽しんでる。

 

「それは犯罪です」

 

「悪魔が人間の法律を気にするというのも変な話だな」

 

まぁ、どうでもいい話だけど。

 

「他にはどこに行ったんですか?」

 

「アメリカにアメフトの試合を見に行ったこともあるな。毎年、スーパーボウルをテレビで観ていたが生の迫力は凄かった。観客も凄い盛り上がっていたし」

 

また行きたいな。後、メジャーリーグを見るのもアリだしラスベガスでギャンブルも良い。

 

「……おい、楽しそうに話してないで少しは手伝ってくれ」

 

大量の荷物を持って辛そうにしているイッセーが言ってきた。

 

「いや、それも修行だろ?」

 

「それにイッセー先輩は私に比べて軽いです」

 

確かに小猫の荷物は凄いな。普通の人間なら持ち上げるのもキツそうな量だ。

ちなみに俺は最低限の荷物しか持ってきていないから軽い。

 

「それにアレを見ろ」

 

俺が指差した先にはイッセーと同じ量の荷物を持ちながら普通に歩いている木場がいた。しかも途中で山菜を摘むという余裕まで見せている。

 

「木場はイケメンでモテる。体力まで負けたらイッセーが勝てるのはエロさだけになるな」

 

「うるせぇ!イケメンなんかに負けてたまるか!」

 

そう言うとイッセーは気合いを入れて山を登り始めた。

 

「霧識先輩は人を乗せるのが上手いですね」

 

「イッセーが単純なだけだ」

 

今、気付いたけどイッセーだけふもとに転移させて残りの俺達は直接、別荘に転移した方が楽なんじゃないだろうか?

 

 

 

 

そして別荘に辿り着くと荷物をリビングに置いて、その後に早速着替えて修行を開始することにした。て言うか、人間の俺が何で悪魔の修行をしなくていけないのだろう?大して効果があるとは思えない。俺の戦闘力を上げるなら冥界の技術で改造手術をするのが一番手っ取り早い。

 

まずは木場との剣術修行だ。

 

「おら!」

 

「よっと」

 

今は俺が木場と木刀で打ち合っている。やっぱり剣の腕じゃあ勝てる気がしない。大体、俺は真正面から戦うタイプじゃない。ついでに言うと改造人間としての性能は封じて、ただの人間の能力だけでやっている。

ちなみにイッセーはすでにボロボロになって倒れている。

 

「へぇー、結構やるね。まだまだ甘いけど基礎は出来ているし、視野も広い。もしかして剣術を習ったことがあるのかな?」

 

「漫画に影響されて少しかじったことがある程度だ」

 

剣術を習った相手はお義兄さんだ。木場もお義兄さんに比べるとまだまだだな。

 

 

 

 

次は姫島先輩との魔力修行だが、魔力を使えない俺には関係ない。だから俺は小猫と組み手をすることにした。本当は後でイッセーも一緒にやる予定だったが本気でやりたいので先に小猫と二人でやっている。

 

「……当たりません」

 

「色々と格闘技をやってるようだが、まだまだ甘い」

 

さすがに可愛い女の子に攻撃することが出来ないので俺は攻撃を捌いているだけだ。グリゴリに改造された俺は動体視力も跳ね上がっており小猫の動きが手に取るように分かる。

 

「先輩は本当に何者なんですか?」

 

「特別に教えてやる。他の奴には内緒にしろよ」

 

「……分かりました」

 

「俺は英雄の子孫だ」

 

嘘だけど。ちなみに実際に英雄の子孫であるお義兄さんを見て思い付いた。でも、こう言っておけば俺が人間離れしたことをしても問題ないだろ。

まぁ、本当にその可能性もあるけど。俺の両親は数回しか会ったことないけど、仕事中毒なことを除いても異常だ。英雄ではなくとも過去に何か特別な血が混じっている可能性はある。

 

「誰の子孫なんですか?」

 

「さぁ?歴史の闇に葬られた忍者だとか聞いたような気がするけど、詳しいことは知らない」

 

これはだったら良いな、という妄想である。

 

「さて俺の話よりも修行を再開するか。俺の一番の得意技である相手の弱点を見抜く方法を教えてやる」

 

「霧識先輩は性格が悪いから、そんなことが得意なんですね」

 

この後輩、一言も二言も多い。後で教育しないといけないかもしれない。




今回の話を書いていて主人公の両親を書くのも良いかな、と思いました。全く何も思い付いていないですけど。原作のどこかにぶち込むか、オリジナルでやるか。一番やりやすそうなのは英雄派かな。でも、まだまだだし。とりあえず、何か考えてみよう。

では感想待ってます。
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