ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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七瀬相談室

「実は相談があるんです……」

 

正月が終わってそろそろ働かないとな、と思っていたある日、俺の家に困った様子のミカエルがやって来た。

色々ツッコたいところはあるが天使長がこんなところにやって来ていいのか!?

まぁ、ミカエルには何を言っても無駄だろうが。

お茶を入れてからミカエルに質問する。

 

「相談って何だ?」

 

「ほら、もうすぐアザゼルをネタにした特撮番組が終わるでしょ?続きをどうしようかと思いまして」

 

真剣な顔で何を言っているんだ、こいつは。

その件は終わるで話が終わっただろ。引き延ばしが出来ないこともないけど、そんなことしても録なことにならない。

というより、俺が飽きてきた。もうアザゼルが反応しなくなったからな。

 

「そんなことよりちゃんと仕事しろ」

 

「貴方にしては当たり前なことを言いますね。他のセラフと言っていることが同じです」

 

「俺は自分の趣味が関わっていない時は常識人なんだよ。ていうか、他のセラフにも言われているんだったらやめろ」

 

「それは無理です。私の唯一の楽しみですから」

 

「…………」

 

天使って欲とは無縁の高潔な種族のはずだよな?

何でそのトップが悪魔よりも欲望に忠実なんだよ。

 

「何かアイデアはあるのか?面白いアイデアがあるなら喜んで協力するが」

 

「それが思い付かないからここに来たのです。何かありませんか?」

 

ミカエルの周りにこういう相談が出来る奴がいないのは分かるが、わざわざ来るなよ。

仕事で会った時にでも適当に相談しろ。

この後、小猫と秋葉原に行く予定なのに面倒臭いな。

 

「じゃあ、考えておいてやるから今日は帰れ」

 

「そうですか。確かにいきなり来て失礼でしたね」

 

ミカエルは簡単に謝罪すると残っていたお茶を一気に飲み干した。

意外とあっさり自分の非を認めたな。帰るのか?

 

「話は変わりますが、子作り部屋の方はどうですか?」

 

何だ、帰らないのかよ。

まぁ、ミカエルとしてはそっちも気になるか。

 

「あぁ、快適だ。毎日のように利用させてもらっている」

 

昨夜はイリナとレイナーレの相手をした。

天使と堕天使を同時に相手した男なんて俺ぐらいだろう。

ただレイナーレの影響かイリナも激しくなっていたのが気になるな。

「それは良かった。頑張って作った甲斐があります。……でも、これって私に利益がないんですよね。あんなに頑張ったのに。ハァー……」

 

ミカエルが俺をチラチラ見ながらわざとらしく溜め息を吐く。

人の罪悪感に漬け込むような方法で俺にアイデアを考えさせる気かよ。

こいつ、最低だ……。ミカエルのこんな姿を信徒が見たらどう思うだろうか?

 

「そうか、大変だったな。用事も終わったようだし、そろそろ帰れ」

 

「即答ですか。しかも棒読みですし……。お礼をしようってつもりはないんですか?」

 

「俺も色々とやってやっているんだから、その分のお礼が子作り部屋ってことにしろ」

 

ミカエルは天使長だから表立って動けない、という理由で今まで俺を利用してきたからな。

子作り部屋ぐらい作るのは当たり前だ。

 

「それを言われると痛いですね……」

 

ミカエルが困ったように頬をかく。

一応、信徒の前では立派な人物なんだがな。なのに何で俺の前ではこんなに適当なんだよ?

俺が変人の扱いに慣れているからって何でもしていいわけじゃないぞ。

どこからか腐った笑い声がした気がするが気のせいだ。

 

「それにミカエルも子作り部屋を使って部下を抱いている、って噂を聞いたぞ」

 

「そんな事実はありませんよ。そんなことしたら天使長としての威厳がなくなりますからね」

 

あれ?適当に言っただけなのに、意外と本気っぽい?

そのうち堕天使の数が天使を越えるとかやめてくれよ。いや、グリゴリ的には助かるし、面白い展開ではあるけど。

 

「それよりもアイデアの話ですが……」

 

ちっ!忘れてなかったのか。

 

「だから考えておいてやる、って言っているだろ。大体、そんな急に言われても思い付くわけない。考える時間をよこせ」

 

「まぁ、そうですね。では、また今度来ます」

 

また来るのかよ。これ、どう考えても諦めないパターンだよな?

ハァー、仕方ない。グリゴリの堕天使共に相談するか。

コカビエルを筆頭にアザゼルの実験台にされて不満に思っている奴は何人もいるし喜んで協力してくれるだろう。

……いや、待てよ。そいつらの復讐企画をそのまま番組でやれば面白いんじゃないか?ドッキリ番組みたいな感じにして。

この企画なら魔王達も協力してくれるはずだ。

 

「ちょっと待て」

 

俺は立ち上がって帰ろうとしていたミカエルを引き止める。

そして小猫とのデートぎりぎりの時間まで話し合いは続いた。

とりあえず今から企画をまとめれば四月ぐらいから放送できるだろう。

 

 

 

 

 

「七瀬さんに相談があって来ました」

 

ミカエルが来た数日後、ガブリエルが俺の家のリビングのソファーに座っていた。

……え~と、どういう状況だ?

ミカエルならともかくガブリエルまで来るのは完全に予想外なんだが。軽くパニックだ。

とりあえずミカエルの時とは違い、高級な紅茶に高級な茶菓子を出す。

 

「相談って何だ?」

 

ガブリエルの正面に座ると、早速話を切り出した。

それにしても何回見ても凄い胸だな。せっかくの二人っきりだ。どこかでチャンスを見付けよう。

 

「……実は最近、おかしいんです」

 

「ミカエルの頭がか?」

 

「確かに最近のミカエル様はテンションが高いですが、おかしいのはいつものことなので気にしていません」

 

さらっと毒を吐くな。

まぁ、ミカエルだし仕方ないか。

でも、だったら何なんだ?天界側にミカエルのこと以外で俺に相談することがあるとは思えないし。

 

「おかしいのは私なんです」

 

「ふぅーん、具体的にどこが?」

 

「最近、妙に体が熱くなったり、変なことを考えたりするんです。一昨日なんか堕天防止装置に掛かってしまいましたし」

 

何故か頬を赤らめて色っぽい表情で言うガブリエル。ガブリエルみたいな美人にそんな顔をされるとムラムラして無茶苦茶にヤりたくなってくるからやめてくれ。

それにしてもよく意味が分からないな。病気か?

堕天防止装置が発動したってことはガブリエルが何か欲望を持っているってことなんだろうが。

ていうか、四大セラフが堕天の危機って大問題だな。

とりあえず続きを聞くか。これだけだと情報が少ない。

 

「変なこと、って何を考えるんだ?」

 

「な、何をって、それは……キャッ!」

 

ガブリエルが顔を真っ赤にしながら手で隠す。

エロい系の話をされた時の初な女子中学生か!

俺はエロい系の話に弱い女子中学生に会ったことないけど。むしろ皆、興味津々だ。

 

「次。どういう時にそういう症状が起きるんだ?」

 

「……え~と、男の人と話す時です。男の人と話していると体が火照ってくるんです。……全員ではないですけど」

 

んー?男の人?体が火照る?

これって……。いや、まさかな。俺の予想通りならラッキーだけど。

 

「じゃあ、今俺と話していても変なことを考えたりしているのか?」

 

「……え?いや、それはその!」

 

更に顔を真っ赤にして恥ずかしそうに人差し指と人差し指を合わせるガブリエル。

そんなピュアな反応をされると、苛めているわけじゃないのに妙な罪悪感が…。

そして俺の中のドS心が異常なまでに擽られている。何とか言いくるめて子作り部屋に連れ込んで凌辱したい。

とはいえ、今の状態じゃマトモに話をするのも難しそうだ。まずは落ち着かせないと。

 

「とりあえず紅茶でも飲んで落ち着け」

 

「そ、そうでしゅね!」

 

あ、噛んだ。何かサ行が言えない新喜劇の役者みたいになっているな。

ただ、あっちと違ってガブリエルがやると物凄く可愛いけど。お持ち帰りしたい。

落ち着くのを待ってから話の続きをする。

 

「よし、もう大丈夫だな。次の質問。変になったのはいつからなんだ?」

 

「……数日前にイリナちゃんと話した時からだと思います」

 

「イリナと?どんな話をしたんだ?」

 

俺が聞くと言いづらいのか、また俯いて口ごもる。

中々、話が進まないな。だが、俺はこの程度でイラつくほど心の狭い人間じゃない。

男だったら殺してるけど。

数分ほどどうやって凌辱しようかプランを考えながら待っていると(もちろん完全なポーカーフェイスでだ。イッセーみたいに気持ち悪い笑みを浮かべたりしない)、やっと決心がついたのかガブリエルが口を開く。

 

「……その、七瀬さんとの初夜について」

 

「…………」

 

全く予想していなかった言葉に茫然とする。

何を話してんだ、イリナの奴。

 

「大丈夫ですか?」

 

ガブリエルが固まっている俺を心配して顔を覗き込むようにしながら見てきた。

その際に俺の視線の下で揺れるガブリエルの至高の乳を見て冷静になる。

 

「あぁ、大丈夫だ」

 

俺は茶菓子を食べながら誤魔化す。

確かに無茶苦茶嬉しそうにしてテンションが高かったけど、それでも普通は他の奴に話したりしないだろ。しかも相手は四大セラフだぞ。

別に怒ったりはしないけど、かなり恥ずかしくなってきた。

とりあえず帰ってきたら他には誰に話したかを問い詰めてから口止めしないと。

 

「それよりもガブリエルの異常の理由が分かったぞ」

 

「本当ですか!?」

 

「ああ」

 

俺がそう言うとガブリエルは安心した表情をする。

ガブリエルの症状、それは間違いなく欲情だ。

ガブリエルはその手の話に疎い。そんな状態でイリナの話……多分、結構詳しいところまで聞いて必要以上に意識してしまった。

でも知識がないからどうしたらいいか分からない。その結果、自分の状態を理解できないままムラムラして堕天しそうになった。そういうことだろう。

チャンスとか見付ける必要なかったな。ムラムラを解消する方法なんて一つしかない。

 

「ミカエル様の言う通り七瀬さんに相談しに来て良かったです」

 

……ん?今、何て言った?ミカエル様の言う通り?

 

「……もしかしてミカエルが相談相手として俺を紹介したのか?」

 

「はい。まずミカエル様に相談したら、色々なことに詳しい七瀬さんに相談したらどうですか、と言われまして」

 

何考えてんだ、あいつは!

俺みたいな危険人物を紹介するとか!確かに俺は色々なことに詳しいから相談相手としては相応しいかもしれないけど、直線会わせるなんて常識で考えて有り得ない!ガブリエルが堕天しても知らないぞ!

とはいえ、よくやった、ミカエル。今度の企画、本気でやってやる。

 

「ちょっとこっちに来てくれ。治す方法を教えてやる」

 

俺が立ち上がりながら言うと、ガブリエルも立って素直に俺についてきた。

もうちょっと人を疑ってもいいと思うぞ。俺の噂は聞いているはずだし。

何か本格的に心配になってくるな。こんなんで四大セラフとして大丈夫なのか?




この続きは番外編のイリナの後に書くつもりです。

Rー18展開は大抵のキャラはやろうと思えば書けると思います。何ならアーシアやヴェネラナを寝取る展開もイメージできます。
ただ、何故かリアスだけは全く想像できません。

次回はムラマサが擬人化します。

では感想待ってます。
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