ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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第15話 修行2

初日の修行を終えて、今は夕食を食べている。食事は山で調達を山菜や魚、猪の肉を姫島朱乃が調理した物だ。

 

「にしても小猫。よくそんなに食べれるな」

 

「……これくらい普通です」

 

いや、普通じゃねぇよ。どう見ても大食いチャンピオンレベルはあるぞ。

 

「さて、ここで修行の感想を聞こうかしら。イッセー、どうだった?」

 

飯を食べながらミーティングか。まぁ、時間も足りないし少しの時間も無駄に出来ないということだろう。

 

「……俺が一番弱かったです。まさか人間の霧識よりも動けないとは」

 

「イッセーの方が体力は上だ。それでも俺の方が動けたのは効率よくやってるからだ」

 

まぁ、それだけじゃないけど。

 

「それは仕方ないわよ。霧識くんのアドバイスでイッセーのメニューだけ特別キツくしてるもの」

 

「え?どういうことですか?」

 

「私が一人で修行メニューを考えていたら急に後ろから霧識くんが現れてアドバイスしてくれたのよ」

 

正確にはライザー戦のための戦術を教えるつもりだったんだけど。ついヴァーリのためにイッセーのメニューを強化してしまった。

 

「ちなみに今日はイッセーの限界を見るために優しめにしたけど、明日からは限界ギリギリまで体を痛め付けるようなメニューを考えてやるから安心しろ」

 

俺的には修行してるよりメニューを考えてる方が楽しい。

 

「安心できねぇよ!アレで優しめか!俺、死にかけたぞ!」

 

「大袈裟だな。そんなのは死んでから言え」

 

「死んだら何も言えねぇよ!」

 

そう言えば人間の魂は死んだら冥界か天界に行くらしいが悪魔は死んだらどこに行くのだろう?まぁ、俺は悪魔に転生する予定はないから関係ないな。いや、もし死んだ場合は会長に眷属として転生させてもらえるように頼んでおこうかな。俺的にはリアス・グレモリーよりもソーナ・シトリーの方がいい。

その後、他のメンバーの状況も聞いて夕食の時間は終わった。

 

「さて、食事も終わったしお風呂に入りましょうか。ここは温泉だから素敵よ」

 

リアス・グレモリーの一言でイッセーの顔が一瞬でイヤらしくなった。何を考えているか分かるな。

 

「俺は覗かないぞ」

 

「僕も覗かないよ、イッセーくん」

 

そりゃあ、木場はホモだから女湯は覗かないよな。

ん?ホモ?ということは逆にこっちがヤバくないか?

 

「うるせぇ!まだ何も言ってないだろ!」

 

お前の顔が何よりも物語っている。いや、そんなことはどうでもいい。ホモなんかと一緒に風呂に入りたくない。どうしたらいい?

 

「イッセー、私達の入浴を覗きたいの?だったら一緒に入ればいいわ」

 

なるほど。それならホモと一緒に入る必要はないな。いや、時間をずらして入ればいい話だが、それでは面白くない。

 

「俺も一緒に入っていいですか?」

 

「お前、何さらっと凄いことを言ってんだよ!」

 

凄いことか?俺の家では普通だが。

後、さっきから叫んでばかりいるけど喉は痛くないのか?

 

「私は二人共、一緒で構わないわよ。皆はどう?」

 

「私も構いませんわ」

 

「私はイッセーさんだけならともかく、他の男性も一緒というのはちょっと……」

 

アーシアが顔を赤くしながら言っている。ずっと教会で育ったアーシアからしたら、そういうのに耐性がないんだろう。イッセーだけOKというところに妙な積極性を感じるが。

 

「霧識先輩はともかくイッセー先輩は駄目です」

 

俺はイッセーみたいなケダモノじゃないから信用されているということか。

 

「何で霧識くんはOKなの?」

 

「霧識先輩は神器を使えば余裕で覗けますからね。だったら最初から一緒に入った方が安全です」

 

俺、信用ねぇな。イッセーみたいに覗く奴だと思われているのか?

 

「二人共、僕と裸の付き合いをしよう。背中、流すよ」

 

「うっせぇぇぇ!マジで殺すぞ、木場!」

 

今だけはイッセーと同意見だ。

 

 

 

修行二日目の午前中、今は勉強会をしている。イッセーはともかく俺には必要ないのだが。グリゴリで充分に勉強したし。

現在は三大勢力のトップの名前を確認をしている。絶対レーティングゲームに関係ないだろ。

 

「四大魔王はサーゼクス・ルシファー、セラフォールー・レヴィアタン、アジュカ・ベルゼブブ、ファルビウム・アスモデウスだったな」

 

「へぇ、凄いね。現魔王様の名前まで覚えているんだ」

 

「お、俺だってそれぐらい覚えているさ……」

 

何の意地だ?

 

「にしてもレヴィアタン様には会ってみたいぜ。部長に聞いた話だと、とてもキレイな魔王様らしいからな」

 

「へ、へぇ、レヴィアタン様にね……」

 

確かにキレイではあるが、かなりの変人だぞ。魔法少女に憧れて常にコスプレをして恥ずかしいと会長も言っていたし。

ついでに言うと俺は三人の超越者の中の一人で『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』を作ったアジュカ・ベルゼブブに会ってみたい。

 

「じゃあ、イッセーくん。次は天使の最高位の名前とメンバーを言ってもらおうか」

 

「え~と、『熾天使(セラフ)』だろ。メンバーはミカエル、ラファエル、ガブリエルにウリエルだったか?」

 

天使の中ではミカエルに会ってみたい。何たって戦役時にアザゼルの中二病ノートをビラにして巻いたという、俺と同じことをした天使だからな。仲良くなれそうな気がする。

 

「おー、まさかイッセーが正解するとは。予想外だ」

 

「俺だって真面目にやればこれくらい覚えられるに決まってるだろ。お前、俺を何だと思っているんだ?」

 

「ただの性欲の権化」

 

「くっ!否定できない……」

 

まぁ、黒歌とレイナーレに比べればマシだと思う。いや、イッセーが二人に比べて子供だから、そう感じるだけかもしれないが。

 

「じゃあ、次はイッセーくんの一番苦手な堕天使だね」

 

「堕天使か……」

 

レイナーレに殺されそうになったり、ミッテルトに殺されたりしたからイッセーは堕天使が苦手みたいだ。

 

「でもイッセーと堕天使は意外と仲良くなれそうな気がするぞ」

 

「……何でだ?」

 

イッセーが不満そうに言ってくる。どんだけ嫌いなんだよ。あいつら、ただの馬鹿だぞ。

 

「堕天使はエロいからだ」

 

「何だと!」

 

エロという単語に凄い反応を示すイッセー。黒歌とレイナーレよりもエロいかもしれない。

 

「堕天使は人を誘惑するのも仕事だからな。必然的に体がエロくなる」

 

ミッテルトは貧相な体をしていたがアレはアレで需要があるのだろう。

 

「それに堕天使の幹部は人間の女に誘惑されて墜ちたと言うからな。間違いなく堕天使はエロい」

 

「ほ、本当なのか、木場!」

 

「え、うん。そうだけど……」

 

イッセーの凄い勢いに木場が気圧されている。この迫力があればライザーに勝てるかもな。

 

「何か急に堕天使に親近感が湧いてきたぜ」

 

さっきまで嫌っていた相手の印象がエロの一言で逆転するとは。物凄く単純だ。ドラゴン的にはこれで良いのか?ヴァーリもロリコンであることを除いたらバトルにしか興味がない単純な奴だからな。

 

 

 

修行から数日たったある日、封印していたイッセーの神器『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』の練習をしている。『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』を封印していた理由はイッセーでは赤龍帝の倍加の力に体が耐えられないからだ。そして今の実力でどこまで使えるかを試そうとしている。

 

「相手は祐斗でいいわね」

 

「はい」

 

そして木場がイッセーの前に出て対峙する。

 

「よし、イッセー。まずは二分間、倍加しろ。それから模擬戦開始だ」

 

「何で霧識が指示してんだよ」

 

「彼の指示で間違いないわ」

 

リアス・グレモリーに言われて渋々といった感じだが倍加を開始した。

そして二分が経過した。

 

「いくぞ、ブーステッド・ギア!」

 

explosion(エクスプロージョン)!』

 

この音声は倍加が終了した合図だ。これでイッセーは一定時間パワーアップした状態で戦える。

 

「その状態でイッセーは祐斗と手合わせしてみてちょうだい。祐斗、相手をよろしく頼むわね」

 

「はい」

 

そして木場は木刀を構え、模擬戦が開始した。

イッセーは木場の最初の一撃をガードすることには成功したが、スピードが特徴のナイトに攻撃を当てることが出来ず苦戦している。パワーが上がったとはいえ戦闘経験の差は簡単には埋まらないか。

 

「じゃあ、次は魔力の一撃を撃ってみなさい。魔力の塊を撃ち出す時は自分がイメージしやすい形で撃つの」

 

リアス・グレモリーの指示でイッセーは手のひらに魔力を集中させる。だが、出来たのは米粒ほどの小さな魔力の塊だ。

イッセーがそれを撃ち出すと、米粒ほどの塊が巨大なものになった。おそらくブーステッド・ギアで強化されたのだろう。

だが、その強化された魔力の塊はあっさりと木場に避けられて、その勢いのまま隣の山に飛んでいった。

 

ドッゴォオオオッ!

 

そして山を吹き飛ばした。

ふむ。宿主が弱くてもこれだけの力が出せるのか。さすがは神滅具(ロンギヌス)といったところか。これは面白いことになりそうだ。

 

 




次回はライザーとのレーティングゲーム。一巻の時に比べて話が進むのが早いです。多分ヴァーリチームの活躍がないからですね。

では感想待ってます。
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