ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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かなり久し振りの投稿です。まさか前回から一年以上も間も空くとは。一応、十八禁の方は一回投稿していますが。

今回の話は前回とは違う内容になっています。前回の続きはこのシリーズが終わってから書くことになるはずです。


勉強会1

「ダーリン、私に勉強を教えて!」

 

そんなイリナの言葉がきっかけで期末テストが迫ってきたある日、俺達は勉強会をすることになった。

とはいえ、もちろん俺はテスト勉強をする必要がないのでしている勉強は全く違う内容だが。

 

メンバーは俺とルフェイにイリナ、レイヴェル、小猫、後は花蓮の六人だ。

最初は俺とイリナだけで二人っきりの勉強会(イヤらしい意味はない……多分)をする予定だったのが、気づいたらこんな事になっていた。俺もイリナも喋っていないはずなのにどこから聞き付けたんだか。

 

場所はリビングだ。いつもなら俺の部屋を使うのだが、さすがにこの人数だと狭いのでリビングですることになった。

黒歌とオーフィスは俺の部屋で昼寝中。黒歌は居ても邪魔をするだけなのでいいが、オーフィスまで寝てしまったのは残念だ。オーフィスに色々な事を教えるのは楽しいのに。

後、レイナーレは今キッチンで俺達の昼食を作っている。

 

「これはどういう意味なんですの?」

 

「ああ、これはね――」

 

レイヴェルの質問に小猫が丁寧に答えている。

まさに理想の勉強会といった光景だ。二人の仲睦まじい様子に見ていて思わず癒される。いつもの夜の激しい絡み合いも好きだが、こういう健全な姿も当然ながら大好きだ。

 

ちなみに小猫は勉強が出来るので特に俺が教える必要もなく、自分の課題をやりながらたまに同じ一年のレイヴェルに教えたりしている。

レイヴェルが小猫に教えてもらっているのは別に頭が悪いとかそういう理由じゃない。むしろレイヴェルは頭が物凄く良い。将来は出世するタイプだな。兄のライザーと比べても非常に優秀だ。ただ漢字や日本史はまだ勉強中で所々分からない問題があるらしい。

 

二人の仲の良い姿を見て普段はあまり感じることはない穏やかな気持ちになっていると、不意にその隣からダルそうな妹の声が聞こえてきた。

見てみるとだらしなく机に突っ伏している。そんな姿も当然ながら可愛い。

 

「あぁー、退屈……何でこんなことしてるんだろう……。お兄ちゃんとエロいことがしたい」

 

漫画とかアニメで見る勉強会だと勉強が苦手な奴が分からなくてこんな感じになるが、花蓮の場合は逆だ。勉強が簡単過ぎて退屈なのだ。高校レベルの内容だと教科書を一回見ただけで完璧に解ける。

普段の態度からは想像しづらいが、俺の妹というだけあって頭が桁違いに良い。いや、単純な地頭なら俺よりも上かもしれない。

 

「花蓮、そんなに暇なら俺が難しい問題を作ってやろうか?」

 

「難しいって、どれくらい?」

 

「海外の某有名な大学の入試レベルぐらいだな」

 

花蓮の学力を考えるとこのぐらいはした方が良いだろう。

ついでに言っておくと俺でも満点は無理だ。良くて九割ぐらいだな。

 

「そんなことよりデートしない? それとも、それ以上のこと……ヤっちゃう?」

 

少し顔を上げ自分の胸元を見えるようにしながら、上目遣いで色っぽい表情をし蠱惑的な声で挑発してくる花蓮。

正直、高校一年がしていい仕草ではない。特に特殊な趣味もない普通の男なら一発で堕ちるほどに魅力的だ。

だが、俺はそれだけで子作り部屋に直行するほど下半身だけで物事を考える単純な男ではない。それに今は他にすることがあるしな。俺はハッキリと花蓮の要求を断る。

 

「駄目だ。今は皆の……特にイリナの勉強を見ないといけないからな」

 

まぁ、最大の理由は他にあるけど。昨日の晩レイヴェルと小猫の相手をして、朝起きたら黒歌がベッドに潜り込んでいたせいで更に一戦ヤる事になってしまったのだ。さすがに俺でも朝っぱらから三人も相手にするのはキツくて、もう一滴も出ないほど枯れてしまっている。

もちろん、そうでなくてもちゃんと断ったけど。

 

「…………」

 

俺の現在の下半身事情を知っているからか、それともいつも通りに考えを読んだからか小猫がジト目で見てくる。

それに対して俺は一切反応しない。何となくここで下手なリアクションを取ると物凄く面倒臭い事になる予感がするからだ。

 

「え~、いいじゃん。今から――」

 

「駄目ですよ。学生の本分は勉強ですから」

 

食い下がる花蓮に対してルフェイがノートとペンを置いて注意する。

この真面目なルフェイらしいとも言える台詞に俺は違和感を覚える。わざわざ勉強なんてしなくても花蓮は高校一年のテストぐらいなら余裕で満点を取れるし、それに何よりルフェイがこんな事を言うとは考えづらい。基本的にルフェイが真面目なのは確かだし勉強もちゃんとやっているが、俺のデートの時とかは普通にサボっているのだから。

と、言うことはつまり――

 

「それに花蓮さんは昨日デートしたじゃないですか。今日は私の番です」

 

注意ではなくただの嫉妬だ。

色々と用事があって前回のデートから一週間と間が空いているせいだろう。必要以上に力が入っている感じがある。

 

ただ俺のことは信じているのかこっちを見る素振りはない。かなり強引な花蓮だけを警戒しているようだ。

ルフェイのこういうところは素直に愛らしいし、だからこそ俺が初めて愛を知る相手になったのだろうと染々と思う。

 

「でも、それって夜だよね? 今は昼前だし少しぐらいお兄ちゃんが私とデートしても大丈夫だと思うけど」

 

「それは……そうなんですけど、でも……」

 

「ど、どうしたの?」

 

頬を赤らめながら体をモジモジさせ儚い雰囲気を纏っているルフェイを見て花蓮が変な気持ちに目覚めようと……いや、あの何とも表現しづらい顔は目覚めているな。

うん、その気持ちはお兄ちゃんも分かるぞ。ルフェイは同性の目から見ても可愛い過ぎる。

まぁ、花蓮は重度のブラコンである同時に百合でもあるのだが。見た目が同年代以下で自分よりも胸が小さい相手に限るが。

 

「花蓮さんっていつも激しいから私の時になって出なくなっていたら嫌だな、と思いまして」

 

純粋な恋する乙女みたいな表情とは対照的に言っている内容は非常に卑猥なものだった。

 

「え、えーと……」

 

さすがの花蓮も今の発言にはどう対応していいか分からず微妙な顔になっている。

とはいえ、別にルフェイのアレな発言に引いている訳ではない。本当のことだから困っているのだ。本当、いつも激しいからな。俺が疲れて休もうとしても欲情していたら無理やり襲ってくる。

 

そんな無茶苦茶で自由な花蓮だが一応気を使うことぐらいは出来る。年下の女子に限るが(俺とデュリオくん以外の男ならまずマトモに会話が成立しない)。

だからどうしようかと迷っているのだろう。

 

「……これって、もしもの場合は私達も謝った方がいいのかしら?」

 

「大丈夫、悪いのは全部お姉さまだから」

 

小猫とレイヴェルが小声でそんな会話をしているのを俺の改造人間としての聴力が捉えた。

小声の言う通り悪いのは黒歌だから二人が気にすることはない。それに完全にはでないが夜までにはある程度回復するはずだ。

もし回復しなかった場合はグリゴリが作った超強力な精力剤を飲むから問題ない。飲み過ぎるとシャレにならないことになるけど。

 

……さて、この空気どうしたものか。

別に空気が悪いとかではないのだが、というかよくある光景だけど下手な事をすると面倒臭い展開になりそうな予感がある。高校二年にして色々と……そして大変な経験をしてきた俺の直感はよく当たる。

 

「……ん?」

 

「ねぇ、ダーリン。ここってどう解くの?」

 

いきなりイリナが隣にやって来てやっていた課題を見せてくる。

今の空気を感じて雰囲気を変えようとしてくれたのだろうか。それともイリナのための勉強会のはずなのに一人だけ蚊帳の外みたいな感じになっていたので寂しくて構ってほしくなったのだろうか。

まぁ、どっちにしても可愛い上に真面目にやっているようだし質問されたら答えるだけだ。

 

「ここはこの公式を使ってだな――」

 

「ふむふむ、なるほど」

 

「お兄ちゃん、部屋に戻って昼御飯までエロゲーしてるね」

 

イリナに勉強を教えていると勉強会に飽きたのか花蓮が立ち上がって俺にウインクしてから部屋を出る。

理由としては他にもこのまま居ると我慢するのが難しいというのもあるのだろう。花蓮が俺といて性欲を抑えられる訳がないのだから。

だからといってエロゲーで性欲を発散すると宣言するのもどうかと思うが。

 

それから三十分ほど経ったところで水着みたいなメイド服にエプロンをしたレイナーレがやって来た。ちなみに服は俺ではなくレイナーレの自作だ。非常に変態度が高く人前に出せるものではない。

 

「後少しで昼御飯の準備が終わります」

 

「そうか、じゃあそろそろ休憩にするか」

 

と、その時だった。

ピンポーンとインターホンが鳴る音がしたのは。

 

「誰だ、この昼飯時に」

 

今日誰か来る予定はなかったはずだが。

ただハッキリと嫌な予感だけはしている。来たのが可愛い女の子以外なら追い返す。

 

「ちょっと出てきますね」

 

「いや、いい。俺がいく」

 

レイナーレを制止して玄関に向かう。

普段のメイド服ならともかく、あんな格好の奴を出せるか。いくら今日は俺が夜までいるからって開放的すぎる。

 

「や、七瀬くん。遊びに来たよ」

 

扉を開けたところで巡が元気に挨拶してきた。

何でこいつが?

だが驚くのはそれだけではなかった。巡の後ろには花戒に由良、草下に仁村……更にはソーナ会長という生徒会メンバーがいた。




今後の投稿予定としては遅くても月一ぐらいのスペースでのんびりやっていきたいなと思っています。アイデア自体はまだあるし大丈夫なはず。

では感想待ってます。
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