ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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遂に今夜、ハイスクールD×D三期の放送が始まります。黒歌やロスヴァイセが動くのが楽しみです。ルフェイも出番があったら良いな。
放送を見ながら執筆も頑張ります。


第38話 新入部員

コカビエルとの戦闘が終わった後、俺は前にヴァーリと戦ったところに来ていた。ここはヴァーリが冒険中に見付けた場所で人気がない上に広いので修行場兼遊び場として使っている。

ここに来た理由はケルベロスだ。さすがに家では無理なので、ここでケルベロスを飼うことにした。

ちなみにヴァーリは離れた場所で美候と模擬戦をしている。コカビエルと戦えなかった分を美候で発散しているのだろう。

 

「契約は終わりました」

 

俺は無理そうなのでルフェイがケルベロスと契約することになった。

 

「ところで呼び方はどうしますか?」

 

「う~ん、呼び方か……」

 

それは俺も悩んでいたところだ。普通にケルベロスと呼ぶのも面白くない。

 

「だったら私に良い案があります」

 

そう言ったレイナーレは良い笑顔で何故か犬耳と犬のしっぽを着けていた。何となく予想は出来るが意見を聞くか。

 

「雌犬です」

 

「普通にケルちゃんでどうだ?」

 

「無視ですか!?」

 

当たり前だ。それに雌犬はケルベロスじゃなくてレイナーレだ。て言うか、ケルベロスの性別はどっちなのだろう?

 

「だったら次は私が――」

 

「誰か意見あるか?」

 

「聞いてするもらえないのかにゃ!?」

 

どうせレイナーレと同じで録な意見を言わないだろうから、聞くだけ無駄だ。

 

「ケルベロスは地獄の番犬だからヘル・ドッグとかどうでしょう?」

 

意外なことにお義兄さんも意見を出してきた。もしかして動物が好きなのか?

 

「格好良いけど、愛称としては微妙な感じだな。やっぱり愛称なんだから呼びやすい名前にしないと」

 

「確かにそうですね」

 

今まで動物を飼ったことがないから名前の付け方がイマイチ分からない。普通にネットで見かける犬の名前でも付けるか。

 

「我は黒が良いと思う」

 

次は俺に肩車されているオーフィスが意見を出した。その名前、絶対に見た目で決めたな。

 

「じゃあ、それで決定にするか。呼びやすい上に可愛いげもあるし」

 

「私もそれで良いと思います」

 

「私は異存はありません」

 

ルフェイとお義兄さんも賛成のようだ。

 

「私は反対です。やっぱり雌犬の方が」

 

「だから私にも言わせるにゃ!」

 

レイナーレと黒歌が何か訳の分からないことを言ってるが無視だ。相手にするだけ疲れる。

 

「我、偉い?」

 

「おう、偉いぞ」

 

このまま頭を撫でてやりたいところだが肩車をしている状態では難しい。後で撫でるか。

 

「じゃあ、帰るか」

 

「向こうで戦っているお二人はどうします?」

 

「もうちょっと時間が掛かりそうだし、無視でいいだろ」

 

終わったら子供じゃないんだし、自分で帰ってくるだろ。

それに次は縄で縛って部屋に監禁しているフリードで遊びたいからな。

 

 

 

 

 

次の日の放課後、オカルト研究部の部室に全員シリアスな雰囲気で集まっている。こういう空気は苦手なので早く帰りたい。

 

「で、何の用?」

 

「昨日はすぐに帰ってしまったから聞きそびれたけど、貴方のことをちゃんと聞かないといけないわ」

 

説明がめんどくさいから驚かせて煙に巻きたかっんだけど、さすがに無理か。

 

「それで何が聞きたいんだ?」

 

仕方ないから、ちゃちゃと終わらせるか。にしても今日ばかりは小猫も俺から距離を取ってる。かなり寂しい。

 

「じゃあ、貴方がグリゴリだというのは本当なの?そしてオカルト研究部に入ったのは何が目的?私を利用して魔王サーゼクス・ルシファーに接触すること?」

 

「俺がグリゴリだというのは本当だ。そして目的はない」

 

「へ?」

 

俺の予想外の返事にマヌケな顔をするリアス・グレモリー。とりあえず写真を撮るか。

 

「ちょ、何で写真を撮ったの!?」

 

「リアス・グレモリーのレアな写真をあげたら、サーゼクス・ルシファーと仲良くなれると思ってな」

 

セラフォルー・レヴィアタン用に会長の写真も撮ろうかな。また賭けチェスでもして。本気の心理戦アリなら勝てると思うし。

 

「お兄様が目的ではないと言ったわよね!?」

 

「確かにサーゼクス・ルシファーが目的でオカルト研究部に入ったわけではない。でも、現魔王には興味があるからな。仲良くなれるならなっておいて損はない」

 

旧魔王派はつまらない奴ばかりだけど、現魔王は面白いからな。て言うか、ミカエルも聞いた話だとかなりの変人らしい。何故、三大勢力のトップにはマトモな奴がいないのだろうか?

 

「まぁ、いいわ。目的がないと言うなら何でオカルト研究部に入ったの?」

 

「部活に入るのに理由がいるのか?強いて言うなら面白そうだからだ」

 

「前から掴めない人だとは思っていたけど予想以上ね」

 

そうか?俺以上にシンプルな思考回路をしている奴はいないと思うが。

 

「一つ聞きたいことがあります」

 

姫島朱乃がいつもの余裕を感じられないほど、思い詰めた表情で言ってきた。

 

「何?答えられる範囲なら答えるけど」

 

「最初から私のことを知っていましたの?」

 

「あんたが堕天使幹部のドMでストーカー紛いの変態野郎の娘だってことか?」

 

あいつの変態ぶりには困ったものだ。前に部下に弄られて喜んだ表情をしているところを見かけた時はさすがの俺でも引いたぞ。

ちなみにバラキエルは俺に会うたびに姫島朱乃のことを聞いてくる。正直、娘に対する溺愛ぶりが気持ち悪い。

 

「……えーと、それは私の知っている人で合っているのかしら?」

 

何とも言えない表情をする姫島朱乃。もしかして自分の父親が変態だということを知らないのか?

 

「俺はバラキエルの話をしているんだが。違うのか?」

 

「……いえ、合ってます」

 

まぁ、仲直りしたならともかく確執のある父親が変態だというのは微妙な気持ちになるか。

 

「で、何が聞きたいんだ?バラキエルの本音?それとも何で母親を助けられなかったのか、とか?」

 

「……ええ」

 

「そういうのは本人から聞くべきだ。俺は快楽主義者ではあるけど、他人の家族問題に口を出して掻き回したりはしない。そういうのは自分でどうにかしていくのを見る方が面白い。場合によっては手助けぐらいはするけどな」

 

大体、家族問題なら俺の方が深刻だ。育児放棄とかいうレベルじゃないからな。家族と言っていいのかも怪しい状況だ。

 

「何故か先輩が良い人に見えます」

 

「失礼だな。て言うか、小猫に対しては常に良い人だっただろ?」

 

「……そうでしたっけ?」

 

首をかしげる小猫。よくお菓子をあげたり一緒にゲームしたりしたのに酷いな。まぁ、可愛いから許すけど。

 

「えーと、いつも通り話がずれそうだから話を戻そうよ」

 

木場が嘆息しながら言ってきた。

ちっ!話をずらすつもりだったのに。こいつらも俺の扱いにそろそろ慣れてきた頃か。次の手を考えないとな。

 

「仮に霧識くんに私達と敵対する意志がなかったとしても、堕天使側の人間であることは事実。このまま放置しておくわけにはいかないわ。これからは監視をつけさせてもらうわよ」

 

「いやいや、無理だろ。俺を拘束できる奴なんてこの世のどこを探してもいない。それに俺を……というかグリゴリを敵視する必要はないだろ」

 

俺は元々、和平のために動いていたんだ。和平が成功すれば堕天使も悪魔も仲間。これまで通りに生活を送っても何の問題もない。

 

「……それはどういう意味かしら?」

 

「もうちょっとしたら分かる」

 

俺が下手なことを言ってコカビエルをわざと放置していたことがバレたらマズイ。もしバレたら和平どころか戦争になる可能性もある。

 

「そのことは後で聞きましょう。他にも聞きたいことは山ほどあるわ」

 

「何を話すんだ?俺から話すことはないぞ。俺はグリゴリといっても特別何かをしていたわけじゃない」

 

俺は基本的に遊んでいるだけで他の勢力と関わるようなことは一切してない。まぁ、禍の団やプライベートではしてるけど。

 

「じゃあ、何をしてるの?」

 

「アザゼルが作っている秘密道具のアイデアを考えたり、アザゼルを苛めたり、ギャンブルで金を巻き上げたり、酒を飲んでバカ騒ぎしたり、堕天使の女とエッチしてるぐらいか。特に特筆することはないな」

 

「「「いや、あるだろ!」」」

 

全員に一斉にツッコまれた。どこか変だったか?

その後も俺は答えられる範囲で質問に答えた。とりあえず完全に今まで通りとはいかないけど、普通に部活には参加できることになった。

 

 

 

 

数日後、部室に来たら駒王学園の制服を着たゼノヴィアがソファーに座っていた。

俺はお菓子を準備してからソファーに座ってゼノヴィアに聞く。

 

「何で、ここにいるんだ?」

 

「神がいないと知ったんでね。破れかぶれでリアス・グレモリーの『騎士』として悪魔に転生したんだ。デュランダルが凄いだけで私はそこまで凄くなかったようで、一つの消費で済んだみたいだ」

 

俺の予想通りに神の不在を知って異端となったゼノヴィアは教会から追放されたか。にしても悪魔に転生とはな。これは予想外だった。

イリナは事情を知らないから、そのまま教会に戻ったのだろう。

 

「私もクッキーをもらっていいか?」

 

「いいぞ。勝手に取って食べてくれ」

 

まだイッセーは来ていないみたいだがゼノヴィアのことを知ったら驚きそうだな。

 

「そう言えばエクスカリバーはどうしたんだ?あの後、そのまま持って帰っただろ?」

 

「ああ、教会の人間が俺の家に来たから返したよ」

 

これは半分、嘘だ。教会の人間が来た時は適当に追い返した。そしたら次の日、名前は忘れたけど上級天使がやって来た。さすがに上級天使が来たのに抵抗すると、和平に問題が出そうなので返した。

ちなみにエクスカリバーはバラバラにして四本に戻すそうだ。教会内のパワーバランスがどうとか言っていたが、興味がないので適当に聞き流した。

 

「ふーん、君がただで返すとは思えないが」

 

ゼノヴィアが俺を訝しむような目で見てくる。

 

「当たり前だ。ちゃんと取り引きをした上で返した」

 

まぁ、これに関しては結果が出るのはう少し時間が掛かると思うが。

 

「そう言えば、君の説明もリアス・グレモリーから聞いたよ。もし説明を聞いてなかったらデュランダルの錆にしていたところだ」

 

物騒だな。まぁ、俺がゼノヴィアの攻撃を食らうとは思えないが。

 

「ところで今度、私と勝負しないか?負けたままでは私の気が収まらない」

 

「断る。今の俺は素手だ。さすがにデュランダルに勝てる気がしない」

 

「それなら素手での対決ならどうだ?」

 

「まぁ、それぐらいならいいか」

 

それだと逆にゼノヴィアに勝ち目がないような気がするが。

 

「にしてもスカートというのはスースーするな」

 

ん?今の発言に俺は疑問を覚える。

 

「……一つ聞くが下着は履いているか?」

 

「履いているわけないだろ。私はノーパンだ。そしてノーブラだ」

 

何を自信満々に言ってるんだ、この露出狂は。

その後、ゼノヴィアと適当に雑談をしているとイッセー達がやって来て、全員が集まったところでトップ会談の説明がリアス・グレモリーからあった。俺は知っている情報ばかりだったので途中で寝てしまった。

ちなみに俺は堕天使側で会談に参加することが決まっている。




三巻の内容が終了。次回から遂に四巻。色々とやりたいことがある巻です。

では感想待ってます。
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