ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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第42話 授業参観

授業参観当日

 

「何で黒歌とルフェイがいるんだ?」

 

今日はいつもより人が多くて落ち着かないので適当に人気のないところを休憩しようと思ったら、変装してウロウロしている黒歌とルフェイを発見した。

 

「見付かってしまいました!」

 

「げっ!何でこんなところにいるのにゃ!」

 

「それはこっちの台詞だ」

 

昨日、あれだけ来るなと言っておいたのに。

 

「お姉ちゃんとして白音の授業参観に来たに決まっているにゃ!」

 

「開き直るな」

 

まだ授業までは時間があるけど、どうしたものか。いや、どうせ俺の両親は来ないし、普段からサボっているから授業参観なんてどうでもいいけど。

 

「で、ルフェイは?」

 

「いや、その……。霧識さんが普段通っている学校を見てみたくなりまして……」

 

ルフェイがモジモジしていて凄く可愛い。

 

「そういう理由なら仕方ないか」

 

「ちょ、私とルフェイで反応が違いすぎるにゃ!抗議するにゃ!」

 

そんなのはいつものことだ。それよりも気になることがある。

 

「オーフィスは来てないのか?」

 

オーフィスならついてきてもおかしくないと思うが。

 

「……オーフィスには来ると言ってないにゃ。さすがに魔王がいるところに無限の龍神がいたら面倒くさいことになるにゃ」

 

そこら辺のことは理解していたか。いや、SS級のはぐれ悪魔である黒歌がいても充分マズイけどな。

 

「オーフィス様なら今ごろは昼寝をしているはずです」

 

「そうか」

 

ん?ヴァーリがいるのにが昼寝ってマズくないか。何というか犯罪的な意味で。レイナーレがとめるとは思えないし。

いや、お義兄さんがいるし大丈夫のはすだ。だが、それでも心配だ。

 

「よし、ルフェイ。俺を家に転移させてくれ。オーフィスもつれてくる」

 

どうせ黒歌は家に帰れ、って言ってもすぐには帰らないだろう。だったらオーフィスもつれてきた方が安全だ。

本当は俺がサボって家に帰ればいいだけなんだが、ルフェイのために頑張るか。

 

「え!大丈夫なんですか!?」

 

「俺の神器を使えば問題ない」

 

問題は俺が授業中に居眠りできなくなるだけだ。俺が寝たら能力は解除されるからな。その程度のリスクはオーフィスの安全に比べたら安い。

 

「じゃあ、私も同じ方法で大丈夫なはずにゃ!」

 

「俺と小猫の教室は離れているから疲れる」

 

距離が離れれば離れるほど体力の消耗が激しくなる。まぁ、学校内ぐらいなら問題なく能力を使えるけど。

 

「じゃあ、一旦、家に帰るぞ」

 

そして家に帰って昼寝中のオーフィスをつれて、すぐに学校に戻った。何とかオーフィスは無事だった。ヴァーリはシャワーを浴びていたようだからギリギリだったな。後、お義兄さんは何故かいなかった。どこに行ったんだ?

 

「じゃあ、ルフェイ。オーフィスを頼む」

 

「分かりました」

 

俺はルフェイに寝ているオーフィスを渡す。そしてルフェイはオーフィスを背負った。

 

「じゃあ、教室に戻るか」

 

まだ時間に余裕はあるけど早めに戻っておくか。

 

「ちょっと待つにゃ!まだ話が終わってないにゃ!」

 

しつこいな。けど、このまま放置したら、どうなるか分からないし仕方ない。

 

「じゃあ、黒歌も認識できなくしてやる。その代わり、小猫には喋りかけるなよ。そして触れるなよ」

 

「そんな!生殺しにゃ!」

 

俺が言わなかったら、する気だったのか。

 

「それが嫌なら帰れ。もしくは自力で仲直りしろ」

 

「くっ……。仕方ないにゃ」

 

黒歌は渋々だが納得したようだ。

 

「このお礼は体で返すにゃ。具体的には今夜のベットの中で」

 

「断る。お礼ならトップ会談の準備を手伝え。色々と忙しいんだよ」

 

「ちっ!まぁ、それでいいにゃ」

 

何でお礼をする側が不満そうなんだよ。

とりあえず俺達は分かれて別々に目的地に向かう。そして教室についたらクラス中がイッセー達を奇異な目で見ていた。とりあえず俺はイッセー達のところに行く。ルフェイがついてくるけど、いいか。

 

「おい、どうかしたか?」

 

「やぁ、霧識か。無計画な性交はお互いを傷付けるから、このコンドームを使って練習しようと話していたところだ」

 

ああ、それがこの変な雰囲気の理由か。俺は気にしないが多感な高校生の前で出すものではないな。

 

「これも霧識の仕業か?」

 

「おいおい、イッセーが困る出来事は全部俺が裏で支配しているとでも思っているのか?今回の件はノータッチだ」

 

まぁ、イッセーが困る出来事の八割ぐらいは俺が関わっているけど。

 

「ねぇ、七瀬は色々と経験豊富そうだし、何かアドバイスしてあげたら?」

 

クラスのセクハラ女、桐生が嫌らしい顔で俺に言ってきた。

 

「アドバイスねぇ。俺はHする時にコンドームなんか使ったことないからな」

 

俺の発言でクラスはさらに騒がしくなる。

堕天使の女はそんな細かいことは気にしないからな。子供を作るのが嫌な奴はグリゴリの科学力を使って別の方法で避妊するし。ちなみに今のところ子供を作ったことはない。

 

「え!?そうなの!?」

 

桐生が焦ったような表情をする。もしかして自分で言うのは良いけど、相手に言われると照れるタイプか?

 

「なるほど。元から子供を作る覚悟があれば避妊なんて必要ないということか!」

 

いや、そういう意味じゃない。悪魔だから子供が出来にくいとはいえ、念のために学生の間は使え。

 

「クソッ!余裕そうにしやがって!心の中では俺達、童貞を見下しているんだろ!」

 

「羨ましいぞ、この野郎!俺達にも女の一人ぐらい紹介しやがれ!」

 

松田と元浜が血の涙を流しなら俺に詰め寄ってくる。何か怖いな。

て言うか、俺が紹介できる女に人間はいないんだが。いや、今度のトップ会談の演出のために仲良くなった魔法使いがいるな。絶対に無理だと思うが。

よく考えたら一人いた。本当に人間かどうかは知らないけど史上最強の漢の娘が。

 

「分かった。一人紹介してやるよ」

 

「本当か!さすが霧識だぜ!」

 

「イッセーなんて『ミルたん』とかいう世紀末覇者としか思えないような筋骨隆々の肉体を持った奴を紹介しやがったからな!」

 

多分、同一人物だな。にしてもイッセーもミルたんと知り合いだったとは。さすがに松田と元浜がかわいそうだ。いや、アレは複数いるらしいからイッセーの知り合いのミルたんと俺の知り合いのミルたんが別人の可能性がある。だから何だって話だが。アレは俺でも御しきれない。

 

「後で確認しておく」

 

「おう、頼んだぜ!」

 

「前みたいな事にならないことを祈るぜ!」

 

それは残念だな。まぁ、俺にも責任はあるし葬式ぐらいは出てやるよ。死体が残るかは分からないけど。

 

「楽しそうなクラスですね」

 

ルフェイが微笑みながら言ってきた。

 

「いや、どこが?」

 

こればっかりはルフェイの意見に賛成できないな。

 

その後、授業が開始。教科は英語なのに内容は紙粘土で好きなものを作るという訳の分からないもの。この学園は生徒だけでなく教師まで頭がおかしいらしい。

イッセーがリアス・グレモリーの裸を作って注目を集めたので、俺も対抗してゼノヴィアの裸を作った。何故、ゼノヴィアかというと小猫やルフェイのを作る気にはなれなかったからだ。正確には作ったやつを他の奴に見せたくない。後で個人的に作る分には問題ないけど。

ちなみにオーフィスはずっと寝ていた。色々と騒がしかったのに、よく寝れたな。

 

そして昼休み、ルフェイや黒歌にトップ会談の下準備を任せて、俺は魔女っ子の撮影会をやっているという場所に向かっていた。

 

「やぁ、霧識くん。君も魔女っ子の撮影会を見に行くのかい?」

 

途中で木場とイッセーに出会った。

 

「いや、違う。俺は撮影会に参加しに行くんだ。ところで木場は魔法少女が好きなのか?」

 

ホモで魔法少女好きとか意味が分からないな。

 

「違うよ。単純に騒ぎになっているようだから様子を見るだけだよ」

 

「なるほど。本人がそう言うなら、そうなんだろ」

 

「何、その意味ありげな言い方。信じてないよね?」

 

「いや、別に」

 

そして木場の言い訳を聞きつつ目的地である魔女っ子の撮影現場についた。

そこには『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』のコスプレをしている魔王セラフォルー・レヴィアタンと、カメラを持った大量の野郎共がいた。

魔王が何やってんの?

 

「ほらほら、解散解散!今日は公開授業の日なんだぜ!こんなところで騒ぎを作るな!」

 

匙を始めとした生徒会メンバーが何人か現れて野次馬を追い払っていく。そして俺は人だかりがいなくなったところで近付いて写真を撮る。

 

「おい、だから写真を撮るな!……って七瀬か」

 

「よぉ、匙。お仕事ご苦労さん」

 

写真を何枚か撮ったところで次はサイン用紙を出す。

 

「ファンです(オーフィスが)。サインをください」

 

「いいよ。ところで私のこと知ってるの?」

 

セラフォルー・レヴィアタンが慣れた感じで俺が渡したサイン用紙にサインをする。

 

「毎週『マジカル☆レヴィアたん』見てます」

 

「おー、本当に!嬉しいなぁ。後でグッズをあげるよ」

 

本当に嬉しそうな顔をするセラフォルー・レヴィアタン。この程度でグッズまでくれるとは。意外と人気がないのだろうか?妙に反社会的なところが面白いと思うが。

 

「……おい、有名人なのか?」

 

イッセーが小声で聞いてきた。というより、何でイッセーが知らないんだよ。お前がライザーの時の合宿であんなに会いたがっていた魔王様だぞ。

 

「魔王セラフォルー・レヴィアタンだ」

 

「な、何ぃぃぃ!」

 

多分、イメージが違っていたのだろう。イッセーが大声で驚く。隣では話を聞いていた匙が同じように驚いている。

 

「そうだ、名前は何て言うの?名前も書いてあげるよ」

 

さすがにここでオーフィスの名前を出す訳にはいかない。

 

「七瀬霧識です」

 

「もしかして君がサーゼクスちゃんの言っていた面白い人間?堕天使総督の最重要機密ありがとうね。おかげで面白い企画が思い付いたよ」

 

俺が意見を出す前に同じことを考えていたとは。サーゼクスに続き気が合いそうだ。




何気に桐生が初登場です。特に理由はないですがエクスカリバー編の時は出ませんでした。

では感想待ってます。
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