ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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第52話 お仕置き

俺はトップ会談を終えて家に帰宅。今は皆で豪華に焼き肉パーティーをしている。ちなみに今回は誰も俺の膝の上に座っていない。タレで汚れたら困るからだ。

 

「我、偉い?」

 

やっぱり第二幕の開始の花火はオーフィスがあげたようだ。今はそのことについてオーフィスを誉めている。

 

「おー、偉いぞ」

 

そう言いながら俺はオーフィスの頭を撫でる。癒されるのはいつものことだが、今日は大変だったから特に癒される。

 

「霧識さん、私も頑張ったので撫でてください」

 

「当然、いいぞ」

 

ルフェイの頭も撫でる。両手が塞がって焼き肉を食べられないけど仕方ない。二人の幸せそうな顔の方が大事だ。

 

「私も頑張りましたよ、ご主人様」

 

「じゃあ、私のことも撫でるにゃ」

 

レイナーレも黒歌も話に乗ってきた。いや、さすがに無理だろ。俺の腕は英雄派のジークと違って二本しかないんだから。

 

「足でなら良いぞ」

 

「それで良いです。むしろ、踏んでください」

 

物凄く良い笑顔でレイナーレが寝そべった。ルフェイとオーフィスの頭を撫でながら、レイナーレを踏んでいる姿を想像してみるとかなりシュールだ。

 

「後でな」

 

「分かりました」

 

そう言うとレイナーレは元に戻って焼き肉を食べる。

 

「それにしても霧識の両親が来た時はビックリしたにゃ」

 

「一番ビックリしたのは俺だがな。まさか顔を覚えられてないとは。二度と会いたくない」

 

今後、教会に出入りすることもあるだろうが出来るだけ会わないように気を付けないとな。

 

「そうですか?私はもう一度、会いたいですけどね。今回は途中で邪魔が入ったので決着が付きませんでしたし」

 

「だったら俺に関係のないところでしてくれ」

 

パリーン!

 

急に窓ガラスが割れた音がしたと思ったら目出し帽をした全身黒タイツの怪しい二人組が家に入ってきた。泥棒か?

 

「イエーイ、霧識ちゃん、久し振りに愛しのママが……アレ?」

 

この声、もしかして俺が二度と会いたくない奴か?

 

「お兄ちゃん、霧識ちゃんは一人で引きこもりみたいな寂しい生活をしてるって聞いたけど、人がイッパイいるよ。もしかして家を間違えたのかな?」

 

母親が目出し帽をとって父親に確認する。

て言うか、何だ、その失礼な認識は?誰に聞いたんだよ。

 

「いや、入る前に表札を確認したから間違ってないはずだ」

 

「う~ん、じゃあ、どれが私達の息子なのかな?」

 

こっちはどういうリアクションを取れば良いんだ?

 

「あ!さっき戦った聖王剣コールブランドの所有者!もしかして君が私達の息子?」

 

「違いますよ」

 

どう見たらお義兄さんがお前達の息子に見えるんだ?お義兄さんは日本人ですらないぞ。

 

「あれ?そういや、君ってテロリストだよね?何でここにいるの?」

 

「普段からお邪魔させてもらっています」

 

「そうなの?じゃあ、いっか」

 

いや、良くねぇよ。テロリストが息子の家でのんびり食事しているんだから気にしろ。まぁ、ここで戦闘にならないんなら良いか。

 

「て言うか、お前らが壊した窓ガラスをどうにかしろ」

 

「それもそうね。じゃあ、お兄ちゃん。任せたよ」

 

「了解だ」

 

そう言うと父親は窓ガラスに手を向ける。すると、壊れた窓ガラスの破片が集まって元の姿に戻った。魔法の力か。

そして母親は何故か冷蔵庫に向かう。

 

「……何をしてるんだ?」

 

「何って、焼き肉のタレを取るだけだけど?」

 

何を当たり前のことを聞くの? って表情をしている。何とも図々しい奴だ。

 

「……もしかして一緒に食べるつもりか?」

 

「そうだけど。……って、君はよく見たらさっき司会をしていた子よね」

 

母親は会話をしながらも皿に箸と次々に準備を進めていく。この家の名義は確かに母親だけど(何故か父親ではない)、住んだことはないはずだ。なのに何故、どこに物が置いてあるか分かるんだ?空き巣のプロか何かか?

 

「もしかして君が私達の息子の霧識ちゃん?」

 

「……そうだ」

 

本当は違う、と言いたいが仕方ない。

 

「何だ、そうだったんだ。だったら何でさっき会った時に言ってくれなかったのかな?」

 

「まさか忘れられていると思わなくてな。ビックリして言い損ねた」

 

「ああ、そうだったの。だって仕方ないじゃない。ママは基本的にお兄ちゃんと可愛い女の子の顔しか覚えられないんだから。だから、いくら息子でも何年も会わなかったら忘れるわよ。まぁ、男の娘なら別だけどね」

 

どうしよう。それなら仕方ないと思える自分がいる。だって俺も同じだし。例えばルフェイや小猫なら一億と二千年後も覚えている自信があるが、松田と元浜とか半年も会わなかったら絶対に忘れる。いや、もっと早く忘れる可能性もある。そういや、ミルたんを紹介してから、あいつら一回も学校に来てないな。まぁ、どうでもいいか。

 

「後、その格好は何だ?」

 

「ん?ああ、これ?霧識ちゃんを驚かせようと思って」

 

レベルは低いが俺と似たような趣味を持っている。表面的なところは違うが、根本的なところは案外似ているのかもしれない。嫌な話だが。

 

「お兄ちゃん、準備終わったよ」

 

気付くと母親はコップにお茶まで入れて完璧に準備が終わっていた。そして父親と共に勝手に席に座って肉を食べ始める。

 

「おい、何を勝手に食べてるんだ?」

 

「別に良いじゃないですか、ご主人様。久し振りの家族団らんですよ」

 

久し振りって言うか初めてだな。いや、これは家族団らんとは呼ばない。突撃隣の晩御飯か何かだ。

 

「おー、良いこと言うね、美人のメイドさん。名前は何て言うのかな?」

 

「初めまして、お母様。私はご主人様の性奴隷をしている怜奈です」

 

毎回毎回ふざけた自己紹介をするな。

 

「へぇー、さすが私達の息子。その歳で性奴隷がいるなんてやるね」

 

何で驚かないんだ?むしろ感心してるし。

 

「ねぇ、毎晩どんなプレイしているの?ママとしては息子の性事情は把握しておきたいわ」

 

性事情の前に息子の顔を把握しろ。

 

「そりゃ、口では言えないほどようなことに決まっているじゃないですか……」

 

若干、顔を赤らめながら言うな、変態。

 

「じゃあ、最初から気になっていたんだけど、こっちの可愛い魔法少女は?もしかして恋人?」

 

「こ、こ、恋人だなんて、そんな……」

 

ルフェイが顔を赤くしながら照れている。可愛い。

 

「いやぁ、可愛いわね。ここはママが――」

 

母親がルフェイに抱き付こうとしたので俺は咄嗟にエクスカリバーを出して切っ先を突き付ける。

 

「何やってんだ、ババァ」

 

「もちろん抱き付いた隙に可愛い女の子の胸や色んな堪能しようとしただけだよ」

 

この状況でも余裕そうだな。俺なんか敵じゃないってことか。父親も気にせず美候とラーメン談義してるし。

 

「私の妹に何をするんですか?今度こそ殺しますよ」

 

お義兄さんも立ち上がって俺の母親に怒りを向ける。

 

「て言うか、あんたは妻がこれで良いのか?妻を可愛い女の子に盗られるぞ」

 

俺は父親に質問してみる。

 

「ああ、別に問題ない。男ならどんな手を使ってでも殺すがな」

 

「何故だ?」

 

「可愛い妹と可愛い女の子が仲良くしているのを見ると興奮するんだ。俺は元々、百合属性だからな」

 

やべぇ、本物の変態だ。でも、それも否定できない俺がいる。だって俺も百合は好きだから。ルフェイと小猫が仲良くているシーンとか鼻血が出るほど興奮するし。

 

ピーンポーン

 

誰だ、こんな時に。面倒くさいな。

 

「おい、怜奈。出てきてくれ」

 

「分かりました、ご主人様」

 

そう言うとレイナーレは立ち上がって玄関に向かう。

 

「へぇ、君の妹だったの。可愛いね。私の娘の次くらいに可愛いよ」

 

「「はぁ?」」

 

俺とお義兄さんの声がハモる。

 

「何を言ってるんですか?私の妹は世界一可愛いんです。それに勝る存在など有り得ません!」

 

「お義兄さんの言う通りだ!ルフェイはまさに天使!あんたの娘がどんなに可愛いか知らないがルフェイに勝てるはずがない!」

 

「ちょ、やめてください……。恥ずかしいです……」

 

ほら、見ろ。照れて顔を赤くしているところなんて、まさしく天使。ミカエル達、本物の天使も霞むぐらいだ。

 

「いやいや、それは違うぞ、霧識」

 

今度は父親が立ち上がって俺達の意見を否定する。

 

「あんたも自分の娘の方が可愛いって言うのか?」

 

「それは正確ではない!私は妹よりも可愛い存在はいないと言いたいのだ!」

 

なるほど、前にミカエルから聞いた花蓮とやらは俺の妹だったのか。

 

「自分の妹を否定するような愚か者に育てた覚えはないぞ!」

 

「まず育てられた覚えがねぇよ!」

 

くっ!こいつらの相手をするのは疲れる。

 

「……何を良い歳して馬鹿なことを叫んでいるんですか?恥ずかしい」

 

声が聞こえた方を見てみると、そこには笑顔のレイナーレの怖い表情の萩原さんがいた。さっきのチャイムは萩原さんだったのか。助かった。

 

「な、な、何で駿くんがここにいるの!?」

 

「貴女達が私のお仕置きの途中で逃げ出したからですよ。おかげで私は更にお仕置きの量を増やさないといけません。私はこれでも忙しいんですけどね」

 

萩原さんは口調とは裏腹に物凄く楽しそうだ。

 

「じゃあ、お仕置きしない方が良いんじゃない?そうすれば私達は痛い目に合わなくてすむし、駿くんも楽が出来る」

 

「いえいえ、これも私の仕事ですから。遠慮しなくても大丈夫ですよ」

 

母親と父親は一瞬、アイコンタクトをしたかと思うと窓に向かう。また窓ガラスを破壊する気か。

 

「逃がすか!」

 

俺は神器を発動して二人の視界を奪った。

 

「え!?何でいきなり目が!?」

 

「よく分かりませんが好都合です」

 

二人が目が見えなくなって驚いている隙に萩原さんが鞭で捕まえた。

 

「さて、私は馬鹿共を持って帰ってお仕置きの続きをします。お邪魔して申し訳ありませんでした」

 

「それなら俺の家の拷問室を使いますか?色々と道具は揃ってますよ」

 

この拷問室はレイナーレが趣味で作ったものだ。低温ロウソクや猿轡、三角木馬など色々な道具がある。中には人間相手には使えない強力なものもある。最近、堕天使であるレイナーレは人間用では満足できなくなってきているのだ。

ちなみに魔法使いを仲間にする時にも利用した。

 

「では、お言葉に甘えさせていただきましょう」

 

「こっちです」

 

「ちょ、霧識ちゃん!?私達、親だよ!?もしかして反抗期!?」

 

「黙れ」

 

俺は萩原さんを拷問室に案内した後、食事を再開した。もちろんルフェイやオーフィスの教育に悪いので両親の絶叫は認識できないようにしている。

食後、俺も少し参加した。

 

 

 

翌日の放課後

 

「今日から俺がオカルト研究部の顧問になることになった。アザゼル先生と呼べ」

 

何やってんの、お前。




今回で四巻の内容が終了。次回から五巻に入ります。
実は五巻の内容が全く思い付かないので、最初は今回で最終回にする予定でした。だって五巻は主人公がすることが全くないですし。さすがにライザーの時と同じ方法でレーティングゲームに参加できません。
でも、三期でレイヴェルを見た瞬間に話が思い付いたので続きます。

では感想待ってます。
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