ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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第6話 契約

ある日の夜、俺の前に怪しく光る魔方陣がある。

 

「あれ?今日の依頼人は霧識先輩ですか?」

 

魔方陣の中から小猫が現れた。

 

「まぁ、まずは座ってお茶でも飲め。俺が作ったクッキーもあるぞ」

 

今日は誰も来なくて暇なので小猫を召喚した。まぁ、他にも目的はあるが。

とりあえず俺達はソファに座ってクッキーを食べ始める。

 

「どうだ?」

 

「……おいしいです」

 

それは良かった。

 

「ところで何で私を召喚したんですか?用事なら部活の時にでも聞きましたよ」

 

「部活の時に出来ないことをするからだ。それに仕事なら断れないだろ?」

 

「…………」

 

小猫が胸を隠しながら俺を軽蔑するような目で見てくる。隠すほどの胸もないのに。

 

「……これから成長します」

 

もしかして読心術が使えるのか?まぁ、姉がアレだし希望はあるか。

 

「いや、別にエロいお願いをするわけじゃない。大体、俺はロリコンじゃないから、そんな貧相な体に欲情しない」

 

「……小柄な体格で悪かったですね」

 

そう言いながら小猫が俺に拳を向けてくる。さすがに今のは俺が悪いか。後、自分のことを良いように言ったな。

 

「危ないな」

 

俺は小猫の攻撃を避ける。

 

「!?」

 

「そんな驚いた顔なんかして、どうかしたか?」

 

「いえ、今のは力が入ってしまって普通の人間に避けられる攻撃ではありません」

 

マジでか。それは危ないな。

 

「……霧識先輩は本当に神器を持っているだけの普通の人間なんですか?」

 

あー、しくったな。まぁ、適当に誤魔化すか。

 

「俺がいつから鏡花水月を使っていないと錯覚していた?」

 

「……いえ、そういうのはいいです」

 

まさか、これで誤魔化せないとは。

 

「人間、死ぬ気になれば限界を超えられる」

 

「……パンチ一つで消し飛ぶほど安い命なんですか?」

 

「…………」

 

どうしよう?こうなったら強引にいくか。

 

「まぁ、そのうち分かると思うぜ。今は秘密だ」

 

「今は……ですか?」

 

「そう、今は。ただ一つだけ言っておくぞ」

 

「……何ですか?」

 

「ロリィな体型を好きな奴もいるから気にしな……」

 

俺が言い切る前に殴ってきた。

 

「うおっ!今のは洒落になってないぞ!」

 

当たってたら怪我じゃすまないぞ。何か風圧がきたし。

 

「……はい。全力で殴りましたから」

 

「……一応、言っておくと俺は人間だぞ」

 

「……嘘はいいです」

 

もう俺を普通の人間だと認識してないな。つまり何かあったら全力で殴ってくるということか。怖いな。一応、人間なんだけどな。

 

「それよりも仕事の話をするか」

 

そう言うと、俺は猫の着ぐるみを取り出した。

 

「……何ですか?」

 

「これを着て撮影会。他のパターンも用意してるから」

 

「……エロいヤツはないですよね?」

 

小猫が疑うような目で見てくる。失礼だな。最初にロリコンじゃないと言ったのに。

 

「俺はイッセーと違うから大丈夫だ。あるのは可愛い系だけだ」

 

本当は黒歌に頼まれたヤツもあるけど、しなくていいだろ。

ちなみに、この撮影会はルフェイとオーフィスでもやった。二人は最高に可愛かった。何たって俺はそれが原因で禁手に至ったんだから。

 

「……なら、いいです」

 

その後、撮影会をした後に軽くゲームをして俺は小猫と契約した。

 

 

 

 

ある日、俺はイッセーと二人で下校している。

 

「契約の方はどうなってるんだ?」

 

「二回連続で契約破談だよ。ハァー、部長に失望されたかな?」

 

かなり落ち込んでいるみたいだな。軽く励ますか。

 

「大丈夫だ。最初から誰もイッセーには期待していないから。期待してない奴には失望もない」

 

「うるせぇ!何の嫌みだよ!」

 

折角、励ましてやったのに酷い奴だな。まぁ、戯言だけど。

 

「そうだ!霧識が俺を召喚して契約すればいいじゃないか!」

 

「それをしたら俺はグレモリー先輩に報告するぞ。そしたら先輩はイッセーのことをどう思うだろうな。自力で契約が取れないから小細工に走った卑怯者か」

 

「……ぐっ!相変わらず性格が悪いな」

 

「最高の誉め言葉だ」

 

「はわう!」

 

声がしたから振り返ってみると転んでるシスターがいた。しかも顔面から路面へ突っ伏している。こんな転び方をする人間が現実にいたのか。興味深いな。

 

「だ、大丈夫っすか?」

 

俺がシスターを観察しているうちにイッセーがシスターに近寄っていた。

て言うか、悪魔にとってシスターは敵だろ。まぁ、俺は人間だから関係ないが。

 

「あうぅ。何で転んでしまうんでしょうか」

 

それはシスターがドジだからだと思うが。イッセーが手を引いてシスターを起き上がらせる。

とりあえず俺も話かけるか。

 

「……おい。純情なシスターを鬼畜なまでに陵辱したいとか変態的な発想してんじゃねぇだろうな?さすがにそれは俺もフォローできないぞ」

 

「してねぇよ!何をいきなり訳の分からないことを言ってんだ!」

 

なんだ、してないのか。つまらないな。

 

「ところで、この町の教会にでも赴任したのか?」

 

「はい、そうなんです」

 

確か、この町の教会って堕天使が居座ってるはずだよな。そんなところに赴任ってことは、このシスターは異端者なのか?そうは見えないが。まぁ、聖書の神が死んで天界も色々あるのかもな。

 

「実はこの町に来てから困っていたんです。その……私は日本語が上手に喋れなくて。道に迷っていたんですけど、他の人に道を聞いても言葉が通じなくて」

 

なるほど。日本語が喋れないのか。なのにイッセーが言葉が通じているのは悪魔だからだ。悪魔って便利だな。

俺が通じている理由は優秀で外国語を喋れるから……というわけではない。堕天使の科学力のおかげだ。グリゴリは魔力を使うことで某猫型ロボットの秘密道具を再現することが出来るのだ。ちなみに俺の家には他にも色々な秘密道具がある。

 

「教会の場所なら知ってるから案内してやるよ」

 

「本当ですか!ありがとうございます!」

 

物凄く純粋な笑顔だ。理想的な信者にか見えない。

 

「だったら俺もついていくぜ」

 

「……お前は馬鹿なのか?」

 

「何でそうなんだよ!」

 

もしかして説明されてないのか?

 

「教会は悪魔にとって敵地だ。踏み込んだら、それだけで神側と悪魔側で問題になるぞ」

 

まぁ、実際は天使じゃなくて堕天使との抗争になるだろうけど。

 

「近くまでなら大丈夫だろ」

 

「勝手にしろ」

 

「二人でこそこそ話して、どうしたんですか?」

 

シスターを案内するのが先か。とりあえず移動しつつ自己紹介をする。

 

「ああ、そういや名前をまだ言ってなかったな。俺は七瀬霧識だ」

 

「俺は兵藤一誠。周りからイッセーって呼ばれてるから、イッセーでいいよ」

 

「私はアーシア・アルジェントと言います。アーシアと呼んでください」

 

アーシア・アルジェント?どっかで聞いたことのある名前だな。

 

「一つ変なことを聞くけど、どっかで会ったことはあるか?」

 

「いえ、ありません」

 

だよな。俺も会った記憶はないし。

 

「おい、いきなりナンパか?」

 

「一緒にするな、淫獣」

 

「誰が淫獣だ!」

 

まぁ、こいつは無視するか。

 

「じゃあ、有名なシスターだったりするか?」

 

「え……え~と、あの……」

 

なるほど、訳ありか。まぁ、あんな教会に行くんだから当たり前だけど。

でも、どこで聞いたんだっけ?思い出しそうで思い出せない。

 

「変なことを聞いて悪かったな」

 

「いえ、大丈夫です」

 

「霧識が人に謝っただと!」

 

「失礼だな。俺だって人に謝ったことぐらいある」

 

あれ、あったけ?記憶にない。

 

「うわぁぁぁぁん」

 

近くの公園から子供の泣く声が聞こえてきた。するとアーシアが公園に入って子供のところに行った。そして自分の手を子供が怪我を負ったところに当てる。すると次の瞬間、アーシアの手のひらから淡い緑色の光が発せられ子供の怪我が治っていく。

これは治癒の神器『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』か。グリゴリの資料で見たことがあるな。

 

「すみません。つい」

 

アーシアは子供の怪我が治ると、こっちに戻ってきて舌を出してちいさく笑った。

その後、途中でイッセーと別れて教会に行った。

 

「よぉ、レイナーレ。久し振りだな」

 

「……え?何で貴方がここにいるの?」

 

やっぱり人を驚かせるのは楽しいな。まぁ、正確には堕天使だけど。




自分は隠し要素が大好きなので主人公にも何個か仕込んでいます。まぁ、全部するかは分かりませんが。

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