ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム   作:二重世界

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第8話 シスコン

現在は夕食のカレーを食べ終えて、のんびりとテレビで漫才を見ている。

 

「思い出した!」

 

「いきなり大声をだして、どうしました?」

 

食後のティータイムをしているお義兄さんが聞いてきた。

 

「いや、前にアーシアってシスターと会ったんだけど、どっかで聞いたことがあるような気がしてんだよな」

 

「もしかして、そのシスターを鬼畜なまでに陵辱したいとか変態的なことを考えていたのかにゃ?」

 

ダラダラ寝転びながら漫画を読んでいる黒歌が前に俺がイッセーに言ったことと同じことを言ってきた。

 

「え?霧識さん……そんなことを……」

 

隣でテレビを見ているルフェイが俺から距離を取った。

 

「そうにゃ。男は皆、ケダモノだからルフェイも気を付けないとエロエロなことをやられてしまうにゃ」

 

「黙れ、野良猫」

 

「……黙るのは貴様だ」

 

お義兄さんが俺の喉元に聖王剣コールブランドを突き付けてきた。て言うか、口調が変わってません?

 

「いや、私的にはそれでも……」

 

ルフェイが顔を赤くしながらモジモジしている。その前に物騒な兄を止めてくれ。

 

「おい、ヴァーリ。助けてくれ」

 

俺は雑誌のお菓子特集を読んでいるヴァーリに助けを求める。て言うか、お菓子でオーフィスをつるつもりか?

 

「俺には関係ない」

 

「それでもリーダーか!」

 

「黙れ」

 

ヤバい。滅茶苦茶、怖い。もしかして、お義兄さんって黒歌並みのシスコンか?

 

「アーサー、うるさい」

 

俺の膝の上に座っているオーフィスがお義兄さんに注意してくれた。まぁ、正確にはうるさくてテレビの音が聞こえないのが理由だろうが。

 

「くっ!仕方ありません」

 

さすがにお義兄さんもオーフィスには逆らえず聖王剣コールブランドを納めた。そしてティータイムに戻った。まだ飲むのかよ。

 

「で、さっきの話の続きは何なんだぃ?」

 

ここで、さっきまで傍観していた美候が言ってきた。もしかしたら、チャラいだけで美候がヴァーリチーム(俺を除く)の中で一番マトモなかもしれない。

 

「ああ、前にディオドラ・アスタロトに会った時に眷属からアーシアの名前を聞いたんだよ」

 

「確か霧識がそこの眷属を口説いていたにゃ」

 

「口説いてない。ただ情報を集めていただけだ」

 

正確には神器の能力で俺を好きだと認識させて情報を引き出したから口説いているうちに入るのか?微妙だな。

 

「アスタロト家。現ベルゼブブを輩出した名門だな」

 

「そう。で、そこの次期当主でシスターを堕として犯すのが趣味のゲス野郎」

 

「まるで霧識みたいな趣味だにゃ」

 

「俺にそんな特殊な趣味はない。て言うか、さっきから俺に突っ掛かりすぎだろ。おかげで話が進まない。何か恨みでもあるのか?」

 

正直、めんどうくさいから黒歌を叩き出したい。

 

「そんなのあるに決まってるにゃ!私が用意した服を白音に着させて撮影しなかったにゃ!」

 

めんどうくさい。逆ギレかよ。

 

「小猫にはエロい系よりも可愛い系の方が似合う。あんな服装はアウトだ」

 

「それは霧識の価値観にゃ!」

 

「だったら自分で頼め」

 

「それが出来たら誰も苦労しないにゃ!」

 

 

 

一時間後

 

「というわけで納得したか?」

 

「くっ!絶対にいつか白音と仲直りして着させてみせるにゃ」

 

疲れた。まさか、ここまで激論することになるとは予想外だった。

 

「さてオーフィス……あれ、寝てるな」

 

黒歌と激論するために一旦、膝からどいてもらったのだが気付いたら寝ていた。

 

「……え~と、だったらオーフィスさまの代わりに私が……」

 

ルフェイが顔を赤くしながら手を挙げて言ってきた。お義兄さんは妹の幸せを優先するので基本的にエロいことをしない限りは怒ってこない。

 

「よし、こい」

 

「で、では……」

 

ルフェイが俺の膝の上に座ってきた。オーフィスとは違うが良い感じだ。

 

「そうだ、オーフィスが床に寝かせてるわけにはいかないし、ソファに移動させないと」

 

「俺がやろう」

 

そう言うとヴァーリが目にも止まらない速さでオーフィスを担いで、ゆっくりとソファに運んでいく。どんだけ口で否定しても、やっぱりロリコンだな。

 

「では、そろそろ話を戻してもらえますか?」

 

「え~と、確かメイド確保計画の話だっけ?」

 

「そんな話はしてませんよ」

 

「ああ、まだだったか」

 

黒歌のせいで話がどこまで進んだか忘れてしまった。

 

「何にゃ?今度はシスターじゃなくてメイドを調教していく話かにゃ?」

 

「今度は、って一回もそんな話はしていない。そしてエロから離れろ、万年発情猫」

 

「それは無理な話にゃ」

 

もう相手をするだけ無駄だな。無視して話を進めるか。

 

「というわけで俺とデートしよう、ルフェイ」

 

「え?……あの、え~と……気持ちの準備が」

 

俺の膝の上でルフェイが面白いくらいテンパってる。

 

「ラブホテルにでも連れ込むつもりかにゃ?」

 

めんどうくさいから無視だ。

 

「…………」

 

お義兄さんが無言の笑みで聖王剣コールブランドを俺に向けてきた。オーフィスも寝てしまったし、さすがにこれは無視できない。

 

「いやいや、そんなことはしませんよ!メイド確保計画に必要なことをするだけです!」

 

恐怖のあまり敬語になってしまった。

 

「つまり本当のデートではないと?」

 

「そうです!」

 

「……分かりました」

 

そう言うと、お義兄さんは聖王剣コールブランドを納めた。シスコンって厄介だな。

 

「……本当のデートじゃないんですね」

 

「ん?本当のデートが良かったか?だったら今度、行くか?」

 

「はい!」

 

良い笑顔だ。

 

「ところで何でメイドがいるんだ?」

 

「俺がいない時でも、お前らが来るからだ。特に猫と猿は自由に振る舞うから監視の意味も込めて欲しいんだよ」

 

と言っても、俺の秘密をバラされたら困るからな。おかげで条件が厳しいが今回ちょうどいい奴が現れた。

 

「それにオーフィスの世話もあるしな。ロリコンには任せられない」

 

「何度も言うが俺はロリコンではない」

 

「俺は名前を言ってないのに反応したあたり、自覚があるんじゃないか?」

 

「それはお前が何回も言ってくるからだ」

 

中々、認めないな。全員、ヴァーリがロリコンだということは分かっているのに。

 

「まぁ、そういうことにしておくか」

 

「だったら力ずくで分からせてやる」

 

「勝てるつもりか?俺の禁手は力では破れないぞ」

 

「試してみるか?」

 

まぁ、禁手を全力で試したらことはないし、ちょうどいいか。

 

「よし、ルフェイ。思いっきり暴れられるところに転移してくれ」

 

「分かりました」

 

 

 

三十分後

 

「卑怯だぞ!オーフィスの姿になるなんて!」

 

「ハハハッ!勝てばいいんだよ、勝てば!」

 

俺は能力を解除して倒れているヴァーリを見下ろしながら高笑いする。

て言うか、ヴァーリの攻撃なんて食らったら一撃で消し飛ぶのにマトモに戦えるわけないだろ。

 

「……霧識さん、悪役みたいですよ」

 

「俺は主人公よりも悪役の方が好きなんだよ」




何故か美候の影が薄い。他に比べてキャラが立ってないからだろうか?何かキャラを考えるか。逆に影が薄いのをネタにするか。それとも放置するか。のんびり考えよう。

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