倍返しの時間
梅雨。刃覇と矢田が帰っていると、雨の話になった。
「俺雨嫌いなんだよなぁ」
「あはは....私も好きじゃ無いかも。雨の日ってなんか視線感じやすくて....」
「んお?」
2人は前原と本校舎の生徒を目撃した。何かトラブってるらしい。
本校舎の連中が去ったのを見て刃覇と矢田は前原のところに向かった。
「刃覇と矢田....!見られちゃったな」
刃覇と矢田は渚から事の顛末を聞いた刃覇は
「やられたらやり返す!倍返しだ!」
何故か某銀行員のコスプレで叫び出す。
「誰!?」
「ヤイ沢なバ樹です」
「いつの間に着替えたの!?」
「隣にいた矢田さんが気づかないなんて!?」
矢田と渚が同時にツッコんだ。
「ってかそれわざわざ着替えて言うこと?」
「雰囲気とかキャラのイメージとか大事じゃん?リスペクトよ」
その後、殺せんせー主導による仕返し計画が始まった。
菅谷の偽装で老夫婦に変装した渚と茅野が攪乱。
カフェの向かいの家を矢田と倉橋で抑え、千葉と速水が奥田特製下剤ビクトリアフォールを打ち込んだ。
狙い通り腹を下した2人がコンビニに向かうのを見て前原達が枝を切り落とす。
「うわ!?なんだよ!?」
「ヒイ!?毛虫!?」
更に、鯱一族に育てられた土佐闘犬と狼犬が瀬尾と土屋に吠えかかる。
「な、なんなのよこの犬!」
「知るか!そんなことよりトイレだっ!!」
2人がなんとかコンビニにたどり着くと、何人か並んでいた。
「わたし、この前、修羅場を見たんですよぉ〜」
「ほう、それはどんな?」
鯱一族のものがトイレの前で会話していた。
「女の子が二股をかけて尚且つオレンジ髪の子を酷い言葉で傷つけてましたね。」
「それは酷いなぁ」
「ああまったくです」
刃覇は某歌舞伎役者兼俳優のような風貌になっていた。これも菅谷が作ってくれた変装グッズだ。
「譲れよ、おっさん!」
「レディーファーストよ!」
「....死んでも嫌だねぇ!」
刃覇に一喝された二人はやむを得ず別のトイレを探すことにしたようだ。
「すみませんすみませんすみません.....」
刃覇たちはコンビニ店員に平謝りしたあと、退散した。
「ありがとな、みんな。話を大きくしてくれて」
「前原くん、まだ自分が…弱い者を平気でいじめる人間だと思いますか?」
そんな殺せんせーの問いに、「今のみんなを見ていると出来ない」と言う前原。
「強い弱いはひと目見ただけでは計れないものであり、それを暗殺を通して学んだ前原君はこの先弱者を簡単にさげすむ事は無いでしょう」
前原を見て刃覇たちも微笑んでいたのだが。
「あ やばっ 俺これから他校の女子とメシ食いに行かねーと」
真顔になる皆。刃覇は…
「なんだァ?てめェ......」
「刃覇、キレた……!」
某隻眼の空手家のような表情をしていた。
後日、烏間先生達にしこたま怒られる刃覇たちであった