多川 心菜はとある水辺のほとりで目覚めた。
「目覚めたんだね。ここは魚の国。さあ、君も一緒に泳ごうよ」
そこに謎の魚人が声をかけてくる。
「めぐめぐ?」
「めぐめぐじゃないし。魚魚だし」
「なにその居酒屋見たいな名前!?」
先ほどまで遊んでいた魚人たちが話しかけてくる。
「僕は魚太」
「私は魚子!」
「魚なのに浮き輪なの!?」
「魚花よ。魚魚の親友なの」
4人の魚人の隣に、丸っこいフグのような帽子を被った魚人が現れる。
「ドーモ、心菜=サン。ふぃっしゅサンです」
「さかなクン!?」
「さかなクンさんはハコフグですが、わたしの帽子はトラフグです」
「似たようなもんじゃん!同じフグだし!」
「そして、わたしは魚キング。川を海を自在に跳ねる水世界最強のタコです」
「タコかよ!」
「ヌルフフフ、良いツッコミですね。準備体操はバッチリです.さあ泳ぎましょう」
水に叩き落とされた多川。パニックになる彼女の元にさらに忍び寄る影が。そう。サメのような何かである。
「さ、サメ!?な、なんで川にサメがいるの!?」
『俺はサメじゃねえ。シャケだ。クリスマスにはシャケを食え!』
お手製ロボットのシャケであった。声は悪棲が当てているのだが......その体躯がどう見てもサメである。
「シャケかよ!っていうか、クリスマスにはまだ早いわ!」
魚キングが入水する。
〜 けのび 〜
「舐めてんのか!」
「舐めていませんよ。先せ...魚キングの真の実力を見せてあげましょう」
〜セルフ流れるプール〜
「うわあああぁぁぁ!?」
「バタバタしてると余計に体力を使う!」
ふぃっしゅサンが飛び込み、多川に声をかける。魚魚は多川に付き添ってくれていた。
その頃、魚キングはマッハで水を掻き出していた。
〜セルフ波のプール〜
パニックになる多川であったが、魚魚が声をかける。
「落ちついて!!泳ぐ方向こっちに変えて!!」
そんな魚魚の指示で、流れるのが止まる多川。
「流れるの止まった!?」
「離岸流と言ってね、岸に反射して沖に出て行くの。前に溺れたのも、このせいじゃないかな。」
『そういう時は無理に岸に向かわずに岸と平行に泳いで流れから抜ける。とにかく絶対パニックにならない事が鉄則だ』
「海は甘くねぇ。たった一度の練習で泳げるわけがねぇ。そんなわけで!泳いで泳いで泳ぎまくって!サメにもタコにもシャケにも負けない泳力を身につけるのだ!」
こうして、一晩中特訓を続け........
泳げるようになった多川は片岡と決別することとなった......とさ。
「これで一件落着かな」
「みんな、ありがとうね。」
数日後。
「大変だー!プールが!」
岡島のこの一言が、 E組に新たな波乱を巻き起こす!