刃覇、E組編入初日の昼休み、刃覇はクラスメイト達と話していた。話題は専ら暗殺の話題だ。
「暗殺かぁ…みんなどんなことしたん?」
「俺たちはかき氷食べてるところを一斉攻撃したな。」
刃覇の問いに最初に答えたのは磯貝だ。
「わたしは毒で暗殺を試みました。溶けてより素早く移動して……。せんせーには、「せんせーを騙すため、ひいては将来的に理科の才能を活かすためにも、人に物事を効果的に伝える為の国語力を身につける事」という指導を受けました。」
続いて奥田が答えた。
「俺は野球ボールに対せんせー弾を練り込んでそれを投げて暗殺しようとしたんだ」
奥田の後に杉野が答える。
「野球を暗殺に取り入れるのか。…バットを対せんせー仕様にして撲殺もありじゃないか?」
「あー…」
そこにカルマが割り込んでくる。
「どんな暗殺をしたか、だよね。オレは「先生として」殺すつもりで色々仕掛けたけど上手くいかなくてねー、今は作戦練ってるトコ」
「先生として、か.....。なるほどそういう暗殺もあるんだな。渚は?」
「僕は.....自爆テロを仕掛けたんだ」
「マジ!?」
「怒られたけど、体捌きとかは褒められたよ」
とその時。
「刃覇くん、どうですか?他の人の暗殺を聞いて自分も殺しにきたくなったでしょう」
と殺せんせーが割り込んできた。
「.....なかなかぶっ飛んだ会話してるっすよ俺たち。ま、その通りすね」
グラウンドに出る2人。クラスメイトたちも集まる。
「刃覇の暗殺か」
「鯱くん、どんな暗殺を仕掛けるのかな」
刃覇はだらんとリラックスした姿勢をとると、妖しいオーラを立ち上らせる。
「「「!?」」」
刹那、殺せんせーの触手が一本千切れ飛んでいた。
「にゅや!?(ナイフを抜く動作がなかった……今のは…)」
「い,今何があった!?」
「……アイツ,ナイフを持ってない」
千葉の発言に驚愕する生徒たち。
「ちょっと待てよ!まさか、手で切ったってことか?」
「日本刀とかも考えたが、そんな得物出すそぶりがなかった。」
「俺たち鯱一族に伝わる暗殺拳のひとつだ。名を妖刀・逆叉だ。次はコレ!妖槍 鯱鉾!」
槍や鉾のような鋭い突きを打ち込む。がしかし、殺せんせーには当たらなかった。
「チッ……」
「さっきの手刀よりは遅いですねぇ。ヌルフフフ………」
しばらく攻撃を繰り返すが、やがて順応したのか、殺せんせーに躱されてしまう。
「ヌルフフフ……先生の勝ちですね」
刃覇は髪の毛と爪を手入れされていた。汗だくになっており、現在は水を飲んでいる。
落ち着いたところで
「さっきの攻防すごかったよ」
「手で触手を切り裂くなんて!」
「初撃で仕留められなかった時点で負けは決まってたよ」
「いやしかし、まさか手刀で触手が斬られるとは思っていませんでした……初撃は油断しましたよ………」
「次は首をぶった斬るから覚悟しろよ?せんせー」