禁忌の継承者の暗殺教室   作:北凍武人

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修学旅行の時間 1時間目

 

「刃覇くん、修学旅行の班決まった?」

 

「修学旅行?」

 

「あー、さては忘れてるわね?」

 

片岡に声をかけられていた。

 

「1班は…定員オーバーね」

 

「班の席は7人分しかないんだ!(CV.関智一)ってか?」

 

「小学校の頃のダチにそんな声のがいた気がする」

 

「寺坂!?」

 

「お金持ちなガキ大将の太鼓持ち…あるあるよね」

 

「不破さん!?」

 

「ごめんねー、刃覇くん」

 

矢田が謝るが、刃覇はにこやかに返事をした。

 

「いや良いよ。どうせホテルで一緒になるし。部屋は違うけど」

 

「そうだ。刃覇くん、僕らの班に入らない?」

 

渚が提案してきた。

 

「お、渚の班か。メンツは?」

 

渚の代わりに茅野が答える。

 

「渚、わたし、奥田さん、杉野、カルマくん、そしてそして!」

 

杉野が自慢げに神崎さんを紹介する。

 

「E組のマドンナ、神崎さんだ!」

 

「マドンナ、ねぇ。……確かに」

 

「よろしくね、刃覇くん」

 

「鯱刃覇、14歳。○川シーワールドに親戚はいません。最近やってるゲームはドラゴンが如くExtreme III。どうぞよろしく」

 

無駄に美声で自己紹介する刃覇に杉野はツッコミを入れる。

 

「ナンパか!」

 

「いや、ちゃんと挨拶しとこうと」

 

「ふふっ、面白いね、刃覇くん」

 

「刃覇、ま、まさか神崎さんを狙って」

 

「ないよ。クラスメイトとして仲良くしたいだけさね。それよりも杉野、何かあったらちゃんと守ってやれよ?」

 

殺せんせーが辞書並のしおりを配布したり、京都のマップを見て計画を練ったり、訓練などをして修学旅行までの時間を過ごした......

 

修学旅行当日。

 

「AからDはグリーン車か。つまんねーことするぜ」

 

「学費の用途は成績優秀者に優先される」

 

「おやおや、君達からは貧乏の香りがするねぇ」

 

モブらしきデブとメガネが話しかけてきた。

 

「痴漢とかするなよ」

 

「は、はぁ!?」

 

「するわけねーだろバカ!」

 

「クズに言われたくないねぇ」

 

一触即発の空気となる中、ビッチ先生がハリウッドセレブ風の格好で現れた。

 

「なにしてんすかビッチ先生」

 

「なにって、大人の旅のたしなみよ」

 

「にしては派手すぎやしませんかね」

 

「気にしすぎよ、ヤイバ」

 

「刃覇くんの言う通りだ」

 

「カラスマまでー。いいじゃない!女を武器にする暗殺者と旅行は相性が」

 

「脱げ。着替えろ」

 

いつの間にか近くにいた烏間先生の鶴…否、烏の一声でビッチ先生は着替える羽目となった.....

 

「ワァ、ア」

 

「泣いちゃった」

 

「ホラ、行くよ」

 

怒気と気迫に思わず泣いちゃった刃覇を倉橋と矢田が回収した。

 

電車内で、カードゲームをしたり、途中で殺せんせーが入ってきたりとしっちゃかめっちゃかがありつつも無事に京都に着く。

 

 

「京都、キター!!!」

 

「刃覇くん!?」

 

「悪い悪い、つい叫びたくなっちまった」

 

その時。

 

「どうしよう」

 

焦りを含んだ声が聞こえた。神崎と茅野が何かを探しているようだった。気になった刃覇は2人に声をかける。

 

「ん?お二人さん、どした?」

 

「予定を書いたメモ帳がないの....確かに入れておいたのに」

 

「駅員さんに聞いてみるよ。特徴教えて」

 

「お願い」

 

刃覇は駅に向かい、一言二言会話すると、すぐに戻ってきた。

 

「まだ届いてないらしい。届いたら連絡してくれるって」

 

「ありがとう」

 

 

「刃覇くん、神崎さん、カエデちゃん。いくよー!」

 

刃覇たちを呼ぶ矢田の声。刃覇たちは応じると、皆の元へと歩き出した。

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