ごめんなさいね
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お姉さまがお兄さまになってた時みたいにね!(本当にすみませんでした
北斗の拳イチゴ味アニメ化…声優さんは万丈さんだと…
見なきゃ(使命感
ではどうぞ
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翌日、というかあの日以降
毎日のようにディオドラから手紙やら何やらが送られてきて少々反応に困っていた
食事の誘いや映画の誘い、果てには商品券まで至れり尽くせり、というやつだ
しかしそれに対してウチの母親はアーシアに
「結婚する気はないんだね?」
と確認を取り、アーシアがそれに頷くとその送られてきた荷物全部を処分していった
躊躇いがない
「その、すいません。私のせいで、こんなご迷惑をおかけして…」
「気にしないでよアーシアちゃん。まぁ他人のことも考えられない男に、娘をやる気もないんだけどね」
そう言いながら母はアーシアの頭を撫でる
アーシアは目を細めて気持ちよさそうだ
そしてさらりと発言した娘発言、うちの母親の中ではもう完全にアーシアは娘のようだ
「さ、しんみりした空気はおしまい。浩太郎、小猫ちゃん、ご飯にしようか」
その日の朝食はそう母の笑顔から始まった
◇◇◇
夏休みも終わり、新学期、二学期に突入する
始業式も終え、近いイベント、体育祭の準備が始まっていた
また、この時期になると雰囲気の変わるクラスメイトも多い
よく知らんが、兵藤曰く〝夏デビュー〟というやつだ
男なら髪を染め上げたり、女なら今時のギャルみたいになったり
浩太郎は別に何も感じていなかったが、兵藤は大変悔しいみたいで、歯を食いしばっていた
今も少し離れた位置で元浜といっしょに「くそったれ!」と吐き捨てていた
まぁ確かに見た目や言動を変えてイメージチェンジに成功すればモテそう、というのが男どもの考えだろう
現に、何人かがそのイメチェンに成功して彼女をゲットした輩も多いという
「ねぇ、浩太郎」
ふと自分に声をかけてくる一人の女性
そこにはメガネをかけたクラスメイトの女性、桐生だ
「うん? どした桐生ちゃん」
「いやね、たまにアーシアが遠い目になるんだけど、あんたなら知ってると思って」
思い切り心当たりあった
恐らくそれはディオドラのことだろう
授業中さされた彼女にしては珍しく慌てて、教科書を上下逆さまにしてしまったりなんかしていた
今現在、彼女は村瀬と片山の二人と楽しそうに談笑している
すっかりクラスの人気者となったアーシアは男女ともに人気がある
男性陣では恋愛感情云々ではなく、癒されるために会話をする輩も多いとか
わからないでもない、現に浩太郎も小猫と一緒にほんわかしていることが多々ある
「そしてもう一個聞きたいことあるんだけどさ」
「?」
「いえね、兵藤のことなんだけど」
「…またなんかやらかしたのか、アイツが」
「違う違う。アイツ、二学期に入ってから女子からの評判が上がったのよ」
「え? そうなん?」
思わず変な言葉遣いになった
まぁ確かに特訓が終わった頃の兵藤は大変たくましくなったと思ったが、まさかそこまでとは
「だいぶ締まった顔つきになったし、逞しくもなってる。ワイルドになったって言う女子もいるくらいよ」
「まぁ一ヶ月近くドラゴンと過ごしてりゃねぇ」
「え? なんか言った?」
「なんでもないよぉ?」
やばい、口を滑らせた
思わず変な声になってしまったが大丈夫、だよね?
そんな時、クラス男子の一人が「大変だ!」と叫びながら教室に駆け込んできた
彼は友達からもらった水を飲んで落ち着くとクラスに聞こえるように告げた
「このクラスに転校生が来る! しかも女子だ!」
この時期に転校生とは珍しい…かはわからないが、珍しいことは確かだろう
その証拠に、彼の言葉から数秒あいてクラス全員(浩太郎除く)が
『えええええぇぇぇぇぇ!?』
驚きの声をあげるのだった
しかもその転校生は
「紫藤イリナです。みなさん、どうかよろしくお願いします!」
まさかの知り合いで、今度こそ浩太郎は驚いた
◇
休み時間
質問攻めのイリナを兵藤が手を引いて、兵藤、アーシア、ゼノヴィア、浩太郎の四人は人気のない場所に彼女を急いで連れ出した
紫藤イリナ
兵藤の幼馴染で、教会所属の聖剣使い
以前とある事件でこちらに派遣され、ゼノヴィアと一緒に来日したのだ
その時ゼノヴィアは神の真実を知り、やけくそで悪魔となり、イリナは帰ったのだが
「久しぶり~! イッセー君! ゼノヴィアもっ!」
がばっとイリナがゼノヴィアに抱きつく
「元気そうでよかった! いろいろ複雑だけど私も嬉しいわ!」
「あぁ、久しぶりだねイリナ。元気そうで何よりだ」
元コンビの再会だ
しかしここに来た、ということは神の死は知ってるのだろうか
というか知ってるからここに来たんだよね?
「一応聞くと、どうしてここに?」
「ミカエル様から命を受けて転校してきたの。詳しくは放課後に、ね」
そう言って彼女はウィンクする
リアスさんは知っているのだろうか
念の為にメールで聞いてみたらご存知でした
◇
「歓迎するわ、イリナさん」
放課後の部室
オカルト研究部の面々とアザゼル、ソーナが集まり、イリナを迎え入れていた
浩太郎の膝には小猫(最近部室に集まるといつもここに座っている)がいる
もはや定位置だ
「はい! 皆さん初めまして! 会っている方もいると思いますが改めて自己紹介させていただきます! 紫藤イリナです! 教会、いえ、天使様の使者として駒王に馳せ参じました!」
彼女の紹介にみんながパチパチと拍手を送る
なにやら天界からの支援メンバーとして派遣されてきたようだ
そう言えばこの駒王、悪魔や堕天使はいるけど天使はいなかった
天界のバックアップ自体は受けているのだが
そんなわけで、ここはひとつダイレクトに聞いてみようと考えた浩太郎は口を開く
「紫藤さん。無礼を承知で直球で聞くけど、神が死んだことは知ってるのか?」
「ちょ、浩太郎ぉぉ! いきなりそれはダメだろう!?」
兵藤からのツッコミ
しかしそれに返したのはアザゼルだ
「阿呆が。ここに来たってことはそれを込みでここに来たということだ。ここいら周辺の土地は三大勢力協力県内の中で特に重要視されている場所だ。ある程度の知識を持って踏み入れているということになる」
アザゼルの言葉にイリナは頷く
「えぇ。ご存知です堕天使総督さま。大丈夫よイッセーくん、そういうことだから」
「ま、マジか! 気にしてた俺たちがバカみたいじゃないか!」
どうりで教室の時なんかソワソワしていたのか
わからんでもないのだが
「けど意外にメンタル強いね。信仰心の強い貴方だから、ショックを受けてるものかと」
笑いながら浩太郎が問う
その言葉の後何故だか静寂、そしてその後イリナの両目からナイアガラの滝が如く涙が溢れ出て、一気に浩太郎に詰め寄ってきた
軽くホラーである
「ショックに決まってるじゃなぁぁぁぁい! いわば神は心の支え、すべての中心! それはそれはショックで七日七晩寝込んだくらいなのよォォォ!!」
その後テーブルに突っ伏して大号泣
浩太郎は神を信じていなかったので特にダメージはなかったが、やはり信仰心の強いものほど神の不在は大きなショックなのだろう
アーシアもそれを知ったときは本当に見てて辛かった
「わかります」「わかるよ」
すでにそれを知っていたアーシアとゼノヴィアが頷きつつ、彼女に向かって話しかける
神は不在となった今でも二人は神への祈りを捧げている
その信仰心は本物だ
「アーシアさん! 改めて謝らせて! あの時はひどいこと言ってごめんなさい! ゼノヴィアも別れ際罵詈雑言ぶちまけて本当にごめんなさい!」
「気にしてません。これからは同じ主を敬愛する者同士、仲良く出来ていけたら幸いです」
「私もだ。あの時はヤケだった私も悪かった。けどこうして再会出来て本当に嬉しいよ」
いろいろ込み入った事情があるのだが、こうして笑っていられるようで何よりだ
やはり女性には笑顔が似合うものだし
「ミカエルの使い、ってことでいいんだな?」
「はい。ミカエルさまはここに天使側の使いがいないことに悩んでおられました。現地にスタッフがいないのは問題だ、と」
「やっぱりか。ったく、いらんって言ったんだが」
ポリポリと頭を掻きながらアザゼルは呟く
まぁ確かにここには堕天使と悪魔だけだし、ミカエルの懸念もわからんでもない
ふとイリナが天に祈りを捧げると彼女の体が光りだし、その背中に白き翼が生えた
天使のはねだ
皆が驚く中、アザゼルが一人冷静に指摘する
「天使化したのか、お前」
「天使化? そんなのあるんですか?」
「実際には今までなかった。理論的なものは天界と冥界の化学者で話し合っていたんだが」
「はい。ミカエル様の祝福を受け、私は転生天使となりました。なんでも堕天使の用いていた技術を転用してあそれを可能にしたと聞きます」
協定を結んだ事でいろいろどこの勢力も進化しているようだ
イリナの話では上はエースからクイーン、トランプに倣った配置で〝
早い話天界版〝悪魔の駒〟だ
その感じだときっと〝ジョーカー〟なんて役職もいるに違いない
「イリナはどれなんだ?」
と彼女がどの札になったのか気になった兵藤が彼女に問いかける
ふふふ、と彼女は微笑み、胸を張る
「私はエースよ! ミカエル様のエース天使としての光栄な配置を頂いたのよ! もう死んでもいい! 私はミカエル様のエースとしてあるだけで十分なのよぉぉぉ!」
目が輝いている
その証拠に彼女の手の甲にAの文字が出てきた
いろいろベクトルは凄まじいが、自分を見失うよりはマシだろう
ちなみにミカエルはさらにレーティングゲームの異種戦として、悪魔の駒と御使いの戦いも想定しているらしい
要は異種格闘技のようなものだ
今でも同盟に意を唱えるものは多いと聞く、そこでミカエルは代理戦争を用意することで鬱憤を競技として発散させるべく考えたのだろう
「では改めて、今日はイリナさんの歓迎会としましょう」
笑顔で言ったソーナの声に皆が頷く
イリナもまた笑顔を作って部室を見渡して
「悪魔の皆さん! 私は今まで敵視もしてきましたし、滅してもきました! ですがこれからは皆さんと仲良く出来たらと思っています! っていうか個人的には仲良くしたかったのです! どうか教会代表としてよろしくお願い致します!」
いろいろと過程は複雑だが、なんだかんだ大団円で良かった
ソーナの話では、このあと生徒会のメンバーが合流するらしい
来る間のんびりだべっていたとき、ドアがノックされた
しかし扉を開けて入ってきたのは生徒会のメンバーではなく―――
「はーい、祐斗ひさしぶりー!」
「しょ、翔子さん!?」
ドアを開けて入ってきたのはかつてともに戦ってくれたゼットオーこと望月翔子その人だった
そう言えばメールで一時帰国の知らせをもらっていたのを思い出す
木場の応援のためなのだろう
「今更だけどお疲れ様! 結局応援には間に合わなかったけど、きっと祐斗ならいい勝負したに違いないわ!」
間に合わなかったんだ
彼女は笑顔のまま彼に抱きつき、その頭を撫でる
普段クールな彼にしてはとても戸惑っている
そのあとで生徒会メンバーが入ってきた
「会長、校門の前で迷ってた望月さんを少し案内していたら遅くなりました」
「問題ありません。にぎやかな方が楽しいですから」
「匙くんも案内してくれてありがとう、会長さん、これからもちょくちょく来て大丈夫かしら?」
「えぇ。ほかの生徒に迷惑をかけなければ、ですけどね」
やんわりと笑顔を浮かべ肯定する
それを聞くと望月は嬉しそうに笑顔を返す
「そんなわけでちょくちょく遊びに来るわね浩太郎くん。もしよかったらまた面白いDVDを紹介してくれると嬉しいわ」
「俺でよければ」
そんなわけで臨時メンバーとして望月翔子を加え、改めてイリナの歓迎会が始まったのだった