目を覚ます。
──まぁ、変わりようがないわな。
床で寝落ちた喜助、仮面を被った平子隊長達。
崩玉にも治療にも手を出していない以上──そもそも、時間的にも技術的にも自分に手を出せるものでなかったが、
がばっ!
喜助が起きる、そして部屋の外に人の気配。
──息を殺す、音を殺す、気配を殺す。
そのまま、気づかれること無く警邏隊に連行される喜助と鉄裁さんを見送る。
室内を検分する警邏隊を横目に息を潜めたまま、仮面を被り他の者たち同様、虚化の末気絶している様に偽装する。
そして、考える──原作では
「っ、何もっ!?」
打撃音、倒れる入口の警邏隊、それに合わせ、瞬時に近くの警邏隊を同様に昏倒させる。
「お早いお着きで、
「……宵三……か?」
「そうだよ、とりあえず正気で無事だよ」
仮面を被ったままなことを思い出し、外しながら答える。
「とりあえず、平子隊長達を移動させよう。このままにしててもろくな事にならない……縛道の番外
「……そうじゃな、勉強部屋に運ぶとしよう」
番号を振られることすら無い、ただの棒状の霊圧発生させる縛道の四重発動で枠組を組み、その内側に吊星を張り簡易担架を作り、
●
「で、宵三はどうするんや」
あの後は、特筆することもなく、
現世で虚化解除の方法を模索するも結局、滅却師の矢と人間の魂魄から作ったワクチンで安定させて訓練により制御は出来ても解除は出来ないという結論に至り、
「自分はこのまま喜助達と行動しますよ。」
「さよか、元気でな、宵三」
「えぇ、平子隊長……いえ、平子さん達も」
喜助達と共に行動する決めたのだった。
「縛道の番外
番号割り振りのされていない今作オリジナル鬼道。宵三オリジナルという訳ではなく、番号を振るまでもない基礎中の基礎な霊圧操作の一種と言った立ち位置。
棒状の霊圧を生み出すだけの縛道の番外『杭』を四重発動(四奏『四方杭』)して枠を作る(『囲』)。
吊星と併用して緊急時の簡易担架として使われることがほとんど。
百歩欄干や五柱鉄貫に通ずる基礎。