ヒトガミ転生〜本気出しても詰んでいる   作:杉田雅俊

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序盤から下ネタです。苦手な人は・・・無職転生ファンにはいませんよね。



接待

 

 

(そうそうか、異世界の次は追放モノが来るのか〜)

 

「そうそう、あとはソシャゲだと擬人化が凄い。まあくつろいでってよ、いま酒の用意するからさ」

 

(どうやってだよ?)

 

「範馬勇次郎も真っ青の俺のエアお酌を見よ!!『キュポン!!』」

 

(ボイスパーカッションうまっ!!)

 

「あたぼうよ、宴会では営業より接待上手って言われたものさ。さあ一献、『トクトクトク』」

 

(いや、入れすぎだよ溢れてる──おいなんで屈んだ?)

 

「ごめん、グラスだしてなかった『ゴトッ』」

 

(ふざけんな!!ビショビショじゃねえか)

 

「ごめんごめん、『パンッ』はい、おしぼり」

 

(おう、サンキュー)

 

「『パンッ!!』床を拭き拭き、・・・股間も拭き拭き?」

 

(おいやめろ!!なんでチ◯コさわんだ)

 

「濡れてるかと思って・・・」

 

(濡れねえよ!!みりゃわかんだろ?全裸だぞ)

 

「(アハハハハハ)」

 

めっちゃ打ち解けた。こいつトークおもろい。

 

(いや〜お前アイツとは全然ちがうわ。アイツは思わせぶりなことばかりいってこっちの質問にはロクに応えないし、一方的にアレしろコレしろ、で言うとおりしないと『あーあ』って態度でムカついたわ)

 

「知ってる知ってる。そのうえ自分は調子こいて失敗するし」

 

(やっぱそうなの?)

 

「オルステッドを敵に回して引きこもりするハメになってる時点で人生失敗だろ?」

 

(ちげえねえ)

 

「(アハハ!!)」

 

(なんで未来見えてるのに人生失敗するかねえ?)

 

「さあな?俺は使わないようにしてるからよくわからん」

 

(ん?何で?こんな便利な能力なのに?)

 

「戦闘で一瞬先を読むくらいならいいけどさ、遠い未来まで見えたら人生を能力に乗っ取られる」

 

(どういうことだ?)

 

「大好きになった人間に不幸になってもらわないと自分のお先が真っ暗になるとか、早く死んでほしい極悪人を助ければ自分も助かるとか、そんな未来が見えたら?という話だ」

 

(あー)

 

「自分を犠牲にしてまで正義を貫ける自信はない、けどクズにはなりたくない。だからそんな状況はさける」

 

(それだと俺に提供できる情報の精度も落ちないか?)

 

「まあね、だから当てにしすぎないほうがよい」

 

(ふーん、まあ正直なのはよいことだ)

 

「けど、エリスの激重感情は理解しといたほうがよいとアドバイスしとく」

 

(俺にとってのロキシーか)

 

「世界への扉を開いてくれた恩人だよ」

 

(あー)

 

「シルフィとはまた違った方向性の重さだ」

 

(大切にしないとな、そうさせたのは俺だから)

 

「それがわかってるなら上等だ。じゃあ今日は顔見せだったからこれくらいで」

 

(そうなのか、お前ならもっと話してもいいけど)

 

「初対面から商談は急ぎすぎと思ってな。大丈夫、すぐ会える」

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

「ふう、よい目覚めだ」

 

案ずるより産むが易しってやつだな。というかお告げの有無が大きい。アレをされると心理的プレッシャーが半端ないからな。

 

俺がロキシーを見るような目でエリスが俺を見ていた・・・か。まあ、魔法の他にも算術や読み書きやそれが必要な理由も教えた。ダンスもできるようにした。転移してからもずっと一緒にいて好感度は稼いだな。

 

そして目の前でオルステッドに殺されかけた。エリスは滅茶苦茶泣いてたな、誰でもいいからルーデウスを助けて、ルーデウスが死んじゃうって。

 

日記で読んだだけで吐きそうになったのに、もしロキシーが目の前で死にかけたら・・・もしそんなことがあったら・・・死ぬ気で強さを求めるのもわかる気がしてきた。置き手紙が言葉足らず過ぎてショックだったからそこまで気がまわらなかったが。

 

「しかし激重感情か、どうしたものかな?」

 

とりあえず改めて妻たちと話してみるか。

 

 

 

 

「おはようございますルディ」

 

「よく眠れた?」

 

「・・・」

 

ちょうどよく居間に三人揃ってる。

 

「あー、よく眠れたよ。モドキに会った。けどお告げはなかった・・・普通に宴会芸見せてもらっただけ」

 

「そう、宴会芸なんだ」

 

「まあそういうの達者そうには見えましたね」

 

「ふん」

 

「だいぶ気が落ち着いてきた。みんな、心配かけてごめん。それと、エリス」

 

「・・・なに」

 

「頼りにしてる。オルステッドにもう一度会いに行くけど、今度は俺一人でいくから留守を頼む」

 

「・・・」

 

「エリスのことを信じてるから、頼みたいんだ」

 

「──わかったわ」

 

通じてるよな。たぶん大丈夫だ。キレてる感じの沈黙ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ザノバァァァ!!」

 

オルステッドに会いに行ったらザノバが倒れてた。オルステッドを俺の鎧を奪いに来たと勘違いして催眠魔法で眠らされたらしい。

 

「ザノバァァァ!!」

 

そうか俺の為に戦おうとしたか。ありがとう友よ。手加減してくれて感謝します社長よ。

 

そして、アリエルを王にする為に活動する命令を受けた。その為に邪魔になるダリウス上級大臣は、場合によっては俺が殺さないといけない。貴族の娘をさらって性奴隷にする外道らしいから・・・いや、これは言い訳だな。

 

俺はオルステッドに言われたら、人殺しも辞さない。

 

裏を取りに行く気にはならない、裏を取ってもしダリウスがいいヤツだったら?

 

「ああ、モドキさんよ。アンタが未来予知を使わない気持ちが分かってきたかもしれないよ」

 

見たくないものまで見たくないよな。

 

 

 

 

 

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