長らく芝の世界で走っていたウシュバテソーロが、ダートを目指すきっかけとなった物語。
同期の2人が実際こんな出会いをしていたら、めちゃめちゃエモいなっていう妄想です。
ウシュバテソーロってきっとコントレイルにクソデカ感情を持ってる(確信)。
※史実の競馬をモチーフにしたウマ娘が出てきます。
※公式の設定とは異なる要素が含まれますが、予めご了承ください。
曇り空の東京レース場。
僕は喉奥を込み上げてくる血の味とノイズまみれの頭を無視して、必死にゴールを目指していた。
ちらりと横を向く。
――ゴールまでもう200mを切ってる……。
瞬間、流れるノイズが砂嵐みたいに頭の中を埋め尽くした。
『三冠ウマ娘なのに負けすぎ』
……そんなこと知らない
『相手が弱かったんじゃない?』
………そんなことない
『無敗の三冠ウマ娘ってどうしても彼女と比べちゃうからなあ』
…………そんな、こと……
頭から首筋に向かって感じたことのない悪寒が伝った。
見えない鎖が全身を縛り付けて、僕の身体はもう言うことを聞かない。
いくら足で地面を蹴っても、思うように前に進まなかった。
――先頭には、もう届きそうもない。
涙で視界が歪み、相手もゴール板もぐちゃぐちゃになって、すぐに見分けがつかなくなった。
(僕は……やっぱり……)
□□□□□
「ハァー、めんどくさ。なんで坂路なんか走んなくちゃいけないの? 」
アタシはため息をついて、周りの眼をはばからず愚痴を言った。
そしてぼんやりとどこまでも続く青空を見上げる。
どうやら夕方になるまでまだまだ時間がかかりそうだ。
アタシの名前はウシュバテソーロ。
かつては、かの有名な暴君に憧れて、華々しい世界を目指してた。
でも今は、自分の才能の限界に気づかされて挫折した、まあ、よくいるウマ娘。
唯一の個性は、練習が嫌いなこと。
めんどくさくてそんな態度取ってたら、いつしか、くたびれたサラリーマンなんて言われだした。
せめてOLと言ってくれ。
今、トレーナーに忘れ物を取りに教室に向かうと伝えて、既に1時間が経過していた。
いつも通りそろそろトレーナーが嘘に気づいて慌てて探し始めるころだろう。
きっとトレーナーは怒り心頭であるにちがいない。
しかしはもう練習場に行くつもりはなかった。
既に1時間も騙した手前、今更自首しても情状酌量の余地はない。
罪人は時効を待つ他ないのだ……。
隠れ場所を探して、学園内をうろつく。
さぼりの常習犯であるアタシを見つけるために、トレーナーは他のウマ娘やトレーナーと結託して連絡網を敷いていた。そのため生半可 な場所ではすぐに見つかってしまう。
でも学園内はとにかく広く、なぜか山奥の森のように自然に満ちた地帯がある。あの場所であれば探すのは困難かもしれない。
そのため未開の地を目指して開拓をしていくことにした。
……なんでこんなことしてんだろう。
レースがあるんだからきっと練習するべきはずなのに。
分かってる。
それはきっと練習したって、もう手遅れだから。
私が焦がれた黄金への道は既に閉ざされた。
クラシックはとうの昔に終わってしまってアタシはなんとかしがみついるだけ。
……だめだ。もう考えたってしょうがないのに。
――雑木林を抜けると開けた場所に出た。そこには木製のベンチがあったが、先約がいた。
迷ったが、トレーナーの刺客であるかもしれない。
仕方ないので翻して再度、安息の地を探そうと考えた。
その時、背後の泣き声に気が付いた。
罪悪感が胸をチクリと刺す。
こんな場所に来てまで泣くってことは、その姿をよほど周りに見せたくないのだろう。
――きっと、学園の誰にも。
せっかくの場所であったが、足早にその場を離れることにした。
……しかし、足が動かなくなった。
先約の正体に気づいてしまったからだ。
そしてなぜかアタシは目的を忘れて、音の発生源に向かっていた。
知り合いでもなかった。
一緒に走ったこともない。
ただテレビでその走りを遠くから眺めるだけだった。
本当は画面越しでも見たくなんかなかった。
自分がようやく未勝利を抜けたころ、既に彼女は皐月賞を制していて、その姿はどこまでも自分を惨めな気持ちにさせた。
でも彼女の走りを見ずにはいられなかった。
彼女の走りはしなやかで美しく、正に生ける芸術品のようだった。
いつかは戦って勝ってやるって、アタシも負けてないんだって、気持ちを振るいたたせていた。
――――結局彼女が三冠を達成したころ、アタシはまだ1勝クラスで燻ってた。
「こんな所で三冠ウマ娘様が何してんの?」
三冠ウマ娘コントレイルは、その小さな体をさらに小さく縮こまらせて、震えていた。
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アタシの存在に気づくと、慌てた様子で目元を拭い、姿勢を正して私の方を向いた。
「すみません。お見苦しい姿を見せてしましましたね。」
背筋を伸ばし、真っすぐとアタシを見つめ返す姿は、先ほどの光景が嘘のように堂々としていて完璧だった。
……ただ、彼女の目元だけが不釣り合いに赤く腫れていた。
その姿は痛々しくてたまんなくて。
アタシは――抑えられないぐらいイライラした。
だからヘラヘラと軽薄に笑いながら続けた。
「コントレイル様ともなると、やっぱり悩み事が多いのかな?」
「……どなたか存じませんが、すみません。今は1人になりたいので。」
コントレイルは困ったように顔を歪ませて、横を向く。
話をする意思はもうなさそうだ。
でもアタシにそんなの関係ない。
「天皇賞秋でしょ?無敗の三冠ウマ娘って言ってもさ、もう何回も負けているんだし、今更気にしなくていいんじゃない?」
アタシが軽い調子でそう言うと、ビクっとコントレイルの肩が大きく跳ねる。
そして覚悟の籠った表情で私に向き直る。
「僕には、……無敗の三冠ウマ娘には、敗北なんて許されないんです。」
こんな場所で泣いてしまうぐらいまいっている癖に、まだ彼女はその気高さでもって三冠の重みと誇りを示そうと思っているらしい。
アタシはその覚悟に泥を塗るみたいに、鼻を鳴らして言った。
「でも、もう負けちゃってるじゃん。」
「……っ!初対面で、さっきから何なんですか!僕の苦しむ姿がそんなに見たいんですか!」
「いやー、別に。」
コントレイルは先ほどの立ち振る舞いを崩し、瞳の奥が大きく揺れる。
アタシは大きく息を吸い込んだ。
この言葉は恐らく彼女が一番触れられたくない傷だ。でも言わずにはいられない。
「ただ拍子抜けしたと思っただけ。」
「……拍子抜け?」
「そうそう。アタシなんかと違って、たかが数戦負けただけじゃん?そのぐらいのことで落ち込んでるんだ。」
「……」
「あーあ。――――三冠ウマ娘ならさ、もっと強くあって欲しかったなぁ。」
アタシが冷たくそう言い放つと、コントレイルは顔を青白くさせてうつむいた。
「そ、そんなの!あなたに言われるまでもなく……!」
「言われるまもなく?」
口をぱくぱくさせて、続く言葉を探しているようだが、中々出てこない。
しばらくして弱々しく言う。
「……わかってます。僕に、三冠の称号は、相応しくない……って。」
コントレイルは震える身体を抑えながら続ける。
「皆言ってます……。たまたま取れただけだとか。『英雄』とはえらい違いだって……。」
瞳から大粒の雫がぽつりと落ち地面を濡らす。
「僕だって……あの人みたいになりたくて……。でも手を伸ばしても全然届かなくて……」
一粒、また一粒地面に落ちる。
「……僕は皆の……期待に……応えるなんて……できない。僕は……弱いから……。」
それだけ言うと、コントレイルは瞼を閉じて、嗚咽を殺すように口をきつく結んだ。
そして流れ出る涙を両腕で拭いた。
それでも決壊したダムみたいに流れ続けて、袖を濡らしていく。
アタシは震えるコントレイルに近づく。
きっと誰もが彼女に理想の姿を重ねて、一方的に失望しているんだ。
無責任に。
そして、きっとアタシもその1人だ。
彼女は身に余る期待をこの小さな体躯で受け止めて、幻想に応えようと必死に折れないように立とうとしている……。
「勘違いしないで、アタシはあんたが相応しくない、なんて一言も言ってない。」
返事はないがコントレイルは拭う腕を止め、アタシを見つめる。
聞いてるか、どうか分かんないけどどうだっていい。
本当にイライラして仕方ない。
「外野が、どう言ってるとか、過去の三冠ウマ娘と比べてどうとか関係ない。知らない。」
もうアタシは顔を見ることもできなくて、ただ下を向いた。
「あんたは、アタシ達の目標で、全然届かなくて、――でもずっと誇りだった。」
アタシは今どんな顔で映ってるだろう。
きっと世界一みっともない面をしているにちがいない。
「……だからさ。堂々としてなよ。
じゃないとさ、あんたに憧れたアタシ達が……バカみたいじゃん。」
そこまで言ってコントレイルから足早に離れて、練習場に向かう。
もう言いたいことは全部言ってやった。だって言わずにはいられなかった。
背中にアイツの視線を感じる。……恨まれてないといいけど。
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……あれから数か月経った。
ライブ感で好き勝手言ったことをめちゃめちゃ後悔してたけど、幸運なことに、あの件でアタシが学園を追い出されることはなかった。
どうやら三冠ウマ娘様は、アタシの発言を免じたらしい。
今アタシは、あの時のベンチにいた。
この場所はやっぱり人の目につきにくいみたいで、逃走先として気に入っていた。
さて、どうやって時間を潰そうか。
ウマ娘らしく、レースの勉強でもするか、練習はしないけど……。
スマートフォンを取り出して、レース映像を流す。
繰り返し見たせいで、もう実況の言葉も完全に覚えてしまった。
東京レース場はいつかと違い、爽やかな秋晴れで芝を明るく照らしてた。
そこにはG1ウマ娘やダービーウマ娘が多数集っており、まさに最強を証明するに相応しい場所であった。
そして、ここに”彼女”はいた。
最終直線、芝を駆けあがるトップウマ娘達の誇りが、闘志が、気迫が、画面越しに私を熱くさせる。
息遣いや芝を踏みつける蹄鉄の音が、彼女達の研鑽の日々に裏付けられた光でもって、アタシの脳を刺激する。
そんな中でも、”彼女”は、……コントレイルは一際輝いていた。
コントレイルに迷いはもう感じられなかった。
青鹿毛の髪が艶やかにたなびいた。
全身がバネみたいに鋭く伸びて、槍を突き刺すみたいにグングン前に進んでいく。
府中の長い直線は彼女にとっての滑走路だった。
彼女は、太陽に照らされ青々と光る滑走路の上を駆けて、今まさに飛行機となりこの大空を羽ばたく――――
「何見てるんですか?」
「うわっ!」
急に目の前で話しかけられた。
咄嗟に大声を出して、スマホが手から離れてあらぬ方向に飛んでいく。
誰だ?
この場所でサボり始めてから誰かに見つかったことはない。
トレーナーの刺客……ではないか。だったら有無を言わせず連れ戻すはずだ。
どちらにせよそんなに近づく前に声をかけるのがマナーだろう。
アタシは不届き者に抗議するため、声がした方を見る。
運悪く、そいつはアタシのスマホをキャッチしたらしく、手に取って画面を見ていた。
少し驚いて、画面とアタシに対して繰り返し視線を巡らせる。
その後、ニヤニヤした口元を隠そうともせず、アタシにスマホを返した。
……ホントにこんなに運悪いことってあるの?
「なんで三冠ウマ娘様が、こんな所にいるの?もしかしてまた泣きたくなったの?」
「違いますよ。ただお礼を言いに来ただけです。ここに行けば会えるかなって思ったので。」
「あっそ。じゃあ引き返すんだね。ここにはあんたがお礼を言うような相手はいないよ。」
「そうなのですか。じゃあ代わりにあなたが相手になってください。」
「……嫌だよ。アタシは暇じゃないんだ。」
「お話ししましょうよ。あなたの”憧れのウマ娘”のお願いを聞いてくれないんですか?」
……はぁ、最悪だ。
コントレイルはアタシの嫌味を完全に無視して話を続けるつもりだ。
これはもう、観念するしかない。
「……わかったよ。それで何の話?」
「あなたに感謝しているのです。それを伝えようと。」
「はぁ……」
感謝ねぇ……。
言いたいこと言っただけで、文句を言われる覚悟はしてたけどまさか感謝とは。
ホントか?
あれからもう数か月経ってるんだけど。
「ふーん?何の話か覚えてないや、ごめんね」
「本当はすぐにお礼を言いたかったんですが、あなたは僕を嫌悪しているのか心配でしたので、中々勇気がでなかったんです。でも……。」
そこまで言って、向日葵が咲いたような笑顔をアタシに向けてくる。
手を口に当ててクスクスと声を出して笑う。
アタシは思わず顔を逸らしてしまった。
「よかったです。そうではないみたいですね。」
「……分かったから、早く本題に入ってよ。」
するとコントレイルは大きく息を吐いて続けた。
「あなたに発破をかけられて、僕はラストランを満足いく形にすることができました。」
「何にもアタシはしてないよ。」
「いいえ。あなたは確かに言ってくれました、周りの声なんか気にするなって、僕が憧れの三冠ウマ娘だって。」
「……。」
それは、まあ確かに言ったけど。
「僕はあなたのことが気になって、すぐに調べたんです。
ウシュバテソーロ、練習嫌いでいつもトレーナーを悩ませるウマ娘、それがあなた。」
「……。」
「気持ちの整理をつけたかったんです。
なんで、こんなこと言うんだって腹が立ちました。
……でも、あなた言葉も忘れられなくて」
「……そう。」
「あなたのトレーナーにもお話を聞きました。」
「なっ!」
「僕が尋ねた時、珍しくやる気があるって嬉しそうにおっしゃっていました。」
「……。偶々気が向いただけ。」
「僕があなたの練習をこっそり覗いた時、あなたのシューズはボロボロの泥だらけ、ジャージは洗濯しても完全には落ちないぐらい土の跡が付いていた。」
「……そのぐらい、皆やってるって。」
そうだ。
それぐらいの努力全員してる、むしろ足りないぐらいだ。
特別なことじゃない。
「そして2勝クラスのレースを勝ちました。
僕はそのレースも見ました。」
「……案外三冠ウマ娘って暇なんだね。アタシのレース見るなんてさ。」
「あなたにとって2勝クラスを勝つのは高い壁であったはずです。
だって、1勝クラスを突破するのに1年も掛かっていたから。
しかしあなたは、たった半年で登って見せた。」
やめて。
違う。
大したことじゃない。
特別なわけじゃない。
「……そんなことあんたに関係ないじゃん。」
「……そうかもしれません。でも僕はそれを見て勇気を得たんです。
あなたのレースを見て、レースに懸ける思いを感じて……。」
「……。」
「だからあなたの憧れるウマ娘なら、きっと私はもっと頑張れるはずだって、思ったんです。」
だめだ。
アタシの意思と無関係に、喉の奥が熱く震えていく。
……悔しい、こんな言葉で今までの私が肯定されたように感じるなんて。
あんたがそれを言ってくれるなんて。
これ以上聞いてらんない。
アタシは息をか細く吐いて、必死に嗚咽を抑える。
そこまで言うと突然コントレイルは、視線をずらしアタシの脚を見る。
少し、いいにくそうに口よどむ様子を見せて、決心が着いたのかアタシに向き直る。
――――それから先の言葉がアタシの人生を大きく変えた。
「あと話したいことがもう一個あったんです。
ええっとー、その……。
――ウシュバテソーロさん、ダートを走ってみてはいかがですか?」
「ダート……。ダート!?」
突然の発言に流しかけていた涙は完全に引っ込んだ。
なんだ、突然ダートって。
「何?芝走る才能ないから、ダート走れってこと?」
「違います!ただ、ずっとあなたの走りを見ていて思いました。
あなたの走り方はダートでこそ輝くと思うんです。」
「ダートねぇ……。」
「ウシュバテソーロさんが、どれだけターフに情熱をかけていたのか、トレーナーさんからも伺っています。
それでも、あなたの底なしのパワーと、キックバックを物ともしない精神力はダートの世界で輝くと思うんです。」
「そうは言ってもなぁ。」
ダートか。
考えたこともなかった。
自分が走るのも想像つかない。
いやでも、ターフを走るってのは、アタシにとってなけなしの矜持だ。
こんなに長い間、大事に守っていたものを簡単に手放していいのか?
アタシの悩む様子を見てか、コントレイルは言う。
「ウシュバテソーロさんの走りを見ていると、なぜか想像してしまうんです。
頭の中で、ダートを走るあなたの姿があの方に、かの有名な暴君の姿に重なるんです!」
暴君……。
密かにアタシが憧れたウマ娘。
走り始めるきっかけになった人。
学園の誰も、アタシと暴君が似ているなんて言ってくれる人はいなかった。
アタシでも砂の上ならあんな風になれるのか……?
頭の中がグルグル回る。
「でもアタシなんかただの2勝クラスのウマ娘だから……。」
「大丈夫です!」
そういうとコントレイルは胸を張って、不敵な笑顔を浮かべて続けた。
「――だって、三冠ウマ娘の僕が言うですから、間違いないです!」
そうか。
なら、安心だね。
アタシは、小さく頷いた。
□□□□□□□□□□
2023年 3月25日 メイダンレース場
1人のウマ娘が、世界最高峰の舞台であるドバイワールドカップに挑戦していた。
そのウマ娘は、順風満帆なレース生活を送っていたわけではない。
何度も挫折し、それでもなお己が輝ける舞台を追い求めて泥臭く戦った。
クラシックレースに出走することは叶わなかった。
何度も何度も負けた。
それでも諦めなかった。
ある時、憧れの存在から新たな道を提案される。
最初は半信半疑であった彼女も、すぐに自らの可能性に気づき始めた。
染みついた自己評価は中々変わらなかったが、いつもレースは圧倒的な結果だった。
次第に彼女は時代を象徴する存在となっていた。
砂塵をかき分け、大外から追い込んでくるその走りに、誰もが熱狂した。
彼女の走りに夢を見ずにはいられなかったのだ。
――そして今、ドバイの地に立っている。
刻一刻とレースの時間が近づいていく。
レース場が極度のプレッシャーに包まれる中、世界最高峰の舞台で、
なんと彼女は、――あくびをしてみせた。
その不遜な態度は彼女が過去を克服し、絶対の自信を持ったことを示していた。
2分3秒後。
世界の競馬の常識がまた1つ変わった。
彼女は、確かに自らの存在を世界中に知らしめたのだった。
――――――ね。僕の言うと通りだったでしょ