ガールズ&パンツァー 角川学園物語です 作:ジェームズ・ヨシダ
西住しほは書斎で書類仕事をしていた。時間はまだ夕方であったがあと残すだけは数枚の書類とだけになり一息を入れようかと思って椅子の背もたれに体を預けた瞬間スマホの着信音がなる。
相手は学生時代からの付き合いである菊代で今ではしほの右腕と言うべき存在となっている女性だった。
「どうしたの?」
『しほちゃん大変!みほお嬢様の行方が分からないんです』
しほちゃん、この言葉はしほと2人っきりの時にしか出ない名前で2人の付き合いの長さが垣間見える瞬間であったがしほは菊代の言葉の意味が分からず困惑をしてしまう。
「菊代、何を言っているの?あの子の事は私は一切知りません。あの子が出ていくと決めたのなら西住家とは縁を切ると言うことで」
『まだそんなことを言っているのしほちゃん!!』
電話の先から怒鳴られた菊代の言葉にしほはたじろぐ。
『みほお嬢様が出て行った時、あなたは親として何か言葉をかけてあげたの!?寂しそうに家を出て行かれたお嬢様の表情を私は忘れてはいないわ』
「き、菊代・・・」
しほはどのように言葉をかければいいのかと考えていると菊代の言葉は続いた。
『大体貴方が口下手なのは昔から知っていたけど、実の娘に何かの言葉もかけてやれないなんて』
まさかの始まったお説教にしほは目を大きく見開かせた。
「ちょっと菊ちゃん、いきなりお説教は」
『じゃあ何!?しほちゃんっていっつもいっつも・・・』
お説教はこれから長くなるであろうと思ったしほであったが自分のせいだとは言えずに菊代からのお説教を受け続けた。
そして30分後お説教が終わった菊代は本題に移った。
『それでみほお嬢様の事ですが、行方が分からなくなっていまして』
「はい・・・はい・・・」
いつもならしゅんとした佇まいでいる西住流の当主であるしほは今や耳が垂れた犬のようになっており菊代からの報告を受けていた。
『転校先の大洗女子学園に尋ねた所転校の実態はありませんでした』
「え?どう言うことよ書類は送っているはずよね?」
みほが大洗に転校をしていない事実にしほは首を傾げた。
『どうして手違いで書類が届いていないのか不明ですが』
菊代はそう話すとしほは顎に手を置いて考えた。
「分かったわひとまずこちらに戻ってらっしゃい」
と言ってしほは電話を切ると聞くよが戻ってくるまでの間考え込んでいた。
そして菊代からの報告を聞いたしほは頭を抱えそうになった。
「まさか学園艦担当者のミスでみほはどこか別の学園艦に行ってしまっていたなんて」
「えぇまさかこのようなことになっていたとは思ってもいませんでした」
菊代自身も信じられない様子でいるとしほは突然立ち上がった。
「至急学園艦の担当者に会いに行きましょう。みほがどこにいるのか知る必要があります」
「お待ちくださいっと言ってもどのみち聞かないわよね」
菊代はやれやれと言った表情をしながらもしほについて行くために準備を始めた。
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