【新大陸調査団・技術班 機密兵器開発記録】
文書番号: AST-TECH-MS-004
記録者: アステラ技術班リーダー
対象機体: MS-06F ザクII(現地改修型)
開発テーマ: 新大陸のモンスター素材とジオン公国軍MS規格のテクノロジー融合による「MS専用・超大型武具」の試作および運用評価
序文:異世界兵器への素材適用
「あの鉄の巨人に、俺たちのハンター武器を持たせたらどうなる?」
加工屋の親父の一言から始まったこの開発プロジェクトは、アステラの技術班全員の血を沸き立たせた。
ノエル中尉がもたらしたザクIIの設計思想――「高度な規格化」と「駆動アームの強大なトルク」は、過酷な狩猟世界で培われた我々の鍛治技術と最高の相性を示した。
実弾兵器の補給が絶望的な今、ザクIIの主兵装を「新大陸の巨大モンスター素材を用いた現地調達型・高出力近接武具」へ移行させるべく、以下の特殊カスタム兵器が完成した。
1. 超大型熱源斬撃刀『ヒート・グレートホーク【龍骨造】』 種別: MS用超大型格闘兵器(大剣型ヒート・ホーク) 使用素材: 古龍の骨(古龍骨)、火竜の煌腺、超高硬度鉱石(ユニオン鉱石) 全長: 約12.5メートル / 総重量: 約18トン
【解説と構造】
ハンターが用いる「大剣」の破砕力と、ザクの標準兵器「ヒート・ホーク」の熱源溶断機能をハイブリッドさせた最大級の斬撃兵器。
柄部分には巨大な古龍骨を削り出して使用。従来のチタン合金製の柄よりも軽量でありながら、ザクの超油圧マニピュレーターが全開で振るっても撓(たわ)まない驚異的な剛性を誇る。
刃部分には、リオレウスの熱器官から抽出した「火竜の煌腺」を内蔵。ザクのサブ・ジェネレーターから微弱な電力を供給することで、煌腺内の高熱エネルギーが一気に増幅。刃全体が白熱化し、標準型ヒート・ホーク(2,000℃)を遥かに超える推測温度3,500℃の超高熱刃が完成する。
【戦闘評価】
ノエル中尉のテストドライブにおいて、岩山を一刀両断する威力を記録。古龍クラスの極厚な鱗や角すらも、質量と超高熱の相乗効果で豆腐のように溶かして切断可能となった。
2. 爆燐拡散投擲弾『バズーカ用爆砕爆薬包【爆鱗】』 種別: 特殊実弾兵器(投擲・装填兼用型) 使用素材: 爆鱗竜バゼルギウスの爆鱗、ニトロダケ、280mmザク・バズーカ空カートリッジ
【解説と構造】
補給の効かない280mmザク・バズーカの空カート(弾莢)を再利用した現地調達型弾薬。
内部にバゼルギウスの離脱した爆鱗を敷き詰め、ニトロダケから抽出した可燃性油脂で凝固。衝撃信管を先端に装着することで、着弾時に激しい爆発と広範囲への爆鱗拡散を引き起こす。
【戦闘評価】
着弾時の1次爆発後、周囲に飛び散った爆鱗がワンテンポ遅れて連鎖爆発(2次爆発)を起こす。これにより、素早いモンスターの移動範囲全体を火の海に変え、足止め(部位破壊)に絶大な効果を発揮する。
3. 動力加圧式打撃機『ハンマー・スパイク・シールド【爆槌】』 種別: 攻防一体型スパイク・シールド 使用素材: 爆槌竜ウラガンキンの顎甲殻、耐熱合金
【解説と構造】
ザクの左肩に装着されているスパイク・シールドの前面に、ウラガンキンの超高密度な顎甲殻を全面補強。
単に攻撃を防ぐだけでなく、シールド底面に配置されたシリンダー機構により、密着した対象へ向けてシールド全体をハンマーのように音速で突き出す「加圧打撃」が可能。
【戦闘評価】
突撃してくる大型モンスターの頭部へ向けてシールド打撃を叩き込むことで、脳揺らし(気絶/スタン)を引き起こすことが確認された。まさに「動く要塞」と化したザクIIを象徴する防具である。
ノエル・アンダーソン中尉の評価メモ
「……正直、正気の沙汰とは思えなかった。
竜の骨を削り出した斧に、怪物の内臓で熱を出すカラクリ。だが、いざ操縦桿を握り、この『ヒート・グレートホーク』を振り下ろした瞬間、笑いが止まらなくなったよ。
ジオンの機工学と、この星の命の強靭さ。そのふたつが組み合わさった今、このザクIIに切れないものは新大陸のどこにも存在しない。
加工屋の親父たちに感謝を。……よし、次の古龍調査へ出撃する!」
着々と現地改修によってのモンハン世界に染まるザクIIは最高ですね