魔法少女まどか☆マギカ 反転の物語   作:蒼海 輪斗

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※これらの小説は二つのルートに分かれています。
1.まどマギポータブルのほむら死別エンド後のルート
2.アニメ本編に沿ったルート

プロローグから順次投稿していきます


反転の物語
プロローグ


 暁美ほむらは果てしない階段を駆け上がっていた。息があがり立ち止まる。

 

 「はぁ…はぁ…」

 

 ほむらは膝に手をつき息を整える。そして再び顔を上げる。

 

 「はあ…」

 

 階段の上にはEXITとしるされた非常扉。三つ編みを揺らしつつゆっくりと登る。扉に手を掛け、力をいれて押す。

 

 「んんっ…!」

 

 重々しい音をたてて扉が開かれる。そしてほむらは目に飛び込んできた光景に目を見開いた。

 

 破壊され尽くした町。曇天に不気味に浮かび上がるビルの残骸、そして形容しがたい姿をした異形。

 

 「あっ…」

 

 一人の少女がビルの上に立っていた。二つに結んだ桃色の髪をなびかせて、手には弓を持っている。少女は飛び込み、弓を引き絞る。それに宙を浮かぶビルが少女に向け突進した。

 

 「っ!」

 

 ビルは少女を巻き込みながら、崩れ掛けた建物に突き刺さるように激突する。その攻撃を逃れたのか少女は煙から飛び出す。

 しかし続いて異形から矢のような鋭い炎が突っ込んでいく。

 

 「ひ、酷い…!こんなのおかしいです!」

 

 ほむらはそう叫ぶ。こんなことはあまりにも理不尽だった。

 

 「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた」

 「!?」

 

 ふと横を見ると見慣れない生き物が立っていた。白い体に赤い瞳を持っている、犬とも猫ともなんとも例えられない姿形をしている。

 

 「でも彼女も覚悟の上だ」

 「そ、そんな…あんまりですよ!こんなことって…」

 

 炎の直撃を受けた少女はそのまま吹き飛ばされ、瓦礫に叩きつけられる。

 

 「ああ…」

 

 ほむらは目を見開く。その姿が少女の目には写っていた。

 

 「~~!!」

 

 何かを全力で叫んだ。だがその声は轟音に掻き消され、ほむらの耳には届かなかった。

 

 「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる」

 「え…?」

 

 ほむらが白い生き物に振り返る。生き物は尻尾を揺らすと淡々と答える。

 

 「避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せば良い。そのための力が君には備わっているのだから」

 

 ほむらは拳を握りしめる。

 

 「…本当なの?こんな私なんかでも、本当に何かできるの?こんな結末を変えることができるの?」

 

 生き物はほむらに向き直り、尻尾を揺らす。

 

 「勿論さ。だから僕と契約して…」

 

 少女がビルから逆さまに落ちていく。その手は必死にほむらへと向けられていた。

 

 「魔法少女になってよ!」

 

 

 「は…!?」

 

 ほむらが目を開ける。半身を起き上がらせると、そこは病院のベッドだった。カレンダーには今日が退院日としるされ、机には見滝原中学校はの転校案内のパンフレットが開かれていた。

 

 「ん~…。夢オチ…?」

 

 

 

 

 

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