重なる世界は光らない 作:クロスオーバー
魔法少女系
ディアナちゃんは元々は『ディール』と名乗っていて、お見合いを断られたからとそれを逆恨みしてMeeKingでのバイトからの帰り道で私を拉致した御曹司の護衛兼私に言うことをきかせる為の最終手段として雇われた闇のファイターでした。
私を救いに来たユウキちゃんとレキ君に御曹司が取り巻きと一緒に倒され、ディールちゃんも普夫君とのファイトの末に敗北し闇のカードの力で逃げ出した……のは良いんですが、無垢君とその護衛をしていた天霊教団の面々にアジトに先回りされていた上に逃走する為のファイトで無垢君に惨敗をした事で闇のカードを取り上げられてそのまま捕まえられました。
その後、本名は故郷を出た為に捨てたと言っていたので付けられた名前が『夜宮キバ』です。
キバちゃんは暫くの間は無垢君の話し相手(キバちゃんは「『マグラ』を……闇のカードを持ってないとはいえ普通、闇のファイターに重要人物の話し相手任せるか?」と愚痴ってました)をしつつ、ユウキちゃんとレキ君が通っている小学校に無垢君と一緒に転校しました(当然ですが、ユウキちゃんとレキ君は二人揃ってずっこけたそうです)。
そこからはMeeKingに興味を持った無垢君と一緒に通う内に自分が完全に井の中の蛙だった(かつては闇のカードを持っていた自分を『最強』だと自負していました)のを知って打ちのめされたり、ユウキちゃんと一緒に普夫君から戦略を教えられたりと楽しく過ごし……私達が天霊教団と完全に敵対する切っ掛けになった事件を経て、無垢君の専属の護衛となり彼が『
「ディアナちゃん、お久しぶりです。ディアナちゃんやファルア君は何故此処に?」
「ああ、此処最近は過激派が俺達の居場所をひっきりなしに嗅ぎ回ってたからな。いい加減鬱陶しいと思ってたんで、追撃してる連中を叩き潰そうと思って『
『それで慌てて駆け付けたら、あの子が過激派に袋叩きにされそうだったんで助けたって訳。全く、総本山で静かに祈ってる穏健派に合流して大人しくすれば良いのに……』
「確かにそうですね……」
マドラさんの言葉に私も頷きますが……既に彼らも引くに引けなくなっていますし、何よりも穏健派のトップであり現教祖でもある無垢君の父親が許さないでしょう。
……天霊教団の大本は戦国時代から続く由緒正しいお寺で、総本山もそのお寺です。
そのお寺は少数の弱者や異能の力を持っていたが故に差別や過剰な神聖視をされて自由の無くなってしまった人々の駆け込み寺であり、その流れを組む天霊教団も孤児の保護や慈善事業を積極的に行い、その資金も基本的には支援している会社や人々からの寄付もしくは教団が経営しているカードショップからの売上だけでした。
……それが過激派によってカルト教団に変貌したのは、無垢君が『
無垢君は恐らくは今まで保護してきたLifeに関する異能を持った人々と婚姻等を行いそれらの血が混ざりあった結果、凄まじい異能の力を持っていました。
先ずは『予知夢』。これは読んで字のごとくですが、凄まじいのはその精度で無垢君や周りが解釈違いをしなければ百発百中でその力で教団内の人や出会った人間の悩みの解決したり、強盗等の犯罪を教団の人間が先回りをして未然に防ぐ事で教団の社会的な地位を押し上げていきました。
次にカードデザイナー等の人間が持っている事の多い『
……まあ、この後紹介する能力を使えば画力の無さは完全にカバー出来るんですが。
最後の能力は私達が過激派の本拠地に殴り込みをするための足を貸してくれた『
この力は『擬似的な精霊のカード』を『作り出す』力で大昔の『
……『
この余りにも神に愛された様な力を見た無垢君の母親は『無垢こそが世界を救う救世主!』と盲信し、同じように盲信した人々と共に過激派を組織。無垢君の父親を幽閉して教団の実権を強引に奪うと、無垢君を御子に据えて独自の教義と終末論を唱えて少しずつ信者を増やしていきました。
更に、無垢君の側近兼話し相手として各地の異能力を持った人を『保護』……実際には親元から強引に『誘拐』していました。
まあ、中には砂金ちゃんや路銀さんの実家である『
無垢君や砂金ちゃん達を救う為に世界大会を利用して儀式を進めんとする過激派をセトさんや普夫君、私が倒し、大会に出場していた無垢君やキバちゃん等のメンバーはサレンさんとユウキちゃん、レキ君が倒す事で失敗させようとしたのですが……大会のベスト8を決めるための予選でレキ君と無垢君がタッグファイトをしている時に『聖魔連結王』を召喚する為の『聖』を司るクリーチャーの力を引き出す為の精霊のカードをその場で作り出した事で力が露見。
その結果、世界中の研究機関や軍の特殊部隊に様々な企業、世界で最も一般的な宗教組織『
最終的にユウキちゃんとレキ君、キバちゃんの3人によって儀式と本拠地は崩壊し、降臨しようとした『神』は無垢君の精霊として顕現し、無垢君はキバちゃん……ディアナちゃんに連れ出されてファルア君と名を変えて今に至ります。
「さて……取り敢えず、目の前の相手に集中しましょう」
「そうだな」
私とディアナちゃんは目の前でボードを構えている過激派の2人に向きなおります。
因みに私達は合流した直後に違う場所に転移させられて分断されました。マドラさんの話ではユウキちゃんと印君、レキ君と閃ちゃん、サレンさんとファルア君の様です。
「過激派の常套句ですね、弱い人と強い人を一緒にして倒そうとするのは」
「相変わらずセコい連中だぜ」
「喧しい! 『夜滴の悪魔』に『異形の悪魔』め!」
「御子様を奪還し、我らの理想を叶える為に此処で果てるが良い!」
やれやれ……相変わらず話を聴かない人達ですね。
「ディアナちゃん」
「ああ……」
私達は同時にボードを構え……
「「「「ファイト!」」」」
同時に宣言をしました。
──────
「先攻は私ですね。レディ・アップキープ・ドローフェイズ、ライフデッキから2枚をドロー……
私が置いた魔石から周囲の風景が何処かの研究所の様になり、私のフィールドに十字架で貫かれた骸骨が現れます。
「たった一つの罪と何百もの善の効果を発動します。召喚時及び攻撃を放棄する事で手札、もしくはコストゾーンにあるカードの数だけライフを回復します。私は手札を選択しますね、『懺悔の光』」
たった一つの罪と何百もの善……長いので罪善さんと呼んでいますの体が光輝くと私の手札から光が出て私のライフを回復します。
「1ターン目からライフを5も回復して22だと……!?」
「怯むな同士! 奴のパワーは0、タフネスは1の雑魚だ! 幾ら回復してもそれ以上のダメージを与えれば良い!」
「そ、そうだな!」
「私はコストを1支払って
私は幻想体を扱う上では欠かせないカードを発動してターンを終えます。
「私のターン! メインデッキから1枚、ライフデッキから2枚ドローしてコストゾーンに1枚をセット! コスト2で『
「通しますね」
白雪騎士団……成る程、ディアナちゃんに対するメタデッキですね。
「……ち、『拒絶:黒』持ちが主体のデッキか」
「その通りだ、夜滴の悪魔よ! 貴様のデッキは黒の『
「……確かにキツいな。レディ・アップキープ・ドローフェイズ、メインデッキから1枚、ライフデッキから2枚をドロー……コストゾーンに『白』の色彩をセット」
「「は?」」
「
「黒の色彩もあるという事はそのデッキは夜疾猟団と夜滅闇讐のカードも使うんですか?」
『うん。夜疾猟団と夜滅闇讐のカードや楔カウンターを参照にする効果もあるからね』
「成る程」
私はディアナちゃんが召喚したクリーチャーを見ながらマドラさんに質問をするとマドラさんはケラケラと笑いながらそう言いました。
「次に黒のコストを1支払って、『
「バカな、1ターンで魔石を2枚も発動しただと!?」
「『降る夜迫る』の効果! 楔カウンターを<無垢なる夜>に乗せる! <無垢なる夜>の効果で1ターンに1度、楔カウンターがこのカードに乗る毎にメインデッキから1枚ドローしてターンエンド! ターンエンド時にアルファードの効果を発動! コストゾーンの枚数以下の『滅夜騎士団』の名を持つクリーチャーを手札から特殊召喚する! 『滅夜騎士団・
「ば、バカな……!? 1ターン目で3体も召喚しただと……!?」
ディアナちゃんが1ターンでデッキを大回転させた事に教団員は驚愕しますが、私達はそれを無視します。
「恐れるな、同士! 奴のデッキの攻略法はある! 私のターン! ドロー! コストゾーンにカードをセットして
「……無垢なる夜の効果。こいつに楔カウンターが乗ってる限り、<降る夜迫る>は破壊出来ない」
「んな!? 私は『白雪騎士団の斥候』を召喚して<白雪騎士団の歩兵>と<斥候>で異形の悪魔を攻撃!」
「通します」
白雪騎士団の歩兵のパワーは2、斥候は1なので、ライフデッキから3枚カードがコストゾーンに落ちます。
「相変わらず、お前の色彩は無色なんだな」
「幻想体は全員が無色のカードですからね」
まあ、タッグファイトなのでディアナちゃんに少々窮屈な思いをさせてしまいますが……ディアナちゃんは気にしてませんね。
「ターンエンド!」
「私のターン。レディ・アップキープ・ドロー、メインから1枚、ライフデッキから1枚ドローしてコストゾーンにセット」
「一々言わずとも!」
さて、と……それじゃあ場を強固な物にしないといけませんね。
「私は3コスト支払って魔法『
「カウンターが付かない奴じゃねぇか」
「魔法少女は暴れ馬が多いですからね」
私が呼び出した顔の半分が黒い闇に染まっているドレスを着た少女にディアナちゃんが呆れ気味にそう呟きます。
……まあ、カウンターがある幻想体の大半が色々とじゃじゃ馬ですが。
「私は<降る夜迫る>の効果を発動して、<無垢なる夜>に楔カウンターを乗せます。<無垢なる夜>の効果で1枚ドロー……あ~」
これは、上手く回ればこのターンで勝てますね。
「私は4コスト支払って魔法『
『愛と正義の名の下に私、参上!』
私のフィールドに『これぞ魔法少女!』と言える服装の少女と琥珀の様な宝石の中で眠る少女が召喚されます。
「出やがったなメンヘラ……!」
「馬鹿な、コスト8のクリーチャーが1ターンで3体も……!?」
「落ち着け、パワーの高い<貪欲の王>は攻撃は出来ない! それにもう2体のパワーは3と2、恐れる事は……」
「それはどうでしょうか? バトルフェイズ開始時に<滅夜の母艦アルファード>の効果を使います。これはフィールド上の楔カウンターの数だけ自分フィールド上の全てのクリーチャーに『暁カウンター』を乗せます。暁カウンターが置かれた事で<無垢なる翼>の効果を発動、これは自身に置かれた暁カウンターの数だけ自身を除いた全てのクリーチャーのパワーを上げ、速攻を付与します。更に<絶望の騎士>の効果を使います。手札を1枚捨て、自身以外のクリーチャーを1体選択し<加護カウンター>を次の相手ターン終了時まで付与します。<加護カウンター>は付与されたクリーチャーのパワーとタフネスを2上げ、1ターンに1度だけ破壊されません。私は<憎しみの女王>を選択します……『加護の剣』」
私の言葉を受けて<絶望の騎士>が祈ると、<憎しみの女王>の周囲を数本の剣が舞います。
「馬鹿な、パワー7だと……!?」
「まだだぜ? <無垢なる夜>の効果を発動! 手札を任意の枚数見せる事で、その枚数分の楔カウンターを任意の数乗せる事でその数だけパワーを上げる! 俺は4枚見せて<貪欲の王>と<憎しみの女王>に2個ずつ乗せる!」
「パワー9と11!?」
「憎しみの女王は相手クリーチャーを攻撃でき、貫通も持っています。<白雪騎士団の歩兵>を攻撃します」
『アルカナ……ショット!』
憎しみの女王が手に持つステッキから放たれた星形のエネルギー弾が歩兵に当たり……歩兵は内側から爆散しました。
「ぐぁぁ!? よ、4点目で出た『間一髪』でこれ以上のダメージは軽減される!」
「まだです。憎しみの女王の効果、クリーチャーを破壊した時メインデッキから1枚ドローして<幻想体>が出ればパワーを1上げてもう一度攻撃を行えます。ドロー……『幻想体・三鳥<審判鳥>』が出たので、パワーを上げて<白雪騎士団の斥候>に攻撃します」
『アルカナ・スラッシュ!』
憎しみの女王が周囲を舞っていた剣を掴むと、慌てて逃げようとした斥候を脳天から真っ二つにしました。
「ぎゃあああ!? き、9点目で『間一髪』を6点目で『焼き畑』が出た為にライフを3点回復する……」
「<憎しみの女王>の効果を発動。ドロー」
「そう何度も出る筈が……!」
「……『幻想体・魔法少女<憤怒の従者>』。よって、貴方にダイレクトアタック出来ます。更に、墓地の魔法少女結集の効果を発動。<魔法少女>の効果によって<魔法少女>を見せた時、手札から速攻を付与した状態で特殊召喚します」
「あ、な……!?」
「ば、馬鹿な……!?」
「……夜の入り口にも入れない様な雑魚だったらしいな、お前ら」
現れた目隠しをした緑色の少女や<貪欲の王>、<絶望の騎士>からエネルギーを受け取った<憎しみの女王>がステッキを中心に魔法陣を作り出します。
「3体の魔法少女で一斉攻撃します」
『アルカナ・スレイブ!』
「う、ぎゃあぁぁぁぁぁ!?」
「がばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
二人はそのまま<憎しみの女王>から放たれた光に飲まれ、壁まで吹き飛ばされ叩き付けられました。
遅くなって申し訳ありませんでした!
変更点
1.小学生時代のユウキ達の仲間として『元ディール』が暫くいた
2.ディールが自身の闇のカード……つまり、『マグラ』を捨てている
3.冥牙・バベルがユウキ達に手を貸している
4.ディールの使用テーマに『
5.『LobotomyCorporation』の『幻想体』や『L社』関係がカードになって存在している
6.ユウキ達の方で裁堂家関連の騒動が起きている
今回は以上! それでは!