暁美姉妹の日常 作:現在匿名
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これからものんびり更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
言葉を尽くす、という大切さを今ほど実感した覚えはない。
私の記憶はあの場・・・・まどかを取り戻すために戦った場所で全て見られたわけだけれど、それでも改めて自分の言葉で説明したかった。
自分が今まで何をしてきたのか。
何のために行動してきたのか。
「どうしてワルプルギスの夜と同居生活を送ることになったのか」
「いや、マジでそこだけ意味が分からん」
「ごめん、温度差が激しすぎて脳が理解を拒んでる」
「だから!! あの後ワルプルギスの夜が私の家に不法侵入してコーヒー飲んで借りてきたDVDでガ〇ダム見て居候することになったの!! あとプ〇キュアに今朝からはまっているみたいで、コミュ力抜群で学友もたくさんいて私の姉名乗ってるの!!」
「ほむら、涙拭け」
「理由は聞いてあげるから」
泣いてなんか!!
「うぅ・・・・」
「あぁ、ほらこっちこっち。よしよしどぉどぉ」
「姉との格差を間近で見せつけられて陽の光にやられたんだ、私にはわかる」
「ああ、アンタ、頑張ってはいるんだけど・・・・ちょっとコミュ力が、ね」
「私たちのせいでもあるんだけど」とさやかが何かを言うが今はどうでも良い。
ーーというか、私がコミュ力ないって
「事実言わなくてもいい・・・・じゃない」
「泣くな泣くな!! 自分で自分の傷口えぐるな!!」
「はい、この話一旦終わり。とにかく落ち着こう、ね!?」
時刻はお昼休み、午前中は教室を移動する授業が多かったためさやかと杏子とは殆ど話ができなかった。
念話で会話をする手も考えたが、どうしても自分の口から説明をしたかった。
決して人恋しいとかではないわ。
ええ、本当よ!!
決して、ちょっとまともな人と話したいとか、一人でいる時に心が暗くなったりとか、若干マミさんの気持ちわかってきたとかそんなのではないの。ない筈なの。
「ほむら、また目が曇ってきてるよ。結構メンタルきてる?」
「マミが昔時々してた目だな」
「それかなりまずいやつ!!」
疲れと虚無感。そして。
「・・・・ワス」
「ああ、それそれ。何? 嫌がらせとかされてんの?」
「いえ・・・・というか、こっちのこと気にかけてくれるというか・・・・」
「飯ちゃんと食えとか言ってくれんのかい?」
「ええ」
「・・・・母ちゃん?」
「本人は姉と言っていたわ・・・・」
「・・・・存在しない?」
「姉」
二人の顔が引き攣っている。
ええ、そうなるわよね。
私が二人の立場でもそんな反応をするわ。
「『姉として敬いなさい』と言いながらこっちの事気にかけてくれるのだけれど・・・・こう、エキセントリックというか斜め上の予想外の方向から攻めてくると言うか」
「天然なのか?」
「そうともいうかもしれないわ」
「タチが悪すぎるぞ」
「んで、アンタ、どうしたいの?」
どうしたい・・・・か。
正直、よくわからない。
まどかへと繋がる手がかり、というのが今の所の認識だ。
「あと、おもしろい姉?」
「姉を名乗る不審者と言ってちょうだい」
「まあ、嫌ってはいないのよね?」
ーー正直、イラつくことはある
煽ってきたりとか、そういうことも。
ただ、こっちに悪意を持って何かをしてきたことは・・・・今のところない。
ーー同じ人を、好きになったからかしら・・・・
ただ、
「あの顔は嫌いよ」
「元々アンタの顔でしょ? 嫌う要素何処にあるのよ」
「そんなに似ているの?」
「姉妹って言われて納得しかけてる」
それは、嫌だ。いや、ワスが嫌いというわけではなく。
自分の顔・・・・人を傷つけて、何もできない自分の顔・・・・アイツはなんでそんな顔を選んだのだろうか?
まあ、それは置いておいて。
『あーーマイクテス、マイクテス。お昼の放送はじめます。進行は放送部のワスがお送りします』
「あのぶっ飛んだ斜め上の行動で若干処理が追いつかなくなるというか」
『本日も午前中の授業、皆様お疲れ様でした。私は体育の授業で逆上がりを初めてしました』
「元々自由な奴だとは思っていたんだけど、こう、本当に予想外過ぎて」
『逆上がりの態勢が何故か落ち着いたので高速回転したら何故か先生方やクラスメイトから絶賛されましたの』
「恥ずかしいことに・・・・その、ああいった相手に会ったことがなくて」
『それと今朝妹と人生はじめてのコンビニに入ってプ〇キュアなるものを初めて知りました。友達に詳しい方がいてその歴史と精神性、曲のすばらしさに感激しました!!』
「どう対処や反応をすればいいのかが分からなくて」
『部長!! 妹さんいたんですか!!』
『ええ、いましてよ。暁美ほむら、我が妹。不器用でコミュ障で愛おしい頑張り屋の妹が』
「でも、まどかにつながる情報源だから無視するわけにもいかなくて」
『ほむらー!! 聞こえています? 我が妹ー!! お昼ご飯を飯家庭科の授業で余った材料で作りましたの!! クラスメイトからおやつも分けてもらいましたので一緒に食べますわよ!!』
「・・・・」
『そういうわけで本日の選曲は名探偵プ〇キュアの前期エンディングです。皆様プ〇キュアいいですわよ!! あとほむら、サ〇スクの契約お願いしますわ。家庭科室で話しましょう!!』
「滅茶苦茶呼ばれてるぞ、ほむら」
「ワルプルギスの夜が、プ〇キュア見てるの・・・・」
現実と向き合う時が来たようだ。
さやかが、顔を引き攣らせている。
「家でも、こうゆう・・・・感じ・・・・なの」
「楽しそうだな」
「杏子、見捨てないで!!」
「いや、見捨ててねえよ。ただ、なんか、自由だな、と」
「ちょっと距離感おかしい、テンション高いフリーダムな姉みたいな感じね」
「さやかまで何言ってるの!! 外堀埋めないで!!」
「よくよく冷静に考えればアンタもいきなり突拍子もない行動するし、ほら橋で私のサーベル掴んだりしたりさ」
「あれは敵意ないことを示したかったの!!」
「自分の指切って?」
「知らない人が見たら恐怖だからな、ソレ」
「・・・・?」
「素!? 素でやってたの!?」
何かおかしなことをしてしまったのかしら?
今まで(ループ)のさやかとのやり取りから導いた自分なりの最適解なのだけれど。
自分もちゃんと傷付いているから、嘘はついていないし敵でもないって事を示すために効果的だと思ったのだけれど。
ーーほむぅ
ーー難しいわ
ーーやっぱり・・・・私ってホント・・・・コミュ障・・・・
「アンタがループしている時のアタシの印象って・・・・」
「まあざっと見て、今話聞いた情報も合わせて考えると・・・・正直言ってめんどくせえな」
「杏子ォ!! ハッキリ言わないでぇ!? 気にしてるんだから!!」
「男の取り合いで心こじらせてどんだけ魔女化するんだよ。女の腐った魔法少女がよォ」
「アンタそれ以上言ったら喧嘩だかんね!?」
なにやら二人で騒いでいる。
アレが、普通の・・・・反応。
いや、クヨクヨしてどうするの、暁美ほむら。
どこかの青色や黄色の女の腐った魔法少女「ほむら、今なんか言った!?」みたいに命取ろうとしてこないだけマシじゃない。
そうよ、まどかの顔を思い浮かべなさい。
いつだってあの子の笑顔で乗り切ってきたじゃない。
「とにかく、ワスには最低限普通の行動を取ってもらいたいの!!」
「普通に言えば?」
「まずお前が普通の行動できるようにならないとな」
「杏子にだけは言われたくない!!」
『部長!! 私のおすすめはハー〇キャッチですよ!!』
『私はキミ〇アイドルです!! キュアア〇ドルのキャラソン一緒に歌いませんか!?』
『まあ、キャラソンとは何なのです? とても楽しそうですわね。あ、姉妹のデュエット曲もあるのですのね? ほむらと一緒に歌いたいです!!』
『妹さんとなら、ぜひこちらも!!』
『まあこの白黒のプ〇キュアQ!! 黒い方は中々の因果を抱えていますわね。見ただけでヒシヒシと伝わってきます、まるでマルグリートに対する我が妹のようではありませんか』
「あ、ほむらが走った」
「ちょっと待ちなさいよ!! ほむら!!」
「ワああああああああああああスうううううううううううううううううううううう」
あの姉なる者、被害をこれ以上広める前に何とかしないと!!
まどか、力を貸して!!
あのフリーダムを黙らせる力を!!
貴方が好きになってくれた私が崩れ落ちてしまいそうなの!!
『そんなほむらちゃんも大好きだよぉん』
ーー貴女じゃない!!