元凶側の逃亡を許してしまい依頼達成は完璧とは言い難い内容であったが、べらべら喋る討ち取った
持ち込んでいた
二人で合計1億4千万ヴァリスだったはずが色を付けられて、2億ヴァリス支払われていた。
「本来は今回の報酬の半分以上を、経理のセレスの方に納めるところなのに、『復帰祝い』だなんて言って、全額私達が貰えるなんて凄いね輝夜、1億ヴァリスずつだよ、私達の相場そんなに高いの?」
「さてな、だが『フットワークの軽いレベル7以上の冒険者達を複数雇える』と思えば、相場もあれくらいなのかもしれんぞ。【フレイヤ】はその性質上【
それに手広く商売をやっていたようだからな、『犯罪に繋がらなそうな仕事なら大体なんでも請け負う』とか言っておったし。かなり懐に余裕が有るのであろう。
それに黒竜と例の
「喋るモンスターねえ。リリア知ってたから全然驚かなかったし。『向こう』では当たり前に沢山居るらしいし、『女の子モンスター』ってのは元々美女が多いらしいからね、セレス達が元モンスターっての信じられないよね、
リリアもだけど、青い肌の
「…『今回の連中』、元人間であったようだな」
「フィルヴィス普通にあの
「さてな、だが少なくとも主様に拾われた我らは非常に幸運だったということだ、あやつが私達の同僚になれば、救われる可能性もあるだろうよ、潔癖なエルフにとってあの状態は間違いなく地獄だろうからな」
「ご主人様が皆の亡骸も即回収してくれて、丁重に地上の旧ホームの庭に埋葬してくれたから…皆にはそんな可能性はないだろうしね、よかったよ」
「墓参りもし易いしな。阿呆のリオンは暫く地上の墓のことを知らなくダンジョンに墓参りしていたらしいが」
「ふふっそれ笑っちゃいけないネタじゃない?死んだ皆のことでもあるのにっ…『敵に実力も存在もバレたから都市側に生存と所属も伝える』って言ってたね、敵の方も死人側だったから全然驚かれなかったねえ、ちょっと残念」
「そもそも主様達は『
「確かに…当時はあそこまで皆が強いとは思っていなかったからねえ、秩序側に立ってくれそうなのは7年前の時点で分かっていたけど」
その後、正式に発表した後に街を散歩していたら都市中で生存が喜ばれもみくちゃにされそうだったので結局逃げ帰って来た。申告レベルは「6」と控えめにしたが5年前で4だったのだから才能豊かなら普通に有り得る数字だ。
「『お手付きなの?』とか聞いてくる男神様デリカシーなさ過ぎぃそりゃお手付きですけどぉ!めっちゃヤってますけどぉ!」
「ではそう言えば良かったではないか、照れるから奴らに養分を与えることになるのだ」
「『艶っぽくなったのに胸は全然成長していない』って言われたぁ…輝夜やリオンは良いよねえ」
「昔のように『私は美少女よフフン』とか胸を張ったらどうだ?張るほどの胸もないか…」
「ご主人様は『お前らしくて可愛い』って言ってくれたもん!好きな人が気に入ってくれるなら胸の大小なんてどうでもいいもん!」
「見事にフォローの
「キャーキャー嫌ぁそんな自慢聞きたくなーい!」
「騒がしいです…昼間から猥談とか元正義()の眷属なのです。ちなみにクロノ様は『性技Lv.2』という技能を持っているらしいですよ?」
「何ソレ後でkwsk。そういうリリは何で教会の方に住まないの?最近ベルと潜っていて所属もヘスティア・ファミリアになったんでしょう?」
「『ファミリアのメンバー』だけど『主神の血を授かった眷属ではない』という詐欺みたいな状態ですけどね、アリス様も同じですが、通常ならステイタス更新にも不便だし改宗しないのが有り得ない状況だから想定されていないんでしょうね。
『主神の血を授からなければファミリアのメンバーとして登録できない』なんてルールは有りません」
「ヘスティア様もベル様もアリス様も優しくしてくれますが、アルフィア様が居ると私のアウェー感が凄いんですよ、もっと大きいホームなら気にならなくなるでしょうが、あそこは…」
「あのアリスに気に入られるのもかなり希少なのだがな、アルフィアよりは全然外面はいいが、興味のない相手にはとことん冷酷になれる娘だぞアレは」
「ルリ様もそういうところありますねやはり姉妹ですね、母親のアルフィア様も同じく…」
「毎朝手合わせしているよね、凄い見応えあるよ、ああいうの見ると
「お陰でサポーターは廃業させられそうですけどね、なんであのアリス様がサポーターまでしてリリに槍握らせようとするんですか…」
「『見た目よりいっぱい入る袋』とかあるから身軽なままなんでしょ?それにあの子杖無しでとんでもない魔法バンバン使うからね」
「ベル様に合わせてそのあたりはかなり自重しているようですが…」
自分もかなり抑えた動きをしているのだがそれでもベルは「凄い凄い」褒めてくれる。アリスに言われてちょこちょこ指示を飛ばすようにもなった。
だが全員が見た目で侮られ易いから馬鹿な冒険者と会うとすぐに「こいつブチのめしたろか」という感情が伝わってくるのだ。少し抑えるのに気を遣う。まあ、あんまりアレなのは自分も止めないが。寧ろ自分も同じようなことが出来る側だし、もう。
黄昏の館では───今回の件に参加していたアイズ、ベート、レフィーヤと古参の3幹部とロキの間で報告会が行われていた。
「『あ奴ら』の生存が正式に発表されたらしいぞ」
「それは良かったな、盛大に喜ばれたんじゃないのか?」
「街では盛り上がっていたみたいだよ、『彼の女になった』みたいな感じで嘆かれてもいたけど」
「ハハッまあ、前に会った時もベタ惚れしていた様子だったからあの娘っ子達が幸せなら構わないのではないか?」
「フンッ、ハーレムなど汚らわしいッ」
「そんなこと言っとるからお主は未だお相手が出来ないのではないか?」
「ハッ、そんなこと言ったらお前らでもあろう、フィン、『
「僕より歳上の君には言われたくないね」
慣れたような憎まれ口を叩き合う。
「おい、フィン、ジジイ、ババア
アイズに視線を向けながらベートが言う。
「5年前の時点でレベル4だったんだ、今レベル7くらいでも有り得なくはないだろう?」
「いや最後に見せた『炎』は何かがおかしかった、レベル7でもおかしい、数字では量れない根本的な違い、リヴェリアのと比べても
ベートが珍しく戸惑った様子を見せながら喋る。
「全然詠唱せずにリヴェリア様の【レア・ラーヴァテイン】以上の炎でした。剣から炎を出していましたが伝え聞く【クロッゾの魔剣】でもあそこまでではないはず…」
「『武器にも秘密がある』とだけ教えてくれたよ。それ以前にモンスターもスパスパ斬りまくっていたしどう見ても第一等級武装以上の切れ味だったから私達の知る【魔剣】とは根本的に違うと思うけど…」
「あやつらは『魔人の使徒』になったらしい」
「変化の際は、一度だけ死の淵から蘇ったりも出来るらしい。それまであった部位欠損が再生したり、病気が治ったり、大抵のデメリットが消失するそうだ。
ザルドやアルフィア達が今でもピンピンしているのはコレだな。元アストレアの2人も死にかけていたところを拾われたらしい」
「今回の敵対者との関連性は…?」
「そこは安心してくれていい『疑うならロキ・ファミリアのロキ以外の女性になら身体の隅々を調べさせてもいい』との申し出がルリの方からあった、そこまで言うからにはまず今回の
「チッつまらんなー、あれから育った美女たちを合法的にお触りしたかたっちゅーのに」
「そもそも仮に『オラリオを滅ぼす』というのなら
「うん、魔法一発でオラリオを滅ぼせてもおかしくない。ルリはそれくらい次元が違った、クロノさんも同等以上らしいし」
「アイズさん一体あの人に何見せられたんですか…!?あの団長はアリーゼさん達の生存をなんで教えてもらえていたんですか?」
「それについては『偶に深層潜っていたから変な誤解をされないように遭遇する可能性がある、ロキ・フレイヤ・ガネーシャあたりには説明しておく必要があった』って言っていたよ。
それに彼女達自身から申し出があったそうだ。『暗黒期を共に戦った戦友たちには生存くらいは伝えたい』と…」
「アリーゼさん達の頼みを受けてるのもそうですが、普通にかなり気遣いが出来る、というか人間味が有りますよね…ロキのスケベ心まで読んでいるし…やっぱり今回の敵とは絶対別口ですよね」
ホッとしたように言うレフィーヤ。心情的に相手にしたくないのもあるが、あんなやばい連中が暗躍していたらそもそも勝ち目がない。
豊穣の女主人では───
「やっほー冷やかしにきたよーリオーン」
「いらっしゃいませー」
シル・フローヴァはいたって普通に応対するが───
「ニャニャニャ!?アストレア・ファミリアッ。リューの元仲間っ連れ戻しに来たのかニャッ!?」
クロエが動揺する。
「違う、違うよ、普通に客として来ただけ。偶にこっそり様子見に来ていたんだけどね、そもそも連れ戻そうとしていたのはリオンの方だしっ私達は既にご主人様の愛の奴隷だったから、追い返していたけどねっ」
「そうだな、それに身の程知らずに主様に盾突く、ポンコツなぞ要らん。」
「輝夜ァ!」
「んむ?やれやれ私達は『お客様』だぞ?お触りでもされたのならともかく、少し話題に上がった程度で給仕が客につっかかるでない」
やいのやいの。