お姉は私が嫌い   作:超かぐや姫に脳を焼かれた男

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AIってしゅごい 前回の話は1度書いた作品をAIに書き直してーとぶち込んだもので、今回の話は誤字脱字の加筆修正のみしています。どちらのほうが読みやすいでしょうか?

読みやすい方に後で差し替えます


第2話

夢を見る。あの時、私がまだお姉と仲が良く、お父さんも生きていて、お兄とお母さんがいて幸せだった日々を。

 

当時は本当に幸せだった。お父さんが交通事故で亡くなって、少しずつ家の雰囲気が変わっていった。私とお兄は比較的変化はなく、お母さんとも上手くやれていた。お姉だけは違った。あんなに好きだった音楽もやめて、お母さんと喧嘩ばかりしていた。

 

お母さんと喧嘩して泣いているお姉を見るのは、ほんまに嫌だった。守りたかった。お父さんが生きていた時みたいに、お姉が楽しそうにピアノを弾いて、私とお母さんがそれを聞く。そんな日常に戻ってほしかった。絶対に無理なのに。

 

お父さんは言っていた。音楽は自由だと。お姉もそう考えていたのだろう。

 

でもお母さんは、ピアノをやるのなら勝つ気でやれ、1番を目指せと言っていた。当時の私は1番が好きで、負けず嫌いで、お母さんの言っていることが何となく理解できていた。

 

勉強も、運動も、お姉とセッションするために始めたヴァイオリンも、全部1番を目指してやるんやと思っていた。

 

まず、間違いだった。

 

後になって気づいた。お姉とやるために始めたヴァイオリンで1番になっても、お姉とセッションできん。運動で1番になっても、お姉と遊べへん。勉強で1番になっても、お姉には関係ない。

 

1番に意味なんかなかった。

 

当時の私は、そんなことも分かっていなかった。お姉の気持ちも分かっていなかった。

 

当時の私がお母さんと上手くやれていたのは、何でも1番を目指していたというのもあるのだろう。1番を取って、「ようやったな」と言って頭を撫でられるのが好きだった。

 

でも、それをしてもらっていたのは私だけだったのに、お姉のことを何も見ていなかった。

 

今だから分かる。当時の私は、人の心をしっかりと見ていなかったのだろう。

 

だから、言ってしまったのだ。

 

お姉とお母さんが喧嘩をしている時、お母さんがお姉に手を上げそうになって、私はお姉を咄嗟に庇ってしまった。

 

ただ私は、大好きな人と大好きな人が喧嘩をするのが嫌だっただけなのに。

 

「お姉は私が助ける。守ったる。私に全部任せてええよ」

 

私が言ったその言葉は、お姉をどれだけ傷つけただろう。

 

常日頃からお母さんに、「甘えるな、助けてなんて言うな、この世で頼れるのは自分だけ」と言われていたはずだ。

 

そんなお姉に、無責任に「守る」「助ける」だなんて、最低だった。

 

だから、お姉に拒絶された。

 

「あんたに守られなあかんほど、私は弱くなんかない」

 

そう怒鳴られた。

 

あの時、私は全てが崩れるような錯覚に陥った。

 

それ以来、お姉は私に口を聞いてくれなくなった。私も、お姉に拒絶されるのが怖くて、何もできなくなってしまった。

 

気づけば、お姉は一人で上京し、私の前から消えてしまった。

 

そんな記憶が何度もループする。

 

あの時言わなければ。お父さんが生きていれば。

 

そんなことを何度、何度も考える。

 

考えたところで、意味なんてないのに。

 

「か……かな……彼方、もう朝やで。起き。朝ごはんできてるで」

 

「……ん、おはよ、お兄。ありがと。すぐ行く」

 

夢から醒め、起こしてくれたお兄に感謝を言い、体を起こす。

 

お兄は先に行ってしまった。

 

寝起きは最悪だった。

 

今日はこっちの夢か、なんて思いながら、待っているお兄のために身支度をする。

 

夏休みに入り、私は数日前からお兄の家に泊まらせてもらっている。

 

東京のお兄の家に着いた時は、一悶着あった。

 

この兄、ただの妹相手に何十万円と買い物をしていた。私が気づかなかったら、言わないつもりだったのだろう。

 

明らかに材質が良すぎる家具。前に来た時と変わりすぎていたのですぐ気づけた。

 

成金、ここに極まれり。

 

お兄がお金持ちなのは知っていたが、金銭感覚がおかしくなっていないのか心配である。

 

私は高すぎる家具のせいで、逆に落ち着かなかった。なんなら、今も落ち着かない。

 

そんなことを思いながらリビングに着くと、お兄は朝食に手をつけず、律儀に私を待っていた。

 

「わぁ、今日もおいしそうやなぁ。ありがと、お兄。でも、先食べてても良かったよ?」

 

「ふたりで食べた方がおいしいやろ? 俺が彼方と食べたいんや」

 

お兄はそんなイケメンすぎる返事をし、席に着いた私を確認して手を合わせた。

 

お兄と雑談しながら朝食を食べつつ、2人の予定を確認していく。

 

お兄は今日、配信があるらしい。

 

「ごめんなぁ。今日もどっか連れていきたかったけど、夜は配信せなあかんのや」

 

正直な話をしてくれて、気が楽になった。

 

お兄は毎晩のように私を高級な飲食店に連れて行っていた。初めて値段の書いていないメニューを見た時は、恐怖すら覚えた。

 

お兄は気にせんでと言うけれど、さすがに気にする。

 

甘やかされすぎだと何度もお兄には言っているものの、もう一度しっかり伝えた方がいいだろう。

 

「お兄、あのね。甘やかしてくれるんは嬉しいよ。ありがとう。でも、さすがに甘やかしすぎだよ。私の価値観、ここ数日で大変なことになってもうてる。これから夜ご飯は私が作るし、家事も手伝わせて」

 

私はお兄に今までのお礼を返すため、そう言った。

 

「え……ええの? 夜ご飯、作ってくれるん?」

 

「そう言うてるけど?」

 

お兄の挙動がおかしい。

 

「じゃあ、お願いするな。家事も分かった。よろしく」

 

思っていたよりすんなりと要求が通った。

 

前日までは「気にせんでええ」と言っていたのに、急にどうしたんやろ。

 

まぁ、許可してくれたからええか。

 

「あ、そういえば知っとるか?」

 

お兄が急に話題を変え、話を振ってくる。

 

「なにを?」

 

「前、言うたやろ。ツクヨミ内で彩葉みつけたって。今、かぐやちゃんって子と配信者しとるで。裏方やけど」

 

それは初耳だった。

 

お兄から確かにお姉のことは聞いていたが、配信していることは知らなかった。

 

「今、すごい勢いで新規ファン増やしてるんだよ。かぐやちゃん可愛いし。彩葉も、いろPなんて言われて結構ファン多い」

 

そうなんだ。

 

配信者の人たちは、本当に有名な人たちしか知らないから知らなかった。

 

「お兄、それって、前言っていた仲良さそうにしてた人たち?」

 

お兄に、お姉がツクヨミにいることは聞いていた。その時、仲良さそうに2人の女性と遊んでいたらしい。

 

お姉にもそういう友達がいることを知って、嬉しかったのを覚えている。

 

「いや、前見た子たちやないな。かぐやちゃんは1回見たら間違えんし、ほら、この子や」

 

そう言って、お兄は私にスマホを見せてきた。

 

画面に映っているのは、金髪ロングで肌の白い、かわいい女の子。

 

私はなぜか、それに既視感があった。

 

なぜだか分からない。けど、見たことがある気がする。そんな感じ。

 

思い出そうとしたところで、後ろの着ぐるみに意識を持っていかれた。

 

「かぐやちゃん、可愛い子やね。この後ろの狐の着ぐるみがお姉?」

 

私の興味が一瞬でお姉こといろPに移ったことに、お兄は苦笑を漏らしながら肯定した。

 

そうか、この人がお姉。

 

画面越し、さらにはアバター越し。なんなら、そのアバターですら着ぐるみで隠されている。

 

それでも、久しぶりに見るお姉に、気分が上がるのを感じる。

 

どこか面倒くさそうに、かぐやちゃんの手伝いをしている。

 

でも、私には分かる。

 

本当は楽しいんだろうなってことが。

 

「彼方って彩葉のこと大好きやな。見てて分かるぐらい、優しい顔なってるで」

 

「うん。元気そうにしてて嬉しい」

 

私は無自覚のうちにニコニコしながら、お兄にそう返す。

 

早く会いたい。

 

その気持ちが高ぶって、今すぐ行こうかなんて考える。

 

行こうと思えば、今すぐにでも行ける。

 

しかし今日は金曜日。

 

お姉は高校生で進学校のトップだ。夏休みとはいえ、平日には夏期講習などで家にいないかもしれない。

 

行くのなら休日のほうがいい。

 

その方が、仲直りができたらたくさん話せるかもしれない。

 

そんな淡い期待を抱いていた。

 

「お兄、決めた。明日、お姉に会いに行く。今までのこと聞いてくる」

 

私がそう言うと、お兄は目尻を下げ、「そうか、頑張り」と頭を撫でてくれた。

 

朝食を済ませた私は、明日のために家から持ってきた宿題を超人的なスピードで終わらせていく。

 

お姉に会える。

 

そう思うと、どんどんやる気が湧いてくる。

 

信じられない速度で問題を解いていく私を、途中で覗きに来たお兄がドン引きしていた。

 

失礼な人だ。

 

お姉に早く会いたい。

 

何を話そう。何を聞こう。

 

そう考えているうちに、やらなければいけない宿題も終わり、気づけば時間も夕方になっていた。

 

私の作った夜ご飯を、お兄は「美味しい、美味しい」と言いながら食べてくれた。

 

そんな中でも、私の心はここにあらずだった。

 

頭の中は明日のことでいっぱいだった。

 

せっかくお兄が褒めてくれても、今の頭にはお姉のことしか考えられない。

 

早く明日が来てほしい。

 

そう考えながら、お兄が買ってくれていた高級布団に包まる。

 

眠れないほどの高揚と、明日への期待。

 

結局、私が寝付いたのは2時間近く経ったあとのことだった。

 

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夢を見る。

 

金髪の女の子が一人で泣いている夢を。

 

「誰か助けて、誰かいないの?」

 

私には、彼女が誰なのか分からない。

 

顔は、もやがかかったように認識できない。

 

それでも私は、一人で泣いている彼女のことを助けたい。

 

どうして助けたいのかなんて、全く分からない。

 

誰かなんて知らない。

 

人のことを助けたいだなんて思わないようにしていたことすら、私は忘れて、彼女を助けようとする。

 

手を差し伸べてあげたい。

 

「大丈夫だよ」と言って、抱きしめてあげたい。

 

私は彼女に手を伸ばし続ける。

 

届くかなんて分からない。

 

それでも私は、手を伸ばし続ける。

 

いつか届く日まで、ずっと、ずっと。




次話以降は小説版を読んだり映画を何回も見返したりして超かぐや姫の解像度上げてから書いていきます。今のところ勢いだけでやってるのを後悔してます
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