都市で生きたL社の最高戦力職員がヒロアカに転生する話 作:レガートーク
保健室
幻光「…ここは?」
リカバリーガール「起きたかね?平気そうに喋ってたら突然倒れたって言われてみんな大騒ぎしてたよ。あんた無理して体育祭に出てたでしょ?その証拠に化粧で隠していただろうけど酷い隈もあって全身の骨が少しひび割れてたよ」
幻光「…そうでしたか…治療していただきありがとうございます」
リカバリーガール「はぁ、本当はもっと休んで欲しいけど表彰式がまだあってね。出るかどうかはあんた次第だけどわたしゃあ出て欲しくないね。」
幻光(ここで出なくてもいいけど…私という存在がみなを安心できるようにしなきゃ…私はオールマイトがいなくなってもみんなが安心出来る偶像にならなきゃ…そのために出なきゃ…)
幻光「…出ます」
リカバリーガール「…そうさね。なら飴ちゃんでも舐めながらおゆき。少しは疲労も無くなるだろうからね」
幻光「…ありがとうございます」
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雄英体育祭 表彰式
ミッドナイト「それではこれより表彰式に移ります」
耳郎「爆豪、なんか暴れてるんだけど…」
切島「起きてからずっと暴れてんだと」
幻光(確かミッドナイトの個性って眠り香だったはず…まさか私がぶっ倒れた後で暴れて眠らされたのか…まさかそこまで完全勝利にこだわるなんて思いもよらなかったな)
ミッドナイト「それでは、メダル授与よ!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!」
オールマイト「はーははははは!!」
オールマイト/ミッドナイト「メダルを持って来た!」「我らがヒーロー、オールマイトォ!」
ミッドナイト「被った…」
幻光(…被ったな)
オールマイト「常闇少年おめでとう!強いな君は!」
常闇「もったいないお言葉」
オールマイト「ただ、相性差を覆すには個性に頼りっきりじゃダメだ。もっと地力を鍛えれば取れる択が増すだろう」
常闇「御意」
オールマイト「轟少年、おめでとう」
オールマイト「準決勝で左側を収めてしまったのにはワケがあるのかな」
轟「緑谷戦でキッカケをもらってわからなくなってしまいました。あなたが奴を気にかけるのも、少しわかった気がします」
轟「あなたのようなヒーローになりたかった。ただ、俺だけが吹っ切れてそれで終わりじゃ駄目だと思った。清算しなきゃならないモノがまだある」
幻光(多分私との約束もあると思うけど…家族絡みのことかな…やっぱり血の繋がりというのは面倒なことが多いな)
オールマイト「顔が以前と全然違う。深くは聞くまいよ。今の君ならきっと清算できる」
轟「はい」
オールマイト「夢見少女、おめでとう」
オールマイト「決勝戦自らの勝利を捨ててまで子供を救ってくれたことを感謝する」
幻光「…ヒーローとして…当然のことではありませんか?」
オールマイト「HAHAHA!!そうだね!だけど倫理観はもう少し正さないといけないけどね(小声)」
幻光「…はい」
幻光(ハグ…なかったな。でもコンプライアンス的には正しいから文句は言えないな。)
…あのNo.1ヒーローとハグしたかったという感情は胸の奥にしまったね。
オールマイト「さて、爆豪少年!っと、こりゃあんまりだ」
オールマイト「優勝おめでとう!」
爆豪「オールマイトォ、こんな1番何の価値もねぇんだよ!!世間が認めても俺が認めてなきゃゴミなんだよ!!」
オールマイト「うむ、相対評価に晒され続けるこの世界で、不変の絶対評価を持ち続けられる人間はそう多くない。メダルは受け取っとけよ、傷として忘れぬよう」
爆豪「要らねっつってんだろが!!だから要らねぇ!!」
オールマイト「さァ、今回は彼らだった!しかし皆さん、この場の誰にもここに立つ可能性はあった!ご覧いただいた通りだ!」
オールマイト「競い、高め合い、さらに先へと登っていくその姿!次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている」
オールマイト「てな感じで最後に一言!皆さんご唱和下さい!せーの」
オールマイト/観客「おつかれさまでした!!」「プルスウルトラ」
観客「え~!そこはプルスウルトラでしょ!オールマイト!!」
オールマイト「あぁいや…疲れたろうなと思って…」
幻光(締まらないな…仕方ないか)
幻光「オールマイト…マイク」
オールマイト「え?あぁ、どうぞ」
幻光「今この瞬間にも多くの事件が起こってるだろう…しかしそれらを解決したとしてもその事件が残した傷はすぐには癒えない。」
幻光(いい感じにざわめいてきたな)
幻光「私はヒーローは事件を解決しそれで終わりというわけにはいかない、最も必要なことはその傷を癒すことだと私は考えている。そのため今回は1位になった爆豪の常に完璧を求める姿勢…それは素晴らしいものであり美徳と思っている。完璧を求めるということは高みへと向かうことであり、成長するということでもある。そしてここ雄英高校の校訓にも通ずると考えている。」
幻光(どうやらオールマイトも理解したようだな…なら締めにはいるか)
幻光「常に自己を高めそして限界を超える…皆さんもご唱和してください。」
そして息を大きく吸う音を観客に聞こえるようにし観客の準備があらかた終わったと確認してから言葉を紡いだね
幻光/観客「プルスウルトラ!!」
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a組教室
相澤消太「おつかれ」
相澤消太「つうことで明日、明後日は休校だ。体育祭を観戦したプロヒーローからの指名等もあるだろうが、それはこっちでまとめて休み明けに発表する。ドキドキしながらしっかり休んでおけ。以上解散。」
轟「夢見」
幻光「…どうしたの?」
轟「約束のことだが…明後日でいいか?場所はそば屋さんなんだが」
幻光「…いいよ、丁度予定もないし」
峰田「轟!何の話だよ!あの夢見と何の約束したんだよ!」
轟「あぁ、言ってなかったな。どっかの日に一緒に食事しようって約束したんだ」
芦戸「なになに、もしかしてそういう関係?」
幻光「…いや…準決勝の詫びの印といったところだ…」
葉隠「あー…確かに轟くん縦に真っ二つにされちゃったもんね。流石にびっくりしちゃったよ」
上鳴「そうだぜ!俺見た瞬間に訓練かなり手加減されてたんだなぁ…って思っちまったもん!」
耳郎「分かる。訓練のときは精々気絶程度に済んだもんね。というか蘇生できるなんて知らなかったし、先生は蘇生のこと知ってたの?」
幻光「…個性把握テストの時に細かい詳細を書けと言われ…報告書を提出した…確か書いていたはずだから知ってるはず…」
葉隠「確かにそんなことあったね。でも死んでも蘇生できるって知っても怖いものは怖いよ!?轟君死んだ瞬間どんな感じだった?」
轟「…あんま覚えてねぇ…というか痛みすらなかったからな。」
幻光「…Paleでできる限り傷を残さないようにしたから…痛みはないはずだ…それに記憶がないのは…思い出した時に発狂する可能性を考えて…調節した…」
上鳴「そんなことできんの!?てか、発狂って…失敗したらどうしてたの!?というかPaleって?」
幻光「…失敗しても一旦魂8割抽出してまた入れる…繰り返すことで自然と忘れることができる…Paleは…死の力…ゲームで言う割合ダメージのことだ」
峰田「ゲームの割合ダメージか…あんま想像できない…どんな感じなんだ?」
幻光「…触れれば体全体に痛みが走る…または触れて傷ができたところから…まるで紙がインクを吸ったように広がっていく…そんな感じだ…上鳴の電撃も…Paleに該当する」
上鳴「…俺!?」
芦戸「確かに電気って触ったら全身がビリってするもんね。他にどんなのがあるの?教えて!」
幻光「…ほかはRed、White、Black…Redは物理…Whiteは精神…Blackは侵食だ」
耳郎「侵食?ほか2つはなんとなくわかるけどBlackだけ想像がつかない…」
幻光「侵食は…肉体…精神のどちらもダメージを与える…ただしRed、Whiteよりかはダメージが少ない…ただしメインは個性を抑圧すること…」
轟「抑圧…騎馬戦のとき俺の個性が出しにくかった理由がそれか?」
幻光「うん…ただし相澤先生と違って時間がたてば少しずつ回復するという点なためダメージ量が少ないとその分回復が早い…」
上鳴「ひゃあー、いろんなことできてすげえな!」
幻光「…まぁ…そうだな…」
轟「だがそれだけじゃないんだろ。デメリットもちゃんとあるんだろ」
幻光「…まぁ…そうだね…とりあえず轟…明後日待ち合わせはどこにする…」
轟「あぁ、そうだな。じゃぁ」
峰田「おいら達を置いて話を進めるな!」
幻光(というか…私確かに殺しをしたというのになんでこんなに仲良くできるんだ?人一倍のお人好しか?…まぁ…良いか)
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夕方
(私は歩く…ただ同じ道を歩いていた…ふと通り道のビルが目に止まった…ただのビルだ…けど…何故か目を離せられないように感じ私はその感覚から逃げるように歩く速度を上げた。そしていつの間にか無我夢中で走っていた…息は上がっていなかった…けれど知らないところにいた。ここは湖…いや海か。そして海を見ると地平線の彼方が見えその先に太陽が沈んでいた。私は近くにベンチを探しそして見つけ座りその美しい光景を見ていた。)
幻光「…みんなに見せたいな」
(ふとそんな言葉が出てきて感傷的な気持ちになり涙が出てきた。みんなという定義は私には分からないけどそれでもなぜかみんなという言葉を出してしまった。………。私は無言を貫きそして涙を持っていたハンカチで拭いその場を後にした。)
(家にやっと着きいつもと同じことをやって早めに寝る。)
幻光「…し…………」
そうしてベッドに入って眠ってしまったね。