賢者の孫with超宇宙刑事ギャバンインフィニティ 作:弩城怜慈推し
これは、シュトロームと遭遇してから、アールスハイド王国とブルースフィア帝国の戦争が起こるまでの幕間の話である。
アールスハイド高等魔法学院。
そこでは、Sクラスの面々が魔法の実習を行なっていた。
「おぉ〜……」
「やるじゃねぇか、オーグ」
「ふん。お前達にばかり、良い格好はさせられないからな」
オーグが魔法を放つと、シンとレイジの2人はそう話しかける。
それに対して、オーグがそう答えると。
「危ない!」
「殿下!シン君!レイジ君!避けて!」
「「「っ‼︎」」」
そんな叫び声が聞こえてくると、3人に向かって、水魔法が向かってきていた。
すると。
「ぶべらぁ⁉︎」
オーグとレイジは回避に成功したが、シンだけ回避できずに、水魔法を浴びてしまう。
「殿下⁉︎ご無事で⁉︎」
「無論だ」
「いや、オレの心配をしろよ!」
「魔力障壁も防汚もあるから大丈夫だろ?」
「髪とパンツはびしょびしょだよ!」
「だろうな。だから避けた」
オーグの元にユリウスとトールが駆け寄る中、シンはそう叫んだ。
レイジがそう聞くと、シンはそう叫んだ。
いくらの国宝級と称されるシンの今の制服でも、不意の事態には対処しきれないのだ。
オーグがそう呟く中。
「くっそ〜……油断したぁ……気持ち悪い……」
「シン君、大丈夫ですか?」
「ごめ〜ん……」
「レイジ君は大事?」
「大丈夫だって」
シンがそう呟く中、シシリーはそう話しかけて、リンは謝る。
フルールとレイジがそう話す中。
「先生。ちょっと着替える為に、更衣室に……」
「おう。もう実習時間も終わるから、そのまま上がっていいぞ〜」
シンはアルフレッド先生にそう話しかけると、アルフレッド先生はまるで他人事かの様に新聞を見ながらそう答える。
すると。
「……」
「どうしたんだよ?シン」
「何だ?行かないのか?」
「いや……更衣室ってどこ?」
「は?」
「いや……普段、授業で着替える必要なんてないだろ」
「まあ、それは確かにな」
シンは動こうとせず、レイジとオーグはそう問いかける。
それに対して、シンはそう答えた。
シンは更衣室の場所を知らないのだ。
それを聞いて、レイジが納得するのか。
「全く……更衣室なら扉を出てまっすぐ行き、突き当たりを右だ」
「なるほど。サンキュ。じゃあ、行ってくる」
「あぁ。気をつけてな」
オーグは呆れながら、そんな風に告げる。
それを聞いて、シンがそう言って更衣室に向かう中、ユリウスはオーグに話しかける。
「……殿下。男子更衣室は左でござる」
「え?」
「……そうだったか?」
「わざとですか?」
「何の事だ?くくく……」
「やってんなぁ……」
ユリウスはそう指摘する。
男子更衣室は右ではなく、左にあるのだ。
それを聞いて、レイジが驚く中、オーグがとぼける様にそう言う。
トールがそう問いかけると、オーグはそう答えるが、笑いをこらえきれずにいた。
それを見て、レイジはそんな風に呟くのだった。
一方その頃、騙されたとつゆ知らずのシンはというと。
「はぁ……やっとスッキリした……こりゃ、防汚の効力範囲も考えものだな……」
シンは制服を脱いで、パンイチ姿になっていた。
そんな風にぼやいて、制服を見つめる。
「……さっさと着替えて教室戻ろ」
シンはそう呟いて、制服を着ようとする。
すると、扉が開く音がする。
「……っはー!いい汗かいたー!」
マリアがそう言いながら、他の女性陣と共に更衣室に入ってくる。
「?」
「どうしたの?マリア?」
「何かあったの?」
「……いや、何でも」
マリアは違和感を感じたのか、そんな風に首を傾げる。
シシリーとフルールがそう聞くと、マリアはそう答える。
一方、シンはというと、ロッカーの一つの中に入っていた。
「制服が汚れないのはいいけど、下着はね〜」
「私は別に大丈夫」
「だめよぉ。女の子なんだから、身嗜みには気をつけないと」
(ここ、女子更衣室なの⁉︎)
マリア、リン、ユーリの3人がそう話す中、シンはここが男子更衣室ではなく、女子更衣室なのだと悟った。
「ここ、あっついわねー」
「そうだよね〜」
「空調欲しいです〜」
(何で⁉︎女子更衣室は突き当たりを右って……オーグが……って、あいつか‼︎)
『男子更衣室とは言ってない……』
ユーリ、フルール、シシリーの3人がそう話す中、シンはオーグにはめられたのだと悟った。
その際、邪悪な笑みを浮かべているオーグの姿がシンの脳裏に映っていた。
(あの野郎!……って、いや!今はそれどころじゃない!何とかしないと……!)
シンはオーグへの恨み節を吐きつつも、どうにかしようと思考を巡らせる。
すると。
「ねぇ!見て見て!じゃーん!新しいパンツぅ」
「わぁ!かわいい!」
(パンツぅー⁉︎ろ、ロッカーの外で一体何が繰り広げられているのか気になり過ぎる……!いや!ダメだダメだ!変態か、俺は!)
ユーリはそう言って、新しいパンツを女性陣に見せる。
声だけが聞こえてきたのか、シンは鼻血を出しながらそう思っていた。
すると。
「あ!シシリーのも可愛いねぇ!」
「そうだね!」
「っ!」
「そうですか?ありがとうございます」
「白ねぇ……たまには黒とか冒険しなさいよ!」
(白⁉︎)
「黒⁉︎」
(黒⁉︎)
ユーリとフルールのそんな声が聞こえてくると、シンは耳を澄ませた。
シシリーが白のパンツを履いていて、マリアの発言にもそんな風に反応していた。
(し、シシリーは白なのか……まさにシシリーにピッタリ……じゃねーよ!ロッカーの中から外は見えないけど……これ以上、会話を聞いてちゃいけない気がする……!どうしよう!)
シシリーが白いパンツを履いているのを聞いて、シンはそう思うが、すぐに思い直し、脱出の手筈を考える。
すると。
(ここから出る方法……って、そうだ!ゲート使えばいいじゃん!となれば早速……感知されないようにゆっくり魔力を集めなきゃ……!)
シンはゲートを使って脱出する事を思いつく。
バレない様に魔力を集めていくと。
「っ。……何か変な感じじゃない?」
(ヤバ⁉︎)
「えー?気のせいじゃない?」
「う〜ん……それもそうね」
(危ねぇ……鋭いな、マリア……大体ゲートを開く魔力は集まった……!一瞬で行くぞ!)
マリアは違和感を感じ取ったのか、そんな風に言う。
シンが冷や汗をかく中、アリスがそう言うと、マリアはそう答える。
シンはそう思いつつも、ゲートを発動する。
『っ!』
「魔法の反応!どこ⁉︎」
シンがゲートを発動すると、女性陣はゾクッと反応して、魔法が使われた事を察知する。
「あの中ね……開けるわよ!」
マリアはそう言うと、シンが入っていたロッカーを開ける。
一方その頃、シンは何とか脱出し、制服を着て教室に戻っていた。
「ゼーハー……ゼーハー……」
「お、随分遅かったな」
「何やってたんだよ」
「オーグゥ!お前ぇ‼︎」
シンが息を切らしている中、オーグとレイジはそう話しかける。
すると、シンはオーグに対してそう叫ぶ。
「ケケケケ……!その様子じゃ、お楽しみだった様だな。どうだったんだ?女子更衣室で着替えた感想は……」
「え?変態ですか?」
「変態……」
「うわぁ……」
「ちがっ!俺はこいつに……!」
オーグはシンの叫び声を気にせずに、笑いながら紅茶の入ったカップを手に持ち、そう問いかける。
それを聞いたトール、ユリウス、レイジがドン引きしながらそう言うと、シンはそう叫ぶ。
すると。
『いやぁぁぁぁぁ!』
そんな悲鳴と共に、女性陣が教室に駆け込んでくる。
「皆!どうした⁉︎」
「ふぇぇ……シン君……」
「わぁぁ!怖かったよぉ!」
「何があったんだ?お前ら」
シンがそう聞く中、シシリーとマリアがそう言う。
レイジがそう問いかけると。
「さっき、皆と更衣室で着替えていたらぁ……」
「魔法の気配がしたんです!」
「で、そのロッカーを開けたら……」
『ギャアアア⁉︎』
「中に人の手足の跡と血が付いてたの!怖いでしょ〜!」
「あ……うん……それは怖いね……」
「プププ……!」
「やれやれ……」
ユーリとリンがそう説明する中、シンはロッカーという単語を聞いて、顔を青ざめる。
オーグもニヤニヤしながらそんな風に聞いていると、女性陣はそう語る。
人の手足の跡と血は、シンの物だった。
女性陣が怖がる中、元凶であるシンは何とも言えない表情を浮かべる中、オーグは必死に笑いをこらえて、レイジは呆れていた。
その後、更衣室に水死した幽霊が出ると学院中が騒然となったのだった。
今回はここまでです。
今回は、幕間の話です。
時系列は、シュトローム戦後で、アールスハイド王国とブルースフィア帝国の戦争が始まる直前の頃です。
シンに変態疑惑が付く中、変な都市伝説ができてしまったという。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日のオメガホーンで、レイジもとい弩城怜慈がギャバン・インフィニティに蒸着しましたね。
やっぱり、それでこそ怜慈ですよ。
そんな中、刹那/ギャバン・ブシドーの前に現れたアークギャバリオン・クリムゾンの操縦者が、未来のアギだと判明する。
次回のオメガホーンでは、アークギャバリオン・クリムゾンとオメガ炎角が激突する様ですね。
明日辺りに、ギャバリオンライフル・クリムゾンの受注が来そうですね。