「こんくらいかな……」
一通り避難を終え、周りを見回す
幻造種も一掃したし、人も他には居ないはずだ
プルルッ!
「はい。パールさん。こっちの避難は全部終わりました」
「ありがとうございます。どうやら星穹列車の皆さんも終わったようです」
その言葉と共にとてつもない轟音がなる
上を見ると…すっげぇデカいロボットがビルの屋上付近でホバリングしてた
(あれが星を拓く者か!実物かっけぇなぁ!)
巨大ロボは男の子のロマン
ハッキリわかんだね
「……ハジメさんはあのような機械が好きなのですか?」
「え?まぁ…はい。やっぱ男はでかいロボットは大好きですよ」
「……そうですか」
なんだろう…いつもと変わらない無機質な声のはずなのに背筋がやけに冷える
「この後、すぐに戻ってきてください。やるべきことがまだあります」
「……分かりました。すぐにッ…」
突如、地面が激しく揺れる
地面が割れ、隙間から無数のサンドワームみたいな触手が伸びてくる
(やっぱりそうなるよな)
上を見ると、帰寂らしき人陰が伸びてきた触手の1つに吸い込まれていった
そして、金色の光が触手の先から漏れる
「パールさん!絶対に避難所から誰も出さないで!そのままカンパニーの社員と避難所を守っててくれ!」
言い終わる前に電話が切れてしまう
どうやらあの触手が暴れているのが原因らしい
「クソ!気色悪い!」
ハジメは剣を振るって触手を切りつけていく
かなりの太さで一回の斬撃ではどうにもならない
「ハジメ!一旦避難するよ!」
上を見ると星を拓く者がすぐ近くまで来ており、星が手を伸ばしていた
周りの触手は増えるばかり、埒が明かない
星の手を掴み、引き上げてもらう
「あ」
そりゃ、姫子もいるよな
「……久しぶりだな」
「ええ。星から話は聞いてたのだけれど…久しぶりに見ると緊張するわね」
星を拓く者の上で姫子と再会する
姫子が二相楽園にいることも来ることも知っていたが、なかなか会いに行く勇気が湧かなかった
「今は昔話は辞めましょう。これが終わったら……じっくりと」
「……ああ」
姫子との話を終え、前を向く
ツンツン……
「……なんだよ」
「いや…姫子とあんたってどんな関係?」
横から星、なのか、サンデーが気になる様子で覗いてくる
おい、丹恒、お前まで見てくるんじゃない
「……ただの同級生だよ。ほら、気をつけろ」
話を逸らし、触手を叩き切る
さすが開拓者たち、すぐに戦闘態勢に入った
「このまま一旦駅に戻るわ!それまでの間、任せたわよ!」
姫子の指示に従い、しばらくの間星を拓く者を守る
だが、触手の数は爆発的に増え、駅に着く頃には触手は星全体を覆い尽くしていた