「……あれは…」
「貪欲の抜け殻よ。帰寂が自身を食べさせたことで、活性化してしまったの」
外では今も貪欲が暴れている轟音が響いている
地下鉄内でも衝撃が伝わってくる
「早く手を打たないと手遅れになるな…」
「はい。そこで、ナナシビトの皆さんに千星シティへと向かってもらい、カンパニーの上層部に伝えてきてください。そして、何としてでも存護の加護で、二相楽園の平和を」
パールさんが星たちに千星シティに向かうことを説明している
本編通りパールさんはニ相楽園に残って市民を守るらしい
「じゃあ俺も残ります…「いえ、ハジメには千星シティに向かってもらいます」……へ?」
地上に戦いに出ようとしたとき、パールに引きとめられる
そのまま話はとんとん拍子に進んで星やサンデー、朽葉不死途と共に列車に乗ることになる
「ねぇ、君、ちょっといい?」
後ろを振り返ると、そこには虚照が立っていた
彼女は髪を弄りながらこっちを見ている
「なんだ?アンタも早く乗れ」
「ちょっとお話したくてね」
目の前の女は信用ならない
愉悦なのか、貪欲なのか
「……列車の中でも話せるんじゃないか?」
「いや…ここじゃないと駄目なんだ」
そう言いながら虚照はハジメの手を握る
そのままにぎにぎと手を握り続ける
「……君は…そうなんだね…」
手から腕、肩、頬へと手が上に上がっていく
ゾクゾクと嫌な感覚が身体中を走る
うっとりとした顔
「………何が言いたいんだ?何も無いなら早く行くぞ」
「…うん。君は…ズレてるね…本当はいないはずなんだ…」
全てを見透かしたような目
皮膚の下…骨の髄…内臓の奥まで舐める様に見られているような…
触られている手も、手の平よりは舌のような…全身が触られていく
「ああ…その顔…良いね…ああ…愉しいね、愉しいなぁ」
硬直してしまうハジメ
ハジメの股下に膝を入れ、壁ドンのような形になる
舌なめずりをして、舌を首筋に這わせる
その目は怪しく光り…歯が…
「ハジメ~?虚照~?どこ~?」
寸前、星の声が荷物の向こうから聞こえる
その声にぱっと虚照はハジメから離れる
荷物の向こうから星が顔を出した
「あ、いた。2人で何してんの」
「ううん別に!ちょっと話してただけだよ。ね?」
「あ、ああ」
「ふ~ん。ま、いいや。もう準備出来たよ。早く来て」
それだけ言うと星は去っていく
それと同時に虚照がハジメの手を握り、引っ張る
「おっと…ほら、主人公がお呼びだよ。アレルッキーノ」
そう言いながら星の元に虚照に引っ張られて向かう
その後、列車に乗り込んで、二相楽園を飛び立つ
大気圏を超え、離れられる瞬間、貪欲の触手が列車に絡みついてくる
外で姫子や丹恒が戦っているが、引っ張られてしまう
[ちょっと!ここで止まってちゃダメでしょ!]
外から声が聞こえ、幻月がデコピンされた
虚照の方を見るとこっそりとウインクしてくる
幻月が突撃したことで触手が列車から離れ、列車は跳躍した