「で?お前らは何だ?」
ハジメは大剣を黒ローブの中でも特に地位の高そうな男に押し付ける
「ッグ…貴様のような異端者に…がァっ!?」
「なぁ、なんか勘違いしてないか?別に交渉してるわけじゃねぇんだよ」
大剣が、片腕を切り落としていた
だが、血は出ない
大剣の能力が切り口を再構築していた
それこそ痛みすら感じさせずに
そのまま数発殴る
痛むように、だが殺さぬように
数発で口の中が切れたのか、口の端から血が流れている
「…これ以上殴らせないでくれ。手が痛い」
冗談交じりに男に話しかける
だが、男は何も話さずにハジメを睨む
「…お前らは何の目的があってこんなことしてんだよ。人が…殺されるんだぞ?」
「……お前が…何を…」
「何だって?」
男が口を開き、ハジメを睨む
だが、次の言葉は、違う言葉だった
「………主に…我らが運命に幸あれ…」
カチッと言う音と共に、男が泡を吹き始める
(毒か…いつでもどこでも同じこと考えるやつはいるんだな…)
スパイドラマとかでよくある歯に仕込むタイプの毒だろう
だが、ハジメは焦らない
「お…前……の…せい…」
ハジメをバカにするような顔で死んでいく男
目から光が無くなり、体は冷たくなる
「はぁ…そんなんで逃げられると思ってるのか…」
ハジメは大剣に力を入れ、能力を解放する
男の体が分解され、渦巻く
そのまま渦巻き、男の体が再構築された
「………っ!?」
息を吹き返した男は目を剥いて辺りを見回す
そして、ハジメの顔を見て、恐怖の表情を見せる
「死ねば終わりかと思ったか?」
ハジメは改めて右腕を切り落とす
今回は傷口は治さず、血が溢れる
「がァァァァァァ!?」
痛みに耐えかねて、男が叫び声を上げる
ハジメは腹を踏みつけ、次は左手に剣を添える
「さぁ、教えてくれよ」
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「あれ!早かったね!」
ドアを開けたら、トパーズが出迎えてくれる
本当にここを家にしていたらしい
ちょうど帰ってきて料理を作っていたのか、エプロンを付けている
「今日はシチューだよ。位置情報見たら近かったから帰ってくるかなって…べ、別に勝手につけたわけじゃないからね?ちゃ、ちゃんとした理由で………キャッ!?」
トパーズに抱きつく
ただ、今は抱きついていたかった
「も、もう…やるなら夜に……ハジメ?」
トパーズは頬を赤らめてモジモジとするが、ハジメの異変に気づく
ハジメの肩は…震えていた
ただ、強くトパーズを抱きしめている
「………大丈夫。大丈夫。怖くないよ」
トパーズはハジメの体を抱き返し、頭を撫でる
ハジメの足から力が抜け、嗚咽が漏れる
「安心していいんだよ…ここは君のお家だから…」
ただ、そこで抱き締めて……撫でた