次の話でシリアスパートは抜けれると思います!
「っ!!がぁっ!」
また、ハジメが地面に叩きつけられる
黒いローブの男は何もしていない
ただそこにいるだけ
だが、ハジメは近づけずにこうして叩きつけられるだけ
「おいおい。この程度か?期待はずれにも程があるだろ」
つまらなそうに耳をかきながらそういう黒いローブの男
上から押し付けられているハジメは地面に手を突き刺す
手から木を生やし、黒いローブの男の下まで張り巡らせる
「だから無駄だって」
地面から串刺しにしようとした瞬間、逆に木を伝って炎がハジメを飲み込む
ハジメは声のない叫び声をあげる
「はぁ…これじゃつまらないな…そうだ!お前のために仕込んで来たんだった。これを使わなきゃな」
黒いローブの男がポケットをまさぐるとハジメをおさえつけていた何かが無くなる
ハジメに着いていた炎も消える
ハジメはその一瞬の隙をつこうと這いつくばった状態から急加速する
(これなら一撃は!)
男の両手はポケットだ
防ぐ手段もない
大剣はそのまま黒いローブに向けて振り下ろされ…たが、黒いローブには傷1つ付かなかった
大剣を防いだのは紫色の何か
それは急激に膨張し、触手のようになってハジメの腹を強打した
「ゴハッ!?」
地面に落ち、腹を抑えるハジメ
黒いローブの男は手にカラフルな何かを持ち、それを空中にばらまく
そうするとそれは肥大化し、触手となって襲いかかってくる
ハジメは咄嗟に大剣で切り落とし、交わしていく
先の方を切り落とし、一気に接近する
「痛い…痛い…」
「っ!?」
だが、黒いローブの男の目前で、紫色の何かから聞こえてきた
その隙を突かれ、他の触手の攻撃を受けてしまう
大量の血反吐を吐き、ハジメは跪く
「……お前…まさか…」
「ああ。さっきから周りに人がいないのは不思議じゃなかったか?誰かが人払いしたとでも?」
黒いローブの男が手に持ったカラフルな指のようなものを出し、掲げると肥大化し、人間の顔が刻まれた肉塊に巨大化する
「苦しい…」
「ここは…?暗い…寒いよ…」
「お母さん…どこぉ…」
間違いなく人の声
つまり…周囲にある触手達も…
「なんだその顔?今更モブが殺されて怒ってるのか?お前の身勝手な行動で散々殺されてるのによぉ」
「ッ…だとしても……これは…ダメだろ…」
明らかに倫理観を欠いている
魔剣を先程から使おうとしているが、肉塊に能力が通用しない
「無駄だ。俺の能力はこの世界の誰にも負けない」
そう言った黒いローブの男はさらに多くのものをばら撒く
それらは一瞬で膨張し、肉塊の津波として押し寄せてきた
「ッ!!」
咄嗟に大剣で切ろうとした時、ハジメの見える場所に無数の人の顔が浮かび上がる
どれも苦しみ、痛み、恐怖を口にしていた
手が止まってしまう
そのまま、ハジメは肉塊の波に埋もれてしまった