いつの間にか彼女面が増えている件   作:怒飲焼

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第8話

「……」

 

満願と話し、追い出された後、トボトボと寮に戻る

寮に入り、床に座り込んで頭を抱える

 

(ほんとに…ダメだな俺…)

 

話を急ぎすぎて彼女の踏み入られたくない場所に土足で踏み込んでしまった

彼女は本編でもかなり辛い環境にいた

 

(調査でハッピースマイル研究会は実在した…会員にはハッピーオペの兆候も見られる…)

 

つまり…彼女は…

数日前、不死途と朽葉相手に啖呵を切り、高らかに演説している満願を見た

本編と同じ流れだ

 

「はぁ…ほんとに何やってんだよ俺…」

 

結局、平和な日本で育ったただの大学生が運命を変えるなどということは出来ないのだ

こうやって、しっぺ返しにあって、変な希望を抱くだけ

 

「いやダメだ…んな事考えるな…」

 

後ろ向きになる思考を戻すために両頬に張り手をする

その日は、ひたすら死告魔の悪夢に魘されながら寝ることになった

 

____________________________________________

 

「今日…満願と列車組が戦う…」

 

スーツのまま起きて、スマホを見る

火花大会の後、様々な因果が回って列車組は満願と敵対することになる

そこで満願は倏忽の血肉を取り込み、化け物になる

列車組との死闘の果てに、彼女は死んでしまう

それだけは避けないといけない

ただ自分の行いの償いだけじゃない

この世界で生きる人として、彼女に死んで欲しくない

 

「よし…覚悟を決めなきゃ…」

 

マスタカから受け取っていたデータを用いて携帯用銃火器をスーツから他の服に移し、着替える

他の携帯用銃火器も装備して外に出る

 

(姫子達と帰寂の決戦までが二相楽園に入ってから8日の間…悠長にしてる暇は無いな…)

 

もう敵対が決まってしまったのなら、それでも…未来を変えるために、今日伝えられなかった言葉を伝えるんだ

 

ドアを開けると、外は阿鼻叫喚の渦の中だった

カンパニーの寮は壁が厚いと聞いていたがこの悲鳴も聞こえないのか

 

「強襲(アサルト)」

 

左薬指の指輪をなぞると手にアサルトライフルが現れる

それを使って豊穣の忌み物となった人たちを射撃していく

使う弾は殺傷性のない凍結弾

着弾してから即時に全身を凍りつかせる

 

「早く逃げて!」

 

逃げ惑う人々をカンパニーの寮の中に逃がしながら前進して射撃する

 

「クソ…列車が…」

 

満願テレビまで行くのに使用する列車が止まっている

歩きで行くにも時間がかかりすぎる

周りを見回すが車どころか自転車もない

 

(クソ…こういう時のためにバイク買っとくべきだったか…)

 

かくなる上は…

 

「爆発(ロケット)」

 

右親指の指輪をなぞり、ロケットランチャーを取り出す

それを地面に向け…

 

「ええいままよ!」

 

ジャンプしてから地面に向けてロケットランチャーを放つ

地面に近い場所で撃ったため、即爆発し、ハジメは空高く跳躍する

地面に着地する寸前、もう一度ロケットランチャーを放つ

それを繰り返せば、かなりの距離移動できる

 

「これなら!」

 

無理矢理だが、歩くよりは早く移動できる

爆破で少し体に負荷はかかるが、今はそんなことを気にしている場合では無い

1人の男が、水上の線路を跳ねて先へ進んで行った

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