いつの間にか彼女面が増えている件   作:怒飲焼

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第9話

「将軍殿!気をつけて参れ!」

 

ロケットランチャーで跳躍していると下の方から戦闘音と女性の声が聞こえた

下を見るとピンク色の髪と耳を持った女性が剣を降っている

その傍らには白髪の女性がおり、上空にいるハジメと目が合った

 

(やっべ…今は関わってる暇は無いんだよ…)

 

彼女はハジメを見たまま追って来ようとしたがその前にハジメはさらにロケットランチャーで跳躍し、彼女を置き去りにする

変なところで捕まるところだったが、何とか逃げ出せた

そのまま跳躍して満願テレビのビルにまで辿り着いた

 

「まだ主人公達は来てないのか?」

 

ドアは開かれておらず、中で戦闘も怒っていないようだ中を警戒してからドアを開ける

 

「あひゃひゃひゃひゃ!」

 

「涙は罪!不幸は罪!」

 

「私が成績1位!」

 

中にいたのは豊穣の忌み物になりイカれた人たち

ハジメはロケットランチャーをアサルトライフルに切り替え、頭部を次々と撃ち抜いていく

そして少し進んだ時、地面から急に土管が生えてきた

 

「え?」

 

(これってまさか…)

 

「んしょ…よし先に進めた!…あんた誰?」

 

土管の中から出てきたのは灰色の髪を持つ女性

スラッと長い足、ハジメよりも高い身長

彼女は…

 

「俺はハジメだ。満願を止めに来た」

 

「……嘘じゃないみたいだね。私は星。よろしく」

 

警戒を解いたのか手を伸ばしてくる星

ハジメはその手を取る

 

「それじゃ、先に行こ「おっと…そういう訳には行かねぇ」……またあんた?」

 

星と先を急ごうとした時、突如何も無い空間からエモジが現れる

だが、その顔は意地悪く歪んでおり、名前は確か…

 

「悪玉か」

 

「お?おー!久々に見た顔だなぁ!15年振りか?なぁ?英雄」

 

1度あいつとは相対している

死告魔を止めようとした俺を足止めしようとした絶滅大君

今回は分体のようなものなのだろう

 

「黙れ。お前と話すのは気分が悪くなるんだ」

 

「おいおい…そんなこと言うなよ。せっかくの再開なんだから高級ブランデーでも飲んで、この光景を肴に語り明かさないか?」

 

何度聴いてもこの馴れ馴れしい話し方はイラつく

だが、今はこいつの相手をしている場合じゃない

胸の前で拳を付き合わせ、少し距離を開ける

拳の間に木の根がリング状に生えてくる

 

「お?お前、使うのか。15年前はそれがもたらす結末に怯え、傷ついた少女を置いていったお前が!」

 

「……今日はもう怯えない。逃げない。置いていかない…そのために来たんだ」

 

体に力が漲る

この力を使うのは15年振りだ

 

「じゃあ…見せてもらお…ぐあっ!?」

 

力を振るおうとした時、悪玉が急に吹き飛んだ

悪玉がいたところに1人の少女のホログラムが立っていた

 

「銀狼!」

 

隣の星が明るい声で名前を呼んだ

星核ハンターの銀狼…確かに少し変わっている展開でもここで出てきてもおかしくない

 

「ハジメ、ここは銀狼に任せて先を急ごう!」

 

星に手を引かれ、エレベーターに急ぐ

悪玉が妨害しようとしたが、銀狼がまたパンチで止めていた

 

「銀狼がいて良かった…」

 

前を走る星がそう呟く

たしかに、ハジメは悪玉に勝てるが、勝った場合二相楽園自体が終わりかねない

 

「そういえば…さっき悪玉が「英雄」って言ってたけど…あいつとなんか関係あるの?」

 

少し落ち着き、歩いて進むようになった時に星から聞かれる

悪玉の発言が気になっているようだ

 

「別に…ただただ…何も出来なかった凡人を馬鹿にしてるんだろう…」

 

気まずい沈黙が少しの間続く

 

「そういえば…他の仲間たちは居ないのか?」

 

「丹恒……私の家族とかは外で人を助けてるんだ。他にも数人居たんだけど…」

 

「どうした?」

 

「なんか黒い布を顔の前につけた人たちに襲われて分断されちゃったんだ」

 

黒い布…まだいたのか…

 

「………そいつらは刀を使ってたか?」

 

「うん…知ってるの?」

 

「……防げるはずの未来を叶えようとするクズどもだ。そうか…なら今ここにいるのは俺とお前だけか」

 

まさかの戦力大幅減で戦うことになるとは

そんなことを考えている内に見覚えのある通路にたどり着く

目の前にある階段を登れば満願が居る

 

「準備はいい?」

 

「………ああ」

 

息を整え、星と共に階段を登り始めた

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