仲裁屋が行く‼ 実力至上主義の教室へ   作:みがわりの軍隊

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第五話です。最近寒くなってきましたねー。作者は夏より冬のほうが好きなのでうれしいです(^^♪


暴力事件

五月一日の朝。 星之宮先生から『Sシステム』の種明かしをされ、俺たち一年Bクラスが「650クラスポイント」を残して安堵に沸いていたのも束の間――先生はすぐさま、二枚目の模造紙を黒板にバンと貼り付けた。

 

「はいそこ、まだ喜ぶのは早いよー! こっちの紙を見て? 先週、抜き打ちでやった『五教科の小テスト』の結果一覧です!」

 

星之宮先生が指差した模造紙には、クラス全員の名前と、五教科それぞれの点数が書き出されていた。 俺は自分の名前を探す。

『相良縁:国語68、数学64、英語70、理科66、社会72』。

うん、見事なまでに平均よりちょっと上、という俺らしい数字だ。 周りを見渡しても、さすがはBクラスと言うべきか、一之瀬や神崎の90点台を筆頭に、ほとんどの生徒が60点から80点の間で綺麗にまとまっている。姫野さんの点数も、国語が72点、数学が60点、英語が66点と、俺と似たような「そこそこ」のラインだった。

一番低い別府や猪狩、柴田あたりでも五十点前後はしっかり取れており、極端な落ちこぼれはひとりもいない。

 

「えー、今回の小テストはあくまで実力を見るための練習だから、成績には反映されません。ただし! 三週間後にある一学期の『中間テスト』本番からは、結果がそのままクラスポイントに直結します! まず、その教科の『クラス平均点の半分以下』――つまり赤点を一教科でも取った生徒は、問答無用で即退学処分! まあ、うちのクラスは一番低い別府君でも48点だから、よっぽどサボらない限り退学の心配はないけどね」

 

星之宮先生の言葉に、別府や柴田が「ふぅ、よかったぜ……」「ビビらせんなよな」と胸を撫で下ろす。 だが、星之宮先生はそこでニヤリと笑って人差し指を立てた。

 

「でもね、大事なのはここから! 中間テストのクラス全体の平均点や順位に応じて、最大で『100クラスポイント』がボーナスとして加算されるの! 今のBクラスは、赤点こそいないけど、50点から60点台で満足してる子が結構多いよね? もしAクラスに平均点でボロ負けしたら、せっかく四月に縮めた差がまた開いちゃうかもよー? せいぜい気合入れて勉強するようにねー!」

 

星之宮先生がウインクを残して嵐のように教室を出ていくと、教室の空気が「なるほど、テストの点数がそのままポイントになるのか!」と一気に色めき立った。

 

「みんな、聞いたよね!」

 

すかさず教壇の前に立ったのは、もちろん一之瀬帆波だ。彼女は凜とした明るい声でクラス全員を見渡した。

 

「うちのクラスは、今回の小テストでもみんな真面目に点数を取れてて本当にすごいと思う! でも、Aクラスに追いつくためには、この中間テストのボーナスポイントを絶対に満額近く取りたいんだよね。だから、連休明けから放課後に『クラス平均点アップのための対策勉強会』を開こうと思うの! 80点以上の人が先生役になって、クラス全員で平均80点超えを目指そう! どうかな?」

 

一之瀬の呼びかけに、神崎も「ああ。俺と一之瀬で理系と文系を分担する。50点、60点台の奴らがもう15点ずつ底上げできれば、Aクラスにも引けを取らない平均点になるはずだ」と力強く頷いた。 「よし、やるか!」「俺も70点目指すぜ!」と、教室はあっという間に前向きな熱気に包まれた。

 

(……なるほどな。退学者を出さないための防衛戦じゃなくて、Aクラスを喰うための『平均点底上げ作戦』か。つくづく優秀で健全なクラスだよ、まったく)

 

俺は自分の席でシャーペンをくるくると回しながら、感心したようにため息をついた。 じゃあ、全教科きれいに60点台後半という『ザ・中堅』のこの俺が、その勉強会でどう立ち回るかというと――。

「よーし、じゃあ小テストで50点台だった柴田に別府、猪狩! それと、俺と同じ60点台で伸び悩んでる連中! お前らは神崎先生のハイレベル応用数学塾に行く前に、まず俺の『相良式・プラス15点コスパ最強セミナー』に集まれー!」

 

「えっ、相良のセミナー!?」

 

ゴールデンウィークが明けた五月中旬の放課後。 机をくっつけて作られた勉強会のグループの中で、俺は50点〜60点台の男子たち(柴田、別府、猪狩、津辺、小橋)を自分の周りに集めていた。

少し離れたグループでは、一之瀬や神崎がホワイトボードを使って熱心に90点を取るための応用問題を解説している。だが、俺は自分のノートを広げてニヤリと笑ってみせた。

 

「いいかお前ら。一之瀬さんや神崎は頭が良すぎるから、『90点、百点を取るための正攻法』を教えてくれる。でもな、ぶっちゃけ五十点台の俺たちが、いきなり一番最後の難問を解けるようになろうとしたら、効率が悪すぎると思わないか?」

 

「うっ……まあ、さっき神崎の説明聞いてたけど、途中から宇宙語に聞こえ始めてたわ……」

 

「だろ? そこで、同じ中堅層の俺が考えた作戦だ。俺たちの目標は百点じゃない、『確実に75点を取ってクラス平均を押し上げること』だ。小テストの問題を見直して分かったけど、大問の最後にある難しい応用問題を一個捨てても、ケアレスミスをなくして中盤の定型問題さえパターン暗記すれば、それだけで誰でも75点から80点は取れる配点になっているんだよ」

 

俺は、連休中に小テストの出題傾向と今回の試験範囲の教科書を照らし合わせて作っておいた、『ここだけ押さえれば75点確定・頻出パターンまとめノート』をみんなに広げた。

 

「す、すげえ相良!90点目指すんじゃなくて『どこを捨ててどこを取るか』が書いてあるから、これなら俺たちでもいけそうだぞ!」

 

「そういうこと。もし本番の中間テストで、このグループの全員が五教科平均75点を超えたら、テスト明けの打ち上げで俺がケヤキモールの焼肉食べ放題に連れてってやるよ!」

 

「「うおおおおっ!焼肉!!やるぞお前ら、75点取って相良の財布を空っぽにしてやれーっ!!」」

 

柴田や別府たちが目を輝かせて、猛烈な勢いで俺のまとめノートを書き写し始めた。 ホワイトボードの前で足を止めた神崎が、呆れたような、それでいてどこか感心したような顔で俺のところに歩み寄ってくる。

 

「……相良。お前、最初から難問を捨てさせて75点を狙わせるなんて、ずいぶん割り切った指導法だな」

 

「はは、いいんだよ神崎。50点の奴を90点にするより、50点の奴を75点にする方が、かかる労力は少なくて済むからね。いわゆる『限界効用』ってやつさ。俺のところで75点の基礎が固まった奴から、神崎の80点・90点コースへ送り込むから、仕上げはよろしく頼むよ」

 

「……なるほどな。最小の労力でクラス全体の平均点を最大化するわけか。お前のその合理的な視点には時々舌を巻くよ。分かった、中盤のパターンが固まった奴から俺が引き受けよう」

 

神崎は小さく苦笑して、自分の担当グループへと戻っていった。 すると、少し離れた席で一之瀬たちのグループを遠巻きに眺めていた姫野ユキが、自分の問題集を抱えて、すっと俺たちのグループの端っこへと歩いてきた。

 

「……ねえ、相良君。私もそっちの『75点コスパ組』に混ぜてくれない?」

 

「お、姫野さん。いいけど、一之瀬さんのところじゃなくていいの?」

 

「あっちはみんな『目指せ90点!』って目がキラキラしすぎてて、見てるだけで肩が凝るのよ。私も小テストの平均は66点だったし、あんたのその『手抜きで七十五点取るノート』の方が性に合ってるわ」

 

姫野さんはそう言って、俺のすぐ隣の空いていた椅子に腰を下ろし、俺の手元の原本ノートを覗き込んできた。ふわっと、彼女から控えめな石鹸の香りが漂ってくる。

 

「お、おい相良……お前、いつの間に姫野さんとそんなに普通に話すようになったんだよ?」

 

向かいの席で公式を暗記していた柴田が、目を丸くして小声で突っ込んでくる。別府や猪狩も「姫野さんって、いつも一人で静かにしてるイメージだったのに」と不思議そうにこちらを見た。 俺は内心でちょっとだけドキッとしつつも、表面上は余裕たっぷりに肩をすくめてみせた。

 

「いやー、同じ『60点台同盟』として、省エネで点数を稼ぐ理念に共感してくれただけだっての! ほらそこ、余計なこと言ってないで暗記する! あと十分で確認テストやるぞ!」

 

「ちぇーっ、スパルタだなあ!」

 

柴田たちが再びノートに顔を埋めたあと、姫野さんが俺のノートを細い指先でトントンと突き、俺にしか聞こえないような小声で言った。

 

「……でも相良君、あんたやっぱりバカね。この古文の助動詞の活用表、一個抜けてるわよ。自分が68点だったくせに、よくドヤ顔でまとめノートなんか作れたわね」

「えっ、マジで!? うわ、ほんとだ、『むず』が抜けてる! あぶねー、サンキュー姫野さん!」

 

「まったく……。ほら、赤ペン貸しなさいよ。国語と英語は私の方がちょっとだけ点数上だったんだから、あんたのノートに間違いがないか一緒に見直してあげるわ」

 

「おお、助かる! じゃあお礼に、帰りにまた自販機でリンゴジュース奢るよ」

 

「……焼肉食べ放題に比べたら、ずいぶん安上がりなお礼ね」

 

姫野さんは呆れたように鼻を鳴らしたが、その横顔はどこか楽しそうだった。 一之瀬たちのような完璧な優等生じゃない、俺と姫野さんみたいな『60点台の凡人二人』が、机の下でほんの少しだけ肩が触れ合うくらいの距離で、ああでもないこうでもないと赤ペンを走らせる。それは俺にとって、どんな特別なイベントよりも居心地のいい放課後の時間だった。

 

そして迎えた五月下旬――一学期の中間テスト本番。 一之瀬と神崎の熱心な指導、そして俺と姫野さんが作った『プラス15点まとめノート』に加えて一之瀬と俺が(サッカー部の先輩にもらった)用意した過去問の効果は絶大だった。 一年Bクラスの退学者ゼロはもちろんのこと、柴田や別府たち50点台組が全員75点前後を叩き出し、俺と姫野さんも揃って全教科平均80点後半をマークしたことで、クラス全体の平均点が大幅に跳ね上がったのだ。

これにより、BクラスはAクラスに肉薄するボーナスポイントを獲得することが確定した(そして俺は、約束通りテスト明けの夜に男子たちへ焼肉を奢らされる羽目になったのだが)。

ちなみに、風の噂で聞いたところによると、Cクラスも退学者なしで乗り切り、一番危ぶまれていたDクラスも、土壇場で過去問が出回ったとかで、赤点だった須藤という男子が英語で1点だけ足りなかったものの、どういうわけかその赤点が『事後的に取り消されて』退学者ゼロで切り抜けたという。

 

(……赤点が事後的に取り消された? 教師をプライベートポイントで買収でもしたのか? Dクラスにも、ルールの裏をかく相当な切れ者がいるみたいだな)

 

俺がそんな違和感を抱いていた、中間テスト終了から数日後の放課後のことだった。 教室には、テスト後の委員会資料を整理していた一之瀬と神崎、それを手伝っていた俺、そして帰るタイミングを合わせて後ろの席で文庫本を読んでいた姫野さんの四人だけが残っていた。

コンコン、と控えめなノックの音がして、一年Bクラスの後ろの引き戸がガラリと開いたのは、まさにその時だった。

 

「……あの、ちょっといいかな。一之瀬はいるか?」

 

廊下から顔を出したのは、俺にとって絶対に忘れるはずのない人物だった。 少しボサッとした茶髪に、どこまでも凪いだ、感情の読めない暗い瞳。 入学初日のバスの中で目が合い、ケヤキモールのカフェでも俺と石崎たちのやり取りをじっと観察していた、あのDクラスの男子生徒だ。そしてその後ろには、小柄で人懐っこそうな同じDクラスの美少女が隠れるように立っていた。

 

「あ、うん! 私が一之瀬だけど……えっと、Dクラスの綾小路君と、櫛田さん、だよね?」

 

一之瀬がぱっと明るい顔で扉の方へと駆け寄る。

 

(……『綾小路』、か。あいつ、綾小路っていう名前だったのか)

 

俺はプリントの束を抱えたまま、自然と目を細めてその男子生徒――綾小路を観察した。すると、綾小路の方も教室の中にいた俺の姿に気づき、その無表情な瞳をピタリと俺へと向けた。

 

「一之瀬さん、急にごめんね! 実は今日、どうしても一之瀬さんに相談したいことがあって、綾小路君と一緒に来たの……!」

 

「相談? うん、私で力になれることなら何でも聞くよ! あ、ここにいる神崎君と相良君、それに姫野さんは、私のすごく信頼できるクラスメイトだから、そのまま話しても大丈夫?」

 

一之瀬が振り返って俺たちを紹介する。櫛田さんは「うん、もちろん!」と頷いたが、隣に立つ綾小路は、俺と神崎の顔を交互に見てから、ぼそりと呟いた。

 

「……相良、か。お前が、あのケヤキモールで石崎たちと交渉していた奴だな」

 

「お、覚えててくれたんだ? どうも、Bクラスの相良縁。あの時はお恥ずかしいところを見られちゃったね、えっと……綾小路くん、だっけ?」

 

俺は瞬時に100点満点の営業スマイルを作り、一歩前に出て綾小路に気さくに手を振ってみせた。だが、綾小路は笑わなかった。ただ淡々と、平坦な声で言った。

 

「いや、恥ずかしいどころか、大したものだと思った。初対面の相手から瞬時に妥協点を引き出していたからな」

 

「はは、買いかぶりすぎだっての! ただパフェで釣っただけだよ」

 

俺は笑って受け流したが、内心では背筋にうっすらと冷たいものが走るのを感じていた。 なんだ、こいつ。声のトーンも立ち姿も、どこにでもいる『ちょっと暗い普通の高校生』そのものだ。それなのに、こいつの目の前に立つと、自分の呼吸の浅さや心拍数の変化まで全部見透かされているような、底知れない圧迫感がある。 後ろの席から立ち上がった姫野さんも、俺の斜め後ろに並びながら、「……なんなの、あの子。なんかすごく目が合わない感じがするわね」と、俺にしか聞こえないような小声で呟いた。

 

「それで、櫛田さん、綾小路君。相談っていうのは何かな?」

 

一之瀬が真剣な表情で問いかけると、櫛田さんが悲痛な面持ちで口を開いた。

 

「実はね……中間テストが終わった日の放課後、うちのクラスの須藤君が、Cクラスの石崎君と、小宮君、近藤君の三人と特別棟で喧嘩になって、怪我をさせちゃったっていう事件が起きたの。でも、須藤君は『向こうに呼び出されて、先に殴りかかってきたから正当防衛でやり返しただけだ』って言ってて……。来週の火曜日に生徒会を交えた審議があるんだけど、このままだと須藤君が停学になって、うちのクラスポイントも引かれちゃうかもしれないの!」

 

その言葉を聞いた瞬間、俺と姫野さん、そして神崎の表情が同時に険しくなった。

『Cクラスの石崎、小宮、近藤の三人が、Dクラスの須藤に一方的に殴られたと訴えている』。

 

(……来やがった。間違いない、あの四月中旬にモールの裏で俺と姫野さんが見た、龍園による石崎たちの『粛清』 あいつ、服従させた石崎たちを使って、カメラのない特別棟の死角へDクラスの短気な須藤を呼び出し、わざと殴らせて罠にハメたんだ……!)

 

頭の中で、すべてのパズルがカチリと音を立てて噛み合った。 龍園が石崎たちに言っていた『てめえのそのガタイと喧嘩っ早さは、これから他クラスを潰すのにいくらでも使い道がある』という言葉。中間テストでDクラスから退学者が出なかったのを見て、龍園はすかさず次の手――暴力事件によるポイント剥奪と停学工作――を打ってきたのだ。

「それでね、中立の立場であるBクラスの一之瀬さんに協力してもらって、目撃者の説得やCクラスの人たちの調査を手伝ってもらえないかなって……」

 

櫛田さんが両手を合わせて懇願する。しかし、隣で腕を組んでいた神崎が、冷徹な声でそれに待ったをかけた。

 

「……待て、一之瀬。同情はするが、これに首を突っ込むのはリスクが高すぎる。今の時点でDクラスのクラスポイントはゼロだ。仮にDクラスが勝訴してCクラスのポイントが減ったところで、俺たちBクラスがCクラスの龍園という男に恨みを買うリスクの方が大きいぞ」

 

神崎の指摘は、クラス運営の観点から見れば正論だった。 だが、その時、今まで黙っていた綾小路が、一歩だけ前に出て口を開いた。

 

「メリットなら、あるぞ。神崎」

 

「……なんだと?」

 

「今のBクラスのポイントは650、Cクラスは490だ。その差は160ポイントしかない。もしこの事件でCクラスの嘘を暴き、彼らにペナルティを与えることができれば、Bクラスは直接手を汚すことなく、すぐ後ろに迫っているCクラスを突き放すことができる。……それに」

 

綾小路の凪いだ瞳が、神崎から俺の方へとスッと移動した。

 

「ここにいる相良なら、あの石崎たちとすでに面識がある。一之瀬ひとりでCクラスと接触するよりも、相良が一緒に行った方が、相手からボロを引き出せる確率は格段に上がるはずだ。……どう思う、相良?」

 

名指しされた俺は、内心で「うわあ、こいつ、そこまで計算して俺のいるタイミングを見計らって来やがったな!?」と舌を巻いた。 俺はチラリと後ろの姫野さんを見た。姫野さんは、俺にしか分からない角度で小さく頷き、『あの龍園の思い通りになるのも腹が立つし、やってやりなさいよ』という目を向けてくれた。

俺はふっと息を吐き、いつものお調子者の笑顔を顔全体に広げて、パンと手を叩いた。

 

「――いやあ、綾小路くん、なかなかの策士だねえ! 神崎、俺は乗ってもいいと思うよ。実は俺も、あのCクラスの龍園って奴がこれから何を仕掛けてくるのか、ちょうど間近で見ておきたいと思ってたところなんだよね」

 

「相良……お前、何か知っているのか?」

 

「ま、ちょっとした噂程度だけどね! どう、一之瀬さん? 俺と神崎もバックアップするなら、安心して引き受けられるんじゃない?」

 

俺がウインクして背中を押すと、迷っていた一之瀬の顔がパッと明るく輝いた。

 

「うん! 相良君と神崎君が一緒に考えてくれるなら、百人力だよ! わかった、櫛田さん、綾小路君、私たちBクラスも協力するね!」

 

こうして俺は、一之瀬や姫野さんとともに、DクラスとCクラスがぶつかり合う『須藤事件』の渦中へと足を踏み入れることになった。




ただいま訳あって原作が手元にないので執筆が難しい…"(-""-)"
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